地球という惑星を救うためになにをしなくてはいけないか
4月22日を「国際母なる地球の日」にしようと国連が認めたことを受けて、先住民として初の国家主席となったボリビアのエボ・モラレス大統領は同日ニューヨークで特別記者会見を開いた。モラレス大統領はそこで「21世紀を環境破壊と気候変動を止めるための世紀」にしようと訴えた。理由は「われわれはこの惑星を絞め殺そうとしており、それはとりもなおさずわれわれは自分自身の首を絞めていることなのだ」からと。
記者会見におけるエボ・モラレスの言葉のいくつかを以下にまとめておく。
「われわれはこの惑星を所有しているのではなく、むしろわれわれもまたこの惑星の一部なのだ」
「誰にも母なる地球を商品にすることなどできない」
「気候変動はすべての人類にとてつもなく偉大な選択を迫っている。資本主義の道をこのまま選んで死ぬか、自然と調和する道を選択してすべてのいのちを敬う方向に進むか」
「資本主義の手の中にあっては、あらゆるものが商品となってしまう。水も、土も、人間の遺伝子も、先祖伝来の文化も、正義も、倫理も、死も・・・生そのものまでもが」
「資本主義が気象変動の問題を解決できないのは、資本主義のなかにあってはほとんどすべてのありとあらゆるものが売り買いの対象にされてしまうからだ。気候変動ですらすでにビジネスにされてしまっている」
「地球という惑星を救い、いのちを救い、人類を救うためには、なんとしても資本主義に終止符をうたなくてはならない」
モラレス大統領は破壊的な資本主義のオルタナティブとして21世紀のために「共同体的社会主義」を提唱する。そこでは資本主義の「より良い生活(“living better”)」という発想ではなく、「健全な生活(“living well”)」を共同体的社会主義のゴールとしている。
Source : To save planet, end capitalism, Morales says
*ソースにした記事の全文の翻訳が「今日、考えたこと」さんのブログで読めます。
**またソースにした記事の全文が、日本語になってつぎのサイトで掲載されていると当記事のコメントで tu-taさんより教えてもらった。(6月17日水曜日)
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Comments
情報溢れる世の中で、物質主義においてのステータスとなるものが何かは、具現化されているのでインプットされイメージ化されますね。地球を救う⇒経済至上主義から開放⇒自然の中に生きる本来の人類のあり方へ降りていくシミュレーションが映画にでもなってイメージしやすくすることも必要なんでしょうね。1つの都市が文化的生活からより自然な生活へシフトしていくことは決して単純でないでしょう。団地1棟分の居住者がどのようにして自給自足の宇宙の理に繋がるコミュニティへと辿り着くのか。いままで話したことも無い人たちとの価値観の相違との対立等々。
そろそろ地球が終る映画ばかりでなくそういう映画をハリウッドで作ってくれるといいのですが★~ スピルチュアル的には(魂レベルでの)自己浄化が地球を浄化し宇宙を浄化します★~
Posted by: ユリッチ。 | Monday, May 25, 2009 09:56 PM
私の拙い訳を紹介していただいてありがとうございます。
英語はすごいブロークンなので、文脈でたぶんこういうことだろうと想像し英辞郎に頼って、勢いで日本語にしてみました。間違いもあると思うので遠慮なく指摘してください。
それにしても、このエボに関する記事を紹介してもらったことを感謝します。
ストレートでシンプルなエボのメッセージが伝わってきました。
Posted by: tu-ta | Tuesday, June 02, 2009 08:47 PM
この記事の全文、英語がわかる人が訂正してくれたものがピープルズ・プラン研究所のサイトで読めます。
もし、参照されるのであれば、こちらをどうぞ。
http://www.peoples-plan.org/jp/modules/article/index.php?content_id=12
Posted by: tu-ta | Wednesday, June 17, 2009 05:51 PM