アルジャジーラが世界に流したひさしぶりのラコータ共和国ニュース あるいはラッセル・ミーンズおじさんの挑発は今も続いている
ラコータ共和国について最新情報がはいってきたので報告しておく。詳細は以下のラッセル・ミーンズのアルジャジーラによる最新インタヴューを見てほしい。ラコータ共和国を引っ張るラッセル・ミーンズによれば、アメリカ合衆国は現在自分たちのことを「ひたすらに無視しようとしている」と言っている。アメリカに批判的なメディアも成長しつつあるために、世界のかなりの部分がラコータ共和国構想を知り始めているにもかかわらず、アメリカとアメリカに従う国々はその構想を無視し続けている。ラコータ語を話す年寄りは現在平均年齢が六十五歳であり、この人たちがなくなってラコータ語を話すものがいなくなり、みんなが英語を話すようになるとラコータ国も消えてしまいかねないと熱く語る彼の思いが、つたわってくるようなインタヴューだ。
しかし彼の「家父長制(恐怖を基盤にしたもの)」ではなく「現在のアメリカのなかに、母系制(バランスがとれている)に基づいた、すべての人種のための、所得税も固定資産税もない(土地の所有などはじめから出来ないものとする)ラコータ国の独立構想」は、世界が行き詰まっている今こそ耳を傾ける価値はあるとぼくは考えているし、この動きは地球各地の先住民の国々に、インターネットを経由しつつ広まって大きなインパクトを与えつつある。日本国も、あまりに長きにわたって続けてきた家父長システムの国がどうしようもなくデッドエンド状態でもがいているが、どのようにすればもう一度母系制の国造りが出来るのかを真剣に考えるときがきているのかもしれない。ラコータの賢者であったルーサー・スタンディング・ベアは「男というものは、とかく森を恐れると、森を支配したがるものだ。そして支配できないとわかると、森を破壊したくなる」と発言した。家父長制度に基づいた国がなぜ自然を破壊しつくしてきたかを考えると、支配と破壊の関係もわかるだろう。
地図はラコータ共和国の場所を示すもの。そここそがほんとうのアメリカであり、それ以外のアメリカ合衆国とされる土地は、「テロリストたちと不法移住者の暮らす土地」と記されている。(^^;)
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