Stay (Just a little bit longer)
またやってしまった。気がついたら会場のコントロールをまかされた彼女が両手を挙げて紙をかざしている。紙に書かれた赤い文字。22:30。ほんとかよ。10時を回っているではないか。現実に突入したあまり、時間の配分のことなど考えていなかったのだ。エアコンが暑いのか寒いのかもわからない。いつもこう言うときは自己嫌悪に陥る。話が本題に近づくと終わりの時間のことなどどうでもよくなってしまう自分がいるのだ。金曜日の夜。みんな家に帰らなくてはいけないのに。あと少し、あと少しととまらなくなって気がつけばこのザマだ。ぼくはみなさんの乾いた精神を癒すことが出来たのだろうか? シテイライフに刺激を送り込むことはできたのだろうか? エンターテインメントとエンライツメントはひとつになったか? お前はマイクを独り占めしてなにをやっているのか? というわけで、4回連続講義の第1回目にして、人々をあきれさせてしまった。苦笑いしか出ない。もっとみんなの話を聞きたい。ようやくこれから本題に入る時間なのに、あと少し長くいたい。会場の時間は準備もいれて5時間。どういう人たちがどこからやってきているのか、ひとりひとりのハートの内を次回はぜひ聞きたい。残りはあと3回、次回は1カ月後、そのときにはもう少しだけ長くいてくれますか。これからは会場に時計を用意しますかとの彼女からのメールに、それでもぼくはきっと「ノー」とこたえるのだろう。時間を止めることができればいいのに。
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Comments
北山さん、昨日はありがとうございました。お疲れ様です。大変満足して帰宅致しました。「生き残るために、自然というものの性質・本質をもっと学びたい」、そんな感想を持った夜になりました。来月も、どうにか参加出来ればなーと思っています。また、よろしくお願いします。
Posted by: シンタロウ | Sunday, June 28, 2009 01:48 AM
別にいいんじゃないすか?
take it easy!
Posted by: がんちゃん | Sunday, June 28, 2009 02:13 AM
ホ!
金曜日はありがとうございました。
僕自身もあまりに時間を忘れて驚きました。
いつも以上の気迫にこれから始まる壮大な
学びの予感を肌で感じていました。
明らかに4回ではおさまらない勢いですよね(笑)
金曜日はオリエンテーションということにして
聖なる全7回を希望します◎
大きな時の輪を作っていきましょう。
GO!GO!
Posted by: rainbow cloud | Sunday, June 28, 2009 10:05 AM
先日の勉強会、私は福島から参加しました。
慎重にはき出される言葉のひとつひとつに、
北山さんの「伝えたい」という心をが感じました。
「日本人である前に、ただの人である」
一人ひとりがそういう心で、世界に起っていることを見ることを始めたら、
世界は少しづつでも良い方向へ変わっていくんだろう。
そんな思いを抱き、会場を後にしました。
時間の過ぎるのを忘れるひと時でした。
気づいて時計を見て、びっくりです。
もっと、あの場にいたかった。
もっとお話を聞きたかった。
でも、会場を準備された方々にご迷惑かなと思い、
早々に。
次回もぜひ参加させていただきたいと思っています。
なんとか、旅費、時間を稼がねば!
と思っております。
本当にありがとうございました。
Posted by: nao | Sunday, June 28, 2009 02:17 PM
先日参加したものです。私もいい時間を過ごさせてもらいました。
時間がいつもより長かったので、逆になかなかいいなと
感じていたんですけど・・(あくまで私の感想ですが)。
集中しすぎて帰り際、会場に忘れ物して後で取りに帰ったくらいです。
時間が気になるとすれば、自由解散?にすればよいのかな。
秋葉原の会にも参加したら、とてもお話がコンパクトにまとまっていて(今回は今回でよかったですけれど)、高円寺の夜のこと、すごく気にしていらっしゃるのかなと思ってコメントしてみました。
次回も参加したいと思っています。
ありがとうございました。
Posted by: yamaken | Sunday, June 28, 2009 09:51 PM
北山さん
今夜も素敵な時間を ありがとうございました*
いつか時間なんて少しも考えないで
北山さんとキャンプインして
朝が来るまで 夜が来るまで
ずっとずっとずっと話を聞き続けたいなぁ
っていつも思っています
Posted by: aiiro | Sunday, June 28, 2009 11:27 PM
少しずつ水深に慣れていくように、丁寧に丁寧に話を深めていかれる北山さんのスタイルに感銘を受けました。
初めての参加で、なおかつ休憩までしか居られなかったのですが、時間が許せばまたお話を伺いに行かせていただきたいです。
私は日本人ではありません。
でもきっと私の孫やその後の子孫達は間違いなく日本人になってゆくでしょう。
色んな想いの中、お話を聞かせて頂く作業は興味深いものがありました。
さて、一度で北山さんのお話の真意を理解する事は到底できない事だと理解しています。
いずれある機会を楽しみにしています。
ありがとうございました。
Posted by: cifa | Monday, June 29, 2009 03:41 AM
金曜日の夜に帰宅してから偶然に知ったのですが、
連続講座がスタートした6月26日は雷記念日だったのですね。
「なるほど!」と納得してしまいました。
次回以降も、
もっともっと深くて広い場を共有できることを、
今からとても楽しみにしています。
Posted by: tobutori | Monday, June 29, 2009 11:02 PM
北山さん
とても素敵なお話をありがとうございました。
やはりいつも思うことは本を読むのと話を聞くのとでは違うなっていうことです。
現代に生きる私でも流れる音楽を勝手に覚えて口ずさんでしまうように、音には何か人の奥まで自然と入り込む不思議な力があると思います。だから、太古から音で大切なことを覚えて言ったのだなと自然に思えました。
あの次の日私は富士山に会いたくなって、本栖湖に行きました。ずっと風が吹き続けていて、霧にひそむ富士山が私の幼さを笑っているようでした。
でも、とても幸せでした。
次回も楽しみにしています!
ありがとうございます。
Posted by: rinahutan | Tuesday, June 30, 2009 12:13 PM
あっという間に1週間経ってしまいましたが、
先日はすばらしいお話をありがとうございました。
この1週間、北山さんのお言葉を反芻すればするほど
自分の中のわだかまりがクリアになっていって
エキサイティング(と言えそう)な日々でした。
これまでは本で読ませてもらっていて
耳で聞くのは初めてでしたが、
もっともっと聞いていたいと感じていました。
次回もぜひ参加したいです。
またお話を聞かせてください。
どうもありがとうございました。
Posted by: mfmf | Friday, July 03, 2009 12:30 AM