この30年羽根木プレーパークはなにを見てきたのだろう
東京の世田谷区の小田急線梅ヶ丘駅近くに羽根木(はねぎ)公園があり、その公園の一角に「羽根木プレーパーク」がある(上図)。公園の近くで生まれて育つ子どもたちには、そこは特別な場所である。この「羽根木プレーパーク」は今年で生まれて30年。偶然とはいえぼくがネイティブ・アメリカンの世界に足を踏み入れたのと同じ年に、この公園は対抗文化の影響を受けた人間性回復運動の枠組みの中から誕生した。
「羽根木プレーパーク」は、子どもが活き活きと遊べることを願い1979年「国際児童年記念事業」として世田谷区の羽根木公園内の一画ではじまりました。行政(世田谷区)が場所と基本的な運営資金を確保し、日常的な運営や事故や怪我の対応は住民が責任を持って行うという官民恊働体制を取り、「プレーリーダー」を専従で配置してきました。世田谷区内では、現在4カ所のプレーパークがあります。「冒険遊び場」と呼ばれる遊び場を求める動きは広がりをみせ、いまや全国でおよそ200カ所にもおよびます。
これは「羽根木プレーパーク」30周年を祝うイベントを紹介する文章の書き出しで、以下のように続く。
「羽根木プレーパーク」は日本で第一号の冒険遊び場としてスタートし、今年7月20日で、設立30年を迎え、記念のイベントが7月にスタートします。羽根木プレーパークの設立当時から、そこを活動の拠点にし、自主保育グループ「ひろば」が活動をしています。「自主保育」とは、地域の親たちがグループをつくり、預けあいで野外で子どもを見合う活動。82年には活動のあるいくつかの自主保育グループをまとめる「新しい保育を考える会(しんぽれん)」を羽根木プレーパークで立ち上げました。「しんぽれん」は、ほぼ30年を羽根木プレーパークとともに歩んできました。活動の場所であり、遊び場づくりや遊びを、子どもと親とともに学んだ英知の場所です。
30周年に感謝し、「しんぽれん」と「羽根木プレーパーク」の合同の記念イベントを開催します。
プレーパーク世田谷:
http://www.playpark.jp/index.html
新しい保育を考える会(しんぽれん):
http://www17t.sakura.ne.jp/~shinporen/
そしてぼくはいろいろな力に導かれてこのイベントでお話をさせていただくことになった。みなさんも知っていると思うけれど、普通はどんな公園でも焚き火をすることは認められていない。「羽根木プレーパーク」は、自主管理の中、特別な場所で焚き火をすることが認められている例外的な場所である。子どもたちにとってそこは普通の公園とは異なる特別な場所なのだ。この公園で幼年期を過ごして育った世代は、今、最年長で30代後半になる。この特別な守られた場所で、焚き火でも焚きながら、自然を感じつつ、今回はお話ができる、しかも東京の世田谷区で! 別に会員である必要はなく、子どもでも子どもの心を持つ人でも、世田谷区の住民でなくても、羽根木プレイパークの名をはじめて聞いた人でも、みんな当日は(当日に雨を連れてこないかぎり)歓迎されている。共に土と水と火と風と木の力を讃えよう。
『地球の声を聞く世代へ』話し手/北山耕平
大地と生命とつながり、感謝と謙虚さの中で、くらしを営んできた先住民たち。
その先住民たちの精神や知恵は、私たちひとりひとりに大切なものは何かを気づかせ、近年先住民たちに起った出来事や変化は、私たちの社会の様をも気づかせるように思います。先住民族からの学びを通して、いま私たちひとりひとりが、くらしや遊びの中や、価値観や社会理念を育てていく中での、大切ななにか…を見つけるヒントがあるのでは…。
ネィティブの精神を探求し、その世界を伝える北山耕平さんから、お話をして頂きます。
7月11日(土)
15:00~17:00(終了予定)開催場所:羽根木プレーパーク
無料(予約不要・直接会場にいらしてください)
雨天決行羽根木プレーパーク
世田谷区代田4−38−52
羽根木公園内 03−3324−9284
小田急線「梅ヶ丘」駅、井の頭線「東松原」駅から徒歩
羽根木プレーパーク ウェブサイト問合せ:新しい保育を考える会
03−3324−4491(fax)
新しい保育を考える会ウェブサイト
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