アイヌは縄文人の単純な子孫ではないという結論が
北大総合博物館にある、オホーツク文化の遺跡で見つかった人骨78体を、増田隆一准教授(分子系統学)と大学院生の佐藤丈寛さんが調べ、その37体からDNAの抽出に成功したというニュース。
オホーツク文化はサハリン起源と考えられ、日本列島が古墳時代にあたる5世紀ごろ北海道に南下し、まず北部に広がり、次第に東部から千島列島まで展開するようになるが、10世紀ごろ忽然と姿を消してしまう。
今回ミトコンドリア遺伝子の塩基配列の特徴を分析した結果、オホーツク人は、今はサハリン北部やシベリアのアムール川河口一帯に住むニブフの人たちに最も近く、同川の下流域に住むウリチと祖先を共有するという結論が出たと記事には書かれている。そして増田准教授らはそのオホーツク人のなかに、縄文系には無いがアイヌが持つ遺伝子のタイプを確認したという。
「アイヌは縄文人の単純な子孫ではなく、複雑な過程を経て誕生したことが明らかになった」今回の結果を受けて北大の天野哲也教授(考古学)の言葉
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