自分たちを自由にするための笑い
わたしたちハワイアンは、お腹が一杯になるまでは食べないのよ。わたしたちはね、疲れるまで食べるの。だから、へとへとになるまで食べたあとは、ゆっくりとやすむわけ。ネイティブ・ハワイアンのある女性の言葉
80年代にハワイの島々の聖地を半ば野宿をしながら巡ったことがある。そのときカフナの娘というジャガーのような身のこなしのネイティブ・ハワイアンの女の子と知りあいになった。この言葉はみんなで食事をしているときに、どうしてポリネシアの人たちはみな身体がはち切れそうに巨大なのかという話題になった際、彼女から聞いたものだ。そういって彼女は大きな声で笑った。
ハワイの人たちに限らず、ネイティブの人たちはとてもよく自分たちのことを笑う。パウワウのようないろんな祭りや集会ではそうしたジョークが飛び交う。ネイティブの文化においてはジョークは空気のようにあたりまえのものなのだ。このブログにも、わざわざ「インディアンは笑う Indian Humor / Indian Jokes」のカテゴリをたてている。そればかりか、すでに逆境や困難を笑いでひっくり返す力強いジョークを集めて『インディアンは笑う』(マーブルトロン)という本までぼくは上梓している。ネイティブの人たちの笑いやジョークは、彼らの日常生活の一部に組み込まれているようだ。彼らにとっては笑いは、ともすればシリアスになりがちな厳しい現実を生き延びるための必需品であり、お互いのことをそれによってより良く理解するためのものなのである。
目に見えない牢屋から自由になるためには、笑いがとりあえず必要なのだな。自分たちを笑える人は、自殺なんてしない。
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