« 昼間が1年でいちばん長くなる日になにが地球で起きているか | Main | ニュージーランド政府のように、日本国政府は北海道の土地を「和解にむけた大きな一歩」としてアイヌに返還できるだろうか? »

Friday, June 27, 2008

あの「アマゾンの失われた部族」の秘密と真実

an undiscovered tribe in the rainforest

上空のヘリコプターに向かって弓を構える戦士たちの写真は、当ブログのみならずさまざまなメディアを通じてあなたの元に届けられたに違いない。テレビや大新聞やいくつものブログで、ロイター通信やサバイバル・インターナショナルによって「発見されたアマゾンの非接触民」というタイトルのもとその写真はニュースの世界を駆けめぐった。ぼくは見ていないけれど日本ではNHKも動画を流したらしいし、当ブログもブログの主旨から言ってスルーするわけにもいかず、「写真に撮影されたアマゾン熱帯雨林の未接触部族」として、ちょっとした興奮と共にその写真を数葉掲載した。

ニュースの根幹部分は、ある写真家がペルーとブラジルの国境付近のアマゾンの広大な熱帯雨林の上空をヘリコプターで飛んでいるときに、文明と接したことのない先住民の部族の戦士たちを見つけたというもの。映像と写真はその物証として写真家によって公開されたもののはずだった。

しかし、あのときの熱狂が通り過ぎた今、いくつかの事実が明らかになり、そのストーリーのすべてとはいえないまでも半分は「ほんとうではなかった」らしいということがわかってきた。写真に写しだされている戦士たちと女性は、今までに文明と一度も接したことがない部族の人たちではなかったのである。

写真を公開した61歳のカメラマンのホセ・カルロス・メイレルス(José Carlos Meirelles)が最近のインタヴューで、実は「ブラジル当局の人間はこの部族の存在を1910年以来確認している」とこたえている。もともとブラジルの先住民保護局のために働いており、アマゾンのインディアンの知識も豊富にあったカメラマンと彼のエージェンシーが、この映像の公開に踏み切ったのは、アマゾンのジャングルの開発を強引に推し進める製材業者などによって、今まで一度も文明と接したことがないグループも、また写真の彼らのような小さな部族も、危険にさらされかねないことを世界に訴えかけたかったからなのだと。

彼が今回ブラジルとペルーの国境近くのほとんど飛行機の飛ばないエリアを飛ぼうと考えた理由は、Google社の提供するGoogle Earthの画像を見せられて、一面の密林のまんなかにひとつぽつんとある広場のようなものがなにかと尋ねられたことがきっかけだった。彼はかつてそのエリアを探索した経験があったのだ。

彼はその非接触地域において部族が生き延びている証を写真に収めようと考えたのではない。むしろ動機はその反対で、その地域の部族がいささかも衰退せずにむしろ元気に繁栄しているさまを確認しようと考えた。何日間か上空を飛行して探したが結局発見できずに迎えた最終日に、彼はあのコミュニティーを発見する。

「彼らが全身を赤く塗っているのを見てわたしは正直うれしかった。身体をあのように真っ赤に絵の具で塗るのは、自分たちがいつでも戦えるぞという姿勢を示しているのです。ということは、彼らは元気に自分たちの領土を守る気力にあふれているということを意味します」

あの写真を非接触民として公開したことに後悔はしていないと、写真家のメルレイス氏はこたえた。文明と接触したことのない部族などほんとうはもう存在しない、それは環境保護者や人類学者の想像の産物だと主張する権力者たちも、あの映像を見ればきっと納得せざるをえないはずだから。そして彼は、あの連中が密林のどこで生活しているかその場所を教えるつもりはさらさらないといった。「われわれと接触したいかどうか、それを決めるのは彼らの方であり、わたしでも、ほかの誰でもないのです」

Source :  Secret of the 'lost' tribe that wasn't

関連記事: あのアマゾン熱帯雨林の未接触部族を保護する動き

参考記事: 法務、国防省が近く規制 アマゾーニアへの外国人アクセス(サンパウロ新聞)

|

« 昼間が1年でいちばん長くなる日になにが地球で起きているか | Main | ニュージーランド政府のように、日本国政府は北海道の土地を「和解にむけた大きな一歩」としてアイヌに返還できるだろうか? »

Native News Update」カテゴリの記事

Comments

何だ。。既に確認されていた部落だったのですね。ちょっとがっかりです。
でも世界の酸素を供給しているはずのアマゾンのジャングルの急速な開発に、待ったの手ががかかるきっかけになる事を、私は祈ります。
このページへのリンクを、mixiの縄文関連のコミュニティーにコピペして宜しいですか?

Posted by: 蝉ノ音 | Sunday, July 27, 2008 at 10:22 PM

蝉ノ音さま

縄文関連のコミュニティーにリンクを張ってくれるのはありがたいことです。縄文時代は遠い過去のものではなく、世界には今も縄文時代を続けている人たちがいること、そしてその人たちの存在の仕方や保っている知恵が地球の未来にとっては不可欠なことを、ぜひ多くの人たちに、知ってもらいたいものです。

Posted by: Kitayama Smiling Cloud Kohei | Thursday, July 31, 2008 at 10:46 AM

The readers' editor on... how a tribal people's charity was misrepresented
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/aug/31/voluntarysector

イギリスのオブザーバー紙がこの「アマゾンの未接触部族」についてのミスリードするような記事を書いたことを謝罪しています。

Posted by: Kitayama Smiling Cloud Kohei | Wednesday, September 03, 2008 at 10:52 AM

My family members always say that I am wasting my time here at web, but I know I am getting experience all the time by reading such good content.

Posted by: tinnitus miracle review | Thursday, January 08, 2015 at 10:33 AM

What's up, after reading this amazing post i am as well happy to share my experience here with colleagues.

Posted by: tinnitus treatment | Friday, January 09, 2015 at 04:12 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/25341/41661933

Listed below are links to weblogs that reference あの「アマゾンの失われた部族」の秘密と真実:

» あの「アマゾンの失われた部族」の秘密と真実 [アルファブロガー・アワード2008:ブログ記事大賞]
Native Heart [Read More]

Tracked on Friday, January 30, 2009 at 11:12 AM

« 昼間が1年でいちばん長くなる日になにが地球で起きているか | Main | ニュージーランド政府のように、日本国政府は北海道の土地を「和解にむけた大きな一歩」としてアイヌに返還できるだろうか? »