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Tuesday, February 10, 2009

モーリー・ロバートソンさんのインタヴューを受けました

i-morley昨日満月の日の午後に、ラジオのパーソナリティー、DJ、ジャーナリストとして著名であり、インターネットでも自らの番組を配信するモーリー・ロバートソンさんのインタヴューを受けました。モーリーさんはまじめで、精力的で、正直が服を着ているような人で、偏見もなく、方針として意図的な編集はおこなわないということだったので、おかげで自由に知的な(反知性的な?)会話が弾み、世界を逆さまに見ることを学んできたぼくも、最後まで退屈することなく時を--二時間ほどを--過ごせました。このインタヴューはふたつに分かれていて、すでに昨夜のうちに「先住民の世界史(1)〜絨毯の表」「先住民の世界史(2)〜絨毯の裏」として、速攻で彼のサイトにおいてポッドキャストで配信されています。タイトルはモーリーさんがつけたものですが、「絨毯(カーペット)」とは、先住民たちの国の上に植民地主義者たちによって敷かれた国家という名の絨毯を意味します。インタヴューはその絨毯の下で息づいているもうひとつの世界から、ぼくがなにを学びつつあるかを中心にすすめられました(と思います\(^O^)/)。時間と根性があるときにでもお聞きください。

*おいおい、モーリーさんは冒頭でぼくが雑誌スペクテイターの編集をしていると話していますが、これは正しくありません。ぼくはその雑誌の編集に参加したいとは思っているけれど、若いスペクテイターのほうはそうは考えていないはず。(^^;)

**モーリーさんはすでにスペクテイターの編集についてのぼくの記述を訂正したバージョンを公開してくれています。[2月10日追記]

「i-morley」公式サイト

インタヴューの音声ファイルへのダイレクトリンク

先住民の世界史(1)〜絨毯の表

先住民の世界史(2)〜絨毯の裏

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Comments

根性で聞きました。
都心のどこか、お店の中での録音だったのでしょうか?
おふたりの話しを聞くのは、
カフェで隣席の人の会話に夢中になって、
耳を澄まして聞いているような感覚でした

声と同時にいろんな音が耳に飛び込んでくるのと、
頭の回転が速いモーリー氏の切り返しに、
追いかけるのが精一杯でした。
お話が終わってPCを閉じた瞬間に
ものすごい静けさに包まれました。
太陽を見た後に、何も見えなくなるようなそんな感じです。

それから、いろいろと言葉が甦ってきました。
文字でインタビュー記事を読むのとは、
まったく違った形でお話の種が容赦なく
飛び込んできて、ぐわーっと圧倒されて1日が始まりました。:-)

Posted by: Y.Shima | Tuesday, February 10, 2009 08:40 PM

Y.Shimaさん

インタヴューは、立川の伊勢丹のなかにあるアフタヌーン・ティーという御茶屋さんでおこなわれました。ほんとうは昭和記念公園でやろうと考えていたのだったけれど、夕暮れに近かったのです。寒かったし。スタバはグローバリズムの権化だとして却下したし:-)

それはそうと、モーリーさんは冒頭のスペクテイターに関する部分をすでに作りかえてくれたものを公開したそうです。彼はデジタル・レコーディング・ディバイスの魔術師ですね。やることがはやいはやい。今度話す機会があれば、場所を選びます。モーリーさんの起床時間が遅いので、午前中の会話は難しそうなのが・・・

Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Tuesday, February 10, 2009 09:16 PM

仕事中に一気に拝聴しました。モーリーさんのインタビューに答えるという形式で語られた北山さんのストーリー、文章表現とはひと味違う味わいがありました。近い将来、又生で北山さんの語りを体験する機会がある事を望んでやみません。お話会に参加できるのはたいてい限られた人数になりますよね。僕のようにロケーション的な問題で参加したくとも参加できないという人は結構な数になるのではないかと思いますが、そういった人向けにお話を録音しCDにする、というような企画はいかがでしょうか?

Posted by: broken arrow | Wednesday, February 11, 2009 03:54 PM

音、聴くこと、について。

武満徹という人をご存知でしょうか?

世界的に有名な作曲家なのですが、この人の「聴く」は半端じゃないです。

音楽も突き詰めていくと哲学的になりますが、彼は「音が開かれていない」ということを言っていました。現代の音楽があまりにも自己完結的になり、世界との繋がりを失いつつあると。

70年代にはすでにそんなことを聴き取っていた人です。

いわゆる「音楽」というのは、西洋において教会と密接に関わりながら発展してきたのですが、それが今、西洋文明とともに世界を席巻しています。教会というものを考えたときに、そこから発した音が外界との繋がりを持たないのは当然のことなのかな、と思います。

なぜなら、厳しい自然からかくまわれたところに平穏を見出したのが彼らの歴史であり、教会は彼らにとってシェルターのようなものだから。そういう意味では、「音楽」はその成り立ちから、自然から切り離された場所へ、自己完結に向かうべく運命づけられていたと言えるのかもしれません。

そして世界は、「音楽」という絨毯に覆われてしまいました。

つまらなくなってきた「音楽」というのは、絨毯の表側にあるやつのことでしょう?

武満徹の「音」はちょっと違いますよ。

機会があればぜひ聴いてみてください。

Posted by: がんちゃん | Thursday, February 12, 2009 05:20 AM

北山さん、お久しぶりです。

スタバはグローバリズムの権化である事は確かです
が、残念ながらアフタヌーンティもスタバと同じ「サザビー」の傘下にある企業なので、代替案としては不適切だと思います。

やはり、商店街にあるような個人経営を選ぶのが、一番良いのかもしれませんね。探すのが大変だったりしますけれど;)

参考:イスラエル支援企業リスト
http://palestine-heiwa.org/choice/list.html

Posted by: Alohazuki | Thursday, February 12, 2009 02:59 PM

Alohazuki さま

てへ。そうでしたか! アフタヌーンティーももう使えませんね。イスラエル支援企業じゃない、落ち着いて静かに話ができるコーヒーショップのような店を、立川国立国分寺エリアで誰か教えてくれないかな。なにせまだこのあたり詳しくなくて・・・

Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Thursday, February 12, 2009 05:52 PM

北山さんならすでにご存知かもしれませんが・・・

国分寺にある「カフェスロー」。

http://www.cafeslow.com

辻信一さんの「ナマケモノ倶楽部」関連です。

Posted by: がんちゃん | Thursday, February 12, 2009 10:55 PM

北山さん。
正月から今だに増量中の上田です。

羽村にある「樹樹」が、おすすめです。
当時、福生は横田基地あたりの米軍ハウス郡ジャパマ村に住んでいた芸術家や音楽家、ヒッピー連中の御用達(!?)の茶店。
ビートルズ他、大好きな70’前後のロックも控えめに流れていて、雰囲気のある店内の各ボックス席にはゆとりもあって隣とも距離があり、いまどきつい長居してしまいます。(食事もしっかりできます。)
先ほどストリートビューでみたら、昔ほどは樹々に囲まれてうっそうとはしていなかったですけど・・・・
ただ駅からはすこし距離があります。車の駐車場はあります。

場所は、新青梅街道を東大和から青梅に向かって走り、国道16号をくぐって1つ目の信号「瑞穂宿西」の信号をひだりに曲り、まっすぐ行くと右手に教習所と高校があります。その先の信号 「羽村動物園東」の交差点をこえた左側すぐにあります。(羽村動物園にはハイイロオオカミがいます。午後四時に遠吠えをします。)
なんかの機会があったら、ぜひ訪れてみてください。


Posted by: 上田剛 | Saturday, February 14, 2009 08:11 AM

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