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Friday, May 16, 2008

女性と性と聖

「聖なる命を贈り物として産む、この地球というものの上に存在するすべての種のフィーメールとしての力を理解して、これを敬わなくてはならない。」

オノンダガのあるエルダーの言葉

すべてのものが売り物にされるようになった社会においては、男性による「女性の見方」が大きく変化してしまう。すべてのものが売り物とされ、あらゆるものに値札がついている今のような社会では、男性の多くが女性を「聖なるもの」として見る能力を喪失してしまっていると、ネイティブのエルダーたちの集会でエルダーたちが言うのを聞いたことがある。現代を生きる男たちは、女性を見るときはその身体(フィジカルな部分)をしか見なくなってしまっていて、彼女の本質的な「聖性」を認識する能力を失ってしまっているのだと。エルダーたちはさらに「目に見えない世界において女性は力のある地位を与えられている。女性には神聖なるいのちをもたらす特別な力があるのだ」とも話した。これはなにも人間に限ったことではなく、あらゆる種の「フィーメール(雌)」に与えられている「神聖ないのちを産む力」をしっかりと認識しなくてはならないということでもあるだろう。こういう一切の聖なるものが身のまわりから消えていきつつある狂気じみた状況のなかで、ぼくたち男はなにからはじめればよいのだろうか? この疑問にエルダーたちはこうこたえた。

「女性という性に向かって敬意を表すことをとりあえずはじめ、すべてのフィーメールを神聖なものとして見ることを学んでいくこと。今この時からそれをはじめるといい」

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Comments

こんにちは、いつも楽しみに読ませていただいています
整体や太極拳の世界でも、見た目(=商品価値)を重視するあまりに育児にむいてないからだ
(足裏の不健康、肺の不健康は遺伝的にも育てる上でも色々と体・精神ともに難が出るそうです)
のお母さんがどんどん増え、フォローに周る方へ多大な負担が出ているみたいです
介護などもある程度母性的な力が必要ですし

昔の人の知恵に触れるで、膨大な現代の情報に飲まれずに足元を見つめていこうと思います。ありがとうございました。

Posted by: | Saturday, May 17, 2008 07:56 AM

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