大麻については付け焼き刃でやけに詳しいくせに麻薬(薬物)の一種であるアルコールについての次のような薬理的認識の決定的な欠如がこの国の抱えるきわめて大きな問題
摂取すると突然に意識障害が現われて、急激な興奮、攻撃的態度となり、周囲の状況の認識を欠く状態となり完全健忘を認めることが多い。中枢神経抑制による陶酔作用との積極的快感と、身体的、精神的苦痛の軽減または消失による快適状態としての受身的快感。中断すると精神的に不快なイライラ感や欲求不満、不眠などの障害を認める。刺激性の亢進や運動亢進(じっとしておれない)、幻覚、妄想、手指および全身的振戦(ふるえ)けいれんなど振戦せん妄状態と呼ばれるような身体障害(離脱症状、禁断症状)を認める。中間代謝産物であるアセトアルデヒドは著明な交感神経様作用を示す物質で、カテコールアミン分泌(遊離)効果をもつとされている。過量の摂取により、代謝が不充分になってくると、生体内にアセトアルデヒドが過剰に産成蓄積される結果となる。この状態は生体にとって交感神経緊張状態(心身のストレス状態)となり、カテコールアミンの血中増加は精神的緊張や不安、抑うつ状態をひきおこす。情動的敏感、焦噪感(イライラ感)衝動性、気分易変、憤怒(おこりっぽさ)抑うつ気分、不眠。倫理道徳感減退、自己中心的、虚言、無責任、無関心、無頓着、感情爆発性、感情失禁、意欲低下、注意力低下、記憶障害、思考力低下、作業能率低下。急性に発症する意識混濁、幻視(小動物の群など)、幻触(蟻走感など)見当識障害、精神不安、興奮、不眠、全身的振戦、自律神経症状、発熱などを認め、症状は数日間持続する。飲酒量を減量したり断酒した場合の離脱症状(禁断症状)として発症することが多い。急性のせん妾、健忘症状、傾眠、昏睡に移行して、10日ないし2週間で死亡する例が多い。精神衰弱状態、記憶障害、判断力低下、知能低下が徐々に現われる。身体、精神に及ぼす影響については、いまなお充分に解明されたとは言えない。
*文中、「アルコール」という主語を省き、「飲酒」という言葉を「摂取」と置き換えたことをおことわりしておく。
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Comments
はじめまして、京都在住のデザイナーです。
いつも本もブログも楽しみに読ませてもらっています。
いやいや、摂取に変えるだけでこんなにも
危ない薬になるんですねー。
ま、実際…国もそこまで考えてないんだろうなぁ。
てことに改めて気付きました。
事実をちゃんと見つめて行く事が、
ブレない方法なんですね。
Posted by: misato hirono | Friday, February 06, 2009 11:28 AM