復元された過去1300年の北半球の気温の変化
Source: 温暖化の観測・予測及び影響評価統合レポート「日本の気候変動とその影響」の作成について
このたび発表されたものの中で見つけた図版だけれど、ぼくの目をとらえたのが「過去1300年の北半球」というところ。図をクリックすると大きくなるので、下の年代のところとその頃になにが起こっていたのかについての記録を合わせてみてみるとなかなか興味深い。過去1300年というのは、おおざっぱにいうと「日本国が建国されて以来このかた」ということであります。図の左側が対外的に日本が建国された頃で、右端が今。この間ずーっと「日本人としての生き方」には、本質的な変化はなにも起こっていない。本州東北部で蝦夷(エミシ)征伐が推し進められて武士の時代に移行したあたりが気温がかなり上がっていたが、それ以降はしばらく低温状態で、大航海時代が始まって、亀の島がアメリカと呼ばれるあたりから気温がゆっくりと上昇し、アメリカ合衆国の建国以降、日本では文明開化以降になると拍車がかかる。こうした図一枚でも、なかなかおもしろい。はじまりがあるものには必ず終わりがあるというから、われわれは何かの終わりを目撃しているのかもしれない。
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