Thursday, July 22, 2010
Friday, July 09, 2010
「風をひらく」とはなにをするのですか?
「風をひらく」とはどんなことをするのという質問に答えます。風をひらくというのは、アメリカインディアンの儀式ではありません。それはぼくが彼らから学んだ耳の訓練法です。
アメリカインディアンの世界ではしばしば、すべては聞くことからはじまるといわれます。自然から離れた現代的な暮らしでは、人は自分の聞きたい音だけを聞いているので、聞くレベルがかなり低下しています。本来われわれに備わっている自然の音のすべてを聴ける状態に、耳をチューニングする必要があります。
自然に囲まれたなかで生活をしていたネイティブの人たちは、一日24時間をそうした耳の状態で生活していました。彼らが風の声を聞いたり、草や花と話しをしたり、蝶々やハチの話しあったり、自然界の危険が迫っているのを速く察知したり出来たのは、その耳のおかげもありました。
自然の声を聞き、そのメッセージを理解するには、耳を人間本来の状態に戻しておく必要があります。自然は基本的に大声でものをいいません。それはささやくように語りかけます。このささやきを聞き取るには、地球に生きる人間が本来持っていた耳の状態まで能力を回復しておかなくてはなりません。
風のひらきかたを自分のものにすることはどなたにでも出来ます。基本的にはひとりでときどき自分の場所で続けていくことで、今まで聞こえなかったものが聞こえるようになるはずです。ワークショップでは、自然に近いところでそのやり方と考え方を学びます。
その際、地面に座ったり、樹に寄りかかることがあるかもしれませんので、多少汚れてもいい服装で参加してください。ワークショップの間は、音の出る腕時計や携帯電話、iPod などは禁止されます。みなさんの耳が自然の話を聞ける状態になったら、焚き火でも囲んで、夜遅くまで話しをしましょう。
・風をひらく+お話し in 上関町田ノ浦海岸 2011年6月25日(土)13:00〜日没
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