ニュージーランド政府のように、日本国政府は北海道の土地を「和解にむけた大きな一歩」としてアイヌに返還できるだろうか?
ニュージーランド政府は、19世紀に入植した英国人らが奪った約17万ヘクタールの森林の所有権を、先住民マオリに返還することで合意し、議会で調印したという。シンガポールから杉井昭仁特派員が「NZ政府、先住民に土地返還 英国人の奪った森林」というタイトルの記事を書いている。過去20年間の借地料として2億2300万ニュージーランドドル(約180億円)も支払われるそうだ。同国の先住民への土地返還としては最大規模で、政府は「和解に向けた大きな一歩」としているという。
現地からの報道によると、返還されるのは北島中央部にある森林地帯で、大半はマツの植林などに使われている。英国領となった1840年以降、入植者に不当に安く買いたたかれたり取り上げられたりしたとして、1980年代から返還を求めるマオリと政府との交渉が続いていた。マオリ側は森林の所有・管理会社を設立し、年1300万ニュージーランドドル(約11億円)の借地料を生活環境の向上などに充てる考えだ。
Source : NZ政府、先住民に土地返還 英国人の奪った森林asahi.com(朝日新聞社)2008年6月26日1時32分
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