Wednesday, February 13, 2008

これは正しいことでもないし、美しくもない


Nuclear Tests

これまでにおこなわれたいくつもの核実験のもようをオムニバス形式で見せてくれる動画。かつてネバダの核実験場でエンジニアで働いていた人が教えてくれたもの。彼は「核を扱うものに、正しいものも、美しいものも、そんなものはなにひとつない」と断言する。この映像を見ると、人間の良心とはなにかを考え込まざるを得ない。ネイティブ・アメリカンの西ショショーニ国のメディスンマンだった故コービン・ハーネイが「最大の敵と闘おう」と世界に呼びかけた理由がここにある。見ているうちに泣きたくなってくるが、どうか最後まで見てほしい。「核のサイクル」には平和利用も軍事利用もないのだという意識をハートに焼きつけるために。核のない未来を実現させるために。

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Monday, January 28, 2008

とてつもなく危険なものが地球に落ちてくるという笑えない話

Last Modified Monday, January 28, 2008

news「空が落ちてくる!」「空が落ちてくる!」と叫んでみんなを不安に陥れるコヨーテの話しを、むかし聞いたことがある。すでにコントロールを失っているアメリカの超大型スパイ衛星が、来月か再来月に地球に落ちてくることが明らかになったという。青天の霹靂という言葉があるが、ある日突然頭上に−−小型バスほどの(AP電)−−巨大な物体が迫ってくると言うことも、ない話しではないらしい。これもラコタの人たちのお話のなかに出てくる「空が落ちてくるという話を聞いて自分に出来ることをやろうとした小鳥」のごとく、なにが起こっても驚いてはいけない時代を、われわれは生きている。あまりにもくだらないけれど、ほんとうはおそろしいニュースのあらましは、Technobahn (1/27) によれば以下のようなものだ。

米国のスパイ衛星が2月か3月にも大気圏に再突入し地上に落下することが26日、米政府関係の証言により明らかとなった。米政府関係者によるとこの衛星は既に制御を失った状態にあり、地球への再突入が正確に何時起きるか、また、地球に再突入した場合、どこに落下することを判らないとしている。

米国家安全保障会議(NSC)のゴードン・ジョンドー(Gordon Johndroe)報道官は今のところ「しかるべき政府機関が状況を監視している」とした上で「これまでに多くの問題を起こすことなしに衛星が落下してきた。この衛星が落下した際に被害を与えるかどうか注意深く見守っている」と述べるに止まっている。

Source : 米国の超大型スパイ衛星が制御不能、近く再突入の見通し
    米スパイ衛星、地上に落下へ 有毒物質積載の恐れ

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Saturday, January 12, 2008

このあたりで「青森県の下北半島に暮らす人たちとアメリカ・インディアンとの共通点」を理解しよう

友人のひとりがメーリングリストを通じて教えてくれたのだが、朝日新聞の青森県版にのみ11日に掲載された記事「下北よ! 原子力と私たち」のプロローグが、下北半島に暮らす人たちとアメリカ・インディアンとの共通点を伝えている。

下北よ! 原子力と私たち」という特集は今年の1月4日から連載されている青森県版の特集で、これがローカル版にしか掲載されなかったというもうひとつの壁と現実を心より惜しみつつ、日本国という国のあり方を考える意味でも、できるだけたくさんの人に読んでいただきたい全国版にこそふさわしい記事でもあるので、この縁を感じたらぜひ最初から通して読まれんことを請い願う。

imagenameそのプロローグに登場しルポを寄稿したのは鎌田 遵(かまたじゅん)という若いインディアンの研究家で、岩波書店から『ぼくはアメリカを学んだ』[岩波ジュニア新書 556]という本を刊行している若き研究者だ。その経歴は「1972年東京生まれ.日本女子大学,文化学院非常勤講師.カルフォルニア大学バークレー校ネイティブアメリカン学部卒業.同大学ロサンゼルス校大学院アメリカンインディアン研究科修士課程終了.同大学同校大学院都市計画研究科博士課程終了(都市計画Ph.D.).専門はアメリカ先住民研究,地域研究(アメリカ合衆国)」とある。この興味深い本の気になる中身については、岩波書店ジュニア新書編集部が用意した紹介ページを読んでほしい。このところ70年代に生まれてインディアンの研究を志す人たちが増えていることを心強く思うのは、ぼくがネイティブの世界に足を踏み入れたのがその世代が小学生だったからだろうか。あるいは単に年齢をとったからなのか :-)

arrow2鎌田遵さんのルポ「状況、米先住民と類似」のページ

next 朝日新聞マイタウン青森に掲載された「下北よ! 原子力と私たち」の7本の記事の総目次

next 鎌田遵さんの『ぼくはアメリカを学んだ』という本の岩波書店の解説ページ

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Wednesday, December 19, 2007

平和に機会を与えるために知っておくべき言葉

「当然だが、普通の人間に戦争が好きなものなどいるわけがない。だが結局、政策を決定するのは国家の指導者であるわけで、民主主義の国であろうと、ファシストの国であろうと、独裁主義の国であろうと、議会制の国であろうと、共産主義独裁政権であろうと、国民を言いなりに引きずり回すのはむずかしいことでもなんでもない。いかなる声があがろうと、またそんな声はなかろうと、国民というのはじつに簡単に指導者の言いなりにすることができる。それは簡単だ。国民に向かって自分たちが攻撃されていると伝え、平和主義者たちを愛国心がかけていて、自国を危険にさらしていると糾弾するだけ、ただそれだけでいい。これはいかなる国においても通用することだ」

ヘルマン・ゲーリング ヒトラーの第三帝国元帥
第二次大戦後のニュルンベルク国際軍事法廷での陳述

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Saturday, September 29, 2007

正義を求める闘い

featherビルマの人たちの正義を求める闘いと、アメリカのネイティブ・ピープルである西ショショーニ国の人たちの直面している闘争の根っこは同じものである。ニュウイ(西ショショーニ)の人たちが自分たちの国を取り戻そうとする試みを止めるために、今までのところアメリカ合衆国が公然と惨殺という手段に出ることはなかったのは幸いではあったけれど。ビルマの人たちを助けるためにわれわれにできることはなんだろう?

arrow2 ko htike's prosaic collection

インターネットとの接続が切られる直前の9月27日までのビルマの模様を伝える「ko htike」さんの「ビルマにおける退屈な日常」を伝えるブログを見てみよう。ほとんどがビルマ語で書かれているので英語以外は文字化けしているが、写真の一枚一枚は生々しく現実を写し出している。

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Friday, August 24, 2007

無神論者の占める割合の大きな国のトップ10

Revised Thursday, August 30, 2007

news現代の世界で、宗教や神なんてどうでもいいと考えている国民を最も多く抱えている国のトップ50というリストがある。ケンブリッジ大学の研究者であるフィル・ザッカーマンが発表した「同時代的無神論または不可知論者の割合と傾向[Atheism: Contemporary Rates and Patterns]」に出ている。これによると、2004年現在の世界で神さまなんてどうでもいいと思っている罰当たりな(^^;)無神論者、もしくは神などと言うものはおよそ認識することは出来ないものとする不可知論者たちが国民のなかで占める割合の大きい国のトップ10は以下のようになっている。

 1. スウェーデン(人口の85%が神を信じない)
 2. ベトナム
 3. デンマーク
 4. ノルウェイ
 5. 日本(人口の64%から65%が神などどうでもいい)
 6. チェコ共和国
 7. フィンランド
 8. フランス
 9. 韓国
 10. エストニア(人口の49%が無神論者)

アジアからはベトナムと日本と韓国が堂々とトップ10入りだ。北欧の国々の人たちは、こぞって神などと言うものをあてにしていないらしいな。おおむねヨーロッパの国々も、不信心者が多い。ここではトップ10しか掲載していないが、トップ50のリストを見ると、さらにいくつか興味深いことがある。

オランダ14位、イギリスが15位、イスラエルが19位で最大37%の人が神を信じてなくて、スイスが23位、台湾が26位、ギリシャ32位、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が33位、イタリア34位、中国が36位、モンゴルが42位、アメリカが最大で無神論者が9%の44位、キューバが49位、クロアチアが50位で、40位以下は人口に占める無神論者の割合が7パーセント以下になっている。

イスラエルよりもアメリカの方が神を信じる人の割合が多いのなんてちょっと驚きではないか。北朝鮮、韓国、日本では北朝鮮がもっとも無神論者が少ないなんて、意外でしょ? 日本には「ほとけほっとけ、神かまうな」という言い伝えがいつのころからか伝えられているが、それだけ無信仰だと考えている人が多いのかな。といっても「アニミズム的」なものはかなり残っているのはなぜなのか? 神でも仏でもないものにたいする信仰があるのか? うーん、考えてしまいます。あなたは神を信じるか? と聞かれるより、あなたはグレイトスピリットの存在を信ずるかと聞かれた方が、ぼくとしてはこたえやすいけどね。

ともあれ世界を眺めるときにこのトップ50の国々のリストはきっとなにかの役に立つので、一度ご覧になることをおすすめします。国民に占める無神論者の数と、その他のさまざまなデータ、自殺率だとかホームレスの数、教育の普及度、国民総生産、医療費の占める割合などを重ね合わせてみると、きっと興味深いのだろう。

arrow2 Atheism: Contemporary Rates and Patterns

*8月30日現在上記のサイトはリンクが外されているようだ。トップ50のリストは、リストの部分のみを以下にコピーしたものを貼り付けておく。いろいろ細かい分析の部分は割愛した。

Continue reading "無神論者の占める割合の大きな国のトップ10"

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Thursday, August 02, 2007

コービン・ハーネィが登場した昨年の日本の新聞記事

nevadasite
「輸送ルートに当たる住民にも事故やテロの危険をもっと訴えていかねば」と話し合う左からコービン・ハーニー、ジュディ・ツレイチェル、スティーブ・フリッシュマンの各氏。中央後方がヤッカマウンテン(ネバダ州核実験場近郊)】というネームのつけられた中國新聞「核時代・負の遺産」という特別連載記事。この37回におよぶ2005年〜2006年にわたる特集は、全部が読む価値のある優れたドキュメントである。以下の引用はそこで見つけた彼の言葉である。

ネバダ核実験場も、その一部のヤッカマウンテンも、もともとアメリカ政府が認めたわれわれの土地。すでに核実験で一部の地下水はプルトニウムで汚染されている。高レベル放射性廃棄物の持ち込みで、これ以上われわれの神聖な大地を汚染することは許せない

関連記事
Friday, July 27, 2007 : 不法侵入
Tuesday, July 24, 2007 : われわれにはひとつの水とひとつの地球しかない
Monday, July 23, 2007 : そして皆、スピリットの世界へと旅立たれた
Wednesday, July 11, 2007 : コービン・ハーネィが帰らぬ人となった

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Friday, July 27, 2007

不法侵入

Trespassingコービン・ハーネィが「原子力の鎖を断つ」決心をした最大の理由は、彼ら一族の国のなかに合衆国政府によって1951年に核実験場(NTS, Nevada Test Site)が強制的に作られ、延べ900回を超す核実験がこれまで繰り返され続けてきていることにある。ショショーニのたとえようもなく美しい大地の一部は、わずか60年ほどで世界で最も放射能に汚染された土地となってしまった。放射能汚染は大地をむしばみ、大地からわき出るいのちの水をむしばみ、ありとあらゆるいのちをむしばんできた。

コービン・ハーネィはひとりのメディスンマンとして現実と対面し、死ぬまであらゆる核廃絶運動の先頭に立ち続けた。自分たちが母なる大地と信じる土地におけるありとあらゆるウラニウム採掘・核爆発実験・核廃棄物投棄にたいして、すべてのいのちあるものと調和して生きることを旨とするショショーニの人たちが最も先鋭的に反対し続けてきたのは、その行為と行動こそが母なる地球の上で生きる彼らにとって最もスピリチュアルなことだったからに他ならない。

彼は原子力は、存在するあらゆるいのちにたいする最大の脅威であるとして、核の平和利用などありえないと言うことを世界に伝えようとし続けた。ショショーニの人たちから強制収容された土地を巡る争いの常に先頭に立ち、法を破ることを承知して柵を越えて核実験場のなかに立ち入って逮捕されたこともしばしばだった。ショショーニの伝統を受け継いだメディスンマンとしての彼の「核の鎖」を断つ闘いの一部始終が『 Trespassing(不法侵入)』というドキュメンタリー映画に記録されている。この映画のハイライトシーンが、 2分足らずのものだが、YouTube で公開されているので、この記事を読んでしまったこともなにかの縁として、なにとぞ下のリンクからご覧いただきたい(直接動画を埋め込むことが認められていない作品なので)。

ショショーニの古い言葉で、厳しい表情の彼が大地に向かって、火のついたセージ・スマッジを手にあらゆるいのちのために祈りを捧げるシーンに、核実験場における核実験の映像がかさなるおそろしいまでに印象的なものである。それがスピリチュアルな闘いであるとぼくがいうことの意味を、その目で確認していただきたい。トレーラーの最後に出てくる「敵ではなくて、われわれの方が原子爆弾を手に入れたことを、神に感謝する」というトルーマン米国大統領の言葉は、映画『ホピの予言』(宮田雪監督)でも使われていた。

arrow2 Trespassing by erosfourfilm youTube logo

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Tuesday, July 24, 2007

われわれにはひとつの水とひとつの地球しかない

南房総のテトラスクロールが発信する animism online というブログの23日の記事に「今朝もいつもと同じように、1時間近くサーフィンをした。ここ南房総の海は、千葉とは思えないほど美しい。ほんとうにビックリするほど美しい。だけど同時に、この海の水は遠く青森・六ヶ所へとつながってもいる。」の一文あり。

そこで次なる引用

六ヶ所再処理工場からの放射能を含んだ廃液はどこへ流れていくのか。それを調査するナガスクジラ・プロジェクトの結果が明らかになり始めている。再処理工場の排水口予定地点から流された1万枚の調査票(ハガキ)は各地で拾われて送り返され、11月1日現在で100枚を超えた。遠くは東京湾の入り口である房総半島先端の千葉県千倉町、北は北海道の苫小牧まで到達したことがわかった。▽当初、我々は放射能が下北の海岸だけでなく三陸海岸に流れ、その付近を汚染するのではと予想していた。ところが実際の結果が示したのは三陸海岸どころか、ほとんど東京湾付近まで放射能が流れるということであった。特に宮城県、茨城県、千葉県に多くが到着している。漁船の網にかかって拾われたハガキも少なくなかった。日常的な再処理工場の運転で、これだけ広範な海とそこで取れる海産物が汚染されることが事実でもって示された。これらの広範な地域の人々がこのことを知れば、大きな不安の声が挙がるだろう。

六ヶ所再処理止めよう!ナガスクジラ・プロジェクトの回収はがき結果

これを読みながら、先に亡くなったウエスターン・ショショーニのメディスンマンだつたコービン・ハーネィの次の言葉を思い出した。

「汚染されているのはわれわれの家の前であり、裏庭である。放射能汚染というやつはあらゆるいのちを短命なものにしてしまう。われわれは人間としてひとつにつながり、みんなでもうこれ以上はやめようといわなくてはならない。われわれ人間は、頭を寄せあって、ここからこの惑星をすくうことをはじめなくてはならない。われわれには、ひとつの水、ひとつの地球しかあたえられていないのだから」

すべての水はひとつにつながっていて、その一部が放射能に汚染されるということは、地球にあるすべての水が汚染されるということなのである。そしてそれはとりもなおさず、われわれすべてが放射能に汚染されることを意味する。

コービン・ハーネィが朝の祈りの時にいつも歌っていた「ウォーター・ソング」を、水が人間にとってどれほど大切かを教えるための歌を聞いていただこう。水に感謝し、水のスピリットを讃えるためのショショーニのひとたちに伝えられた歌による祈りだ。全部で6分37秒ある。

Download Water Song By Corbin Harney mp3 File

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Thursday, July 19, 2007

バランスを失った生き方(ライフ・アウト・オブ・バランス)

arrow2 柏崎羽刈原子力発電所ホームページ

今回の中越沖地震ではっきりしたことは、自民党部族会議国家においては、原子力産業についての情報は完全に統制されていると言うこと。テレビも新聞ももちろん雑誌も、コマーシャルが基本のメディアは、原子力の情報についてなにひとつほんとうのことを書けない。電力産業からのコマーシャル収入が大きすぎるから、原子力のリアリティについて触れることはタブーなのだ。同じことが、アルコール情報にもいえる。お酒についてネガティブな情報、たとえばそれがほんとうは麻薬であるといったようなことは、テレビや雑誌や新聞ではまず公言できない。スポンサーに巨大アルコール産業がそろっているから。電気も、アルコールも、ウラニウムも、彼らが「白人の神」と呼ぶ「白人文明(物質中心主義)」の象徴的存在である。われわれの人生をおかしな方角に導くそうしたものへの依存度を下げれば下げるほど、人はネイティブの世界に近づく。

原子力について忘れてはいけない呪文(改訂版)
  • 原子力はクリーンエネルギーじゃない。
  • 原子力は安いエネルギーじゃない。
  • 原子力は地球温暖化への解答じゃない。
  • 原子力は安全なものじゃない。
  • ウラニウム採掘には危険がいっぱい。
  • 核兵器の投げかけた脅威は終わってない。
  • 核廃棄物の問題はずっと未解決のまま。
  • 核施設の誘致はその土地を豊かにしない。

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Tuesday, June 05, 2007

メロウすぎて武器にはならないという米陸軍の結論

「LSDやマリファナなどの薬物は、予測不可能か、もしくは気分をリラックスさせすぎるため、兵器として有効ではないという結論に達した」
----acid and pot were either too unpredictable or too mellow to be useful as weapons,

1955年から1972年ごろにかけて、アメリカ陸軍のメリーランド州エッジウッド兵器厰(へいきしょう)で行なわれた、敵兵を無力化する化学兵器の開発を目的とした実験の中で、実際に有志の兵士たちにマリファナやLSDなど20種類以上の向精神薬を投与した精神科医のJames Ketchum氏が新刊の回想録で述べたこと。

Source : 米陸軍の幻覚誘発薬研究の実態が明らかに (WIRED VISION)

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Thursday, May 17, 2007

血液定量制——100%インディアンから1%インディアンまで

rockart01.gif「血液定量制(Blood Quantum / ブラッド・クアンタム)」というもの——考え方——がある。もともと自分たちの土地でないところに侵略してかってにそこで国家を樹立して、その土地に以前から住んでいた「先住の人たち」を排斥し征服して居座ったままのアメリカ合衆国政府が、誰を「ほんもののインディアン」として認定するかどうかは、その人間の血液のなかに占めるインディアンの血の量で決定されるというもので、何世代か前の先祖が100%インディアンの——普通これを「フル・ブラッド」と呼ぶ——のときから、純血ではないインディアンたちとどのように結婚を重ねて血が混ざっていったかを、おそろしく不可解な矛盾だらけの方法で算出していく。

これをする目的は、白人が樹立した政府が、その先住民がどのくらい白人に近いのか、あるいは白人から遠いのかを、なんとか知ろうとしてはじめたものだ。2分の1(50%)インディアン、4分の1(25%)インディアン、8分の1(約13%)インディアン、16分の1(約6%)インディアンという具合に、分母の数が多くなっていき、分子の数が「1」である場合は、その人は白人に近づいたとされる。逆に4分の3(75%)インディアン、8分の7(約87%)インディアンという具合に、分子と分母の数が近ければ近いほど白人から遠いインディアンとされる。問題があるとすれば、先祖がフル・ブラッドのインディアンだったという文字の記録がない場合は、その人間の「インディアン」の部分は完全に否定されてしまうことだ。またそれがためにインディアンは白人と結婚しないような暗黙の圧力が加えられていくし、白人と結婚すると伝統文化が喪失するのではないかという恐怖がかもしだされる。最近では同じ部族であっても、東と西にわかれてリザベーションを与えられて暮らしている部族のもの同士が結婚した場合、その子どもたちは法律ではなぜか「半分インディアン」とされるケースまである。

A.Warholこうまで血の濃さにこだわったのは、もとより先住民を「獣と同類」と長く認識して、これを排斥してきた白人の側に理由がある。また今となっては政府にとっては生活保障をできるだけ減らしたいという現実的な問題もある。インディアンにとって混血の問題はどうだったのかを、昔年寄りに聞いてみたことがある。ローリング・サンダーは「インディアンというのは血の問題ではなく生き方の問題だ」と言っていた。コロンブスがやって来る以前のアメリカ先住民の考え方では、異なる部族の者同士が結婚して血が混ざったとしてもその子は母親の部族の人間として育てられた。実際、ほとんどの部族が部族間の結婚を繰り返していて、アメリカ大陸の先住民たちの血はそれこそ「るつぼのなか」のように混ざりあっていたと考えられる。そうやって血液が混ざりあって数千年を経たあとも、それぞれに異なる伝統文化が消え失せてしまうようなことはほとんど起こらなかった。いくつかの部族では例外があったものの、生まれてきた子供たちは母親の伝統文化のなかで育てられるのが通例だったからだ。自分たちがどのくらいの割合でその部族の人間なのかを問われることはまったくなかったし、自分でその割合を証明する必要もなかった。父系制の単一文化というパワートリップによる国造りが母系制の前に押しとどめられていた。

白人国家というパワートリップがはじまって、500年が過ぎ、アメリカ大陸における混血の速度は多くの人たちの推定を越えて早く進行していて、2050年にはすべてのアメリカ人のなかにインディアンの血が入り込むという試算をしている研究者もいる。今では、アメリカ人のなかにインディアンの血が混ざっていることなど珍しいことではないので、インディアンの血がほんとうに薄い人たち、分母の数の大きさに比べて分子が小さい人たちを、普通は「ノン・インディアン」といっている。人種差別が徹底していた時代にはけして起こらなかったことだが、70年代に価値の大転換が起きて以来、自分の中日本の少しでもインディアンの血が入っていることを「発見」したアメリカ人が、もう一度インディアンになりたいものだと考えるようになったことが、最近のインディアン問題をより複雑化させていることは間違いない。

以上、「日本人」が日本列島でどのように単一文化のパワートリップによって醸し出されたのかを考える参考になるかもしれないと思えたので、書きとめておく。

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Tuesday, May 01, 2007

ホピの予言を伝える岩

ホピの予言に関心がある人ならその予言が線刻画で描かれた岩の話しも聞いたことがあるにちがいない。ホビ国のセカンドメサの近くの崖にある予言岩(プロフェシー・ロック)とよばれる大岩に描かれているもので、これはその実物を映像に収めたもの(Part 1)。かなり消えかかっているのがわかる。このところホピの部族会議は、目の上のたんこぶ的な存在だった伝統派の排斥に傾いていて、伝統派のエルダーたちが部族会議とは関係なく世界に広めた予言や教えなどをことさらに無視する、あるいは価値をおかないようになっているので、いずれこうした線刻画も大事にされなくなるのではという危惧がある。Part 2、Part 2.5、Part 3 はホビの国にある岩に描かれたその他の線刻画を撮影したもので、英語では「ペトログリフ」と呼ばれている。なにかを伝えようとしているものであることは間違いない。

HOPI- Petroglyphs part 1
HOPI- Petroglyphs part 2
HOPI- Petroglyphs part 2.5
HOPI- Petroglyphs part 3

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Monday, April 30, 2007

インディアンになりたい

American-Spirit興味深い発言を最近見つけました。誘われて入ったネイティブの人たちのメーリングリストで流れてきたものです。「アメリカ・インディアンになりたい」というひとの急増は、21世紀になってますます顕著なものになりつつあります。さまざまな理由が考えられますが、ひとつは70年代以降に起こった価値の大逆転があります。

もちろんそれによって差別や偏見がなくなったというわけではないのですが、大地とスピリットの根っこでつながっていることになにかの価値を見つけるひとたちが増えつつあることと、フル・ブラッドが姿を消していくかわりに、実際にアメリカ人社会のなかにアメリカ・インディアンの血を引き継ぐ人たちが増加していることが原因のひとつかもしれません。かつては自分のなかにネイティブの血が入っているなどと公言はできない時代が長く続いていたのですが、価値逆転の結果それを口にすることをはばかる必要がなくなってきたのかもしれません。(余談ですが、「単一民族」だと発言する日本人の多くが、自分は「縄文人」と「弥生人」のミックスだと考えているのも、最初に自己矛盾があるという点で面白い現象です。この「日本人」の形成のされ方を見ると、いまに「アメリカ人とは北米先住民と旧大陸系渡来人のミックスのことと考えられるようになるのでしょうか)

そこで、「なるほど、インディアンになりたいと、あなたはいうのですね」という匿名の発言を読んでみると、これまでのように、その手の人たちを「なりたがり屋(ウォナビー)」としてひと言で拒絶するのではない、新しい動きのようなものを感じます。つまり、「インディアンになりたいというのなら、格好だけでなく生き方もインディアンであれ」と道を指し示している感じでしょうか。そういう生き方ができるのなら、わたしはあなたをインディアンとして受け入れましょうという、ネイティブの人たちの側からの声みたいなものが聞こえてくるのです。地球に生きる人であるとはどういうことなのかを理解する資料のひとつとして、紹介しておきましょう。


なるほどインディアンになりたいと、あなたはいうのですね・・・では・・・

あなたは、週末だけでなく、月曜日も、火曜日も、水曜日も、木曜日も、金曜日も、インディアンでいられますか?

あなたは、神秘的な雰囲気だけでなく、憎悪と誤解も、引き受けることができますか?

あなたは、自分のものだけでなく、他の人の権利や慣習にも、敬意を払えますか?

あなたは、偏狭さに正面から立ち向かいますか、それとも身を隠しますか?

あなたは、書物や新聞を信じますか、それともヴィジョンやお話しを信じますか?

あなたは、人間を敬うのと同じように、動物たちや、植物たち、他の生き物たちを心から敬えますか?

あなたは、ニセモノにしがみつきますか、それともなにごとかを学び続けますか?

あなたは、自分の家族に、友人に、同僚に、近所の人に、自分の意思をはっきり表明できますか?

あなたは、インディアンの団結を強めますか、それとも不和を広めますか?

あなたは、自分を日々スピリチュアルであらしめることに責任を持ちますか?

あなたは、あなたがなにものであるかを、他の人に自由に話させていますか?

あなたは、人種差別的な冗談や、誤った教科書の記述や、インディアンのマスコットについてや、広告でのぶったくり的使われ方に、抗議しますか、それともほうっておきますか?

あなたは、生活の多くの場面で、インディアンとしての伝統から、なにか益になるものを得ようと努めていますか、それとも貧しさと孤独として受け入れますか?

あなたは、他のインディアンに向かって質問をしますか、それとも彼らに答を見せますか?

あなたは、自分がインディアンであることを、雇用主に伝えますか? 聖職者には? 医師には? 役所には?

あなたは、頭に従いますか、それともハートに従いますか?

あなたは、エルダーや祖先の声に耳を傾けますか、それとも権威や役人に耳を傾けますか?

あなたは、自分のスピリットを育てますか、それとも否定しますか?

あなたは、名誉を追いかけますか、それとも妥協を求めますか?

あなたは、自分のことをインディアンといいますか、それとも部分的にインディアンだと?

あなたは、地球まるごとを聖なるものと考えますか、それとも教会や特別な建造物だけを聖地とみなすのですか?

あなたは、なにを言っているかで人を判断しますか、それともなにをしているかで判断しますか?

あなたは、感謝の祈りを捧げますか、それともさらなる値引きの交渉をしますか?

あなたは、白人に「大きな兄弟(ビッグ・ブラザー)」と呼びかけますか、それとも「小さな兄弟(リトル・ブラザー)と呼びかけますか?

あなたは、女性を女性であることで称えますか、男性を男性であることで称えますか?

あなたは、自分が地球のうえを歩くことを楽しみますか、それともそれは苦痛ですか?

あなたは、あなたのいのちもその一部であるスピリチュアルないのちの輪を守護しますか?

もし答がわたしと同じであるなら、兄弟たちよ姉妹たちよ、わたしはあなたを歓迎し、あなたがわたしたちのなかまであること誇りを持って宣言します。

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Thursday, January 18, 2007

あの、真夜中まであと5分なんだけど

5 Minutes to Midnightnews語だと「5 Minutes to Midnight」となる。18人のノーベル賞受賞者をふくむ原子力科学者のグループが提供する終末時計の針がいっぺんに2分も進んで、終末5分前となった。

人類そのものの滅亡の最も大きな要因は核戦争だが、今は第2の核拡散時代のおそれにくわえ、先端科学者のグループは天候異変という新しい要素も加味し、そうしたものを起こしかねない技術や、生命に取り返しのつかない危害を加える生命科学やナノテクノロジーの新たな開発の分析も取り込んだ結果と説明している。自分の目で時計を確認してください。

arrow2 "Doomsday Clock" Moves Two Minutes Closer To Midnight

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Saturday, January 13, 2007

「兄」から「弟」へのメッセージ

つはぼくが長いことネイティブ・アメリカンのなかで関心を持ち続けてきたのは、いわゆる古モンゴロイドと考えられる人たちの生き方が色濃く残っているところにある。南北アメリカ大陸はとても広くて、新旧のモンゴロイドは、日本列島のように混血しあっていないのが特徴だと推測されるからだ。いわゆる古モンゴロイドは、遠くまで旅をした人たちで、南北大陸先住民には新旧大きなモンゴロイドの流れが見て取れる。

古モンゴロイドは南米・中米メソアメリカ・メキシコ北部・アメリカ合衆国南西部に暮らしてきていて、その北限がぼくが最初にネイティブの世界に足を踏み入れることになったショショーニの人ではないかと思う。アメリカからメキシコ・中米・南米(グァテマラ、コロンビア)にかけての古モンゴロイドの人たちの多くは、言語研究家の間では「ユート・アズテカン語族」などと呼ばれているが、それらのなかにはショショーニ、ショショーニと同族のコマンチ、ユート、パイユート、トーノオーダム(パパゴ)、ホピ(モキ)、ヤキ、タラユマラ、フイチョール、アステカ、マヤといった人たちがふくまれている。この同じような語族の人たちの文化にはある種の共通項「いのちと大地はひとつ」「自分たちは地球の守護者」とする認識がある。

kogi_villageここでアメリカ先住民の言語について書くつもりはないし、さほど詳しくもないからこのぐらいにしておくが、こうした古モンゴロイドの人たちのひとつに「コギ(Kogi)」といわれる人たちがいる。コギの人たちは南米のとっつきにあるコロンビアという国の北コロンビアに連なるシエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタ(現在は国立公園)という山脈のなか、500人ほどがひっそりと完ぺきな自給自足で暮らしていて、その隔絶された自然環境(写真はコギの村)のためにスペイン帝国の占領からかろうじてまぬがれ、現存するなかでは唯一前の世界を今も知っている人たちとされている。

1940年代から50年代にかけてコギの人たちを調査研究した人類学者はコギの人たちがカリブ海やメソアメリカやアメリカ南西部、そしてアンデス山脈の南部の先住民となんらかのつながりがあると指摘したと記録にある。

コギの人たちは現在も生き残っていて、自分たちの山に囲まれた環境の守護者としての伝統をしっかりと守り、彼らが「世界の心臓」と呼ぶ聖なる山の世話をすることを、自分たちに与えられた義務であると認識している。いまだかつて戦争というものとは無縁のところにいるコギの人たちの文化を伝える人の話では、興味深いことに、彼らは自分たちのことを「兄」と呼び、新しくやってきた世界のバランスを破壊する人たちのことを「弟」と呼んでいるのだという。

kogi_manコギの人たち(写真はコギの男性・99年にコギの部族共同体が「すべてのいのちのかたちの調和のとれた共存と共栄を守る」ことに貢献したとしてバイオス賞を受賞したときに撮影されたもの)が自分たちの守ってきた教えについて世界にむかって話すことを決心したのは1990年のことだった。彼らはあえて自分たちを他から隔絶するところに置くことで生き残ってきたわけだが、自分たちの守る山、世界の心臓にただならないこと、雪が降らなくなり、川の水が涸れはじめるなどの良くないことが起こりはじめたことから、「もしも彼らの山が病になれば、世界に問題が起きる」という祖先の教えに従って、外の世界に、「弟」たちにむかって話をするときがきたと決心したという。

コギの人たちは、一族の教えを守る特別な役割の人間のことを「ママ」と彼らの言葉で呼んでいる。ということで、説明のあらましはこれぐらいにして、以下は最近になって公開された「ママのお話し」の一部始終である。


兄であるコギの人たちからの伝言

わたしたちは世界を護っている。

わたしたちは母なる地球を敬う。大地が自分たちの母親であることを知っている。

もしわたしたちが、例えば一本のオレンジの木を植えたとする。木はなんでもかまわない。そうやって植えた木を根ごと地面から引き抜いたら、その木は死んでしまうだろう。大地のなかに眠っている黄金を掘り出すのもそれとかわらない。黄金だってちゃんと死ぬ。わたしたちはこれまでも世界が死につつあるという話をたくさん耳にしてきた。なぜ世界が死ぬのか? あまりにもたくさんの墓が盗掘されてきたからだ。世界というのは人間とよく似ている。墓を暴いたり、金を掘り出したりすれば、それはいずれ死んでしまう。わたしたちは地面のなかで眠る黄金を取り出したりはしない。わたしたちはそれがそこにあることは知っているけれど、あえてそれを手にとろうとは思わない。わたしたちは一族の預言として母親から聞かされて黄金を取りだしてはならないと言うことを教わってきた。われわれはそれがそこにあることは知っていたので、あえて掘り出さずに、しかしそれに捧げ物だけは欠かさないようにしてきた。

わたしたちが生きている仕組みをご存じか? 血液がなければわたしたちは生きられない。骨がなければわたしたちは歩くこともできない。今ならすべての[コギの人たちの宇宙論的思索の守護者で、教えを守る人である]ママたちは、わたしたちがここで言おうとしていることといかにそれを話すかについては同意をする。もしわたしが自分の脚を切り落としたら、わたしは歩くことができなくなる。もしあの人たちが、わたしたちが「弟」と呼ぶ人たちが、地面に穴をあけてそこから黄金を取りだしたら、同じことが起こる。黄金はそれ自身が自分の考えを持ち、話もできる。それは生きているものだ。あの人たちはそれを盗むのをやめなくてはならない。

もしあの人たちが黄金を取り出せば、世界は終わるだろう。すべてのバナナの木の母親たち、すべての木の、すべての鳥たちの母親たちは、ことごとく盗み出されてしまった。あの人たちは母親のからだを切り刻んできた。あの人たちは手当たり次第に奪い去った。あの人たちは母親のあらゆるものからスピリットを奪い去ってきた。あの人たちは母親のまさにスピリットと考えそのものを盗んでいっている・・・

水を作るのは山だ。山は川を作り雲を作る。山の木々が倒れたら、そこではもう水が作られなくなる。わたしたちは川のそばで育っている木は切り倒さない。その人たちが川を護っていることをわたしたちは知っている。わたしたちはあの「弟」たちがしているように、広大な地域の森の木々を切り倒したりはしない。切るときは、自分たちの畑とするためにほんのわずかな土地を切り開く。母親はわたしたちにたくさんの木を切らないように教えてくれた。だからわたしたちはところどころでほんのわずかな数の木しか切らない。

「弟」が今のようにすべての木を切り倒し続けるのなら、太陽が地面を熱くしていずれ火事を起こすことだろう・・・わたしたちは「兄」であるから物事をもっとはっきりと考えなくてはならない・・・

「弟」よ、そのようなまねはやめよ。もうこれまでじゅうぶんすぎるほど手に入れたではないか。わたしたちには生きるための水が必要なのだ。母親はわたしたちに、いかにすれば相応な生き方ができるか、どうすれば健全に考えられるかを伝えてくれた。わたしたちは今もなおここにおり、教えられたことをひとつも忘れたりはしていない。

地球は今、腐りかけている。なぜならあの人たちがあまりにもたくさんの石油や石炭や多くの鉱物資源を持ち去ってしまったがために、ほんらいの力を失ってしまったからだ。「弟」は「どうだ、ぼくを見ろ! ぼくは宇宙のことはなんでも知っているんだぞ!」と考えている。だが、そうやって、世界の破壊の仕方を学んで知っているだけで、やっていることは手当たり次第にすべてを破壊し、人間らしさを破壊し・・・母親を苦しめ続けているのだ。母親の歯を折り、両方の眼球を取りだし、耳をふたつとも切り落としてしまった。母親は食べたものを吐き出し、下痢も止まらない。彼女の病は深刻だ。

もしわたしたちが自分の両腕を切り落としたら、わたしたちは二度と働くことができなくなる。二本の足を切り落としたら、それ以上は歩くことができない。母親はまさに今そのような状態にある。母親は苦しんでいる。母親にはもうなにもない。

「弟」は、いったい自分がなにをしたのか、わかっているのだろうか?

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Friday, January 12, 2007

戦争の地図でなにが見える?

Imagename

フラッシュという技術を使った90秒の動画の地図を3つ紹介したい。全部見ても5分とかからないけれど、自分の世界の見方を確認する意味でも見ておいて損はないと思う。世界を巻き込むトラブルの根っこがどこにあるのかを簡単に手早く見ることができる。

1. 中近東を巻き込む帝国の興亡

中東地域を中心に過去5千年の帝国の勃興の歴史を概観する。なぜこのエリアで問題が起こり続けるのかをわかりやすく見せてくれる。

2. 宗教の歴史

地球規模で信仰と宗教の拡大の五千年の歴史を俯瞰する。キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、仏教、ユダヤ教の5つの巨大宗教による国盗り物語。日本列島が仏教に染められていくさまも。世界がこのように色分けされる以前の前の世界は世界中どこもが偉大なる神秘にたいする信仰を持っていた。(上図)

3. アメリカから見た戦争の歴史

1775年から2006年までのあいだにアメリカがかかわった戦争とそれを率いた政党と指導者や大統領。対インディアン戦争もふくまれる。アメリカは対インディアン戦争をすすめているときも世界各地の戦争に荷担してきたことがわかる。それぞれの戦争における戦死者の数は、戦死したアメリカ兵の数しかでてこない。

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Wednesday, January 10, 2007

なにかが起きているのだけれど、それがなにだかわからない、そうじゃありませんかね、ミスター・ジョーンズ?

昨日見たCNNのニュースではニューヨークの市中を半袖で闊歩するビジネスマンが写しだされていた。北ミネソタの友人のメールでは、いつもの冬の、あの木が凍ってはじける音が今年は聞こえないという。「まるで見知らぬ土地にトランスポートされてしまったよう」と書かれていた。

南極や北極、その他氷河のあるところで今急速に氷河が融けはじめている。氷が融けて、地表の白いところが黒くなり、黒くなったところは太陽の熱を蓄えるから、地球に吸収される熱が増えていく。するとますます温度が上がり、さらにさらに氷が勢いよく融けるという、止めどもない連鎖が続いている。まるで地球が自ら自殺でもしようとしているように感じることがある。

日本列島も暖冬だ。雪の積もってあたりまえのところに雪が積もっていない。金沢の友人は「自然が不自然」と書いたメールをくれた。みんなはあまり現実に目をむけようとしていないのだけれど、誰かに改めて言われるまでもなく、なにかおかしなことが起こっているわけで、その起こっているおかしなことを知るのが実に怖い気もするのだか、こうした天候の異変は当然ながらいずれそこで生きるさまざまないのちのサイクル(動物にも植物にも)に影響を与えることになる。いのちの輪の、すべてのいのちあるものが形作ってきた調和のとれた魔法の力の輪のいろいろなところが、ここへきてとうとう——人間の愚かなふるまいのために——臨界に達しようとしているのだろうか?

Night Earth Vision

わたしたちが暮らしているこの世界、わたしたちが子供たちに預けようとしているこの世界。ぼくはこの事実を最初に伝える人間でもないし、最後に伝える人間でもないけれど、この問題については誰かが発言し、行動に変化を与え続けていかなくてはならないと考えている。これは政治が解決すべき問題なのではなく、我々が7世代先の世代に負っている責任以外のなにものでもないのだから。

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Wednesday, October 04, 2006

体をすぼめて、頭を隠せ

昨日北朝鮮が核実験をすると発表した。日本の首相は「許すことができない」といい、アメリカ政府の高官は「これは(ほとんど)戦争だ」といきまいた。人類が核をおもちゃにするのにどれくらい知恵がたりないかを示す貴重な映像を Google Video ライブラリから紹介しておこう。アメリカで1950年代に——ヒロシマ、ナガサキのあとだぜ——作られた核攻撃から身をかわす方法を教えるための「ダック・アンド・カバー[Duck and Cover]」というプロパガンダ教育フィルムだ。「ピカッと光ったら、からだを伏せて(ダック)頭を隠せ(カバー)」と亀のバートが教えてくれる。きっとこれにちかいことを北朝鮮では市民に教えているのかもしれない。子供たちが真剣に机の下にもぐりこんだり、走っている自転車から飛び降りて壁の下で身を丸くして頭を両手で隠して、亀のようになっている光景は、とても笑えるし、悲しくて、涙が出そうになる。(9分15秒の作品 「U.S. Federal Civil Defense Administration」制作)

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Monday, October 02, 2006

10月13日は母なる地球に丸1日の休息を与えよう

UNPLUG AMERICA GIVE MOTHER EARTH A REST DAY, OCTOBER 13

Mother Earth

母なる地球に1日の休息を与えよう[電気のコンセントを抜いて]というキャンペーンは1992年にアメリカ先住民らの有志によって呼びかけられた。先住民のみならず、あらゆる人たちに、母なる地球と聖なるいのちの輪にたいする愛と尊敬を態度で示してもらおうと呼びかけられたもので、不健康な消費のパターンやわれわれの環境を破壊する毒物の製造が続けられていることを問題にしている。今日はその呼びかけの文書を紹介し、若干の解説を加えていこうと思う。

arrow2 UNPLUG AMERICA -- GIVE MOTHER EARTH A REST DAY OCTOBER 13

それはいうならば13日を「電気のコンセントを抜く日」にしようという「純粋なたくらみ」で、そのために「アンプラグ・アメリカ」と謳っているが、この場合の「アメリカ」は「アメリカ的生活を送っているあらゆる世界の国々」を指していることは明白であり、そのなかには「日本」も当然ふくまれている。兄弟姉妹たちよ、つまり「アンプラグ・ジャパン」であります。

各人がそれぞれの家庭でこの日は1日テレビやラジオやコンピュータの電源を切り、水道を1日使わず、化石燃料を燃やして動く乗り物には乗らないようにしようというもの。1年のなかのたった1日限りのことではあるけれど、それはわたしたちの大地と資源を——ダメージを受けている地球の健康状態を——回復に向かわせるための第一歩にはなるはずなのだ。未来の世代のために今はじめるべきこととして、わたしたちが、個人的に、国として、地球規模で、大地や資源を実際にどの程度消費しているかをありありと写し出すにちがいない。(ぼくはこうした楽観主義が好きだなぁ!)

そしてそれはまたもうひとつの生き方、健康で永続可能な生き方、あらゆる種の相互依存性を讃えるいのちの祝祭としての生き方を探求する、またとない機会にもなるだろう。

そういえば80年代にネイティブ・アメリカンのエルダーたちが予言したことのなかに「電気を止める子供たちの登場」がある。「大人たちはさまざまな理由をつけてそれを拒むかもしれないし、怖がる人たちもいるだろうが、新しい世代のなかからそれを楽しんでやるものがあらわれる」というものである。あなたもその日1日だけでも試してはみませんか? 試してみるだけでよく、やってみて気に入ったら、毎月1日そういう日を設けるようにすればいい。地球が自分の母親であり、生きている女性であることを思いだそう。そしてその日はお母さんを休ませてあげよう。ついでにいうなら、この日は里山におりてこざるを得ない熊たちの声を聞く日にするのもいい。

この「電気のコンセントを抜く日」を呼びかける文書のなかの「なぜ消費活動を問題にするのか」という部分を引用してみる。

われわれが消費するものはなんであれことごとくすべてが環境にたいして影響を与える。あなたが使っているでかきはどこで作られて、どのようにして送られてくるのか知っていますか? あなたが読む新聞や雑誌や本に使われる紙については? ガソリンは? ガスは? あなたの出すゴミはどこに行くと思いますか?

暗闇のなかでじっとしていろなどと誰も言ってはいません。ほんとうに必要なものだけを使うことで、ひとりの人間としての責任を果たしましょう。わたしたちの資源を守るために今立ちあがりましょう。わたしたちの未来はそれにかかっているのです。

ウラニウム、天然ガス、石油、材木、水、そしてさまざまな鉱物。こうしたもののほとんどがこの地球においては先住民とされる人たちの大地で発見されている。そしてそうした貴重な天然資源は大企業によって強奪されている。資源の発掘や奪取が、その土地に暮らす人々の文化や生き方や健康や安全安心を、どのくらい脅かすものかを、そうした企業はまったく関心を払わない。大地とひとつになって生きているその土地のネイティブ・ピープルのことなどまるで眼中にないかのように振る舞っている。その結果大地の破壊はそのまま大地とひとつになって生きている人々を破滅させてしまう。

こうしたことから考えれば、大企業の稼ぎ出す収益は、先住民の(そして大地の)いのちの値段であると言っていい。これは「文明」と称するものが「野生なるもの」と最初に接触したときから一環して続けられてきているパターンである。どこの国の歴史を見ても明らかなように、常に先住民の暮らす大地は「開発」のターゲットにされ続けてきた。

こうした無責任で危険きわまりない天然資源開発の典型的な例をひとつあげるならば、過日衛星放送で放映された「母なる大地を守りたい——立ち上がるアメリカ先住民」というドキュメンタリー番組のなかのひとつのエピソードにもなっていたが、アリゾナとニューメキシコに広がるナバホ国(居留地)にあるむき出しのまま廃棄されているおよそ1000カ所にもおよぶウラニウム鉱山がある。それらは今もなお撒きちらかされる放射能汚染物質によってアメリカ南西部の大地と水資源とそこに暮らす人々のいのちを汚染し続けている。「電気のコンセントを抜く日」を呼びかける文書はつぎのような言葉で終わっている。

こうした安全のことなどなにひとつ配慮されず、そこに暮らす人たちのいのちの健康のことなどお構いなしの慣行が、現在もなお世界中で繰り広げられています。太平洋各地の、南米や中米各地の先住民たちは、アメリカやカナダのエネルギー習慣とひきかえにいのちを差し出しているのです。こうしたことに頼らないでも持続可能で健康的なエネルギー生産としてはソーラーパワーや風力発電といった別の選択もあるでしょう。

もちろん、世界各地の先住民の持続可能な暮らしや健康をむしばんでいるのは、アメリカやカナダだけでなくて、あなたやわたしが暮らしている日本もそのなかに当然ふくまれている。

この自発的行動への呼びかけ人にはネイティブ・アメリカンの女性として積極的にアメリカの政治に関わりを持ち続けているウィノナ・ラデューク(インディニアス・ウィメンズ・ネットワーク)や、インディニアス・エンバイロメンタル・ネットワークのトム・ゴールドトゥース、ネイティブ・ピープルの活動を支援する先住民組織7世代基金(セブンス・ジェネレーション・ファンド)のクリストファー・ピー