イヌイットの人たちに残されている世界で最も古い音楽の形態のひとつとされるもの
Nukariik- Inuit Throat Singing- Richmond Folk Festival 2008
ネイティブ・ジャパニーズとそう遠くないところにいるイヌイットの人たちが伝える「喉歌(のどうた)」を紹介したい。モンゴルのホーミーとも似ていて、歌とはいっても、どちらかといえば「詠唱(チャンティング)」にちかいもの。世界で最も古い音楽の形態のひとつであるそうだ。
普通人は一度にひとつの音しか出せないと思われているけど、喉歌のシンガーたちは、一度に最低でもふたつ、時にはそれ以上の音を出すことができるという。息を吸うときとはくときの両方で喉を共鳴させる特別な技術があるらしい。唇と、舌と、顎と、口蓋と、喉頭だけの、体を微妙に使うことでユニークなハーモニーを奏でてみせる。
映像はケトラー姉妹(姉のカリンと妹のキャシー)が伝統的なイヌイットの喉歌を聞かせているもの。多くの場合赤ん坊の子守歌だったり、狩りに出た恋人の無事を祈る歌だったりする。立ったまま顔を見合わせて一緒に歌うことがあり、この時はどちらかが、または両者が笑い出したときに終わる。先に笑い出した方が負けというゲームでもある。
喉歌それ自体は、旧ロシアの周辺地域にかなり現在も残っているものが多い。一時すたれたけれども最近はイヌイットの若者たちの間ではかなり復活してきているという。最後の「あ・い・う」の歌というのが、記憶に残ります。
動画のタイトルになっている「ニュカリク(Nukariik)」はイヌイットの言葉で「姉妹」を意味する。ハイスクール時代から喉歌で頭角を現し、伝統的な歌い方を復活再生させる働きをしてきたケトラー姉妹は、現在プロとして活躍、カナダなどでステージパフォーマンスも多い。姉妹の歌は彼女たちのレコードを出しているキー・レコードの「ここ」でも聞くことができる。
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Posted by: see here | Wednesday, November 19, 2014 11:17 PM