人々を幸福な気分にさせる理髪店
ある日、花屋の主人がヘアカットに出かけた。散髪が無事に終わり、料金を支払おうとすると、理髪店の主がこたえた。
「もうしわけないがそのお金は受け取れない。こっちは社会奉仕でやっているのでね」
花屋の主人はなんだか幸福な気分になってその店を後にした。
翌朝、理髪店の店主が店を開けると、店のドアの前に山のようなバラの花束が積まれ、そのうえにカードが1枚添えられていた。
この日も、ひとりの警官が散髪にやってきた。散髪を終えて支払いの段になると、理髪店の主がこたえた。
「もうしわけないがそのお金は受け取れない。こっちは社会奉仕でやっているのでね」
警官は幸福な気分につつまれて店を出て行った。
そして翌朝、理髪店の店主が店を開けると、感謝状の添えられたたくさんのドーナッツ入りの箱が店のドアの前に置かれていた。
この日は珍しくインディアンが店を訪れた。散髪をしてほしいという。理髪店の店主が散髪をすませると、そのインディアンも料金を支払おうとした。理髪店の店主はこたえた。
「もうしわけないがそのお金は受け取れない。こっちは社会奉仕でやっているのでね」
その翌朝、理髪店の店主が店をオープンしたら、ドアの前でいったいどんな驚きが彼を待っていたと思う?
わかるかな? インディアンのように考えてみるのさ。
・・・・?・・・・・
そう。ドアの前には何十人ものインディアンたちが列を作って散髪の順番を待っていたんだ。
ホ!

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Comments
こんばんは。
さっそくですが、このお話、とても気に入り
ました。
理髪店の店主さんはもちろん、素晴らしいと
思いましたが、その奉仕の心にきちんと応える、
花屋の御主人や警官にも嬉しくなりました。
最後にインディアンの行列!話を読んだだけで
すごく嬉しくなり、私まで幸せになりました(笑)。
インディアンの部族の絆って、本当に強いなぁ
と思いました。
まさに、今行われているロンゲストウォークが
この話に通じていることを感じます。
実際に現地からのお話には、彼らの絆(協力)
のおかげで、食べ物や飲み水、宿泊場所が
あちこちで提供され、無事にウォークが進んで
いるとのこと・・・。
本当に素晴らしいです!有難いですね!
ロンゲストウォーク、いよいよ到着間近と
なりましたね。
残りの10日間、北ルート・南ルートと、
どちらもウォークが無事に進み、到着できる
ことを、心から祈っています。
Posted by: Rin | Wednesday, July 02, 2008 09:46 PM
HOHOHO…!と可笑しくなりました。良いお話ですね。
ところで、このお話に突っ込むのも可笑しな話ですが、インディアンの散髪っていうのは、何か意味があるのでしょうか?ラスタマンは髭も髪も切らないですよね、アイヌは子どもと大人の髪型が分けられているし、大人はやはり長髪です。インディアンも部族によって色々な髪型がありますよね。一般的には長髪のイメージがあります。
インディアンとヘアスタイルについて、北山さんにお話を御伺いしたいです!
Posted by: あつこ | Thursday, July 03, 2008 09:10 AM
ネイティブの人々の心が伝わるお話です。
そうですよね。
だって、そうなんですもんね。
うそ、偽りは、存在しないんだ。
自分の言葉にも行動にも。
うそ、偽りがあれば、それは、すぐ、露呈する。
自分にしか分からなくても。
Posted by: nao | Saturday, July 05, 2008 12:26 AM
HO!
Posted by: 湖翠 | Saturday, July 05, 2008 09:27 AM