アメリカン・ドリームから世界が目覚める日のために
ラコタ国独立の旗を掲げたものの、ラッセル・ミーンズのラコータ共和国構想にのらなかったチャヌンパ・グルハ・マニらラコタ・オヤテの人たち2500人からなるストロング・ハート・ソサエティのメンバーで構成される「ラコタの人たちの自由と独立」が、昨日11月24日「銀」と「金」の通貨のみを発行し受け入れる銀行を立ちあげた。「今日という日はわれわれにとって偉大な日だ。われわれは権限とプライドと共に主権者としての自らの権利の行使をはじめる。」とチャヌンパ・グルハ・マニはコメントを出している。銀行の名は「自由ラコタ銀行(Free Lakota Bank)」という。その設立趣意に次のように書かれていた。
お金がお金として機能するのはそのお金を作り出す人たちによってのみである。紙はお金ではなく、そのかわりに単に支払いを約束するものに過ぎない。われわれは、いつの日にか、われわれ以外の世界がアメリカの夢(アメリカン・ドリーム)から –– 人々が生産するよりも多くを消費することでいのちを支えることができるという夢から –– 目覚めることを望む。われわれがそれを「アメリカン・ドリーム」と呼ぶ理由は、それを信じるためにはまずあなたが眠らなければならないからである。なるほど、そうやってみる夢にも、今はまだ良い面もあるだろう。しかし人々がその夢がじつは悪夢だと気がついたとき、唯一の解決策は、生産とそれにみあう正直な交易から得られる価値に帰ることしかない。自由ラコタ銀行 –– 新しい価値基準という文書より
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