« 「ソンミ村虐殺事件」で「(命令に)従った自分が愚かだったのだろう」と元中尉が41年ぶりに口を開いた | Main | ラコタの叡智の守り人 (YouTube Interview) »

Monday, August 24, 2009

レオナルド・ペルティエには自由を与えないという回答にオバマ政権にたいするネイティブの人たちの失望が広まっている

Update | 18.54 p.m.

free_peltiernews60年代後半から70年代にかけて、部族の指導者たちが完全にふたつに分裂して、(アメリカ)政府の支援を受けたプログレな部族指導者たちのグループと、伝統派のネイティブ・アメリカンや彼らを支援する若い活動派の間では、文字通り一触即発の戦争状態が続いていた。こうした動きを見せていたのは、伝統派の年寄りたちの力が強かったホピや、ラコタ(スー)の国の周辺地域が顕著だった。1975年6月26日、スー・インディアンのパイン・リッジ居留地(サウスダコタ)で、そうしたときに傀儡部族政府と伝統派支援グループの間で事変が起こった。双方の銃撃が鎮まったあと、二人のFBIのエージェントとネイティブ・アメリカンの活動家の遺体が発見された。アメリカ政府はFBIの人間を処刑のように射殺したとして、しばらくしてひとりの青年インディアン活動家を逮捕した。捕らえられたのがレオナルド・ペルティエというラコタとアニシナベの血を受け継いだネイティブの青年だった。レオナルドは逮捕直後から一貫して誰かを殺すために銃は撃ったことはないと主張し続けた。二人のFBIエージェントを至近距離から射殺などしていないと。しかしアメリカ政府はノースダコタの裁判所でいかがわしい警察の証言だけを元に1977年、彼にふたつの終身刑を命じ、レオナルド・ペルティエは収監された。レオナルドはあれから今年でもう32年間も刑務所で暮らしている。先日も報道したが、今年、15年ぶりに彼の仮釈放を認めるかどうかを決定する公聴会が開催されたが、公聴会のメンバー選定がブッシュ王朝時代の置き土産だとはいえ、先日、オバマ王朝下のアメリカ政府によって結論がだされ、大方の予想を裏切って、反省の色が見られないとして仮保釈は認められなかったために、失望がネイティブ人たちの間に広まっている。

たとえばあのリトル・トゥリーを名のったフォレスト・カーターが「今日も差別、明日も差別、永遠に差別」という有名な人種差別を肯定する演説を書いていた大統領候補のジョージ・ウォレスという有名な政治家を、選挙キャンペーンの最中に銃撃して刑務所に送られたアーサー・H・ブレマーは35年後に仮保釈を認められている。レーガン大統領を殺そうとして銃を発射したヒンクリーは今では仮保釈が認められて、母親のもとを訪れるための運転免許証も与えられて、自分の家から病院へ通っている。チャールズ・マンソンのファミリーの一員で、フォード大統領に銃を向けた「スクイーキー」ことリネツト・フロムも、33年を刑務所で過ごして今年釈放された。大統領や、大統領候補を暗殺しようとして逮捕された人間ですら、今では外を自由に歩けているのに、いまだに無実の人間を刑務所に閉じこめていては、あまりにも正義がないと見られても仕方ない。次回のペルティエの仮保釈を認めるかどうかを決定するヒアリングは2024年、ペルティエが79歳になるまで開かれることはないという。


arrowhead_small レオナルド・ペルティエの仮釈放を認めるかどうかをきめる公聴会がまもなくペンシルバニアで開かれる ペルティエのための正式な公聴会が開かれるのは1993年以来はじめて

arrowhead_small UPDATE! 4時間にわたるペルティエの仮保釈を認めるかどうかの公聴会が終了し、あとはアメリカ政府がどのような答を出すかに注目が集まっている

arrowhead_small ペルティエに自由を![Walk in Beauty Project]

|

« 「ソンミ村虐殺事件」で「(命令に)従った自分が愚かだったのだろう」と元中尉が41年ぶりに口を開いた | Main | ラコタの叡智の守り人 (YouTube Interview) »

Native News Update」カテゴリの記事

Comments

アイヌモシリ1万年祭でlongest walkに参加した人が中心となって
火のカムイを囲んでペルティエの自由を願ってみんなでお祈りを捧げていました。

時代の変化の流れを感じている最近なので、少しばかり期待していたのですが、とても残念です。
しかし、決して諦めないでいようと思います。
オバマに直接みんなでメールするとかそういうアクションが起きたらまたお知らせ下さい。


Posted by: Hazuki | Monday, August 24, 2009 01:41 PM

昨日NHKニュースでリザベーションのことを取り上げていたので見たのですが、オバマ大統領って本当のところはどうなんでしょう?

選挙戦中に先住民の村を訪れた場面が流されていましたが、映像で見る限りはオバマ氏は先住民の長達に対してあくまで上から目線だったと思います。あくまで「アメリカに従え」という姿勢だったと思います。それに対する歓迎フィーバーぶりが、ちょっと怖いなと思いました。

オバマ氏の肌は黒いし、ミドルネームはフセインだし、ハワイ出身ということになっているけど、そういう個人のバックグラウンドにまでアメリカ的理想を求めるのがいかにもアメリカ人好みだなと思います。今回の民主党が先住民に歩み寄ったポーズをとることで、先住民もが「アメリカ・コレクション」の一部になってしまうのかな、という一抹の寂しさを覚えました。

とはいえ、苦しい生活を自分から選び取ることができない僕のことですから、結局言うだけになってしまうんですけどね。

ただマスメディアはやっぱり怖いですね。

Posted by: がんちゃん | Monday, August 24, 2009 10:40 PM

どういうことなんでしょうか?なぜ??
日本も含めこのような理不尽な事が
まだ無くならない意味・意図?

今でも僕はオバマ大統領に
期待をしています。


Posted by: 眞司 | Wednesday, August 26, 2009 10:28 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference レオナルド・ペルティエには自由を与えないという回答にオバマ政権にたいするネイティブの人たちの失望が広まっている:

« 「ソンミ村虐殺事件」で「(命令に)従った自分が愚かだったのだろう」と元中尉が41年ぶりに口を開いた | Main | ラコタの叡智の守り人 (YouTube Interview) »