フランスのトリカスタン原発でウラニウムが大量に流出
7月7−8日、アヴィニョンの北部にあるトリカスタン原発の廃水処理業ソカトリ社のウラン溶液貯蔵タンクのメンテナンス中、タンクからウラン溶液約3万リットルが溢れ出し、職員100人余が被ばく、付近の運河・河川に74キロのウラニウムが流れ込んだ。原発の一部が閉鎖されたが、住民が使用する地下水から基準値数倍の放射能濃度を検出。水道水の使用や水泳、釣りも禁止。ホテルからは客足が遠のき、トリカスタン産ワインもイメージダウンし、銘柄の改名を希望するワイン業者が続出。家を売りたくても不動産価格も暴落し続けている。トリカスタン原発は原発・化学産業コンビナートの中にあり、電気公社EDFの原発やウラン濃縮業、ウラン・フッ素加工業、軍事放射性廃棄物貯蔵区、核研究・開発所と10近い工場・施設が集合し、ラ・アーグ再処理工場と並ぶ核産業集合地だ。ウラン漏出後、地下水に浸透するまでに数日かかるが地下水の放射能濃度が毎日上下変動することから、何年か前から公表されない事故が起きていたのでは、という疑問が浮上。ちなみにラ・アーグ再処理工場からは毎日10万リットルの放射性廃液が垂れ流されており、周辺地域・海域の放射能汚染への警告がくり返されている。
Source : 放射性廃棄物の将来。
YouTube : http://jp.youtube.com/watch?v=ThgalweNH2o
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