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Thursday, June 18, 2009

さらにもうひとつのネイティブ・ジャパニーズの存在

petroglyphオホーツク人と呼ばれる漁撈の民たちがかつて北海道の東の沿岸域に暮らしていた。モヨロ貝塚など遺跡がかなり残されている。ロングハウスと呼んでもいい大きな集合住宅に、おそらくはクランごとにまとまって基本的には暮らしていたらしい。内部は家族ごとに区切られた空間があり、中央に共同作業スペースが設けられていた。クマ信仰があり、食べるものはすべて海から来ると考えるカヌーを自在に操る人たちで、またあらゆる人がアーティストだったこの人たちは、あるときにはアイヌの祖先たちと戦をしたり、またあるときには婚姻関係を結んだりして自分たちの文化的影響を与えあったりした。アイヌの祖先とされる人たちは「擦文土器」を残した人たちのことだが、オホーツク人は最終的に擦文人のなかに姿を消してしまったとされている。日本の歴史書の中では「粛慎(みしはせ)」という名前で呼ばれているともいわれるが確かではない。住居遺跡の周辺にはいくつもの墓が残されていたために、北大はこの人たちの残した墓から骨をとりだして遺伝子の解析をすすめてきた。北海道新聞は6月18日の記事「オホーツク人DNA解読 北大研究グループ アイヌ民族と共通性」でこのことを伝えている。

5〜13世紀にオホーツク海沿岸などで独自の文化を発展させたオホーツク人の遺伝子を解読することに北大の研究グループが成功した。オホーツク人のルーツには諸説があるが、現在の民族ではサハリンなどに暮らすニブヒやアムール川下流のウリチと遺伝的に最も近いことが分かり、北方からの渡来説が有力となった。アイヌ民族との共通性も判明、同グループはアイヌ民族の成り立ちについて「続縄文人・擦文人と、オホーツク人の両者がかかわったと考えられる」と推測している。

彼らが道東・道北やサハリンの遺跡から発掘されたオホーツク人の人骨102体のうち37体から遺伝子の断片を取り出し、DNAを解読した結果、

ニブヒやウリチなど北東アジアの諸民族だけが高い比率で持っているハプログループY遺伝子がオホーツク人にもあり、遺伝子グループ全体の特徴でもニブヒなどと共通性が強いことが分かった。現在、カムチャツカ半島に暮らすイテリメン、コリヤークとの遺伝的つながりも見られた。

一方、縄文人−続縄文人−擦文人の流れをくむとみられるアイヌ民族は、縄文人や現代の和人にはほとんどないハプログループY遺伝子を、20%の比率で持っていることが過去の調査で判明している。どのようにこの遺伝子がもたらされたのかが疑問だったが、アイヌ民族とオホーツク人との遺伝的共通性が判明したことで、増田准教授は「オホーツク人と、同時代の続縄文人ないし擦文人が通婚関係にあり、オホーツク人の遺伝子がそこからアイヌ民族に受け継がれたのでは」と推測している。

Source : オホーツク人DNA解読 北大研究グループ アイヌ民族と共通性 (06/18 09:50)

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