Happy birthday, Lakotah!
ラッセル・ミーンズと彼の仲間がラコータ共和国を「建国」して1年が過ぎた。最も新しいインディアンの国はなかなかうまくやっているのではなかろうか?
これまでのところラッセル・ミーンズはアメリカの法律を破ったかどで逮捕も投獄もされてはいない。それどころかあいかわらず自分の信じるラコタの信仰について声高にブログで挑発的な宣言をくりだし続けている。この間、オグララ・スー部族の首長選挙に立候補したけれど、惜しくも当選を逃した。でもそれなりの支持者がいることがよくわかって、いっそう声が大きくはなった。
しかし、一方で彼はまだ何事もなしえてはいないという声も聞こえてくる。あれは選挙のための打ち上げ花火だったのではないかというのだ。そもそもタテマエとはいえミーンズはラコータ共和国の指導者ではないのか、それがなぜオグララ・スー・一族のプレジデント(首長)になりたがるのかという疑問も残された。まあそれもミーンズにとってはオグララ・ラコタという部族がラコータなのだと言うことだったのかも知れない。
とりあえず1年たったが、メディアももはやあまり取りあげなくなり、すでに人々はラコータ共和国のことなど忘れたかのようではある。でも少なくとも Native Heart とその読者たちぐらいはラコータ共和国の行方を気にかけている証として、ぼくはここファー・イーストの地からラコータ共和国に声を送りたい。
Happy birthday, Lakotah!
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