Tuesday, September 30, 2008
Monday, September 29, 2008
フランスのトリカスタン原発でウラニウムが大量に流出
7月7−8日、アヴィニョンの北部にあるトリカスタン原発の廃水処理業ソカトリ社のウラン溶液貯蔵タンクのメンテナンス中、タンクからウラン溶液約3万リットルが溢れ出し、職員100人余が被ばく、付近の運河・河川に74キロのウラニウムが流れ込んだ。原発の一部が閉鎖されたが、住民が使用する地下水から基準値数倍の放射能濃度を検出。水道水の使用や水泳、釣りも禁止。ホテルからは客足が遠のき、トリカスタン産ワインもイメージダウンし、銘柄の改名を希望するワイン業者が続出。家を売りたくても不動産価格も暴落し続けている。トリカスタン原発は原発・化学産業コンビナートの中にあり、電気公社EDFの原発やウラン濃縮業、ウラン・フッ素加工業、軍事放射性廃棄物貯蔵区、核研究・開発所と10近い工場・施設が集合し、ラ・アーグ再処理工場と並ぶ核産業集合地だ。ウラン漏出後、地下水に浸透するまでに数日かかるが地下水の放射能濃度が毎日上下変動することから、何年か前から公表されない事故が起きていたのでは、という疑問が浮上。ちなみにラ・アーグ再処理工場からは毎日10万リットルの放射性廃液が垂れ流されており、周辺地域・海域の放射能汚染への警告がくり返されている。
Source : 放射性廃棄物の将来。
YouTube : http://jp.youtube.com/watch?v=ThgalweNH2o
関連記事:
Sunday, September 28, 2008
地球最年長の岩が「発見」されたというニュースから思い出されたこと
地球で最も古い「岩」がカナダの東部のケベック州北部で見つかったらしいね。上の写真はその「岩」のもの。これまでは40億3000万年前の岩が最も古いとされていたのだが、今回発見された岩は42億8000万年前の岩らしい。われわれの地球が生まれて最初に固まった岩だと、アメリカの日刊科学ニュースサイトSCIENCEの記事のなかで科学者が言っている。
もともとアメリカの先住民は「岩はこの地球で最も古いもの」という信仰というか、確信に近いものを持ち続けてきた。ラコタの人たちは「岩」を「インヤン」という。そして彼らの神話ではインヤンは「最年長の神」として尊敬される。とにかくすべてのものが作られる前からインヤンはすでに存在したという。「世界がはじまる前にすでにあったもの」というのは、すごいじゃないか? 理屈を超えている存在なのだ。インヤンのスピリットは「ワカンタンカ」「偉大なる神秘」だった。
インヤンはつぎに「マカ(地球)」を創り、これにスピリットをお与えになって、「マカ・アカン(地球女神)」を創り出された。地球女神はだから二番目に年をとっている存在だ。しかしこの母なる地球のスピリットは当然ながらインヤンの一部でもある。つまり地球は岩の一部と言うことだ。ラコタの神話的世界においては岩が地球の一部なのではないことに注意しておきたい。
なにもないところに、無しかないところにブルーの円盤のかたちをしたマカを創るため、インヤンは自らのありったけの血液を使われた。インヤンの血液は青色をしていた。マカを創ろうとすべての力を使い果たしたためにインヤンはその持てる力を喪失した。インヤンの血液はそのまま青い水と青い空になり、そしてナギ・タンカ(空神)と、そして最強であり、最も神聖で、三番目に年寄りであらせられるグレイトスピリットとになったとされる。
Source : Oldest Known Rocks On Earth Discovered: 4.28 Billion Years Old
Saturday, September 27, 2008
チーフ・クレイジー・ホースが殺される4日前に残した言葉
守られなかった約束、身勝手な行い、ひとびとの離散・・・いま世界はそうしたものであふれている。世界は再び光を待ち望んでいる。わたしの目には見える。あらゆる肌の色の人々が、聖なる樹のもとに集い、全地球がいま一度ひとつの輪につながる7世代後の時代が。その日が訪れたあかつきには、人びとのあいだにラコタの者たちがいるだろう。その者たちは、すべての生きとし生けるものの間をひとつにまとめあげる理解と知識を運んでいる。若い白人たちがそうしたわが一族の者たちのところを訪れてこの知恵を求めるだろう。わたしは、全世界を写し出すあなたの瞳の内側に宿る光に、敬意をあらわそう。あなたがあなたの内側にある世界の中心にいて、わたしがわたしの内側にある同じ場所にいるなら、われわれはひとつになれるから。チーフ・クレイジー・ホース オグララ・ラコタ 暗殺される
4日前にシッティング・ブルと最後に座して聖なるパイプを交
わしつつ煙草を吸っていたときにふと彼がもらした言葉より。
* クレイジー・ホースは1842年ごろに生まれ、1877年9月5日に殺された。1877年は日本では明治10年のことである。
Friday, September 26, 2008
泣くことをおそれてはならない
「泣くことをおそれてはならない。泣けば悲しみにあふれた頭も解き放たれるだろう」ドン・C・タライェスヴァ ホピのエルダー 百歳を超えて今なお存命。
『Sun chief, the autobiography of a Hopi Indian』の著者
人間はいつでもなにごとかを選択し続けている存在だ。選んだもので頭でっかちになることもできるし、頭のなかにあるものを追い出す選択もできる。もしなにかを頭に詰め込むことを選択すれば、その重さというか、あるいはその悲しみというか、自己憐憫というか、恐れを感じることになるかもしれない。だからわれわれは時に泣く必要を感じたりすることがある。ところがわれわれは知らず知らずのうちに「泣くことはあまりよろしいことではない」と教え込まれていたりする。だがそれは間違いである。この世界を創られたお方は、あらかじめ人間を泣くように設計されておられる。泣くことは、ホピのエルダーが言っているように、それを通して自分の心や頭が解放されることなのだ。そのように泣いて解放されることで、われわれは愚にもつかない思考を解放して役に立つかもしれない新しい考えにむかって扉を開くことが可能になる。
ホピのふたつの村の聖なる泉の水であり飲料水とされるいのちの水が放射能に汚染されているという警告
ウラニウムの地下水への漏出が発見され、ホピ居留地内にある2つの村の飲料水のほぼすべてが放射能に汚染されようとしていると、北アリゾナのニュースメディアが警告を発した。ホピ族とナバホ国のコンサルタントたちによる一連の調査であきらかにされたという。
飲料水やホピの人たちが儀式に用いる聖なる水をくみ上げる泉の放射能汚染がわかったのは北アリゾナのチューバ・シティという町からそう遠くないところに位置するモエンコピというホピの村で、村は上手と下手に別れている。このうち下手のモエンコピの村の家庭の飲料水になっている地下30メートルのところから汲み上げている井戸水の汚染を数値が示していることが確認された。さらに、上手のモエンコピ村全域の住民が飲料用に利用している地下600メートルほどの帯水域からくみ上げている水からも汚染が見つかった。西暦2000年の国政調査ではモエンコピの2つの村の住人は901人だった。
放射能汚染の原因となったウラニウムは、1960年代に天然ガスエル・パソ・コーポレーションがモエンコピ村の近くの残土処理場(Tuba City Open Dump Site)に不法に投棄したウラン鉱石採掘から出る汚染された残土にある。その残土処理場は政府インディアン局が建設したもので、今はおきまりのように各役所による責任のなすりあいがおこなわれているが、はっきりしているのはウラニウム汚染がさらに悪化の一途を辿っているという事実だろう。そのあたりの地下水の源である地下1200メートルのところにある帯水域にあと10年もしないうちにウラニウムが到達することになるのがわかっているのだが、これまでのところ現実的な解決策はなにひとつ見つかっていない。
Source : Contamination threatens Hopi water supply September 25th, 2008 by Joey Chenoweth
「本土型」と「琉球型」の日本人だって
日本人は本土型か琉球型 理研、7000人の遺伝子解析日本人は遺伝的に「本土型」と「琉球型」の2つのグループに大別できることを、理化学研究所の鎌谷直之グループディレクター(応用数学)らが、約7000人のゲノム(全遺伝情報)のわずかな個人差を統計学的に解析して突き止めた。25日付の米人類遺伝学専門誌電子版に発表した。
日本人の起源については、在来の縄文人と北東アジアから渡来した弥生人が混血する一方、アイヌや沖縄の人は弥生人の影響をあまり受けずに縄文人の要素が強いとする学説「二重構造モデル」があるが、今回の結果はこれを支持する内容だ。鎌谷さんは「大量のデータを網羅的に解析しており、証拠力が高い」と話している。
意図的にわかりにくくしているのかどうか知らんけれど、ぼくの認識では「琉球型」がネイティブ・ジャパニーズであり、「本土型」が日本列島をコロニーにしようとした人たちのことだよな。「米人類遺伝学専門誌電子版」のありかを捜さなくては。せっかく記事にするのなら、オリジナルの記事へのリンクを張るべきではないだろうか。
Source : 日本人は本土型か琉球型 理研、7000人の遺伝子解析
追記 もととなる論文を見つけました。以下のものだと思います。全部に目を通すにはお金を払わなくてはならないけれど、抄録は読むことができる。
Most Japanese individuals fell into two main clusters, Hondo and Ryukyu; the Hondo cluster includes most of the individuals from the main islands in Japan, and the Ryukyu cluster includes most of the individuals from Okinawa. The SNPs with the greatest frequency differences between the Hondo and Ryukyu clusters were found in the HLA region in chromosome 6. The nonsynonymous SNPs with the greatest frequency differences between the Hondo and Ryukyu clusters were the Val/Ala polymorphism (rs3827760) in the EDAR gene, associated with hair thickness, and the Gly/Ala polymorphism (rs17822931) in the ABCC11 gene, associated with ear-wax type. Genetic differentiation was observed, even among different regions in Honshu Island, the largest island of Japan. Simulation studies showed that the inclusion of different proportions of individuals from different regions of Japan in case and control groups can lead to an inflated rate of false-positive results when the sample sizes are large.
Thursday, September 25, 2008
11月の北山耕平の口演と講座のお知らせ
11月15日(土) 風をひらく 兵庫県宝塚市
ワークショップ「風をひらく」
世界を深く理解するための伝統的な耳の訓練
講師:北山耕平
会場:アルモニカ(集合場所)とその裏山 宝塚市
13:30〜17:30 定員20名
地面に直接座れる楽な格好でお越しください。
*雨天の場合は、講座が主になります。
受付メール armonica@jttk.zaq.ne.jp
電話 0797-52-2323
満員御礼 キャンセル待ちになります。
アルモニカ ウェブサイト
主催: アルモニカ(ガーデニング)
共催: ランド・アンド・ライフ
11月16日(日) 『テックヮ・イカチ』に学ぶ 第2回
16:00〜21:30終了予定
4回連続講座・第2回目「お金と電気のない世界」
場所 : モダナーク・ファームカフェ(神戸・トアウェスト)
http://www.chronicle.co.jp/shop/shop_MODcafe.html
JR・阪急・阪神・市営地下鉄各線 三ノ宮駅から歩いて7分
JR元町駅から歩いて4分
<話> 北山耕平:『テックヮ・イカチ』に学ぶ
<お話と映像>
冨田貴史:山口県上関原発立地を27年間阻んできた
祝(はふり)の島・祝島の今
山口晴康:瀬戸内の海に息づくネイティブ・スピリット
参加費:3,000円 高校生以下1,000円
要予約:定員60名
電話 : 078・391・3060 モダナークカフェまで
アメリカ先住民族ホピたちが住むホピランドでは、砂漠の中に立つ送電線の鉄塔を「アメリカン・カチーナ=白人の神」と呼んでいます。それは、電気や便利さを「神」と崇め、お金さえあればその「神」を買えると思い込んでしまった現代文明へのネイティブ・ピープルからの警鐘なのでしょう。
今回は『テックヮ・イカチ〜大地と交わりいのちを祝う〜』という視点で「お金と電気」について見つめ直したいと思います。
そして、「私たちの代で海や山をお金に代えない」と、27年間にわたり上関原発建設を阻んできた瀬戸内海の小さな島・祝島の緊急状況を知り、私たちの暮らし方の選択へとつなげていきたいと思うのです。
『テックヮ・イカチ』日本語版の発刊にご協力お願いします。「ホピの教えを売ることは自分の母親を売ることに等しい」
ランド・アンド・ライフでは、Hopi Way of Life を示すもののひとつであるホピ伝統派のニュースレターの『テックヮ・イカチ』を、完全版として次代に引継ぎ手渡していくために、その日本語版を(そしてできれば英語版を)非売品として、正しい時と場所において刊行するつもりです。発刊に際しまして、多くの方のご理解とご協力と物質的精神的エネルギーを得ることで、Mother Earth の子供たちとしてのスピリットがさらに込められ、世界に Hopi Way の精神が息づいて伝わっていくことを願っております。みなさまのご協力、ご喜捨をどうぞよろしくお願いいたします。
郵貯銀行振り替え口座
00910−6−321008 「テックヮ・イカチ」基金尚、今回の催しの収益の一部は発刊費用に充てられます。
Tuesday, September 23, 2008
彼らが太陽の動きを正確に知ろうとした理由はなんだろう
一万年以上前の縄文草創期から縄文時代が終わるまでのおよそ一万年間人間がカレンダーとして使ったと見られる痕跡のある巨石を組み合わせた巨石群の遺跡が岐阜県下呂市金山町にある。今では「下呂市金山町岩瀬の岩屋岩蔭遺跡」として知られているが、この遺跡で明日まで秋分の太陽観測会が開かれている。23日の中日新聞が写真入りで次のように簡単に伝えた。
古代人の智恵に関心 岐阜・金山巨石群で太陽観測会
古代人が造ったという岐阜県下呂市金山町の金山巨石群で22日、秋分の太陽観測会が始まり、訪れた人たちが石組みに差し込む光を眺め、古代の知恵を感じた。24日まで。
高さ9メートル前後の巨石の石組みが3カ所にある。地元の研究者が10年前から調査。3千−2千年前ごろの縄文人が設けた天文台と推測されている。
差し込む光で暦を測るが、神秘的な雰囲気に「古代人のパワーが伝わりそう」と光に手をかざし、御利益?を願う人も。
Source : 古代人の智恵に関心 岐阜・金山巨石群で太陽観測会(中日新聞 2008年9月23日 07時28分)
写真にまず惹かれ、すこし興味を持って調べてみたら、たちどころに「金山巨石群と太陽暦」という本格的な調査記録のサイトを見つけた。3人の金山巨石群周辺調査委員という人たちが十年前から調査を開始してきた記録を整理してわかりやすく紹介しているサイトで、どうも上記の記事に出てくる地元の研究者とはこの人たちであるようだ。その調査は綿密を極め、いくつかの巨岩に囲まれた空間と太陽の光の動きの関係や、巨石群と北極星や北斗七星との関連のデータが、冬至、春分、夏至、秋分にわけて記録され、解析されている。
これと似たような研究を、ぼくはかつてニューメキシコ州のチャコ・キャニオン国立公園の線刻画と巨石群のなかで見たことがある。そこでも冬至・春分・秋分・冬至の日のそれぞれの太陽と地球の関係を太陽光線の差し込み方で研究していくもので、前の世界の人たちが太陽の動きに異様な関心を払っていることに驚きと衝撃を受けた。今の世界の人たちがあずかり知ることのない前の世界の人たちが、知恵のありったけを総動員して可能な限り正確に太陽の動きを読み取ろうとした背景になにがあるのか、興味は尽きない。
一度訪れなくてはならない遺跡が出てきてしまったようだ。
Tuesday, September 16, 2008
ニューエイジの子守歌(New Age Lullaby )
とあるネイティブの人たちが多く参加しているフォーラムで、「ニューエイジの子守歌(New Age Lullaby )」という作者不詳の詩の書き込みを見つけたので、子守歌を手習いとしてざっと日本語にしてみた。ネイティブの人たちがニューエイジの人たちをどのように見ているのか、その一端をうかがえて興味深いかもしれない。
ニューエイジの子守歌おやすみ、よい子よ、泣かないで
ママがクリスタルボール(水晶球)を買ってあげましょう
もしその水晶で未来が見えなければ
ママが魔法の棒を買ってあげましょう
もしその魔法の棒で運命が変わらなければ
ママが空中浮遊の仕方を教えてあましょう
もしアストラル体があなたを病気にするのなら
ママが妙なるお香を買ってあげましょう
もしパチューリの香りがたまらなければ
感覚遮断水槽装置などいかがでしょう
もしその水槽で骨が浮かないときには
ママが今度は高価な貴石を買ってあげましょう
もしその石たちでも心が安まらないときには
ママがあなたに出生占星図を買ってあげましょう
もし自分の星の位置がおかしかったなら
ママがあなたをボディワークにいかせましょう
もしそれでも自分のオーラを鍛えたければ
ママがあなたの過去生読解にお金を出しましょう
もしそれでも自分のやるべきことが見つからなければ
ママがあなたにピラミッドを買いましょう
もしそれでもあなたのチャクラにストレスがあるなら
ママがあなたをヴィジョン・クエストに行かせましょう
そしてもしパワーアニマル(守護動物)が姿を見せなければ
ごめんね、坊や、いいことそれがあなたのカルマなの
Monday, September 15, 2008
縄文時代にマメ栽培か 九州出土の土器に痕跡
九州各地で出土した約3600−3000年前の縄文土器の表面に、栽培種とみられる大豆や小豆の痕跡があることが熊本大の調査で分かった。定説では豆類の栽培は弥生時代以降とされるが、調査した小畑弘己(ひろき)准教授らは「縄文後期には九州地方にマメ科植物の栽培技術があった可能性がある」と指摘している。
縄文期の豆類は出土例は多いもののことごとくが炭化しているため、豆の種類や、その豆が野生種か栽培種かの特定は困難とされてきた。熊本大では「土器の作製過程で粘土に混入したマメ科種子が焼け落ちてできたとみられるくぼみにシリコーンを流し込んで型を復元、電子顕微鏡で調べる『レプリカ法』を採用」し、「九州の遺跡から出土した5万点以上の土器片から豆類とみられる痕跡について分析した」と記事は書いている。写真は「縄文土器の表面の痕跡からシリコーンで復元された小豆を電子顕微鏡で見た」ところ。記事はさらに続ける。
その結果、長崎県の大野原(おおのばる)遺跡や熊本県の三万田(みまんた)遺跡から出土した縄文土器計4点に残っていた跡を、豆の「へそ」と呼ばれる部分の形状などから大豆と特定。福岡県の大原(おおばる)D遺跡や鹿児島県の柊原(くぬぎばる)貝塚など10遺跡の土器15点でも、大豆形の跡を確認した。いずれも長さ十数ミリと、野生の大豆に比べ大きく、形も現代の大豆と似ていることから栽培種と考えられるという。共同研究者の仙波靖子さん(熊本大)は「豆類は田畑のあぜなどで粗放栽培できる。大陸から伝わったコメやムギと複合的に栽培されていた可能性が高い」と話している。
さまざまな植物の種をもって人々はかなり自由に大陸と往き来していたと言うことになるようだ。
Source : 縄文時代にマメ栽培か 九州出土の土器に痕跡(2008年8月16日 中日新聞夕刊)
約3600−3000年前を小生の『ネイティブ・タイム』(Version 4)では以下のように記録している。よければお読みください。なお書籍版の『ネイティブ・タイム』(地湧社刊2001年)に書かれていない部分があれば、それは刊行後に新しく追加された部分である。
ハーベストムーン・トゥナイト FULL HARVEST MOON
昨夜の中秋の名月は
一瞬見えただけだったけど
今夜の満月はどうだろう?
秋分の日に最も近い満月には
特別な名前がある。
それが「ハーベストムーン」。
ハーベストムーンは、
美しい響きを持っているけれど
しかしほんとうは
日没と共に東の空にのぼる満月の
月明かりで夜遅くまで収穫作業に勤しんだ
電気なんてなかった時代の
大地に生きる農耕民の暮らしから生まれた言葉。
ハーベストムーン
今宵は収穫の月。
夏の太陽と母なる地球の恵みが
無事に
あなたの家庭にもたらされんことを。
Saturday, September 13, 2008
BE THERE!! TATEYAMA SUN 69 FESTIVAL 『one earth』
TATEYAMA SUN 69 FESTIVAL 『one earth』
【開催期間】2008年9月20日(土)〜23日秋分の日(お彼岸)(火)
前夜祭19日(金)無料!
【会 場】富山県 富山市 立山山麓家族旅行村
【参加料金】賛同金として1日でも4日間でも3000円
(トークも映画もフリーです。)
中学生以下 無料!ワークショップは別途必要です。
【後 援】:富山県、富山市、大山観光協会、
北日本新聞社、富山テレビ放送
【主 催】:『ONE EARTH』実行委員会
縄文時代にイノシシが飼育されていたのかも
日本人という観念が完成する遙か以前の縄文時代中期(約5000年前)に、琵琶湖の周辺でイノシシが家畜として飼われていたらしいことが、京都市北区にある総合地球環境学研究所の内山純蔵准教授(環境考古学)の研究で分かってきた。弥生時代にすでにブタを家畜化していたことは定説になっているが、今回の発表は「縄文時代は狩猟採集という固定観念に再考を迫るもの」と京都新聞は書いている。
内山准教授は、1990年に発掘調査が行われた粟津湖底遺跡第三貝塚(大津市)から出土したイノシシの歯約20本を調べた。食用に最適な子どもがほとんどで、歯のすり減り方が野生より大きく、「ドングリなど硬い餌を人から与えられていたのではないか」という。縄文中期以降、木の実の利用が拡大したことが分かっており、イノシシの家畜化が一因となった可能性もあるという。内山准教授は「縄文時代は狩猟だけでなく、家畜を飼う先進的な試みなど、試行錯誤があったのではないか。今後、他の遺跡も調査し、家畜化の実態を明らかにしたい」と話している。
Source : 縄文人、イノシシ飼育!? 琵琶湖周辺 京の研究者新説(Kyoto Shimbun 2008年9月10日)
Friday, September 12, 2008
新訳「ホピ 平和宣言」 V. 2.9
HOPI DECLARATION OF PEACE
New Japanese Translate Version 2.9.1 (Last updated Saturday, September 13, 2008)
(註)この宣言を起草したトーマス・バニヤッカ氏はホピ一族のオオカミ、キツネ、コヨーテの氏族に属します。1948年に、ホピのメッセージを世界に広めるために当時の伝統派の精神的指導者たちから選び出された四人の通詞のうちの最後の一人でした。翻訳の Version 1.X.X は、80年代初頭に小生が翻訳して宮田雪監督の映画「ホピの予言」とともに広まりましたし、映画でもそれが使われていますが、恥ずかしながら不必要な言葉や若さ故の翻訳のあやまちもあり、いつか腰を据えて訳し直したいと念願しておりました。2004年に、病気療養中の宮田雪監督の意志を引き継いで復活し、映画「ホピの予言」の上映会を再開したランド・アンド・ライフ・ジャパンの辰巳玲子さんからの求めに応じて、新世紀のためのホピの平和宣言の改訳——もっとシンプルでストレートに——を心に決めて、これをワークとして小生は続けていくつもりでいます。ご意見、提案などいつでもお送りください。検討のうえ次期バージョンに反映させていただくことがあるかもしれません。21世紀を通して人々の頭と心に生き残りつづける平和宣言になっていけばよいと願っています。平和で、思いやりがあり、寛容で、真実に満ちたホピの精神の一端に触れていただくために、この平和宣言は、本BLOGにおいてバージョンアップを繰り返しつつ周期的に掲載されます。引用は自由ですが、その場合は部分引用ではなく全文の引用をお願いします。またご面倒ですが、その際には「Version No.」も入れていただけると幸いです。(北山耕平 記)
ホピ平和宣言
起草者 トーマス・バニヤッカ*1 伝統派ホピ一族通詞
この地球において、真の平和を求めるすべてのひとびとの、頭とスピリットとをひとつにまとめるものが、ほんとうのホピの力のなかにはある・・・
「ホピ」とは「平和にあふれたひとびと」を意味する・・・そして、最も純粋かつ偉大な力とは平和の力である・・・なぜなら平和は「偉大なる精霊のご意志」なのだから・・・
だが、それをたんに、偉大なる精霊がけして武器を取らないようにといわれたからだとか・・・ほんとうのホピは争はないのだからだとか・・・われわれがいのちの正しい道として知っているもののために死ぬこともいとわないのだとか、考えたりしてはならない。
ほんとうのホピは、殺すことも、傷つけることもなく、闘うすべを知っている・・・
ほんとうのホピは、偉大なる精霊の御光のなか、真理と良き力とを用いて、闘うすべを知っている・・・
ほんとうのホピは、明晰な思考と・・・良い絵や写真・・・そして厳密に選ばれた言葉とによって、いかに教育をすればよいのかを知っている・・・
ほんとうのホピは、質素でスピリチュアルないのちの道をーー生き残るであろうただひとつのいのちの道をーー真に探し求める人たちひとりひとりの頭と心に届くように働きかけ、伝えていくことで、いかに世界のすべての子どもたちに、ほんとうのいのちの道の手本をみせるかを知っている・・・
ほんとうのホピが、地球で生きるための聖なる知識を絶やさないでいる理由は、地球が、ひとりの生きて成長しつつある人であること・・・そしてそのうえにあるいっさいのものが、彼女の子どもたちであることを・・・ほんとうのホピが知っているからだ・・・
ほんとうのホピは、聞く耳をもち・・・見る目をもち・・・そうしたことを理解するハートをもつ世界のすべてのひとびとに・・・正しいいのちの道を示してみせるそのやり方を知っている・・・
ほんとうのホピは、真の地球の子供たち全員の頭とスピリットの勢いをひとつにまとめあわせるにたる力を、いかにすれば呼び覚ませるか・・・いかにすればその人たちを偉大なる精霊の良き力とつなぎあわせることができるか・・・その結果この世界の苦しめるすべての場所において、苦痛と迫害に終止符を打つことができるかを知っている・・・
ほんとうのホピは、ここに、ホピの力こそが、世界に変化をもたらす原動力であることを、宣言するものである。
---------------*2
われわれは、すべてのものが生きており、われわれの声を聞き、われわれを理解していると信じる。
ホピは不毛の大地に暮らしてはいるが、われわれは、われわれが「マーサウ」と呼ぶスピリットによってこの地に導かれたことを信じる。われわれの役割は、ある種の知識を、全人類のために絶やさないようにすることであり、この知識は、すべての(先住民の)国々を理解し存続させ続けるために必要不可欠なものである。
*1 起草者のトーマス・バニヤッカ氏は1999年2月6日にホピの土地でなくなった。
*2 この破線以下の2小節は最終稿には残されていないが、全体の理解の便宜を考えて残した。
▼英語のオリジナルは続きにあります。
Thursday, September 11, 2008
太陽と地球でなにかが起こっているのだけれどそれの意味するものがなになのか選挙に立候補している人たちにはわからない
ひとつは太陽のことだけど、実は太陽でおよそこの百年近くなかったことが起きている。太陽の黒点を観測し続けているアメリカのカリフォルニア州立大学ウィルソン山気象観測所が日々公開するデータによれば、太陽の表面にただのいちども黒点が観測されない日がすでに1ヶ月以上も続いているのだ。太陽の黒点の活動は1749年から観測され続けているが、前回黒点の活動が1ヶ月近く観測されなかったのは1913年の6月のことだった。
Source : 太陽の黒点が約100年ぶりにゼロに、地球の気候に大影響か
もうひとつは地球のことで、昨日、南極上空のオゾンホールが過去最大級になりそうな勢いで拡大中だって気象庁が発表した。
例年8月後半に出現して、11〜12月に消滅するオゾンホールは、今年は8月下旬から急速に拡大、日本の面積の64倍にあたる2430万平方キロ・メートル(9月8日現在)に達している。(2008年9月11日19時25分 読売新聞 YOMIURI ONLINE)
Source : 南極のオゾンホールが急拡大、過去最大級の見通し
Wednesday, September 10, 2008
真実の言葉は人のハートの奥底にとどまる
わたしはワシントンに白人の偉大な父(大統領)を訪ねたことがある。白人に混ざって食事もしてきた。あの人たちの食事の仕方はわれわれのそれとは異なる。われわれは沈黙のなかで食事をし、静かにパイプをくゆらし、そして別れる。そのようにしてわれわれは客人をもてなす。しかし白人のやり方はそうではない。食事を食べ終えると、その場にいるものは馬鹿なことを話すのを求められる。そのくだらない話で、もてなす側も満足するのだ。白人のやり方の多くがわれわれの理解を超えているが、一端われわれが白人の食卓について食事をした以上、われわれもまた白人のしきたりにならってもてなされ、もてなす側に敬意を表すことは間違ってはいまい。
ワシントンの主人は実にたくさんの書き付けを用意していた。連中がわれわれの土地を訪れた際にわれわれの父たちが話したことがそこには書いてあった。それが白人のやり方だ。連中はとにかく字を書くことを大切にする。そしてそこには必ず紙がある。ところが、ワシントンにはもっと多くの紙があり、なかにはわれわれが自分たちの土地を売り渡す承諾の書かれたものまであるのだが、その紙の場所のありかがわからなくなっていると教えられた。
きっと白人は紙に神秘的な力が宿っていると考えているに違いない。その力がこの世界で自分たちを助けてくれるはずだと。インディアンには書いたものは必要ない。真実の言葉は人のハートの最も深いところに沈んで、そこにとどまる。インディアンはけしてそれを忘れることがない。ところが白人ときたら、紙がなくなればたちまちその力を失ってしまうのだ。
フォー・ガンズ(Four Guns)の言葉。
オグララ・ラコタのチーフ 1891年
に彼と、別の2人のチーフ、パイン・ト
ゥリーとランニング・ウルフの3人が、
クラーク・ウィスラーという人類学者に
食事に招かれた際の食後の会話記録から
東南アジアの熱帯雨林を守っている人たちの共同体で今
マレーシア政府がボルネオ島の熱帯雨林における根こそぎの森林伐採に強行に反対している先住民コミュニティーのリーダーの口封じのために製材会社の関係者を彼らの指導者に据えようと画策していると、スイスに拠点を持つNGOでマレーシアはボルネオ島のサラワクという土地で熱帯雨林の森の恵みで暮らすプナン族の人たちのために活動している環境保護団体が報告している。そのマレーシアにとっての最大の木材輸出国は日本である。
Source : Malaysia pushes Borneo rainforest logging by deposing tribal leaders
Tuesday, September 09, 2008
リンチ社会のメディアのおぞましさにはうんざり
場所に優勝するとでっかい杯に酒をついでのませる儀式まであるアルコールに汚染された業界である大相撲の大麻喫煙疑惑についての、あまりに世界を知らないバランスを欠いた日本だけの狭い常識のうえにあぐらをかいたマスコミ各社のニュースのなかで、したり顔の解説を聞かされるのもなんともうんざりではないか。お酒という合法麻薬に毎晩のように浸りながら、その覚めることのない悪い夢のなかで、20代の夢も希望もある青年たちの未来をたかだかマリファナを吸っただけですべて奪い取ってしまう寛容さのかけらもないケツの穴の小さなリンチ社会のメディアのおぞましさ。この間、そのことについてたくさんの記事やブログが公開されてきたし、ぼくはそのすべてに目を通しているわけではないが、バランスの取れた記事をほとんど見かけない。ここぞとばかりみんなリンチに加担するものばかりだ。もとよりぼくはこの件についてバランスの取れた記事を書けない身の上だから、そうしたなかで唯一読むに値する記事を見つけたので、ぜひお読みください。Floatin'round Vaka Houlua さんが「航海カヌーマニアの育児休業」というブログに書かれている「土俵はきっと日本の外にもある」というアーティクルである。
地球温暖化の抑制には肉を食べるのを減らすべし
ひとりの消費者としてわれわれが地球の温暖化を抑制するためにできる最も効果的なことはなんだろうか? この難題にたいして国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の議長であり、ノーベル賞の共同受賞者のひとりであって、自らベジタリアンであることを公言するラジェンドラ・パチャウリ氏はずばり「肉を食べることを減らすことだ」と回答している。「まずは週に1日は肉を食べない日を設けること。そしてそこから肉を食べるのをさらに減らしていくこと」と。
これはイギリスのガーディアンという新聞のウェブサイトに掲載されているもので、地球規模の温室効果ガスの20%を食肉生産が占めていることをひとつ記憶にとどめておいてください。国連機関の推計では今世紀半ばまでに食肉の消費が倍増することになっていると警告している。牛肉であれ豚肉であれ鶏肉であれ、もともと肉を食べることはあまり人間にとって健康によいことではないのだから、生きていく上でカルマを増やさない減らす意味(^^; )でも、食肉を食べるのを出来るだけ減らすようにしたいものではありませんか。
Saturday, September 06, 2008
Hawai'i Book of Days を毎週楽しみにしてくれている君へ
Hawai'i Book of Days を著者デブラ・サンダースさんの許可を得て、単行本化された『日々是布哇(ひびこれハワイィ)』から一週間分ずつ本文を掲載して2年近く経つ。毎週続けることで、単行本に手を伸ばしてくれた人の数もかなりの数にのぼり、近い将来ようやく在庫がなくなる。普通は在庫がなくなると増刷になるのだが、しかし残念なことにこの本は、書店での売り上げのペースがあまりに遅すぎるという理由から、増刷はされずにディスコンティニューとなると、先日版元の太田出版から宣告を受けた。版元が望む勢いでは今後も売れないだろうと判断されたのだろう。どういうことかというと、つまり現在市場にあるものがなくなった時点で、とりあえず一冊の太田出版が刊行する単行本としては、この本はユーズドブックス以外での入手は不可能になるということだ。
出版界の事情が厳しい現実と対面していることは理解しているつもりだが、本を作って生活をしているぼくにとっては身を切られる思いである。書籍版『日々是布哇(ひびこれハワイ)』は、ネイティブ・アメリカンの血をひきハワイで暮らすデブラさんのシャーマニックな言葉の使い方にインスパイアされた日本語の詩のような散文と、魔法のように線を操る長崎訓子さんのイラストと、すべてをセンス良く配置手してくれる有山達也さんのブックデザインのもたらす想像を超えたセンスと力の結晶であり、ぼくにとっては思い込みの多い本で、少しずつでもハワイとハワイ的なるものを愛する人たちの手に渡っていけばよいと願い続けてきただけに、この決定は残念なことである。
今後は「こういう書籍ならゆっくりでも売れ続ければよいよ」といってくれる奇特な版元を探す旅に出ることになるが、今のような紙に印刷される活字にとっては受難な時代においては、次にいつこの『日々是布哇』が単行本として入手可能になるかぼくには約束ができない。このインターネツトに毎週掲載される「Hawai'i Book of Days」を楽しみにしていて、いつかこの本を買ってもいいと考えていたあなたには、「そのいつかはもうこないかもしれない」と伝えて、今この時点でアマゾンなどの書店に在庫があるうちに、この本の購入をお勧めする次第である。
補遺 現在『日々是布哇』(太田出版刊)は売り切れ状態で、アマゾンなどでは中古でかなり高額な値段がつけられていますが、版元の太田出版の話では、ある程度まとまれば復刊が可能になるとのこと。ご希望の方はありがたいことに復刊ドットコムに「日々是布哇」の復刊リクエストの場ができましたので、ぜひ一票入れてください。ぼくも一票入れてきました :-)
復刊ドットコム「日々是布哇」の復刊リクエストページ
参考記事:
チーフ・クレイジー・ホースのことを思いながら
131年前の9月5日はネイティブ・アメリカンの指導者だったクレイジー・ホースが殺された日だ。1877年、日本暦明治10年のその日、ネブラスカのロビンソン砦において戦争捕虜だったオグララ・ラコタの戦士クレイジー・ホースはほんらい彼を守る役目だった警護中のアメリカ陸軍の護衛兵によって殺害された。
米国陸軍の公式書類では彼が絶命した日は9月6日と記されている。
クレイジー・ホースの遺体がその後、一族の者によってどこに埋葬されたのかはわかっていない。
関連記事:
Thursday, September 04, 2008
日本列島の先住民だったニブヒの人たちのニュース
アムール川は黒竜江とも呼ばれているユーラシア極東の大河だが、この川の上流から下流にかけての両岸、河口付近の中国東北地方及びロシア・沿海地方地方に、そして古代の日本列島の北海道島や本州島の東北部にも暮らしてきた比較的背の低い漁労と狩猟のツングース系モンゴロイドのネイティブの人たちが「ニブフ」で、ロシア語で複数形になると「ニブヒ」と呼ばれてきた。ニブフは彼らの言葉で「人間」「ヒト」を意味し、彼らは長いこと近隣の別の部族からは「ギリヤーク」と呼ばれた。言語についてはかなり独特で、ネイティブ・アメリカンの言語との類似性を指摘する学者もいる。カラフトの南で生まれて暮らしていたニブフの人たちの一部は、同じツングース系のウィルタの人たちなどと一緒に戦後すぐ「日本人」として送還され、つい最近まで北海道島で暮らしていた。もともと日本列島の先住民の部族のひとつで、列島古代史のなかに登場する「粛慎(しゅくしん、みしはせ、あしはせ)」と名づけられている部族の人たちがニブヒのことだと推測されているし、蝦夷(えみし)という名前で日本国の歴史に登場する人たちは、この粛慎(しゅくしん、みしはせ、あしはせ)の末裔たちではなかったかと考える人もいる。アイヌの人たちとの関係が今ひとつはっきりしていない。
とまあこのぐらいの知識を持った上で、下の北海道新聞が昨日掲載したニュースを読んでほしい。
サハリン先住民族 ニブヒ語、日ロで研究を 専門家が来道(09/04 00:26)ロシアの言語学者が残したサハリンの先住民族ニブヒの貴重な録音テープがこのほど活用可能となったことを受けて、ロシア科学アカデミー言語研究所=サンクトペテルブルク=でニブヒ語を研究するアレクサンドル・ペブノフ主任研究員(59)が三日、来道した。「ニブヒ語の専門家は国外には日本にしかいない」として、日ロ共同で解読を進めたい意向を示した。協議はこれからだが、今回の来日を機に共同プロジェクトが実現しそうだ。
解禁された資料は、ロシアの言語学者イエロヒム・クレイノビッチが一九六〇年代に採録した貴重な民話類で、一時間テープ十三巻分。八五年に死去した時に「二十年間、開封してはならない」と言い残したため、サハリン州郷土博物館に眠ったままだった。今年、ようやく持ち出しがかない、ペブノフ氏が民族出身の言語学者ガリーナ・オタイナ(故人)が残した音声資料とともにデジタル化し、活用の道を開いた。
ペブノフ氏は三日、北大大学院文学研究科に北方言語を専門とする津曲敏郎教授(言語学)を訪ね、「私一人では解読作業は難しい。日本には千葉大の金子亨名誉教授や同大の中川裕教授、札幌学院大の白石英才准教授などの研究者がいる。将来は辞書を共同でつくることも考えていきたい」と構想を伝えた。津曲教授は「眠っていた資料が日の目を見るとすれば歓迎すべきこと」と歓迎した。
ペブノフ氏の滞在は一週間。六日午前十時から北大の人文・社会科学総合教育研究棟W202教室で開かれる公開シンポジウム「サハリンの言語世界」にこれらの研究者が一堂に会することから、ペブノフ氏はその場を利用して協議を進めたい考え。自身も「ロシア・日本共同によるウイルタ語・ニブヒ語の記録と研究」と題して講演する。入場無料、一般の参加も可。
Source : サハリン先住民族 ニブヒ語、日ロで研究を 専門家が来道北海道新聞(09/04 00:26)
関連サイト:
Wednesday, September 03, 2008
母なる国がほろびる前に
母なる国がほろびる前に
お前の兄弟姉妹たちが滅亡する前に
しなければならないことがたくさんある。
これは全世界のあらゆる国に共通のことだ。ローリング・サンダー
1979年にぼくが直接聞いた言葉
Monday, September 01, 2008
妊娠期間中の女性は香水や香料の類を使用したものを避けるようにとの警告
イギリスの健康問題の専門家が妊娠中の女性に香水や香料を用いたものを身につけることを避けるようにという警告を出した。生まれてくる子供たちが将来がんを引き起こしたり、不妊症にかかる可能性があるという。
香水ががんを引き起こすのではないかという指摘は、20年程前から一部で指摘されてきた。8月31日日曜日のイギリスの「スコットランド・オン・サンデイ」が、「女性は妊娠中に香水をつけるべきではない」という警告の記事を掲載していた。記事によれば、香水や香りのあるボディクリームの使用は妊娠中は、生まれてくる子供にがんや不妊症を引き起こす可能性があり、避けるべきであると専門家の指摘が書かれている。ラットを使った研究で、妊娠8週目から12週目あたりの雄の胎児の生殖器官が、化粧品類に含まれている化学物質によって障害を受けることがわかったというもの。
多くの女性は妊娠8週目ぐらいではまだ自分の妊娠に気がついていないケースが多く、今後おこなわれる動物実験などで、今回の研究が実際の人間ではどうなのかの結論が出るまで、女性は香水や香料を使ったものの使用は避けるべきであると警告している。
詳細は以下の記事で。
Recent Comments