ぼく自身の著書のための広告●自然のレッスン
この本は
とりあえず今の生活を
もうすこしましな方に
変えたいと考えているひとの
役に立つことを願って
つくられました。
「自然のレッスン」は、あらゆる価値が崩壊して、信じられるものがなくなってしまった時代に、なにを道しるべにして生きればよいのかを、さまざまな知者や賢者からの教えを、いちど自分のなかに取り込んで、それらをあらためて自分の言葉による短い詩あるいは散文として、提示したものです。アメリカ・インディアンの考え方、東洋哲学に基づいた生き方、さまざまな宗教の教え、自然のなかで生きる人たちの叡智、そうしたものがまざりあっています。今もときどき読者の方から「北山さんはこの本に書かれているような生き方をしているのですか?」という質問をもらうことがありますが、ぼくにとってこの本は今もなお自分の生活という人生の旅の旅の仕方を教え続けているものです。大きな輪を描いているぼくのメディスン・ホイールの上の旅はこの本に記されていることを求めて旅に出たときからはじまり、何度も何度もぐるぐると輪を巡りつつ、そのたびにこの本に還るものです。それは出発点であり、目的地でもあります。1986年にニューヨークのプッシュピンスタジオのデザイナーであるシーモア・クアスト(Seymour Chwast)氏が特別にこの本のために描いてくれたカバーイラストを用いた角川書店版が刊行されてから22年、21世紀になって太田出版が、長崎訓子氏の赤いリンゴのイラストをカバーにして、軽便な簡装版を刊行してくれてからでもすでに丸7年が経ちました。この本が、生きることが困難になるこれからも、あらかじめ価値観を奪われたままこの国に生まれ落ちた世代の道しるべになることを、願ってやみません。
単行本: 190ページ
出版社: 太田出版; 新装復刻版 (2001/07)
ISBN-10: 4872335805
ISBN-13: 978-4872335804
発売日: 2001/07
商品の寸法: 18.4 x 11.4 x 1.6 cm
自然のレッスン 第一部 こころのレッスンからの引用ときどき自分に問いかけてみるとよい
人生についての四つの偉大な質問一、こんなことをしている自分は幸福(しあわせ)だろうか?
二、自分がいましていることで、余計にものごとがややこしくなりはしないか?
三、平和と満足をもたらすために、自分はなにかやっているだろうか?
四、自分が、どこかに行ってしまうとか、死んでしまうとかで、もしここにいなくなったそのときに、いったいどんなふうにみんなの記憶に残るだろうか?
「Abstract of My Books」カテゴリの記事
- 12月18日に発売予定の『地球のレッスン』(太田出版)のまえがきを再録(2009.12.02)
- 『アレクサンダー・テクニーク入門』(ビイングネットプレス刊)が増刷されました(2009.07.03)
- ぼく自身の著書のための広告●自然のレッスン(2008.07.27)
- 『雲のごとくリアルに』(北山耕平著)が本日発売されるので、そのまえがき全文を掲載(2008.03.07)
- その心に辺境はまだ残っているか?(2007.09.12)
The comments to this entry are closed.
Comments