ニューエイジの子守歌(New Age Lullaby )
とあるネイティブの人たちが多く参加しているフォーラムで、「ニューエイジの子守歌(New Age Lullaby )」という作者不詳の詩の書き込みを見つけたので、子守歌を手習いとしてざっと日本語にしてみた。ネイティブの人たちがニューエイジの人たちをどのように見ているのか、その一端をうかがえて興味深いかもしれない。
ニューエイジの子守歌おやすみ、よい子よ、泣かないで
ママがクリスタルボール(水晶球)を買ってあげましょう
もしその水晶で未来が見えなければ
ママが魔法の棒を買ってあげましょう
もしその魔法の棒で運命が変わらなければ
ママが空中浮遊の仕方を教えてあましょう
もしアストラル体があなたを病気にするのなら
ママが妙なるお香を買ってあげましょう
もしパチューリの香りがたまらなければ
感覚遮断水槽装置などいかがでしょう
もしその水槽で骨が浮かないときには
ママが今度は高価な貴石を買ってあげましょう
もしその石たちでも心が安まらないときには
ママがあなたに出生占星図を買ってあげましょう
もし自分の星の位置がおかしかったなら
ママがあなたをボディワークにいかせましょう
もしそれでも自分のオーラを鍛えたければ
ママがあなたの過去生読解にお金を出しましょう
もしそれでも自分のやるべきことが見つからなければ
ママがあなたにピラミッドを買いましょう
もしそれでもあなたのチャクラにストレスがあるなら
ママがあなたをヴィジョン・クエストに行かせましょう
そしてもしパワーアニマル(守護動物)が姿を見せなければ
ごめんね、坊や、いいことそれがあなたのカルマなの
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Comments
うわっ!キョーレツだっっ!!!
Posted by: さん | Tuesday, September 16, 2008 04:09 PM
ニューエイジ界でネイティブアメリカン風にホワイトセージのスマッジスティックと、アワビの貝殻のセットで、その燃やした煙で清めるというのをよく見聞するのですが、あれも実は70年代にネイティブアメリカンの企業家が考案したものだそうですね。人類学者の残した文献を見ても、ネイティブアメリカンがスマッジスティックを使ってお清めをしたなどという事実は、歴史上存在しなかったとか。。
Posted by: 蝉ノ音 | Friday, September 19, 2008 03:53 AM
何度読んでも、苦笑してしまいます・・・。
こういう方、本当にいそうですよね。
私がママなら、クリスタルボールくらいは
買ってあげてしまいそうです(^-^;
Posted by: すー | Saturday, September 20, 2008 07:01 PM
はじめまして、
このサイトのおすすめの本のところに
賢者曰く。「少なく持つことはより多くを持つことなり」
このような言葉がありました、これは誰の言葉ですか?
とてもいい言葉です。
Posted by: clouddancing | Friday, September 26, 2008 02:56 AM
clouddancing さま
「少なく持つことはより多くを持つことなり」はぼくが知るかぎり『スモール・イズ・ビューティフル』という本を書いたドイツ人経済学者のEFシューマッハ - Ernst Friedrich Schumacher (1911-1977)の言葉です。英語では「Less IS More」と3つの単語で表現されます。
Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Friday, September 26, 2008 08:51 AM
蝉ノ音 さま
スマッジスティックは70年代のニューエイジビジネスの産物ですが、セージを焚くことは伝統的に長く行われてきました。アワビの貝殻の上でセージを焚くよりも、ぼくが知っているのは、MJB コーヒーの一番大きな空き缶の所々に穴をあけて、針金で持ち手をつけたものの中に、乾燥させたセージをごっそりと入れて火をつけて、それをときどき振り回して空気を送りながら、煙を立てつつ歩き回り、家のなかをもうもうと白くなるぐらいに盛大に焚いていたことが印象に残ります。でもセージの香りは心を落ち着かせてくれますよね。
Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Friday, September 26, 2008 08:59 AM