原発のフル活用だなんて災いを地球規模に拡大するだけ
温室ガス削減「原発フル活用を」…環境相が意見書
(2009年9月29日07時40分 読売新聞)小沢環境相は28日、九州電力が鹿児島県薩摩川内市の川内原子力発電所に計画している3号機増設について、温室効果ガス削減のために3号機を最大限活用するよう求める意見書を直嶋経済産業相に提出した。
意見書は環境影響評価法に基づく手続きの一つ。これまでは自然保護の観点で書かれてきており、原発活用が盛り込まれたのは初めて。温室効果ガスの1990年比25%削減を中期目標に掲げた新政権の姿勢が反映した。
原発は火力発電所のように化石燃料を使わないため、二酸化炭素(CO2)排出量を低く抑えられる。2019年度の運転開始を目指す3号機は計画中を含む原発では国内最大の出力159万キロ・ワット。九電が3号機を最大限に稼働させ、火力発電所の出力を抑えると、九電の年間のCO2排出量の約3分の1にあたる700万〜900万トンが削減できる見込みだ。
意見書は建設予定地の海岸はアカウミガメの産卵場所であることから、夜間工事の自粛など、適切な環境保全措置も求めている。
Source : 温室ガス削減「原発フル活用を」…環境相が意見書
どのようにして電気を使わない生活を広めていくかでなく、電気を好きなだけ使いながら温室ガスを削減しようとする生き方は、ぼくには「電気中毒患者」のように見えます。レイム・ディアーというラコタのメディスンマンの予言の通り、電気を止める(電気をつかう量を極小にする)世代の登場をしっかりと見据えた上で、いかなる政府とも関係なくわれわれは、その人たちがやってくるための準備しなくてはならないようです。
参考記事:
原子力はクリーンで安全なエネルギーかどうかもう一度よく考えよう
原子力について忘れてはいけない呪文(改訂新版)
*原子力はクリーンエネルギーじゃない。
*原子力は安いエネルギーじゃない。
*原子力は地球温暖化への解答じゃない。
*原子力は安全なものじゃない。
*ウラニウム採掘には危険がいっぱい。
*核兵器の投げかけた脅威は終わってない。
*核廃棄物の問題はずっと未解決のまま。
*核施設の誘致はその土地を豊かにしない。
*ウラニウムは掘り出さないのがなにより。
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Comments
まったくその通りだと思います。
安易な考え方ではこの根本的な問題は何も解決できない。
以前のプルサーマルシンポジウムでも推進派のどうでもいい質問ばかり取り上げられて、住民の不安を直撃する質問はとても消極的に流されてしまい、住民として怒りというよりも、深い悲しみに陥りました。
でもそんなところにどっぷりつかってもられず今はそこで受けた悲しみを行政に声を上げてアピールしています。お金だけに惑わされず、原子力の危険性をしっかり見つめて、まず最低限、その恐ろしさを住民が命と引き換えに覚悟した上で、この地で受け入れていこうというアクションをしています。
最終的な答えにはなりませんが、この地でできることはまず、恐怖から逃げて生きることをやめること。本当のことを知ること。
ひとつずつ、明らかにして、最後の答えに届くまでのツールになってくれることを望みます。
具体的なプランが行政と進んでいて
またアドバイスいただきたく思っています。
Posted by: 樹心 | Tuesday, September 29, 2009 04:43 PM
Keep on working, great job!
Posted by: lose belly | Friday, October 31, 2014 07:34 PM