きのう地球の旅の一里塚にたどりついて書き記した詩
われわれが次に顔をあわせるそのときまで
文・北山耕平
「さよなら」をするのがにがてだ
その言葉は使おうとも
使いたいともおもわない
地球で生きる人に
さよならはないと信じるからかつて師に「死」のことをたずねたとき
グランドファーザーはこう言われた
向こう側のスピリットたちの世界には
母なる地球を歩いた経験のあるものもいるが
そうしたスピリットたちばかりではなくて
いまだ誕生の奇跡を知らぬものも大勢いるとお前も
かつてそこにいたことがあると
その人は言葉を続けた
これは嘘などではないと
そしてあるとき、
お前にはどうしてもあちら側で
やってもらいたいことがあると
創造主に呼ばれて言われたのだと創造主はお前をしばらくのあいだ
二本脚で母なる地球のうえを歩き
日々太陽を愛し讃えながら
生きていくものとして
ここにつかわしたおまえが祖先たちのもとを離れるとき
スピリットたちは泣くこともなく
誰ひとりとして「さよなら」を
言うものもなかったそのかわりに彼らは微笑み
やさしく心をこめて言った
ではわれわれがつぎにまた
顔をあわせるそのときまでといつの日にか
地球でのわしの歩みも
終わるときがくる
そのときのためにわしは
お前さんに頼みがある
わしが向こう側の世界に旅立つとき
どうか涙など流さないでほしい
うなだれて脇に立ったまま
「さよなら」なんて言ってほしくはないそのかわりに喜びと共に空を見あげ
心をこめて、繰り返してくれ
ではわれわれがつぎにまた
顔をあわせるそのときまで
われわれがつぎにまた
顔をあわせるそのときまで
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Comments
毎日楽しく読ませていただいています。
>地球の旅の一里塚にたどりついて
という表現が気になって、どういう意味だろうと思っていましたが、お誕生日だったのですね。おめでとうございます。
年上の方にこういう風に言うのも気が引けますが、
>*未完成につき転載はしないでください
というのが、とても素敵だと思いました!
書きたいという思いがあるということ、書かなければいけないという思いがあるということ、そして自分自身のためにそれをあえて発表してしまうということ、、、(でしょうか?)。
ぼくらからしてみれば北山さんは大先輩であり、先生のような存在ではありますが、地球で生きるひとりの人として北山さんもまたご自身の「道の上」にいらっしゃるのですね。
とかく、誕生日というとエゴイスティックになりがちではありますが、ネイティブのひとたちはどのようなとらえかたをするのでしょうか?
冬至とか夏至とかとはくらべものにならないくらい、「こだわらない」のでしょうか、、、。
Posted by: 本田宗一郎 | Thursday, December 04, 2008 06:43 PM
やあ
コンサートを精力的にこなしているみたいで、影ながら応援しています。
ここに書いたのはご推察のとおり自分のためのものです。ぼくは冗談じゃなく数年前まで自分は26歳のまま止まっていると考えていました。26歳というのは、ぼくが日本からアメリカに渡った年齢です。少なくとも30前後のどこかで、ぼくは自分が思いきり年寄りになったような体験をしました。はじめて死と向き合ったのもその頃だったと思う。以後ずっと向こう側の世界とつかず離れず忘れないようにしつつ生きてきました。そしてまだ道の上にいます。どこまで歩き続けるのかわかりませんが、ここらで一度その世界のことをあらためて忘れないように整理し次の世代に伝える作業をしておこうと誕生日をハット認識して考えたのです。
ネイティブの人たちはあまり誕生日にこだわらない。自分がいくつかも知らない人がおおい。生きることにそれだけいっしょうけんめいなんだろうね。そしてできるだけ遠くまで歩いていく。
詩を歌い続けてください。
どこかで逢う日まで
北山耕平 拝
いつか死のことをもっとうまく言葉にできるようになれればいいと心より思うのです。
Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Thursday, December 04, 2008 09:11 PM
ちょうど今、私の住むところの空では
激しく雷が鳴り響いております。
雷鳴の響きに乗せて、お誕生日おめでとうございます。
Posted by: 湖翠 | Friday, December 05, 2008 12:24 PM