古代のアボリジニのなかにはウサイン・ボルト選手よりも早く走れた人がいたかもしれない
オーストラリアで有名な人類学者の推測では、古代のアボリジニーには、人類最速と言われるウサイン・ボルトよりも足の速い人がいた可能性があるという。
イギリスの雑誌スコッツマンの報告では、人類学者で『人間学——不完全な現代人の科学』という本の著者であるピーター・マカリスター先生は、筋力や脚力から見れば、古代人にくらべて現代の人間は歴史上最も軟弱な存在だと主張している。
現代人が古代人にくらべて劣っている証拠は、オリンピックの陸上競技の選手を調べればわかると彼は主張する。20000年前のオーストラリアのアボリジニーの足の速さは、化石化して粘土層湖底に保存されていた6人の男のそれぞれの足跡によって計測された。この6人は、駆け足で獲物を追跡しているところだった。
分析の結果、なかのひとりの男の駆け足の速度は、軟らかな土の上で時速37キロにも達していたという。ウサイン・ボルト選手は、北京オリンピックの公式記録では100メートルを9秒69で走り、時速は42キロ。マカリスター先生は、ボルトの記録はグラウンドの上のもので、この古代のアボリジニーがスパイクつきの靴を履いてゴムの使われた公式トラックの上を走った場合、時速45キロは出たはずだと主張する。
「獲物を追いかけて走っているときはおそらく全速力を出していただろう。軟らかい土の上で時速37キロで走れるのなら、その人はウサイン・ボルトの記録を抜く可能性がじゅうぶんある」と。
Source : Ancient aboriginals in Australia may have been faster than a speeding Bolt!
「Native News Update」カテゴリの記事
- ホピの国にこの50年ではじめて建てられたホテルの外観と内装をご覧ください(2009.11.30)
- ローラ・インガルス・ワイルダーが「大草原の小さな家」の初版のある部分を十数年後に書き直していた背景になにがあったか、あるいは野蛮人は人間ではないという無意識に焼き込まれた保守思想(2009.11.03)
- 古代のアボリジニのなかにはウサイン・ボルト選手よりも早く走れた人がいたかもしれない(2009.10.22)
- ネイティブ・アメリカン部族国家会議がホワイトハウスで開催される(2009.10.20)
- 今年ホピのスネーク・ダンスの儀式に非アメリカ・インディアンの見学者の立ち入りが禁止された(2009.10.16)
The comments to this entry are closed.
Comments