目を閉じると見えてくるもの
「目を閉じたときに見えるもの、それが大事なのだ」
---- ジョン・ファイアー・レイム・ディアー ラコタ
目を閉じて、頭と心を静めると、われわれの眼前に別の世界が展開される。ラコタの偉大なヘヨカ(道化・世界を逆さまに見る人)でメディスンマンであったレイム・ディアー翁の逆説的な言葉が伝えようとしているのは、そのことだ。頭と心が静まれば、われわれにはわかる。頭と心が静まれば、われわれの耳には聞こえる。頭と心が静まれば、われわれには見える。頭と心が静まれば、われわれは感じることができる。すべての人の内側の深いところに、囁くような小さな声がひそんでいるという。その声のくる場所を見るためには、時にはわれわれはふたつの目を閉じて、知覚を塞がなくてはならない。目を閉じて見ることを、ときどきわれわれはする必要があるのかもしれない。自分の子どもや、配偶者と話をしているときなど、目を閉じてその声に耳を傾けてみる。その声の響き方に耳をこらしてみよう。声のなかにある興奮に耳を傾け、声のなかにある痛みに耳を傾けてみる。そしてひたすらに聞くこと。
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