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Wednesday, March 25, 2009

2009年、3月28日、土曜日、午後8時30分 地球のための投票

今週末土曜日3月28日に地球上の1000を超える都市で、100万人以上の人が午後8時30分から9時30分までの1時間を電気を消して過ごすことで、気候変動にたいする人々の意識を高めるための自発的イベント「アース・アワー( Earth Hour)」が行われる。

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来月おこなわれる「アースデイ」のプレイベントのようなものと思われるかもしれないが、これはお祭りではなく、「地球に生きるすべての人たちが参加できる全地球規模の投票」と位置づけられている。地球とその環境に関心を抱いている人は、28日の夜のきめられた時間(ローカルタイムの午後8時30分から9時30分までの1時間)の間電気のスイッチを切るという行動によって誰でも地球のための投票に参加できるのだ。このまま地球がどんどん温まっていってかまわないという人はそのまま電気を灯しておけばいいらしい。

この投票の結果は今年コペンハーゲンで開催される地球規模の気候変動に関する国際会議(Global Climate Change Conference)で報告される。たとえばロサンジェルスでは市内のいくつものレストランがこれに参加して、その間店の電気を消してローソクの明かりのなかで食事を提供することになっているという。今からでもやれることはたくさんありそうなので、地球の気候変動に関心を持っていて自分も自発的にこの投票に参加する意志のある人は、「アース・アワー(Earth Hour)」のウェブサイトを訪れてください。自分になにができるかなどのヒントがたくさん記されています。そのためのポスターや、あなたのコンピューターのデスクトップのための壁紙などもダウンロードできるようになっている。

Earth Hour: Vote Earth - The world’s first global election.

過去記事:

3月28日、土曜日、午後8時半から9時半まで Earth Hour 2009 にあなたも参加を

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風をひらく in 小田原(神奈川県)へのおさそい

Last Modified Friday, April 3, 2009

風をひらく in 小田原

ワークショップ「風をひらく」を神奈川県小田原市でおこないます。この「風をひらく」はネイティブ・アメリカンによつて考案されたものですが、伝統的な儀式ではありません。それはあなたの耳の状態を「地球に生きる人の通常の耳の状態に近づける」ための誰にでも出来るトレーニングを学ぶもので、自然を理解するための最初のステップとなるものです。

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日時  2009年4月11日(土曜日)15:00より

定員  20名 要予約 4月3日定員に達しました。

場所  神奈川県小田原市根府川657
    “きのこ苑 お山のたいしょう”
    電話 0465(29)1393

アクセス (電車)JR東海道線根府川駅下車
         徒歩30分(駅より送迎あり)
     (車)小田原厚木道路 小田原西出口より15分
         西湘バイパス 石橋出口より10分

主催   “きのこ苑 お山のたいしょう”

ウエブサイト http://お山のたいしょう.jp
       http://www7b.biglobe.ne.jp/~kinokoen/


 当日スケジュール

 11日 土曜日  午前8時までに開催の最終決定。天候不安の場合は
           当日主催者に電話で確認のこと。

    15:00 集合 
    16:00 風をひらく 自然のささやきを聞く2時間ほどの体験

    17:50(頃)日没

    18:30 お風呂(近隣の温泉へ)
    19:30 夕食 その後 北山耕平のお話 交流会

  翌日 7:30 朝食 朝食後三々五々解散


 参加費 風をひらくから参加の場合(定員20名) 3700円
      口演会より参加の場合(大人)2500円 (小人)1000円

     *料金には夕食、朝食代が含まれます。
     *温泉入浴料につきましては、現地にて各自ご精算ください。

 イベントにあたってのお願い

*会場は宿泊施設がないため、テント・寝袋のご持参をお願いいたします。お持ちでない方は、きのこ苑にご相談ください。

*あらかじめ汚れても良い衣服とハイキングに適したシューズで参加ください。

*イべント中のアルコールは禁止。

*風をひらくのみ、小さなお子様の参加はできません。ご了承ください。

*天候によりましては、延期・中止の場合もあります。

*必ずご予約ください


以下の3点を明記の上、メールか電話にて予約をお願いします。

 1. 名前・メールアドレス・電話番号
 2. 人数
 3. 参加内容 (風をひらく・講演会・交流会)

メール宛先  Kazenoko4@nifty.com
予約の電話  080−3492−0254(さとう) 

共催 ランド・アンド・ライフ
   TECHQUA: IKACHI Project Tokyo

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Tuesday, March 24, 2009

人々はなぜこんなにも傷ついているのだろう?

いろいろな土地を訪れて、さまざまな人たちと会い、話をしている。そしてたくさんの人とあえば会うほど、人々のなかにとてつもなく深い傷があることにあらためて気がつく。その傷は、人々がそれぞれの存在の源から切り離されてしまったことに起因している。たくさんの人たちが現在では母なる地球から、自分の母親から切り離されてしまっている。母なる地球とつながって生きているとき、あるいは自分がどのような目的でこの惑星を訪れているのかをしっかりと自覚しているときには、われわれはつながりを感じるし、そこには安心感もある。愛だって感じることだろう。ところがいったん母なる地球とのつながりが断たれてしまい、自分が誰なのか、なぜこの星にいるのかもわからなくなると、感じるのは痛みだけになる。さながら小さな子供が実の母親を亡くしたときのように。こゝろの内側が切り裂かれて圧倒的な痛みであふれている。こうしたことが実際に起こると、その人の属する共同体や、その人の属する社会を構成する人々はみな悲しみにくれて道を見失う。空気には死の臭いすらする。そういうときには、自分たちを存在の源と接続するための儀式を行うときであるだろう。人々は母なる地球とあらためてつながる必要がある。そしてそれは祈りのときでもある。

ぼくたちは人間としてスピリチュアルな体験をしているのではなくて、もともとスピリチュアルな存在であるなにかが、この惑星で人間という体験をしているのかもしれないというふうに考えたことはないだろうか。

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Wednesday, March 18, 2009

ぼくは神が誰であろうとかまわない

これまで出会ったネイティブ・ピープルの大半が神が誰であろうとかまわないという考え方をしていた。実際のところ彼らは誰もがみな「どんな神でも神は神」というきわめてオープンな受けとめ方をしていた。彼らはスピリチュアルな人、スピリチュアルな世界に触れている人からなら学ぶことがいくらでもあると信じていた。彼らの信念体系はつねにあらゆる可能性にたいしてひらかれていた。それを「オープン・スピリチュアル・システム」と呼んでもいい。ぼくはその心の姿勢から多くを学んだ。

オープン・スピリチュアル・システムは、最終的にただひとつの偉大なものの存在を認める。すべてを創造された存在がおられると。それはぼくたち誰もの理解を超えているぐらい神秘的であるがゆえに、人間はみなひとりひとりが、必至にそれを手探りで探している。ぼくたちひとりひとりがそれぞれの探しているものをみなでわけあうことができるなら、ぼくたちを創られたものについての理解もより深まるだろう。質素でスピリチュアルな生き方を可能にするためには、狭義の意味の霊的なものにこだわるだけでなく、できうる限り広い精神的な基盤、人間も、動物も、植物も、鉱物も、そのすべてをスピリチュアルなものとして取り込めるような、オープンで広々とした精神的な土台を求めなくてはならない。

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Wednesday, March 11, 2009

自然のレッスンの感想・推薦文の件で太田出版からのメール

北山さま

ブログで告知していただいた、
『自然のレッスン』感想募集の件で、
すみませんが、当初より本日午後5時くらいまで、
当方hpシステムに不備があったことがわかりました。

"該当アイコンクリック→メールフォーム提示→書き込み"
まではできたものの、その後ユーザーが「送信」をすると、
送れません、という趣旨のエラー画面になってしまっていたようです。

現時点では修復し、内部実地テストもクリアしたので、
今後の書き込みには対応可能になっています。
それで、「やったけど送れなかった」旨を
弊社宛に問い合わせてくれた方々には、
すでにこちらから
おわびと再送信のお願いを通知済なのですが、
北山さんのブログからこちらに飛んで、
エラーのまま諦めてしまった方々も
少なくないことが予想されます。

つきましては、もしさしつかえなければ、
この数日間に
一度送ろうとしてくれたのに断念された方々へ、
いま一度の送信を、
ブログにて呼びかけていただくことは可能でしょうか。。。

ご迷惑をおかけしますが、
ご検討、どうかよろしくお願いします。

太田出版 ■■■■

arrow これまでに『自然のレッスン』を読んでくれたあなたへ、たってのお願い

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デイライト・セイビング・タイム

native clock「デイライト・セイビング・タイム」というのが今年もはじまった。三月の第2日曜日にはじまり、十一月の第1土曜日まで、それは続く。アメリカやヨーロッパでは、年に2回、ある日を境に一時間時間を早めたり遅くしたりする。そうやって空が明るい時間に仕事をするのが彼らの習慣になっているのだ。「デイライト・セイビング・タイム」は別名を「夏時間(サマータイム)」ともいう。

ラコタ共和国のチーフ・ファシリテイターであるラッセル・ミーンズおじさんがこんなジョークを話していた。なぜ「デイライト・セイビング・タイム」が必要なのかという説明をさんざん聞かされたあと、インディアンの爺さまがおもむろに口を開いた。

「毛布の上の部分を切り取り、その切り取った部分を同じ毛布の下に縫いつけただけで、毛布が長くなったと思い込むのは、白人ぐらいのものだな」

Ha! Ha! Ha!

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Monday, March 09, 2009

アメリカ各地でようやく差別的な地名を変更する動き

「squaw」という英単語がある。「スクウォー」と発音する。意味は「インディアンの女性」を意味する野卑な言葉で、白人男性の世界できわめて差別的に使われてきた。この「スクウォー」という言葉を使った地名が76個所もあったモンタナ州で先週、山や川や渓谷などの地名から「スクウォー」という軽蔑的な単語をようやくすべて廃止することになり、それぞれに新しい名前がつけられることになって、76の新しい地名が公開された。アメリカ合衆国で地名から「スクウォー」の言葉を廃止したのはミネソタ州に続いて2番目。この動きはすでに全米にひろがりつつあるという。モンタナ州では「スクウォー」というネイティブの人たちには痛みのともなう名前のついた地名を変えようという動きが12年前から心ある人たちによって続けられてきたが、なかなか実現せず、ようやく今年実現することになった。部族会議や州政府や合衆国政府によって地名を示す案内板などがすべて改められるまでには今後10年ほどかかる見込みだ。

Source : American Indians celebrate removal of term ‘squaw' from around state(Missoulian.com News Online 2009/03/08)

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Sunday, March 08, 2009

これまでに『自然のレッスン』を読んでくれたあなたへ、たってのお願い

自然のレッスン『自然のレッスン』が復刻されたのは2001年のことでした。幸いにも多くの若い世代の支持を得て、長崎訓子さんのイラストに包まれた新装のペーパーバック版『自然のレッスン』は毎年のように増刷を重ね、昨年末には9刷りになりました。復刻版を刊行してくれた太田出版では、さらに次の世代の手にこの本を手渡すべく、今後書店に並ぶであろう『自然のレッスン』の本に挟み込むリーフレットを現在作成しようとしています。じつはそのなかにあなたの声を掲載させていただきたいのです。あなたが『自然のレッスン』を読んで感じたこと、また自然のレッスンとどのようにつきあっているか、はじめて『自然のレッスン』を読む人に伝えたいことなど、『自然のレッスン』の読後の素直な感想や推薦の言葉を、太田出版が提供している書籍情報『自然のレッスン』の紹介ページにある「編集部へ感想を送る」をクリックして、書き込んでくれませんか。書き込まれた感想などは、全文または部分的に若干の編集作業を施した上で、そのリーフレットに使わせてもらいます。その際名前を出したくない方は、掲載に当たっての筆名も書き添えてください。リーフレットに感想文が採用された方には、今年の刊行をめざして現在作業が進められている『自然のレッスン』の続編『地球のレッスン』(北山耕平著)を、いつになるとはまだ約束はできませんが、刊行と同時にプレゼントさせていただきます。よろしくお願いいたします。

北山耕平



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Saturday, March 07, 2009

地球の旅のはじまりにわれわれが創造主から教えられたこと

はじめに導きがあった。その導きは、良き道を生きることと、あらゆる人とあらゆるものを尊重せよというものだった。

ヴィッキー・ダウニー テワ(テスクエ・フエブロ)

遠い遠い昔、この世界がはじまったとき、創造主はあらゆる人とあらゆるものに、調和のうちに生きるための智慧をお与えになった。そうした教えのことを、「もともとの導き」とか「原初の教え」とか「偉大な法」と呼ぶ部族がある。自然界にあるものは、ことごとく今もなおその教えに従ってかろうじて生き延びている。現代という混乱の極みの時代にあって、人間もまたその教えを探し求めているようだ。自分たちの所にこそそれらの教えが残されていると、さまざまな宗教や権威が声高に主張する。ほんとうにそれだけなのだろうか? 最初の導きは、われわれのハートに書き込まれているのではないのか。

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Thursday, March 05, 2009

大地のスピリットたちへのささげもの

Keep Tobacco Sacred

明後日の新宿で開催される無料の健康講座の「タバコトーク」ですが、別に学校や会社が新宿区になくても、住居が新宿区になくても、誰でも見に来てかまわないそうだ。テーマをタバコに限って話をするのははじめてなので、いったいどうなるのかわからないのだが、タバコを吸う人にも吸わない人にも止めた人にも得るものがあるような話ができればなとは思う。ちなみにぼくはタバコ(シガー、シガレット)を無意味に吸うのを止めてからもう15年ほどになるけれど、タバコの葉をささげものとして大地にまくことは、今も時と場所を選んで続けている。大地と純粋なタバコはとても相性がよいような気がしてならない。

ぼくが知るかぎり南から北までのアメリカ大陸の先住民族のほとんどすべての部族の創世神話において、タバコはスピリットたちの愛するものとして登場してくる。ホーデノショーニの人たちに伝えられた神話では、この地球で最初に生まれた女性が、善と悪の双子のスピリットの兄弟を生んだことになっている。善のスピリットは地球にあるすべての良きものを作り出した。そのなかには、人間たち、動物たち、雨、植物が含まれる。しかし植物のなかには、トウモロコシ、豆、スカッシュ(カボチャ)そしてタバコのように神聖な植物は含まれてはいなかった。双子のもうひとりの悪のスピリットは、怪物や病といった考えられるすべての悪いものを作り出した。最初の女性が死んだとき、人間のいのちをつなぐみっつの作物であるトウモロコシ、豆、スカッシュがその女性の死体から育った。さらに心を静めるものとして彼女の亡骸の頭から育ったものがタバコだったという。日本の神話にも五穀の起源として食物をつかさどる女性神が殺された時その死体の「頭に蚕生り、二つの目に稲種生り、二つの耳に粟生り、鼻に小豆生り、陰に麦生り、尻に大豆(まめ)生りき」というふうにこれとよくにた話が伝えられている。

造物主ががタバコを地球に作り出した理由は、人間たちがタバコを通して他ならぬスピリットたちと、自然と、創造主と、相互にわかり合うためだとされる。古来からタバコは祈りのための神聖な薬草とされていた。タバコそれ自体が、そして煙草の煙も、われわれに厄災を遠ざける力を与えてくださったスピリットたちへのささげものとして、感謝をあらわすために用いられたのだった。

参考記事:トーク・アラウンド・ザ・タバコ

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Tuesday, March 03, 2009

「メディスン・トーク」の「メディスン」とはなんのことだろうか?

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ぼくは自分の口演を「メディスン・トーク」と位置づけている。より正しく言うなら「グッド・メディスン・トーク」だ。だからよく「メディスン・トーク」の「メディスン」とはなにかと聞かれることがある。その質問にたいする回答をここであらかじめ述べておくことにしよう。

英語では「メディスン」とは「病気を治療するためのもの」「健康を増進させるために用いられるなにか」を意味する。ネイティブ・アメリカンも「メディスン」をそのような意味で使うこともないわけではないが、しかし伝統的なネイティブの文化においては「メディスン」にはそれだけではおさまらないはるかに広い意味が与えられている。

メディスンとは、力のあらわれ、もしくは力そのものを意味することがある。その力を力たらしめるものは、人間であったり、特定の場所であったり、出来事であったり、特別な「物」であったり、特殊な能力を持つ人間の行為だったり、あるいは自然現象であったりとさまざまだ。部族によっては「メディスン」がスピリットや力や神秘的な能力を意味したりもする。

ひとつの例をあげれば、ワイアンドット語(ヒューロン語)においては「アレンディ」もしくは「オレンダ」という言葉がそれにあたり、「霊的な力」「メディスン」を意味する。「メディスンマン」は「アレンディウェイン」と呼ばれ、「ウェイン」が「大きい」とか「図抜けた」を意味することから、全体では「霊的な力が強大な人」となる。メディスンマンにとってのメディスンとは、祈りの言葉であれ、薬草を用いるのであれ、その力は単に病気そのものに働きかけるのではなく、もっとそのおよぼす影響は広いもので、患者の健康状態に調和を回復させ、前向きに人生を考えられるようにするものだ。ただ病気を治療するのではなく、患者の全体性を回復させるためのものと認識されるべき物であるだろう。

メディスンとはまた、われわれにとっての「お守り」にもにている。それを持つことによってそれを持っている人間の健康状態に影響を及ぼす物のことでもある。それを持っているとなぜだか気分がハッピーになる物、それもまたメディスンだ。

また、さらに大切なものとして、正直かつ誠実に他への思いやりをもって生きることで、おのずと身につくスピリチュアルな可能性としてのメディスンもある。またエルダーたちに言わせれば、メディスンによってははじめから持って生まれたタイプのものもある。グレイトスピリットは、いのちとして生まれ落ちる際に、ひとりひとりに特別なメディスンを与えてくださっている。それは、それぞれの人をそれぞれの人たらしめている個性的なスピリチュアルな贈り物なのだ。残念なのは、自分にどんなメディスンが才能として与えられているかを探求することもなく、したがってその力をじゅうぶんに表現するだけの確信を養えていない人たちが多いことである。

そしてメディスンは、それを使ったり、それによって影響を及ぼそうとする人の意志によって、良くもなれば悪くもなる。人によい影響を与えたり、人生を前向きにとらえさせるようにするメディスンは、「グッド・メディスン」であり、人をよこしまな心にしたり、気分を落ち込ませたりするものは「バッド・メディスン」とされる。優しい言葉は、グッド・メディスンだし、中傷や侮辱や傷つけたり気分を不快にさせる言葉はバッド・メディスンになる。思いやりにあふれたヒーラーによって与えられる薬草はグッド・メディスンだが、同じ薬草であっても、怒りに満ちた人によって与えられれば、それはバッド・メディスンになる。ここまででなんとなくおわかりになると思うが、メディスンの善悪を決定づけているのは、それを使う人間の感情であったり、意図するものであったり、文化的な背景だったりする。

例をあげてみよう。アメリカ大陸の北部草原地帯に生きる平原インディアンの人たちにとってフクロウはしばしば「変化や霊的な変容の象徴」と認識されて、グッド・メディスンと考えられているが、東部森林地帯のチェロキーの人たちは、フクロウは「死を呼ぶもの」として絶対にフクロウの羽根などを家のなかに持ち込ませることはない。タバコは、ネイティブ・アメリカンにとって、祈りとともに用いられる時には強力な癒しを与えてくれるヘルパーとなるものだが、肺気腫や癌で愛するものを失った文明世界を生きる人たちにとっては、タバコのことを考えただけで怒りの感情や苦々しい思いが湧きあがる。夢もまたグッド・メディスンにもなるし、バッド・メディスンにもなるものだ。それを見たものに癒しをもたらし、人生を切り抜いていくための助言を与えてくれたりする、美しいイメージに満ちた夢は、グッド・メディスンになる。いわゆる悪夢とされるものであっても、それを見ることによって自己の深いところを知り、また人生に肯定的な変化をもたらすような警告を与えてくれるものであれば、これもグッド・メディスンだろう。しかしながらネイティブ・アメリカンの人たちのなかには悪夢のなかには、悪意あるスピリットたちや、人々や、呪術使いによって影響を与えられたバッド・メディスンであると信じている人たちも少なからずいたりする。

一方、グッド・メディスンには、それを受け取った人たちにつねにある種の神聖さを思い出させ、聖なる力の存在を確信させる力がある。われわれに癒しをもたらすものは、そうしたグッド・メディスンである。

参考記事:死者の饗宴というワイアンドット一族の習慣

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春分の日の前夜に仙台でメディスントークの場を持ちます

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会場  超五感cafe&gallery PANGAEA

住所 〒980-0811
  宮城県仙台市青葉区一番町
 1-11-20 SUGA-DUNビル4階

PM7:30 開場   PM10:00~懇親会

参加費  前売り予約:2500円 当日2800円

定員:35名

*懇親会参加費は別途1500円(お食事・飲み物)

定員:10名

詳細 夢の時間・魔法の時間——自分のなかのネイティブスピリットと出会う

ご希望の方はご予約ください。
info@pangaea-sendai.com


追記(2009/03/11) イベントならびに懇親会は定員に達しました。ありがとうございます。

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