「本土型」と「琉球型」の日本人だって
日本人は本土型か琉球型 理研、7000人の遺伝子解析日本人は遺伝的に「本土型」と「琉球型」の2つのグループに大別できることを、理化学研究所の鎌谷直之グループディレクター(応用数学)らが、約7000人のゲノム(全遺伝情報)のわずかな個人差を統計学的に解析して突き止めた。25日付の米人類遺伝学専門誌電子版に発表した。
日本人の起源については、在来の縄文人と北東アジアから渡来した弥生人が混血する一方、アイヌや沖縄の人は弥生人の影響をあまり受けずに縄文人の要素が強いとする学説「二重構造モデル」があるが、今回の結果はこれを支持する内容だ。鎌谷さんは「大量のデータを網羅的に解析しており、証拠力が高い」と話している。
意図的にわかりにくくしているのかどうか知らんけれど、ぼくの認識では「琉球型」がネイティブ・ジャパニーズであり、「本土型」が日本列島をコロニーにしようとした人たちのことだよな。「米人類遺伝学専門誌電子版」のありかを捜さなくては。せっかく記事にするのなら、オリジナルの記事へのリンクを張るべきではないだろうか。
Source : 日本人は本土型か琉球型 理研、7000人の遺伝子解析
追記 もととなる論文を見つけました。以下のものだと思います。全部に目を通すにはお金を払わなくてはならないけれど、抄録は読むことができる。
Most Japanese individuals fell into two main clusters, Hondo and Ryukyu; the Hondo cluster includes most of the individuals from the main islands in Japan, and the Ryukyu cluster includes most of the individuals from Okinawa. The SNPs with the greatest frequency differences between the Hondo and Ryukyu clusters were found in the HLA region in chromosome 6. The nonsynonymous SNPs with the greatest frequency differences between the Hondo and Ryukyu clusters were the Val/Ala polymorphism (rs3827760) in the EDAR gene, associated with hair thickness, and the Gly/Ala polymorphism (rs17822931) in the ABCC11 gene, associated with ear-wax type. Genetic differentiation was observed, even among different regions in Honshu Island, the largest island of Japan. Simulation studies showed that the inclusion of different proportions of individuals from different regions of Japan in case and control groups can lead to an inflated rate of false-positive results when the sample sizes are large.
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