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Thursday, October 30, 2008

スピリットたちは英語を話さない

10月中旬にオクラホマのカトゥーサで開催された国際チェロキー映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した映画のタイトルがすごい。

『われらがスピリットたちは英語を話さず:インディアン寄宿舎学校』
(“Our Spirits Don’t Speak English: Indian Boarding School”)

この映画を撮影したネイティブ・アメリカンのチップ・リッチー(Chip Richie)は同時に最優秀ドキュメンタリー映画監督賞も獲得している。

映画「われらがスピリットたちは英語を話さず」はサブタイトルからもわかるように19世紀後半から約100年以上続けられたアメリカ先住民の子どもたちにたいする教育という名の洗脳についてのドキュメンタリーであるが、ネイティブ・アメリカン・タイムズというテキサスから発信されているオンラインニュースによれば、それはまたインディアンの文化を破壊するという目的で作りあげられた教育システムそのものの過去と現在と未来を見つめる作品でもある。

Indian Bording School

インディアン寄宿舎学校というのは、アメリカ・インディアンの子どもたちを、4歳から5歳の時に強制的に親元から引き離して、数千キロ離れたところにある寄宿舎つきの学校に押し込み、10年以上をかけて徹底的にアメリカ人化教育を施すための施設で、われわれと同時代の今を生きている50歳代以上のほとんどのアメリカ・インディアンは女性も男性もこのネイティブの文化を徹底的に絶滅させるための教育システムの被害者であり、そこから精神的に深い傷を負って生還した生存者でもある。たとえばペンシルバニアのカーライルと言うところにあった代表的な寄宿舎学校(上の写真)「Carlisle Indian Industrial School」の1879年当時の教育哲学は「野蛮人を殺し、真人間を救え」というものだった。そうした先住民文化を粉々に解体して破壊しつくす非人間的な教育システムは、アメリカ・インディアンの権利回復運動が高まりを見せる1970年代中頃まで続く。

映画「われらがスピリットたちは英語を話さず」にも登場しているアンドリュー・ウィンディー・ボーイ(Andrew Windy Boy)のインタヴューが予告編と一緒に製作者のサイトで公開されていた。ウィンディー・ボーイはチペアとクリーの血を受け継ぐネイティブの人で、60年代後半から70年代前半にかけて寄宿舎学校に入れられていた。彼の言葉をひとつひろってみる。

start_quote彼らは私を寄宿舎学校へ連れて行った。そこでは自分が家で話していた言葉を話すのを許されず、ネイティブの道を実践することも禁じられた。私はほかに言葉を知らなかったので、なにか話そうとすれば自分たちの言葉、クリーの言葉が口をついて出てきた。そして私がクリーの言葉を話すと、そのたびに殴られた。幾度となく、大きな白い三角錐のトンガリ帽子を頭にかぶらされた。帽子には「DUNCE(劣等生)」と記されていた。その意味は私にはわからなかった。わたしは英語を知らなかったのだ。それでもあの人たちはその帽子を私にかぶせた。至るところでその帽子をかぶらされ、ほかの生徒たちの笑いものにされた。end_quote.gif

この教育システムとの闘いは過酷だった。被害者はいたるところにいた。何百人という生徒が暴行を受けたりして絶望のうちにいのちを落とした。世代間の文化の断絶は決定的なものとなった。ほとんどの部族で伝統文化が瓦解した。二度と昔の日々は戻ることがなかった。

しかしもちろんその闘いを生き延びた者たちはいるのだ。彼らは自嘲気味に自らを「ボーディング・スクール・サバイバー」という。その彼らは、自分たちの文化を壊滅させるために設計された教育というシステムを用いて、精神的な瓦礫の中から立ちあがり、今は自分たちの文化の再生をめざすようにもなっている。

映画「われらがスピリットたちは英語を話さず」は11月11日にサンフランシスコで開催されるアメリカン・インディアン・フィルム・フェスティバルで上映されることがきまっているし、12月9日からサンタフェで開催される第9回サンタフェ・フィルム・フェスティバルでも1000本を超える応募作品の中から選ばれて上映される。

Source : Indian boarding school film named ‘Best Feature Documentary’ at ICFF

【参考サイト】

arrowhead_small "Our Spirits Don't Speak English: Indian Boarding School"

arrowhead_small 予告編(英語)を見る

arrowhead_small ウィンディー・ボーイのインタヴュー(英語)

arrowhead_small Carlisle Indian Industrial School History

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植物の兄弟たちをいかに敬うべきかを教えにきたメニー・ウォークスという名前の乙女の話 (部族不明)

Last Modified Friday, October 31, 2008

Indian Woman

昔あるところに「たくさん歩く(メニー・ウォークス)」と名づけられたひとりの子どもがいた。女の子で、その名のとおりどこまでも歩いていく娘だったが、いつも自分が誰かすら思い出せなくなって帰ってきた。そういうときその娘は一番の年寄りや一番賢いものを探し出して、その人たちに、うやうやしく頭を下げ、自分が誰なのかを思い出すまで質問を続けた。たとえばこのように——

「わたしの兄弟とは誰のことでしょうか?」

聞かれて年寄りはこたえる。

「ありとあらゆるものはお前の兄弟であり姉妹だ。この世界を創られたお方が作り出したものはすべてみんなお前の家族なのだ。わしらはひとりだけでは生きてはいけない。調和のうちに暮らすには、家族みんなが必要だ」

するとメニー・ウォークスはたずねる。

「わたしは自分の家族のみんなをどのようにあつかえばいいのですか?」

年寄りはこたえる。

「お前はみんなからどのようにあつかわれたいのかね? ほかの家族からは尊敬されたいとは思わんのか? ひと言の挨拶もなしに、お前の持ち物のなにかを、いきなり持ち去られたりするのはたまらんだろう? お前さんはそのようにして自分の家族をとりあつかっているようなものだ。相手がなんであれ、いのちあるものからなにかをいただく時には、なにはさておきその前に、正しいやり方でお願いをしなくてはならない。おお、兄弟よ、あなたの一部をいただいてもよろしいですか、わたしにはそれが必要なのです、と。そうお願いしたら、兄弟が返事を返してくるのを待つ。返事を受けとめたら、そこではじめて兄弟から持っているものの一部をいただくのだ。ここでもし兄弟からなにもかもすべてを奪ってしまえば、その兄弟とはもう二度と会えまい。なにかを兄弟からいただくのなら、その代わりに、お前の方もなにかを贈り物としてお返ししなくてはならない。なにかを自分から差し出すことなしに相手のものを少しでも奪ってはならない。これがわれわれ一族の生き方だ。このようにすることで、兄弟にたいして敬意を表すことができる」

自分はこれまでたくさんの道を歩いてきたのでそれなりに年齢をとりましたとメニー・ウォークスが口を開く。自分がこのようにしてそうしたいくつもの道を歩いてきた理由は、あなた方にわたしたち一族のそうした生き方を思い出してもらう手助けをするためです。自分たちの生き方を思い出すためにわたしが力を貸さなくてよくなるには、あとどのくらい自分は歩かなくてはならないのでしょうか?

年老いたものは頭をさげてこたえた。すまなかった、メニー・ウォークスよ、われわれを許してほしい。われわれもまた一族の若者たちに自分たちの生きる道を教えることをすっかり忘れていたのだ。お前のかわりに、これからはわれわれが歩こう。歩いていって、若い連中に一族の生き方を教えることにしよう。だからお前はもう休んでよい。

そういわれてメニー・ウォークスはその場を立ち去りかけたが、立ち止まって振り返り、

「わたしたち一族の生き方が忘れ去られる時がきたら、このような機会はもう二度とこないでしょう」

との最後の言葉を残し、再び歩きかけた道を進んで、創造主の元へと立ちのぼる煙が雲になるごとく、いずこかへと姿を消した。

ホ!

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Wednesday, October 29, 2008

古代アンデスのミイラの髪の毛からアヤワスカの成分が発見されたことについて

Ancient mummynewsチリのアタカマ砂漠にあるアサパ渓谷で見つかった800年から1200年頃の大昔の成人男性と赤児の2人のミイラの髪の毛から向精神薬ハルミンを使っていた証拠が発見されたと研究グループが報告したとナショナル・ジオグラフィック誌が報じている。ハルミンは南米のインディオたちが今も使用するサイケデリックのひとつアヤワスカの主要成分で、彼らはこれを粉末にして鼻から吸引していたようだ。昔のアンデスの先住民が何らかの向精神性薬用植物を利用していたことが事実として確かめられたのはこれがはじめてだという。

チリのアリカ市にあるタラパカ大学で化学分析を行った考古学者のファン・パブロ・オガルデ先生は「ハルミンを摂取したのは心の病を癒すためか、病気の治療のためだろう。妊娠と出産にも関係があるかもしれない」と言ってから「しかしながらハルミンの摂取が宗教儀式の中に組み込まれていたという可能性も捨てきれない」と語った。

X線写真で見ると、楽器や帽子や皿といった社会的な地位をあらわすものと一緒に地中に埋められていた成人男性は、鼻の周囲にかなりの損傷を受けていて、これはアヤワスカの粉の鼻からの吸引が原因ではないかという。

赤児の髪の毛からも同じ成分が発見された理由として、オガルデ先生は「母親が妊娠期間中や出産のとき、また授乳の際にアヤワスカを摂取していたからだろう」と推測する。

この研究発表を聞いて、自らは今回の研究に参加しなかったカリフォルニア州立大学の考古学者アレクセイ・バラニッヒ先生は、「頭の状態を変容させる薬物がわずか1歳の乳飲み子の髪の毛からすら見つかるというのは、そうしたものが彼らの日常生活の一部になりきっていたことをあらわしている」と語った。

Source : Drugs Found in Hair of Ancient Andean Mummies

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Tuesday, October 28, 2008

行方がわからなくなっている放鳥のトキ、本州に飛来か

feather新潟県佐渡市で先月、野生化の可能性をにらんで自然に放されたトキとみられる鳥が、昨日27日、日本海を隔てておよそ100キロ離れた本州側の新潟県北部の胎内市で目撃されたらしく、環境省と新潟県が確認を急いでいると、NHKが今日の午後報じた。

トキとみられる鳥が目撃されたのは、佐渡とは日本海を隔てておよそ100キロ離れた本州側の新潟県胎内市。27日午前8時ごろ、車で通りかかった男性が、道路の水たまりから1羽の白い鳥が飛び立つのを目撃した。男性は、この鳥は羽根の色が淡いピンク色で、緑色の塗料が塗られていたと証言した。NHKニュースはこう報道した。

環境省や新潟県によりますと、目撃された鳥の特徴がトキと似ていることや、自然に放された10羽のトキのうち行方がわからない2羽に識別用に緑色の塗料が塗られていることから、トキが日本海を越えて本州側に渡った可能性もあるとみて確認を進めています。環境省は、日本で絶滅した野生のトキをよみがえらせようと、先月25日、新潟県佐渡市で10羽のトキを自然に放し、現在追跡調査を行っています。今回、本州側でトキが確認されれば、昭和45年に石川県で野生のトキが捕獲されて以来、38年ぶりになります。

Source : NHK ニュースのRSSはこちら 放鳥のトキ 本州に飛来か

過去記事:

トキたちがネイティブとして生き抜いていけるのなら

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フロリダ半島で発見された1100年前の外洋航海用カヌー

southeastern_indian_fishing_1585米国フロリダ州タンパベイエリアのセントピーターズバーグにあるウィードン島の入り江にある沼地の泥の中から14メートル近い長さのある古代のカヌーが今年の5月に発見されていたというニュースを読んだ。カヌーはざっと1000年以上も前にそこに埋まってしまったもので、そのカヌーを使っていたのはその辺りで暮らしていた古代のアメリカ大陸先住民としかわからないと書かれている。とりあえず地表近くまで持ちあげたが、泥の中にとどめ置いたまま現在は専門家がどうやってそのカヌーを保存すればよいかを検討中だとある。

一本の松の木から削り出されたカヌーで、考古学者たちは、これまでフロリダで発見された湖や川といった静かな水面を移動するための内海航海用の古代カヌーとはあきらかに異なるため、湾から外洋へ乗り出すために使われたものではないかと推測している。

カヌーの後方が壊れてなくなっていて、現存する部分だけの長さは12.2メートル。失われた後半部を加えるとカヌーの全長はさらに後2メートル近く伸びるだろうという。考古学者グループの意見では「この大型外洋カヌーは遠方に住む人たちとの交易に用いられたものだろう」ということだ。

「先史時代のカヌーとしてはこれまでにフロリダで発見されたものの中でも最大のもの」とウィードン島保存センターのマネジャーであるフィリス・コリアノスさんは語る。彼女はさらに「これはとても重要な発見なのです。この島でその当時暮らしていた人たちはすでに遠方との交易をしていた可能性を示唆しているのですから」

フロリダ半島のほぼ中央部西側のタンパベイから外洋に出ればそこはメキシコ湾沿。湾岸沿いにならかなり遠方にもいけただろう。学者の中には現在のジョージア州辺りまで往来していたのではないかというものもいる。

放射性炭素年代測定法で測定するとカヌーはおよそ1100年前のものであるらしいと、コリアノスさんは語った。

その頃日本列島では大和朝廷による東北の「蝦夷征伐」が本格化しようとしていたころ。左上の図版は15世紀にヨーロッパ人の画家が描いたアメリカ南東部のインディアンが漁をしている図である。そろそろわれわれも、先史時代を語る際に「丸木舟」という記述をやめて「カヌー」という言葉に切り替えるときであると思う。

Source : 45-Foot Ancient Canoe Stuck In The Muck Of Weedon Island

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Monday, October 27, 2008

ナバホの人たちとその赤い土の国を描いた希有なミステリー作家の死

ナバホ部族警察の警察官ジョー・リープホーンとジム・チーの2人が主人公として活躍する優れたナバホ・ミステリーを合計で18冊これまでに残した作家であるトニイ・ヒラーマン(Tony Hillerman)氏が一昨日日曜日に亡くなっていたことがわかった。83歳だった。

Tony Hillerman彼のミステリはほとんどすべてが翻訳が出ているが、その大半が絶版か売り切れとなっているので、古書店などで探してみるといいと思う。最後の1冊の翻訳がそれ以前のものにくらべるとひどいのがとても残念なのだが、早川書房から刊行されているシリーズはとても読みやすく、ナバホの国のありさまや、同時代を生きながらも伝統的な生活にこだわりを見せるネイティブの人たちが生き生きと描かれていて、ミステリーとしても一級品なので読んで損はないと思う。アメリカ南西部の沙漠に興味のある人は必読だ。翻訳は全部ではないがアマゾン書店の古書でだいたい今なら驚きの一円の値段がつけられている。ぼくが唯一新しい作品を心待ちにしていたミステリー作家だっただけに、彼が死んでしまったというニュースはとても悲しい。彼の本は、北米南西部にある国立公園ナのビジターセンターのお土産売り場などで必ず何冊かが並べられているので、英語で読んだ人も多い。日本のアマゾン書店で英語版と日本語版のリストを検索してみた。日本語の方はカバー写真がほとんど掲載されていないが、英語版を見てみると、ネイティブの雰囲気があふれた彼の本の表紙が見れると思う。写真は彼の最高傑作とも言える「 THE DARK WIND (邦題「黒い風」)」を朗読したオーディオブックのカバー。

arrowhead_small Amazon.co.jp で見つけられるトニイ・ヒラーマンの翻訳ミステリ

arrowhead_small Amazon.co.jp で見つけられる Tony Hillerman のオリジナル英語本

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Sunday, October 26, 2008

さらにもうひとつの「ホピの予言」というドキュメンタリー

「わたしの生き方は簡素なものだ。持っているものも、自分の種を植えるための一本の棒とトウモロコシだけだ。もしお前たちがわたしと同じように生き、わたしの指図に、わたしがこれから与えるライフプランに従う意志があるのなら、お前たちはわしと共にここで暮らし、大地を気遣って生きるがよい。そうすれば長く幸福で実り多き人生が約束されるだろう」
今の人間の祖先が前の世界から脱出してこの世界にや
ってきた際、偉大な精霊なる存在と出会って聞かされ
た言葉として、ホピの人たちに伝えられている言葉。



Hopi Prophecy

今日は東京の阿佐ケ谷というところで、ホピとは誰かについて話をすることになっている。この機会に、話を聞いたあとでもいいからここで紹介するビデオも時間があれば見てほしいと思う。これはニューメキシコにある公共テレビ放送(PBS)の放送局KNMEが90年代に放送したドキュメンタリーだ。ホピの人たちに岩絵として世代から世代へと伝えられた平和の道、自然と調和する道の予言を紹介すると同時に、ホピの人たちの辿った歴史と置かれている現実を再検証する。われわれはいつどこで偏った道に迷い込んだのか? それを教える目的で製作されたものではあるのだろうが、番組の中では、地球に落とされることになった灰のつまった3つの瓢箪の部分がきれいにはぶかれているのが不気味と言えば不気味だ。しかしそれでも、まだ今よりは若かったマーチンさんらホピ伝統派エルダーのメッセージが聞けることは貴重かもしれない。宮田雪監督が製作した映画「ホピの予言」では、このドキュメンタリーではあきらかに意図的にけされた部分があきらかにされている。(32分)

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Wednesday, October 22, 2008

OH BOY! さっき山口県が上関原発予定地の埋め立てを許可したというニュースを聞いてしまった

中国電力(広島市)が山口県上関町で建設を計画している原子力発電所を巡り、同県の二井関成知事は22日、用地造成のための公有水面埋め立て免許を許可し、同社の山下隆社長に免許を交付した。

上関原発は計画から四半世紀を経て、着工に向けて大きく前進することになった。

(2008年10月22日 読売新聞)


Source : 上関原発予定地、山口県が埋め立て許可

参考記事:

next 原子力はクリーンで安全なエネルギーかどうかもう一度よく考えよう

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  原子力について忘れてはいけない呪文(改訂版)

  *原子力はクリーンエネルギーじゃない。
  *原子力は安いエネルギーじゃない。
  *原子力は地球温暖化への解答じゃない。
  *原子力は安全なものじゃない。
  *ウラニウム採掘には危険がいっぱい。
  *核兵器の投げかけた脅威は終わってない。
  *核廃棄物の問題はずっと未解決のまま。
  *核施設の誘致はその土地を豊かにしない。

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Sunday, October 19, 2008

思春期を迎えた少女のための祈りの言葉 アパッチ

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  汝は宇宙の四隅まで走ってゆくだろう
  大地が大きな水と出会うところまで
  大空が陸地と出会うところまで
  季節の冬の暮らすところまで
  雨の家のあるところまで
  走ろう! 走ろう!
  強くあれかし!
  なぜならば
  汝は人々の母となる身なればなり

*メスカレロ・アパッチ一族では、初潮を迎えて結婚適齢期に達した女の子は、最高に美しい衣装——新しい真っ白な鹿皮か薄手の平織り羊毛生地のドレス、髪の毛には白い羽根、ビーズや貝殻をまとって、4日間続く儀式に出ることになっていた。儀式は、塩断ち、もしくは断食、歌、その娘の体を美しくするマッサージ、そしてその娘が自らの肉体を鍛えるためのランニングから構成されていたという。これはその儀式のなかであげられた祈りの言葉。写真はアパッチの世界観を描いた砂絵(エドワード・カーティス撮影)。

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巨大宇宙船が姿をあらわさなかったことで、満月の月を見ながら考えさせられたこと

オーストラリアに住む霊能者のブロッサム・グッドチャイルドさんは、2008年の10月14日、15日、16日とおそらく天を仰いだまま一睡もできなかったのかもしれない。結局、この3日間、巨大宇宙船は太陽系の第3惑星には姿を見せなかった。「見せなかった」で、いいんだよね? 「じつは見えない形で彼らはやってきていたのだ」と、あえて強弁をいう人もいないわけではないので、ぼくも言葉には気をつけているのだけれど、少なくともぼくが知るかぎり地球外生命体を乗せたアラバマという名前の宇宙船はやってはこなかった。誰ひとり地球外の人はやってこなかったし、なにひとつ巨大宇宙船らしきものも目撃されていない。自分は信じないとあらかじめいっていた懐疑派の人たちの大勝利だ。オーストラリアのアボリジニの人たちもさぞやがっかりしたことだろう。

宇宙船が姿を見せなかったことがはっきりして以来、YouTube にあげられていたブロッサム・グッドチャイルドさんの「宇宙船の到来を告げる予言を語る動画」はことごとく取り下げられている。いっときでも彼女を信じた人たちの間には絶望と失望とが渦巻き、2千通を超える抗議や怒りのメールが彼女のところには届き、中には今すぐ死ねというようなものもあったという。16日には、ブロッサムさん自らが「世界にむかって14日の件で謝りを入れる動画」が YouTube にアップロードされた。


なんと疲れ果てて憔悴しきった顔をしていることよ! 彼女が最初から自分に聞こえていた声を信じていたことに疑いの余地はない。霊媒とかチャネリングをすべて否定できる人なんかどこにもいない。すべて否定できるなら、この地球にはあらゆる宗教は存在しないはずだ。自分の内側の声を聞く能力を持つ人間を、ぼくは否定するつもりもない。瞑想や祈りだって、そうした内側の声と反応し合うことはあるだろう。彼女はホワイト・クラウドというインディアンと日ごろコンタクトを取りあっていたという。普通の人間もまたそうした声をしばしば耳にするが、それを声に出して世界にむかって発表することはまれである。彼女は内なる声を YouTube を使って世界に向けて発信した。その声明の中身の真偽はともかく、彼女は霊媒として標的にされたのだ。そして予言は外れた。しかしすくなくとも彼女は現実から逃げ出すことはなく、世界からの抗議や怒りを1人で受けとめていることは間違いない。時間や期限を区切って予言をする人たちをこれまでもたくさん見てきたが、未だかつて予言を外した預言者が世界にむかってあやまるのをぼくは見たことがない。少なくても彼女が発表した謝りのビデオは、誠実さにはあふれている。なかなかクールなサイキックおばさまではないか。

今回の宇宙船騒動が、これまでのその手の情報と本質的に違っていたのは、グッドチャイルドさんのサイキック・チャネリングの中身が、インターネットを介してほとんど瞬時にして世界中に広まり、それが「なにか」を期待し、魂の上昇を信じる人たちによっておもいきり増幅されたかたちになってしまったことがあげられるだろう。確実に言えることだが、おそらくこれは「2012年(マヤの暦の終わり)」にむかってこれから起こるかもしれないことの予行演習みたいなものなのだろう。蜃気楼のようにも見える2012年が、現実として近づくにつれて、およそ神経の弱い人には耐えられないぐらいのポジティブとネガティブの両方のストレスが地球を、わたしたちをとりまくことが目に見えているからだ。

たとえなにが起こっても驚かないために、日ごろから自分を鍛えておきたいものではありませんか。

関連過去記事:

10月14日に巨大な宇宙船が姿を見せるとオーストラリアのチャネラーが話していて、鍵を握っているのは「アラバマ」という言葉なのだが、という報せをもらってぼくが考えたこと

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Friday, October 17, 2008

あなたはラコータ共和国のためになにができるだろうか?

Russell Means Freedom

すでに多くの方がご存じのように、わたくしラッセル・ミーンズはパインリッジ・スー・インディアン・リザベーションにおけるオグララ・スー部族の主席選挙に立候補しています。(今後2、3年以内に)国際的な承認をめざしているラコータ共和国の4つの戦略とは、政治的/合法的、経済的、健康医療、そして教育です。11月4日の投票日まで余すところ3週間になりました。この選挙に勝つことで、わが一族のものたちに、そして共和国の周囲にいる非インディアンの諸君にも、われわれが提案する現実としての自由というものの理解がより深まるはずです。

それはまた、アメリカ合衆国政府によってラコータの人たちに無理やり押しつけられて、結果として悲惨な統計にはっきりと示されている弾圧的大量虐殺政策からの経済的な独立というラコータのヴイジョンの実現を促進するものとなるでしょう。この悲惨極まる現実を見よ。

これまでたくさんの人たちが、どうすれば自分はあなたたちを助けることが出来るのかとたずねてくれました。そして今がそのときです。どうか選挙のための資金を、ただちにご寄付願いたい。

あなた方ひとりひとりがハートから与えてくれて、有人や家族共々参加してくださるのなら、われわれが分かち合うヴィジョンも必ず実現するでしょう。願わくば偉大なる神秘が、この狭き道を進むあなたとあなたの愛する人たちを守護されて、これからも導かれんことを。

ラッセル・ミーンズ ラコータ共和国 世話人代表


Russel Means

ラッセルは自由を意味する

昨年12月7日に一方的に合衆国政府とのすべての条約から撤退をきめ独立を宣言したラコータ共和国の実質的なチーフであるエルダーから上のような手紙が届いた。エルダー・ラッセル・ミーンズは独立を宣言したあと、経済や教育や福祉や環境やエネルギーに関するさまざまな現実的な政策を打ち上げ、精力的に部族のほかのエルダーたちとの会議を続け、最終的に部族としての意見を集約するために、この11月の部族の長をきめる選挙に立候補する決意を固めて、「Russell Means Freedom」「We are Ancestors of those yet unborn」を標語としてこの一年間選挙運動を展開してきた。

最初の標語は「ラッセルは自由を意味する」とも「ラッセル・ミーンズで自由を」とも受けとめられる。2番目は「われわれは未だ生まれざるものたちの祖先である」という意味で、オグララ・ラコタは長く生き残るという決意表明でもある。

現在アメリカでは大統領選が最終段階を迎えているが、オグララ・スー・トライブの新しい主席を選ぶための選挙戦も、思いの外白熱化しているようだ。11月4日のパインリッジ・スー・インディアン・リザベーションで行われる最終投票では、オグララ・スー一族の新しいチーフ(プレジデント)も有権者の民意を得て決定されることになる。

立候補しているのは現職のジョン・イエロー・バード・スティール、州の上院議員で女性のテレサ・トゥー・ブル、そしてラコータ共和国主任世話役のラッセル・ミーンズの3人だ。そしてこの10月7日に行われた予備選の結果、ラッセル・ミーンズは933票を獲得、トゥー・ブル上院議員は804票、現職のジョン・イエロー・バード・スティールは721票だった。わずかとはいえラッセル・ミーンズが現職と女性候補を抑えて一歩リードしているようだが、楽観は許される状況になく、さらなる選挙資金を集めるための寄付の要請になったものだろう。

Russell Means Freedom (公式サイト)

next 当サイトのなかにおさめられているラコータ共和国関連過去記事の検索

republic_of_lakotah

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Thursday, October 16, 2008

インディアン・ライフ——これは悲劇などではなく、毎日の生活なのだ


カタールのドーハからアラビア語と英語でニュースを24時間放送している衛星テレビ局アルジャジーラ(AlJazeera)が、その英語版で「アメリカの貧困」というテーマで昨年の11月に放送した3分間のニュースは、サウスダコタ州にあるラコタの人たちのパインリッジ居留地の今を、シッティング・ブル、レッド・クラウドといった歴史に名をとどめる偉大なるチーフたちの子孫の置かれている現実を、赤裸々に写し出している。貧困、家庭内暴力、子どもの虐待、10代の自殺、アルコール依存、絶望が蔓延するインディアン・リザベーションのなか、アメリカという国家にほとんど見捨てられていても、それでも必死に生き延びようとするネイティブの人たちの日々の闘いが、とてもいとおしく思えてくるだろう。

ニュースのなかほどでアルジャジーラのレポーターであるジョン・クックソン(John Cookson)記者は、パインリッジ居留地で、ガス欠のでかいアメ車を後ろから押して移動しているある家族を目撃して訳をたずねる。車のバックシートに詰まれていたのはブラウン管式のテレビ受像器だ。なぜとたずねる記者に、彼は応える。「金がないので食い物を買うためにテレビを質屋に持っていくところだと」記者が「悲劇だね」というと「こんなのは悲劇でもなんでもないさ。ラコタにとってはこれが毎日の暮らしだからね」

多くのネイティブ・アメリカンは、「アメリカ政府が自分たちをなきものにするための陰謀を企てていると信じている」と、報告は伝えている。

Source : Poverty USA - Native Americans - 16 Nov 07

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ハワイイはほんとうにアメリカのものなのだろうか?

1893年のコントロールされたクーデターにより、アメリカが違法にハワイイ王朝から奪い取ったまま自らのものとしているハワイイ諸島の領有権を、独立国としてハワイイに返還させようという動きを推し進めているフリー・ハワイイのサイトに、興味深いデータが掲載されている。

・アメリカが海兵隊を使い一部の砂糖財閥と結託してハワイイをのっとった当時、この違法な占拠にたいしてハワイアンの人たちの98%が反対の意思表示をしていた。

・今日では、全ハワイイ諸島の土地でハワイイの人たちの所有になるものは20%以下。60%以上がハワイアンではない人たちの所有になる。

・すべてのハワイアンに貸し与えられている土地の全部をあわせても、非ハワイアンであるほんの数人の個人に貸し出されている土地の面積に遠くおよばない。

・現在では、ハワイイでは、たった72人の地主だけで、ハワイイ諸島全域の土地の95%を所有している。

・ハワイイのホームレスの多くがネイティブ・ハワイアンである。

・アメリカのいかなるエスニックグループと比較しても、社会的、経済的に、そして学校教育を受ける権利において、ネイティブ・ハワイアンの置かれている地位は最悪である。

・アメリカのいかなるエスニックグループと比較しても、現在のネイティブ・ハワイアンの置かれている健康状態は最悪である。

・ハワイイ・ネーションの子孫たちは、自分たちで食べ物を育て、もう一度健康を取り戻し、自分の運命を自分で切り開くために、自分たちの土地と国の返還を求めている。

・ハワイイは自由の国であるが、ひたすら奪うだけの自由などけして許されない。

Free Hawaii


Source : ALOHA MAI KAKOU! WELCOME IF YOU'RE VISITING FREEHAWAII.INFO FOR THE FIRST TIME!

NATIVE TIME Version 4より1893年の項ハワイに関する部分転載

1893  巨額な利益をもたらす捕鯨のための基地としてのハワイの価値に気づいて、かねてより砂糖財閥と結託して植民地化をたくらんでいたアメリカが、カメハメハ二世の孫の死をきっかけに、一部島民を背後より操って王家にたいする反逆を企てさせ、その政変に海兵隊を使って介入する形でカメハメハ王朝を転覆させて君主制を廃し、女王を反逆罪で摘発して、ハワイ共和国という傀儡政権を樹立することで、事実上ハワイ諸島を一方的に自国の領土に組み入れた。そしてポリネシア系の先住民から土地を取り上げ、母国語の使用を禁止したり、キリスト教を強制したりして、彼らの伝統文化を解体させていく。

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Wednesday, October 15, 2008

アイヌ少女・知里幸恵の闘い 今夜放映 NHKの番組宣伝から

知里幸恵その時歴史が動いた
第340回

神々のうた
大地にふたたび


〜アイヌ少女・知里幸恵の闘い〜

放送日 平成20年10月15日(水)
    22:00〜22:43 NHK総合

日本が近代化に邁進する明治、古くから北海道に住むアイヌ民族の暮らしと文化は消し去られようとしていた。そんな中、アイヌの少女・知里幸恵は、アイヌ文化の豊かさを伝え、民族の復権を訴えようと立ち上がる。

「人間の本当の豊かさとは何か」幸恵は、アイヌが語り継いできた伝承を本にまとめ、世の人々に問いかけようとする。しかし重い病が彼女を襲う。『アイヌ神謡集』完成に命を捧げた知里幸恵の闘いを描く。

参考サイト: 「銀のしずく」館( 知里幸恵記念館)(仮称) 建設に向けて

       アイヌ神謡集(青空文庫)

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狩猟者の月

Hunter's Moon
Hunter's Moon by Nancy Glazier


今宵は満月。「収穫月(ハーベスト・ムーン)」の翌月、「狩猟者の月(ハンターズ・ムーン)」とネイティブ・アメリカンの人たちが呼ぶ月。夕方5時、西の空に沈みゆく金星。やがて東より月がのぼり、その月を追うように、午後7時過ぎ、東北東の地平からプレアデスがのぼってくる。そのころ北西には熊の星、北斗七星。その熊の星が北北東に移動する深夜、丸い月が中天にかかるころ、東南の地平よりひときわ明るい星シリウス(犬の星 DOG STAR, GOD STAR 神の星)が姿をあらわす。精神に影響を与える星たちの饗宴。狩猟者の月が天界を旅して西の彼方に沈むのは16日の午前7時過ぎ。一晩中、月が空のどこかにとどまる夜。

今夜は夜空を眺めるのにふさわしいとき——

友よ、夜の空で会おう!

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Tuesday, October 14, 2008

アルコールは飲めば飲むほど脳が縮小するんだぞ

newsロイター電によると、アルコールを飲めば飲むほど脳が縮小するという研究結果が明らかになったという。アメリカのマサチューセッツ州にあるウェルズリー大学のキャロル・アン・ポール氏が率いる研究チームが、神経学の専門誌「Archives of Neurology」で発表したもの。記事にはこう書かれている。

研究チームでは、適量のアルコールにより加齢によって進む脳容積の減少を食い止めることが可能かを検証しようとしたが、結果は不可能だったという。

同研究によると、生涯にわたって酒を飲まなかった人々が最も脳容積の減少が少なかった。続いて、過去に飲酒していたが今は飲まない人々、現在適度な飲酒をする人々、現在大量に飲酒する人々の順で、脳容量の減少の割合が少なかった。

これまで、多くの研究によって適度の飲酒は心臓に良いとされてきた。


Source : アルコール、飲むほどに脳が縮小=米研究

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Sunday, October 12, 2008

今日は「ネイティブ・アメリカンの日」


No columbus day

1492年10月12日、カリブ海のサンサルバドルに三隻の帆船が姿をあらわし、新世界と呼ばれる南北アメリカにおいて、先住民の植民地主義者にたいするレジスタンスがはじまった日。イタリア人のクリストファー・コロンブスことクリストバル・コロンは、結果的にヨーロッパ人が南北アメリカ大陸に植民する道を開いた人物だが、リアリティーはスペイン、ポルトガル、イタリアに富をもたらすために仕事をする「最初の奴隷商人」であり、さまざまな病原菌を新大陸に持ち込んだ最初の集団のボス。数百万、数千万人もの大虐殺の口火を切ったヨーロッパの「偉人」。地球が平ではないことを証明するために船出した冒険者というのは後に作られたフィクション。今日は、コロンブスが世界に与えた衝撃について思いを馳せることにしましょう。

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Friday, October 10, 2008

平和な世界を想像してごらん

ヨーコがジョンの誕生日(日本時間10月10日)のために世界に求めたものは「光の塔を想像すること」でした。


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10月14日に巨大な宇宙船が姿を見せるとオーストラリアのチャネラーが話していて、鍵を握っているのは「アラバマ」という言葉なのだが、という報せをもらってぼくが考えたこと

Last Modified: October 10th, 2008 3:21 PM

featherUFOクレイジーな友人の話では、オーストラリアに住むブロッサム・グッドチャイルドというチャネラーの女性が、

「10月の14日、来週の火曜日に巨大な未確認飛行物体(UFO)が目撃されることになる」

と話しているらしい。この情報はESPを通じて送り届けられてきたもので、彼女によれば「光の連合体( Federation of Light )」の代表がテレパシーを使って彼女に接触をしてきて、10月14日の出来事を伝えてきたのだそうだ。彼女がラジオのインタヴューに出演した番組が YouTube にあがっていて「Blossom Goodchild Interview - the October 14 Ufo channeler」で聞ける。興味のある人はどうぞ。

landing_UFO_image

こういう話はけっこうあるものだから、このグッドチャイルドさん、日本語にすると「よい子」さんの話もまず眉唾ものと思う人もいるだろう。馬鹿らしいといってそのまま忘れてしまう人も多い。また、目に見えない危機に囲まれて現実に絶望している人や、それでもまだ信じるものを探している人たちの中には、この手の話のなかにわずかな希望を求める人もいる。オーストラリアのニューエイジャーたちも大騒ぎしているという。もうすこしグッドチャイルドさんの話に耳を傾けてみよう。

彼女の言葉によれば、巨大宇宙船はこの宇宙に人類以外のものが存在することをあきらかにするために、あえて目に見える形で地球にやってくるのだとか。その存在が目に見えているのは3日間だけで、彼らに敵意はみじんもなく、愛と平和のうちに訪れてくるという。うむ、悪い話ではなさそうだ。

ただ気になったことがあるとすれば、それは「自分が受け取ったメッセージのうちでひとつはっきりしていること」と前置きして、グッドチャイルドさんは、彼らから伝えられたという言葉が公開されている。その言葉は「アラバマ」というものだ。そのアラバマという言葉の意味するものが、巨大なUFOが姿をあらわす場所を指し示しているかどうかはわからないらしい。

アラバマ。そういえば昔「アラバマ物語」という映画があったっけ。原題は「To Kill a Mockingbird」で、アカデミー賞を受賞した作品だ。たまたま舞台がアラバマだったから、そんなタイトルが日本ではつけられたのだろう。では今回の場合の「アラバマ」とはいったいなにを意味しているのか?

アメリカの州の名前になっている「アラバマ」は、もともとネイティブ・アメリカンの言葉からとられた。アラバマの先住民たちは、もともと自分たちの土地のことを「アリバミ」とか「アラバミー」と呼んでいたのだ。その人たちの言葉は「アリバム語」として記録されている。

言葉の起源は定かではないものの、おそらくはクリーク一族(マスコーギー)の言葉で「野営地」「開けた土地」を意味するものか、チョクトー一族の言葉の「藪をはらった」「雑木林を切り開いた」ではないかと言われている。

かつてのアラバマの先住民の一族の大半は、現在は強制的に移住させられたオクラホマやテキサスに暮らしている。研究によれば、アラバマの土地にいちどでも暮らしたことがある先住民の部族にはビロクシー(Biloxi)、チェロキー(Cherokee)、チカソー(Chickasaw)、チョクトー(Choctaw)、コアサティ[コウシャッタ](Koasati or Coushatta)、マスコーギー(Muskogee)がいる。

こうした人たちと、グッドチャイルドさんの口にした「アラバマ」と関係があるのだろうか? UFOとか地球外生命体とか異次元からの訪問者とネイティブ・アメリカンの人たちをつなぐものが少しはあるのだろうか?

じつは、アメリカ・インディアンのさまざまな部族には天空からの普通ではない訪問者のことを伝える伝説がかなりの数残されている。70年代の伝統派のホピのエルダーたちや、いろんな部族のメディスンマンやメディスンウーマンとされる人たちの話を総合すると、彼らはつい最近まで多くのみんなが興味を抱くような、そうした興味深い未知との遭遇や接近の体験を続けていたと結論せざるを得ない。古代からの言い伝えをあたりまえのこととしてそうした「ぶっ飛んだ」「尋常でない」「型破りな」「気が狂ったような」話をする人は、現在もいるはずだ。非日常的な出来事をまともに研究している人たちの中には、アメリカ・インディアンとかケルトとかの血を受け継いでいる人たち、ぼくに言わせればそれは「地球に生きた人としての記憶が消されていない人たちとなるのだが、そういう人たちは「未知との遭遇」を経験する確率が高いのだと主張する者もいたりする。

ここでもう一度ブロッサム・グッドチャイルドの話に戻る。もうひとつ気になるアメリカ・インディアンの話がそこに出てくるからだ。今回「光の連合体( Federation of Light )」なる存在と接触を持つ以前には、彼女の言葉によれば、彼女はチャネラーとして、彼女が「ホワイト・クラウド」と呼ぶネイティブ・アメリカン・インディアンのスピリット・エナジーとテレパシックな接触があって導きを得ていたと語っている。

もちろん、ニューエイジの人たちの中にはこういう人たちが少なからずいることはわかっている。前世がインディアンだったと信じている人たち——日本人を含む——とも、この30年間、ぼくはたくさん出会ってきたし、もうひとつの世界の人と交信していると主張する人たちも知っている。

話によればグッドチャイルドさんがホワイト・クラウドというインディアンとはじめてコンタクトをしたのは、彼女が重い病気に罹った1999年のことらしい。それ以後、ホワイト・クラウドとのチャネリングの記録を、彼からのメッセージなどと一緒にまとめて、彼女はオーストラリアで三冊の本を書いて上梓しているらしい。オーストラリアのその世界ではなかなかに著名な女性チャネラーである。まあ、わざわざアマゾンで本を取り寄せて読むこともないが、彼女は自分のブログ「BLOSSOM GOODCHILD」も開設しているし、ホワイト・クラウドとのチャネリングの記録を紹介するウェブサイトPsychic-Blossom Goodchild Sunshine Coast, Direct Voice Channel Psychic Mediumもある。こちらも興味がある人はあくまでも自己責任でご覧ください。

グッドチャイルドさんが話す「光の連合体( Federation of Light )」からのメッセージによれば、残念ながら巨大な宇宙船が姿をあらわすのは「地球の南半球」であるという。え? なんだって? 南半球? 赤道の南なの? だってぇ、アラバマは北半球じゃないの? そう思うのも無理はない。アラバマは北半球に位置する。彼女もそう思ったらしい。すると「光の連合体」は「遠い古代には、あそこも南半球だったことがある」と回答を返してきたという。

ますます興味深くありませんか? ニューエイジの人たちなら驚喜しそうな考え方がここには隠されている。いわゆる「極移動(ポールシフト)」というやつだ。一瞬にして南極と北極が、北と南の大陸共々、轟音と共にかどうかはわからないけれど、地球が逆さまに入れ替わる——北半球が南半球になり、南半球が北半球になる——とんでもない光景が展開されるというのだろうか? なにが起こってもおかしくないこの世界に暮らすひとりとして、それが起こりうる可能性だけは、ぼくはこれを完全に否定するものではない。

もう一度「アラバマ」に話を戻すと、そこはアメリカ南部、レイナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd)というロックバンドが「空がどこまでも青いスウィート・ホーム・アラバマ」と歌ったところ。ニール・ヤングの大嫌いな南部のレッドネック(偏狭)なアメリカ人たちがわざわざ故郷と呼ぶところでもあるのだが、このアラバマ州のハウンツヴィルという町は、なんの因果か、第二次世界大戦終了後、ナチスドイツでロケットの研究していた科学者たちを連れてきて、最初にアメリカ軍が航空宇宙局(NASA)の本部を設置したところとして知られ、その場所には今では「マーシャル・スペース・フライト・センター」として、スペースシャトルの打ち上げをサポートする施設が置かれている。

テレパシーを通して彼女の頭のなかに伝えられた「アラバマ」という言葉がなにを意味するのかは、結局わからないままだけれど、ぼくにはこれ以上きみを喜ばせる情報を提供することができない。世界にはこれまで実にたくさんのUFO理論や目撃証言があるし、一時の日本のメディアはそんな話ばかりしていた時代もある。おそらく、世界経済が崩壊しつつある今は、そんないかがわしそうな、冗談のような、根拠のはっきりしない、あやふやな話にかかわっている時代ではないのかもしれない。しかしひとつだけはっきりしていることは、516年前にクリストファー・コロンブスが新大陸に辿り着いた日である10月12日の2日後には、10月14日がくるということである。

夜空の月がほぼ満月に近づく10月14日(火曜日)がくれば、なにが起こるか、あるいはなにも起こらないか、すべてははっきりする。

追記

世界各国の様々な霊能者が10月14日巨大宇宙船が地球に到来すると言っている。それは愛や平和、希望を意味し、地球を救いに来るものであるという。先日私のところにオーストラリア原住民団体の指導者達から資料が届き、そこにも「14日に何かが起こる」と書かれてあった。彼らの民族は超能力があるそうだ。そしてこの予言では、別の扉が開き多くの人類が別の次元に行くと言われている。しかしこれは自ら望む人達だけだそうだ。

reddot 10月14日説について

上に引用したように今日の Benjamin Fulford さんのブログにも、このことが書かれているが、話はさらに大きくなっているようだ。あとは自分の頭で考えてください。

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Wednesday, October 08, 2008

Congratulations to 10th Annual NAMMY Award Winners! 今年も恒例のナミー賞が発表されました。

Last Modified: October 9th, 2008 12:40 PM

Nammy_10th_annual

先週の土曜日、第10回目になるナミー賞(ネイティブ・アメリカン音楽大賞)の発表があった。今年の授賞式はナイアガラの滝の近くにあるセネカの国(ニューヨーク州ナイアガラ・フォールズ)のセネカ・ナイアガラ・ホテル・アンド・カジノ(Seneca Niagara Hotel & Casino in Niagara Falls)でおこなわれた。ここのところ四、五年ほどこのナミー賞を追いかけてきて感じるのは、ネイティブ・アメリカンのミュージシャンたちの層の厚さと、メインストリームに踊り出ようという彼女ら、彼らのエネルギーの高まりである。それは伝統音楽にとどまることなく、さまざまなジャンルの音楽をのみこんで日々大きく育ちつつあるネイティブ・アメリカとしてのひとつの文化だといっていいかもしれない。Native Roots今回特筆すべきは、ニューメキシコを拠点に活動するレゲエ・グループの『ネイティブ・ルーツ(Native Roots)』と、アリゾナを拠点に音楽活動をしているパンクロック/オルタネイティブ・バンドの『ブラックファイアー(Blackfire)』のふたつのバンドだろう。『Native Roots』は、すべてのインディアンの国に向けた「プライドとひとつになることとリスペクト」をメッセージにのせた高エネルギーなライブパフォーマンスが評価されてBlackfire「最優秀ワールドミュージック賞」と「最優秀グループ賞」のふたつをとった。『Blackfire』は3人の兄弟妹という構成で、伝統的なネイティブ・アメリカン・ミュージックと、政治や人権問題などメッセージ性の強いロックを融合させたもので、新しい方向を導き出している。『Blackfire』の「(沈黙)それはひとつの武器である」というアルバムは今年の「ネイティブ・アメリカン・ミュージック大賞」を受賞した。彼らの音楽をプロデュースしたエド・スタシウム(Ed Stasium)は20世紀末のパンクロックのバンドだったラモーンズ(The Ramones)のプロデューサーだった人で、彼も今回は「ネイティブ・ハート賞」をもらっている。

以下は受賞作品と受賞者のリスト。太字はぼくが注目しているもの。

Lifetime Achievement Award: Johnny Curtis
Best World Music: Native Roots
Best Blues Recording: "Deep Downtown" Jimmy Wolf
Best Compilation Recording Old Style Round Dance: Various Artists
Best Country Recording: "No Lies" Tracy Bone
Debut Artist of the Year: Cheryl Bear
Debut Group of the Year: Injunity
Best Female Artist: Nicole
Best Folk Recording: "Where the Green Grass Grows," The Crow Girls
Flutist of the Year: Jan Michael Looking Wolf
Best Gospel Inspirational: "Precious Memories," Cherokee National Youth Choir
Group of the Year: Native Roots
Best Historical Recording: "Chief Seattle Speaks 1854," Red Hawk
Best Instrumental Recording: "Mirror Lake," Golana
Best Male Artist: Edmund Bull
Best Native American Church Recording: "New Beginning," Janelle Turtle
Best New Age Recording "Homeland Security," Medicine Crow
Best Pop Recording: "Phoenix," Fara Palmer
Best Pow Wow Recording: "Hear the Beat," Blackfoot Confederacy
Best Producer: Adrian Brown, Tim Sampson, Jonathan Joss, "Still No Good"
Best Rap Hip Hop Recording: "Native American Hustle," Dago Braves
Record of the Year: "(Silence) is a Weapon," Blackfire
Best Rock Recording: "The Sun & the Earth," Stevie Salas
Song Single of the Year: "Broken Dreams," Nightshield
Songwriter of the Year: Star Nayea
Best Spoken Recording: "The Story Tellers," Ken Quiet
Best Traditional Recording: "Traditional Navajo Shoe Songs," Gilbert Begay, Sr.
Best Short Form Music Video: "The Enlightened Time," JANA
Best Long Form Video: "Live at Mount Rushmore: Concert for Reconciliation of Cultures," Brule & Airo
Best World Music Recording: "Celebrate" Native Roots
Native Heart: Ed Stasium producer for "(Silence) is a Weapon"


*公式サイトではそのうちのいくつかを聞くことができる。アクセスするだけで自動的に音楽が流れる。
Native American Music Awards - 10th Annual

*ショップ・ネイティブ・ハートの音楽のところでも、現在日本の Amazon で入手可能な受賞者と候補者のアルバムを少ないながらも紹介しておいた。[ショップ・ネイティブ・ハートを通しての売り上げは当ブログの管理運営費の一部になります。]
Shop NATIVE HEART -- NA Music Awards(NAMMY)

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Monday, October 06, 2008

Talks on this Sunday


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Friday, October 03, 2008

トキたちがネイティブとして生き抜いていけるのなら

eaglefthr.gif日本列島から絶滅した(絶滅させられた)トキを、もう一度野生化させられるかという実験が新潟県の佐渡島のトキ保護センターでおこなわれている。以前から日本列島のトキについては興味を持っていたので、ぼくはこの結果を毎日息をのんで見つめている。だから試験放鳥されたトキを追跡する「放鳥トキ情報」は、ぼくが毎日チェックするサイトのひとつになった。佐渡島のどこでトキが目撃され、そのヒトがなにをしていたのかが、写真と共に報告されているだけのシンプルなページだ。昨日はこう書かれている。

toki_081002a

10月2日 放鳥トキ情報

6時前
畑野山中からNo.13が西方向へ飛翔.

6時ごろ
久知川流域で,No.15が飛翔し,旋回.

7時ごろ
久知川流域で,No.11が水田のあぜで20分ほど探餌,捕食.その後,北方向へ飛翔.

7:30ごろ
久知川流域で,No.01が旋回し,南西方向へ飛翔.

8時過ぎ
河崎山中でNo.11が飛翔.

11時ごろ
市民が,田野沢近くで1羽が飛翔し,その後潟上方向へ飛翔したのを確認.

12時ごろ
河崎山中で1羽が飛翔.

12:30過ぎ
市民が,真野山中で1羽が刈り取り後の水田のあぜから飛び立つのを確認.

もしトキが、みんなが望むように野生化されるのなら、つまりネイティブとして生きる道を獲得できるのなら、おそらく奴隷化した人間ももう一度ネイティブとして日本列島で自由に生きていける道を見つけうるかもしれないではないか。

「日本」という国の絨毯が敷き詰められた土地のなかで、もう一度ネイティブとしての生き方を確立していく道は、おそらくとてつもなく厳しいものがあるだろう。トキたちのように環境が与えられて大切にされているわけではないのだから。

かつてローリング・サンダーというメディスンマンと話をしたなかで「白人は何世代生まれかわってもこの大陸のネイティブにはなれない」という厳しい言葉を聞いたことがある。それはぼくには衝撃だった。その土地で生まれた人はみんなネイティブという考え方を、彼は否定したのだ。

その言葉はそっくりそのままわれわれにもあてはまる。言葉を奪われ物語を消し去られて大地から根っこを切り離して「日本人」となった人々には、日本国建国以来1000年以上たっても、日本列島のネイティブにはなれないまま、ネイティブとしての生き方も哲学も世界観も歴史も回復されることはなかった。

事が簡単に進むような話ではないことはわかりきっている。一度失われたものを取り戻すのは、並大抵のことではないだろう。であるからこそ、佐渡島で保護センターという居留地から実験的に放鳥された、居留地生まれのトキのなかのヒトたちが、世代を重ねて自由なネイティブとして生き抜いていくことは、ぼくにとっては希望のひとつなのである。

arrow2 放鳥トキ情報

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Wednesday, October 01, 2008

トゥンカ・シラ 偉大なる祖父の岩

Sweat Lodge lakotaラコタの人たちの言い伝えによれば、すべてのもののはじまりはワカンタンカの思いの中にあったことになっている。のちに形あるものとしてなりませるものはことごとくみなスピリットとしてのみ存在した。スピリットたちは自ら形あるものとして顕現する場所を探して宇宙を移動した。そしてスピリットたちの旅は彼らを太陽に導いた。だが太陽は万物が創世される場所としてはあまりにも暑すぎた。結局彼らは旅を続けて地球に訪れた。地球はことごとくが水に覆われて生命などはどこにもなかった。いのちが暮らしていけるような乾いた大地がどこにもなかったのだ。しかしそのときのことだった。いきなり一面の水が裂けて中から燃えたぎる偉大な岩(インヤン)があらわれた。その燃えたぎる岩は乾いた大地を作り出し、煮えたぎる水からは蒸気がもうもうとわきあがり、それはやがていくつもの雲にかたちを変えた。そして地球はあらゆるいのちのはじまりうるところとなった。だからこそ最初に水のなかから現れた偉大な石は、最も古い存在であるがために「偉大なる祖父の岩」を意味する「トゥンカ・シラ」と呼ばれる。

参考記事:

地球最年長の岩が「発見」されたというニュースから思い出されたこと

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