Monday, November 16, 2009

Hawai'i Book of Days 11/16 - 11/22

Hawai'i Book of Days
© 1991, 2002 by Debra F. Sanders
( Japanese translation by Kohei Kitayama)


ノウェマパ/ノーベンバー
霜月(しもつき)/ウェレフー

十一月は四月まで続くホオ・イロの季節の最
初の月になります。ひとびとはこの月になる
とスポーツをしたり、サトウキビの花柄で作
ったちいさなダーツのような矢を投げて祝い
ます。(訳者補遺 「ウェレフー」はハワイ
語の「弓を射る人」を意味し、占星術の「射
手座」のこととされます。いにしえのハワイ
の人たちの戦では弓もやも使われたことはな
く、それらはあくまでもスポーツとして使わ
れました。五月の「カウ」のところで説明し
たようにネイティブ・ハワイアンは一年をふ
たつのシーズンに分けて認識していました。
太陽が南に移り、気候が涼しくなって、貿易
風が別の風に時々妨げられるようになって海
が荒れはじめ、漁猟が思うようにいかなくな
る十一月は、六ヶ月続く「ホオ・イロ」のシ
ーズンのはじまりとされます。)     



16日

自分を知るための道は人それぞれ。

17日

海の歌を聞くことができ
風の抱擁(ほうよう)を感ることができるなら
わたしのこころもようやく安らぐ。

18日

万物ことごとく最後は海に還る。

19日

星明かりがくれた願い
それはこころからの願い。

20日

シロアジサシという鳥たち。
さながら夜の空の青白き幽霊(ゴースト)たち。

21日

プエオ、聖なる梟(ふくろう)
その耳に焼きつきし呼び声が
風のスピリットを招請せしむ。

22日

沈みゆく日輪(にちりん)の陽を浴びて
薔薇色(ばらいろ)に染(そ)まりし満月を
高貴な紫色の雲が取り囲む。


日々是布哇著者デブラ・サンダースさんの許可を得て、『日々是布哇(ひびこれハワイ)』(太田出版刊)から一週間分ずつ本文のみを掲載しています。原則として毎週月曜日に入れ替わり、過去記事としては残らず、コメントやトラックバックもつけられません。単行本について知りたいとき、コメントなどをつけたいときは「ハワイィはどこにあるのだろう?」の記事まで。まとめてお読みになりたいとき、全部をそばに置いておきたいときには、『日々是布哇』(太田出版刊)をご購入ください。どこにでも持ち運べる単行本では長崎訓子(Kuniko Nagasaki)さんの素敵な日替わりイラストが日々楽しめます。ブログ版「日々是布哇」次回は11月23日(月曜日)に(忘れなければ)更新します。なお大切なお知らせが次の記事にあります。arrowHawai'i Book of Days を毎週楽しみにしてくれている君へ」 追記 現在『日々是布哇』(太田出版刊)は売り切れ状態ですが、ある程度まとまれば復刊が可能になりました。ご希望の方は復刊ドットコムに「日々是布哇」のリクエストの場ができましたので、どうか一票入れてください。

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Monday, November 02, 2009

冬が来るとハワイのことを思う君へ贈る



毎朝、ハワイの日の出をハワイの音楽で
コナコーヒーでも飲みながら

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Wednesday, May 20, 2009

Hawai'i Book of Days 5/20 - 5/31

Hawai'i Book of Days
© 1991, 2002 by Debra F. Sanders
( Japanese translation by Kohei Kitayama)


メイ/メイ
皐月(さつき)/イキイキ

五月は十月まで続くカウの季節の最初の月
にあたります。「カウ」とは「暑くて乾い
ている」を意味します。カ・フイフイと古
代ハワイ人が名づけたプレアデス星団が夜
明けの空にのぼります。プレアデスはまた
マカリ・イの——小さくまとまっている—
星たちとしても知られます。(訳者補遺 
ネイティブ・ハワイアンは一年をふたつの
シーズンに分けて認識していました。その
ひとつがこの「カウ」です。カウ・シーズ
ンは実り多い期間で、直射日光も強く、気
候は暖かくて、貿易風も安定しています)


20日

島は空を出迎えるべく海洋底から立ちあがる!

21日

風と雨はひとつになっていのちを創造する。

22日

いのちはいつでも新しい可能性を見せてくれる。

23日

土地の豊饒(ほうじょう)は心ゆくまで堪能するもの。

24日

星にしたがって道をたどれば
およそ迷うことはない。

25日

風は地球をぐるりと一巡りして
はじまりの場所に戻ってくる。

26日

海に映える満月がいにしえの魔法の夜を織(お)りなして。

27日

親切からの行為は
いかなるものであれ
報酬(ほうしゅう)を得てはなりません。

28日

以前にもこの土地を歩いたことがある。
あれは子供のころの自由な夢のなかのこと。

29日

今日の思い出が明日には大切なものに。

30日

われわれはみな人生という大海原(おおうなばら)の航海者。

31日

最小の貝殻のなかにさへ
永遠のサイクルが刻まれている。


日々是布哇著者デブラ・サンダースさんの許可を得て、『日々是布哇(ひびこれハワイ)』(太田出版刊)から一週間分ずつ本文のみを掲載しています。原則として毎週月曜日に入れ替わり、過去記事としては残らず、コメントやトラックバックもつけられません。単行本について知りたいとき、コメントなどをつけたいときは「ハワイィはどこにあるのだろう?」の記事まで。まとめてお読みになりたいとき、全部をそばに置いておきたいときには、『日々是布哇』(太田出版刊)をご購入ください。どこにでも持ち運べる単行本では長崎訓子(Kuniko Nagasaki)さんの素敵な日替わりイラストが日々楽しめます。ブログ版「日々是布哇」次回は6月1日(月曜日)に(忘れなければ)更新します。なお大切なお知らせが次の記事にあります。arrowHawai'i Book of Days を毎週楽しみにしてくれている君へ」 追記 現在『日々是布哇』(太田出版刊)は売り切れ状態ですが、ある程度まとまれば復刊が可能になりました。ご希望の方は復刊ドットコムに「日々是布哇」のリクエストの場ができましたので、ぜひ一票入れてください。

** 今週の更新を昼寝をしていたために忘れていました。2日間分抜けましたが、おゆるしください。

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Monday, July 07, 2008

ハワイの自然がもたらす魔法・アロハの体験



Messages of Aloha

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Friday, February 23, 2007

命がけの航海は続いている

Track of the Hokule'a

明日になるとハワイ諸島が地図から消えてしまうから、とりあえず昨日までのホクレアの航跡。左下がマーシャル諸島。

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Tuesday, January 23, 2007

ONE(われわれはひとつの家族)

start_quote色々ありますが、要するにこれらは航海の一部に過ぎないんです。ただ、この出来事は私たちの結束を更に強めてくれました。私たちは2艘のカヌーで旅をしていますが、1つの航海に取り組んでいるんです。クルーは2組に分かれていますが、1つの家族です。今回のステアリング・スウィープの破損は、2組のクルーの間にさらなる力と結束を生み出したんです。end_quote

22日にホクレアのナビゲーターのナイノア・トンプソンが
ホノルル・アドバタイザー紙記者のインタヴューのなかで語った言葉の一部
(「航海カヌーマニア」の[ステアリング・スウィープの破損について続報]より)

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Monday, January 15, 2007

ホクレアはなにを運んでくるのだろう?

petroglyph クレアのハワイ島出航が迫っている。今日はホクレアについて書かれた二つのブログから言葉をひろってきた。ひとつはホクレアの動向を逐一報告し続けている「非公式応援サイト」である航海カヌーマニア[Floatin'round Vaka Houlua]からの引用だ。

それでだよ。ホクレアがついでに日本まで来る理由。まあ表向きの理由は色々あるだろうし、裏の理由も色々推測されている。でも、俺が思うに、今日本列島人がホクレアに学ばなきゃいけないのは次の二つだ。勇気、そして祈る心だ。

 勇気。血の気が引くことに、今日本でホクレアの記事を書いている雑誌のかなりのところは、ホクレアの魂、人類史上最も勇気ある男の一人、エディ・アイカウのことを書かない。多分知らないんだな。冗談よせよ。勇気ってものをローマ字にしたらcourageじゃなくてEddie Would Goになるんだよ。それってどうなのよ。全く駄目でしょう。お話にならん。エディの勇気が無かったら今頃ホクレアはモロカイ海峡の水底だ。命をかけてホクレアを生かした男の事跡を語らないでどうする。

 そして祈る心。荒木さんが俺たちの代わりにホクレアの旅立ちに際して祈りを捧げてくれたわけだが、祈りってのは船出の時にだけ捧げるもんじゃない。人間も人間社会も、それだけじゃあ自分のケツを拭けない。これは端的な事実だ。だから人力を越えた何かに祈る。祈って何かが確実に起こるわけじゃないが、祈ることで人間は人間以上の何かとコミュニケーションする。それが実在しているかどうかは問題じゃない。人間が無敵じゃないってことを対話のなかで理解する。その為の行為が祈りだ。

 ポリネシアの航海カヌーが旅立ちの前に必ず祈るのは、それで実効的な何かを呼び起こそうとしているんじゃないと俺は思う。あれはコミュニケーションなんだ。宇宙との。

ホクレアってなに? と今さらながらあっけにとられてる人は、上記「航海カヌーマニア」サイトの加藤晃生さんが「ホクレア号を待ちながら」というハワイの航海カヌー「ホクレア」に関する情報をまとめたウェブサイトを立ちあげているのでそちらを参考に。そこには「ホクレア」概説・用語集・年表・Who’s Whoなどが掲載されている。

もうひとつは今週21日の神戸メリケン波止場でのイベント「スピリットの帰還」をプロデュースしてくれたランド・アンドライフの辰巳玲子さんのプログ「ランド・アンド・ライフからの風」に掲載された「縄文からのいざない」という文章からの引用。

わたしたち、この日本と呼ばれる島じま(シマー縄張りー故郷ーよりどころ)に植えつけられたわたしたちは、問われている。そのシマに地球人としてのスピリットをもって再び立ち、誇りと希望を取り戻し、シンプルにスピリチュアルな暮らしを選び取る覚悟はあるのか、と強く問われていると感じて止まない。 ホクレア号は、30年間という年月のなかで、海と一体になり、自身と向き合い、何にも依存せず、からだと精神を持って、大海原の道を切り開いていく術を蘇らせていった。そして、西洋近代文明に侵され、忘れさられようとしていた先住民ー地球人ーとしてのアイデンティティ、尊厳、希望、喜びを取り戻していった。この事実はこれまでの既成概念・価値から解放され、不気味に巨大化し仕組まれた社会システムからはずれ、何にもまつろわず、地球と生命に対して揺ぎなく生きていくというというひとつの選択に、勇気と希望と、そして、リアリティを与えてくれているのではないか。

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