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Friday, May 16, 2008

女性と性と聖

「聖なる命を贈り物として産む、この地球というものの上に存在するすべての種のフィーメールとしての力を理解して、これを敬わなくてはならない。」

オノンダガのあるエルダーの言葉

すべてのものが売り物にされるようになった社会においては、男性による「女性の見方」が大きく変化してしまう。すべてのものが売り物とされ、あらゆるものに値札がついている今のような社会では、男性の多くが女性を「聖なるもの」として見る能力を喪失してしまっていると、ネイティブのエルダーたちの集会でエルダーたちが言うのを聞いたことがある。現代を生きる男たちは、女性を見るときはその身体(フィジカルな部分)をしか見なくなってしまっていて、彼女の本質的な「聖性」を認識する能力を失ってしまっているのだと。エルダーたちはさらに「目に見えない世界において女性は力のある地位を与えられている。女性には神聖なるいのちをもたらす特別な力があるのだ」とも話した。これはなにも人間に限ったことではなく、あらゆる種の「フィーメール(雌)」に与えられている「神聖ないのちを産む力」をしっかりと認識しなくてはならないということでもあるだろう。こういう一切の聖なるものが身のまわりから消えていきつつある狂気じみた状況のなかで、ぼくたち男はなにからはじめればよいのだろうか? この疑問にエルダーたちはこうこたえた。

「女性という性に向かって敬意を表すことをとりあえずはじめ、すべてのフィーメールを神聖なものとして見ることを学んでいくこと。今この時からそれをはじめるといい」

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Thursday, May 15, 2008

アイヌ民族、先住民族認定へ 今開かれている国会で決議

news北海道新聞が今朝流したニュース。国会で決議して多数決できまっても、政府がそのまま認めるとは限らないらしいけれど。

アイヌ民族、先住民族認定へ 今国会決議 サミット前政府声明

自民、民主、公明、共産などの各党は十四日、アイヌ民族を先住民族として認め、権利の確立を求める国会決議を今国会中に行う方針を固めた。国会決議を踏まえ、政府も七月の北海道洞爺湖サミット前に、アイヌ民族を先住民族と認める声明を正式に発表する方向で調整に入った。

三月に発足した超党派の北海道関係国会議員による「アイヌ民族の権利確立を考える議員の会」(代表・今津寛自民党道連会長)が、政府や各党と水面下で調整をしてきた。

「議員の会」は十五日に各党代表による世話人会を開き、決議案の文案調整に着手する。決議案は、

    《1》先住民族として認める
    《2》名誉や尊厳、権利の確立を図る
    《3》政府にも先住民族の認定を働きかける

−ことが軸になる。

二十二日にはアイヌ民族の代表が官邸を訪れ、福田康夫首相や町村信孝官房長官らに権利の確立を要請する。政府は国会決議後に、首相自らによる声明文か、官房長官談話の発表を検討している。

国連は昨年九月の総会で「先住民族の権利に関する宣言」を採択した。しかし、政府は「アイヌ民族の権利を認めると財政措置が必要になる」(首相周辺)などの理由から、国内での適用に難色を示していた。


Source : アイヌ民族、先住民族認定へ 今国会決議 サミット前政府声明(北海道新聞 05/15 06:41)

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Wednesday, May 14, 2008

5月18日のむすびまつりに参加します(再掲)

rockart09映画『六ヶ所村ラプソディ』(鎌仲ひとみ監督 2006年作品)の上映会もある「むすびまつり」(企画こたね)で、先住民とウラニウムとわたしたちの暮らしについて、大切なお話をしたいと思います。日曜日の午後に会えるといいですね。以下は「イベントのお知らせ」の転載です。

六ヶ所村ラプソディ上映会 むすびまつり

 5月18日(日) @森のテラス  12:00〜16:20

 場所:森のテラス

 (開場/受付 11:30〜)

    緑に囲まれた一軒家「森のテラス」
    (京王線 仙川駅徒歩10分)
    東京都調布市若葉町1-32-13
    TEL 03-3307-1987

駐車場はありません。お車でのご来場の際は仙川商店街駐車場(有料)をご利用下さい。

 第一部 12:00〜14:05
     『六ヶ所村ラプソディー』上映

 第二部 14:30〜
     北山耕平さんのお話とおむすびをいただく会
     ゲストに北山耕平さんをお迎えし、六ヶ所村の近く
     十和田で穫れたお米(苫米地ヤス子さん作)で結ん
     だおむすびを頂きつつお話をまじえます。

     16:00〜16:20
     心を見つめ、むすびの時間とします

 料金:¥2,000円(第一・二部通し)
    ¥1,000円(第二部〜)
   (中学生以下〜未就学児 ¥500円)
    託児スペースあり

※おむすびとお茶をお出しします。マイ小皿・箸・カップをご持参下さい。(上映とお話の会は、畳もしくは床にお座り頂くことになります。必要な方は座布団もお願いいたします)※お子様連れの方も来場されます。上映会と託児のスペースは分けておりますが、多少の賑やかさをお許し下さい。※アルコールを飲まれた方のご来場は出来ません。

 申込み/問合せ cotane2008*gmail.com
         (*を@に変えてメール送信して下さい。スパム防止のため)

 <予約制>
メールに お名前/電話番号/メールアドレス/参加部分/複数の場合の人数、お子様連れの場合の人数・年齢/この会を知るきっかけ を記入下さい




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原子力について覚えておくべき呪文(改訂版)

 ・原子力はクリーンエネルギーじゃない。
 ・原子力は安いエネルギーじゃない。
 ・原子力は地球温暖化への解答じゃない。
 ・原子力は安全なものじゃない。
 ・ウラニウム採掘には危険がいっぱい。
 ・核兵器の投げかけた脅威は終わってない。
 ・核廃棄物の問題はずっと未解決のまま。
 ・核施設の誘致はその土地を豊かにしない。



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関連記事:

next 歴史を繰り返さないときめたナバホ国のあり方と、今のわたしたちの便利すぎる暮らし

next ナバホの土地で今なにが起きているのか

next 原子力はクリーンで安全なエネルギーかどうかもう一度よく考えよう

next 世界先住民ウラニウム・サミット宣言

参考サイト:

arrow2 六ヶ所村ラプソディー オフィシャル・ウェブサイト

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この惑星におけるわたしたちの生き方を改めること

技術的に進んだ文化はどれも先住民による貢献を拒絶してしまう。自分は、われわれ先住民がこの惑星に暮らすあらゆる人の生き方を劇的に変えることに貢献できると信じるものだ。世の人々がネイティブ・ピープルと彼らの属する別の社会のもうひとつのリアリティを理解することは急務である。

ダグラス・カーディナル( Douglas Cardinal )1934年生まれ。
カナダ先住民ブラックフットとオジブワの血を受け継ぐ著名な建 
築家、作家、芸術家。カナダ文明博物館、カナダ・ファーストネ 
ーションズ大学など、彼が設計した建築物は多い。アメリカ合衆 
国のワシントンDCに先年開館した国立スミソニアン・インディ 
アン博物館も、もともとは彼のデザインによるものだったが、建 
設途中で協会と意見の対立を見て計画から降りているが、国立イ 
ンディアン博物館は建築設計家として彼の名前をいまだに掲げて 
いる。彼は自分の設計した建物を人々が空間を使いやすい「生命 
体」として考えるように一族のエルダーたちから言われたという。

少なくとも自分の人生に照らし合わせてみるかぎり、ここに引用したダグラス・カーディナルの言葉は真実である。北米大陸のさまざまな部族の先住民の人たちとつきあうことで、ぼくの生き方も人生も劇的に変化した。それ以前とそれ以後はまるで別の人生を生きているように思えることもある。彼らのリアリティを学ぶことで、ぼくは自分のものの見方(見え方)がそれ前に比較して問題にならないぐらい広がったと思う。それまでは思いもよらなかったような視点から世界が見れるようになったし、自分が日ごろ考えていたり、行っていたり、話していたりすることが、物理的精神的に生きることや働くことのすべてに影響を与えていることも気がついている。だがそうしたもうひとつのセパレート・リアリティを学ぶことは、結局のところ終わりのない道であり、ぼくはまだその入口あたりをうろうろしているにすぎないのだ。ようやく聞く準備が出来たといったところだろうか。

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Monday, May 12, 2008

Hawai'i Book of Days 5/12- 5/18

Hawai'i Book of Days
© 1991, 2002 by Debra F. Sanders
( Japanese translation by Kohei Kitayama)


メイ/メイ
皐月(さつき)/イキイキ

五月は十月まで続くカウの季節の最初の月にあたります。
「カウ」とは「暑くて乾いている」を意味します。
カ・フイフイと古代ハワイ人が名づけたプレアデス星団が
夜明けの空にのぼります。
プレアデスはまたマカリ・イの——小さくまとまっている——星たち
としても知られます。
(訳者補遺 ネイティブ・ハワイアンは
一年をふたつのシーズンに分けて認識していました。
そのひとつがこの「カウ」です。
カウ・シーズンは実り多い期間で、
直射日光も強く、気候は暖かくて、
貿易風も安定しています。)


12日

今あるものに満足することなく
どうあるべきかをつねに求めよ。

13日

可能性にたいして頭を閉じてはならぬ。

14日

大地の実りがわたしを支える。

15日

太陽は完ぺきな暖かさでわたしを包む。

16日

内なる力(マナ)の源を
あてにしないものなどあり得ない。

17日

わたしは祝福のレイをあなたのためにつくる。

18日

ものみなすべてが新しくなりかけた暁(あかつき)のとき
夜の終わりを告げる最初の光のなかを
わたしのところに来てください。


日々是布哇著者デブラ・サンダースさんの許可を得て、『日々是布哇(ひびこれハワイ)』(太田出版刊)から一週間分ずつ本文のみを掲載しています。原則として毎週月曜日に入れ替わり、過去記事としては残らず、コメントやトラックバックもつけられません。単行本について知りたいとき、コメントなどをつけたいときは「ハワイィはどこにあるのだろう?」の記事まで。まとめてお読みになりたいとき、全部をそばに置いておきたいときには、『日々是布哇』(太田出版刊)をご購入ください。左側の本の表紙をクリックするとアマゾンに飛びます。どこにでも持ち運べる単行本では長崎訓子(Kuniko Nagasaki)さんの素敵な日替わりイラストが日々楽しめます。ブログ版「日々是布哇」次回は5月19日(月曜日)に更新されます。

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自分たちを自由にするための笑い

わたしたちハワイアンは、お腹が一杯になるまでは食べないのよ。わたしたちはね、疲れるまで食べるの。だから、へとへとになるまで食べたあとは、ゆっくりとやすむわけ。
ネイティブ・ハワイアンのある女性の言葉

80年代にハワイの島々の聖地を半ば野宿をしながら巡ったことがある。そのときカフナの娘というジャガーのような身のこなしのネイティブ・ハワイアンの女の子と知りあいになった。この言葉はみんなで食事をしているときに、どうしてポリネシアの人たちはみな身体がはち切れそうに巨大なのかという話題になった際、彼女から聞いたものだ。そういって彼女は大きな声で笑った。

ハワイの人たちに限らず、ネイティブの人たちはとてもよく自分たちのことを笑う。パウワウのようないろんな祭りや集会ではそうしたジョークが飛び交う。ネイティブの文化においてはジョークは空気のようにあたりまえのものなのだ。このブログにも、わざわざ「インディアンは笑う Indian Humor / Indian Jokes」のカテゴリをたてている。そればかりか、すでに逆境や困難を笑いでひっくり返す力強いジョークを集めて『インディアンは笑う』(マーブルトロン)という本までぼくは上梓している。ネイティブの人たちの笑いやジョークは、彼らの日常生活の一部に組み込まれているようだ。彼らにとっては笑いは、ともすればシリアスになりがちな厳しい現実を生き延びるための必需品であり、お互いのことをそれによってより良く理解するためのものなのである。

目に見えない牢屋から自由になるためには、笑いがとりあえず必要なのだな。自分たちを笑える人は、自殺なんてしない。

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Sunday, May 11, 2008

古代に朝鮮半島から来た鉱山技術集団とは何者なのか?

rockart07[msn.産経ニュース 2008.5.11 00:21]が、その墓の写真と共に伝えている。当然出雲大社そのものの起源とも関係がありそうだけど、そこまでは記事は踏み込んでいない。この渡来系鉱山技術集団が俗に「出雲族」と呼ばれることになる人たちの祖先なのだろうか? 出雲は、古代に朝鮮半島との「交易(人・もの・情報)」の要衝だった。渡来人による日本建国の拠点のひとつなのだな。

縄文晩期から弥生中期にかけて、九州北部で造られていた支石墓とみられる遺構2基が、島根県出雲市大社町の鷺(さぎ)銅山跡で見つかった。支石墓は数個の支石の上に巨石を乗せる特異な墓。中国から朝鮮半島を経て国内に伝わったが、本州での出土は初めて。大塚初重・明治大学名誉教授(日本考古学)は「(朝鮮半島からの)鉱山技術集団が、北九州経由のほかに、ダイレクトに山陰地方に渡ってきた可能性もある」と注目している。

Source : 本州初の支石墓? 出雲の銅山跡で発見

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Saturday, May 10, 2008

スピリットの家(スピリット・ホーム)

Chief Joseph

グレイトスピリットは見たり聞いたりされたことをけしてお忘れになることはないと、われわれは信じるように教え込まれてきた。であるから、来世においては、グレイトスピリットはすべての人にその生前の行いに応じてスピリットの家をお与えになるのだと。良き人間には良き家を、悪しき人間には悪しき家をおあたえになるのだ。わたしはこれを信じ、わが一族のものたちもみなおなじことを信じている。

チーフ・ジョセフ(1840−1904)
ネスパースのチーフ 本名は「山々を転げ落ちる雷」

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Friday, May 09, 2008

NATIVE TALK : Spectator interview with Kohei Kitayama(北山耕平インタヴュー完全収録)

昨年の夏に刊行された雑誌のスペクテイター vol.17 特集「日本放浪旅〜VAGABONDING IN JAPAN〜」所収の小生のインタビューを、あらためて同誌編集長の青野氏に許可を得ることができたので、当ブログが4年目の今月に100万アクセスを通過した記念として、ここに全文をそのまま一挙掲載しておきます。長文ですので、覚悟を決めて時間があるときにでもお読みくだされば幸いです。なおすでにお読みの方はスルーしてください。

関連する過去記事:
reddot 長い旅の話をさせてください(Native Heart, Thursday, May 24, 2007)

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spectator #17地球の上で生きるとは
取材・構成/青野利光(スペクテイター編集部

 日本国内を長い時間をかけて旅しながら、行く先々の土地のことを理解しようと考えるなら、地図と一緒に携えていくべき欠かせないもののひとつに「歴史に対する認識」が挙げられる。たどりついた先で出会った人々の暮らしや建物が、どのような時間や経緯を経て、その地に存在するに至ったか。それを知るのと知らないのとでは、旅の中味も景色の見え方さえも違ってくるし思うからだ。ところが、学校で習った日本史を手がかりに日本を理解しようとしても、わからないことだらけなのは何故だろう?

 今回、九州を車で旅してみて改めて実感したことの一つが、この国には創世にまつわる異なる神話というものが存在し、そのいずれかが日本の起源という仮定のもとに国家というものが存在しているという事実だった。僕たちは、自分たちが暮すこの国の起源については極めて曖昧な情報しか持たされていないのだ。

 あらゆるものや情報の移動が容易に可能となり、全ての局面において地球規模での思考が求められる時代に生きる僕たちは、新しい枠組みで国家や世界というものを捉え直していかなければならない。「グローバルに思考し、ローカルに活動する」というのは、バックミンスター・フラーの教えだが、その第一歩として、まずは一切の偏見やコダワリを捨て、足下に広がる「日本と呼ばれる土地」の成り立ちについて理解することから、新しい旅を始めるべきではないか? 願わくば僕たちを真実へと導いてくれる賢者の教えを携えながら…。そう思いたって、真っ先に頭に浮かんできたのが北山耕平さんだった。

 ロングセラーとなった『ネイティブ・マインド』、『ネイティブ・タイム』(ともに地湧社刊)をはじめ『虹の戦士』(河出書房新社刊)『ローリング・サンダー』(平河出版社刊)『自然のレッスン』(太田出版刊)など、数多くの著書や訳書を持ち、先住民族の文化や歴史を口承で伝えるストーリーテラーとしても活動されている北山さんの名前を知る読者も少なくないだろう。

 北山耕平さんは1949年、神奈川県生まれ。大学在学中に片岡義男氏との出会いをきっかけに雑誌『ワンダーランド』に編集部員として参加、75年からは約1年半に渡り『宝島』四代目編集長を歴任され、その後は『別冊宝島』『GORO』、『Bepal』、『写楽』、『ポパイ』など、日本のサブカルチャー史を語るうえで欠かせない数多くの雑誌に編集や執筆というかたちで参加されている。
76年に渡米し、その旅の途上でチェロキー出身のメディスンマンであるローリング・サンダーと出会ったのをきっかけに、環太平洋の先住民族とその精神世界の探求を現在も続けられている。

 最近の活動は三年以上に渡って日々更新され続けているブログに詳しい。「NATIVE HEART」と名付けられたこのブログは、ネイティブ・ピープルとその文化にまつわる情報を体系的に網羅した、いわば電子版『ホールアース・カタログ』とでも言うべきもので、地球の上でバランスを保って生きるための知恵と心構えを授けてくれる貴重な情報源として目を通すのが僕の日課になっている。

 僕が北山耕平さんの存在を強く意識するようになったのは、今から10年ほど前、たまたま古本で入手したペーパーバック・サイズの『宝島』という雑誌に掲載された『ホールデン・コールフィールドと25%のビートルズ』という記事がきっかけだった。サリンジャーというアメリカの作家が書いた小説『ライ麦畑でつかまえて』とビートルズを題材に書かれた、シティ・ボーイ世代によるマニフェストとも言える独白調の文章に、僕の脳ミソは大きく揺さぶられた。

「平凡な人間」とは、ぼくに限っていうならば、けっしてその時代にそうなるのがあたりまえであったように、一流の大学を出て、一流企業につとめ、五年後には課長になり、家庭的な嫁さんをもらい、子供は二人、狭くてもマイホームを、といった、安っぽい〈マイ・ペース〉主義であろうはずがなく、それらの価値観をいっさい無視したうえでより人間的なものを求める人生が、ぼくにとっての、「普通」で「平凡」な「あたりまえ」の、だからこそより「人間的な」人生なのだった。
(『宝島』1975年1月号「シティ・ボーイ」)

 まるで楽器を奏でるように繰り出される言葉の数々は、文字によるロックンロールとでも形容したくなるようなパワーと魅力に満ちあふれ、メッセージが直接ハートに突き刺さってくる感じがした。それからというもの、暇を見つけては古本屋へ通い、中古レコードを掘り当てるような感覚で北山さんが様々な雑誌に書かれた原稿を読みふける日々を過ごすとになった。

無目的で、しかも楽しい作業に没入しているときは、しかし意識だけははっきりと目覚めている。はっきりと目覚めた意識は、ぼくもここで生きて生活しているのだということを教えてくれるのだ!
(『ポパイ』1977年7月号「フリスビーは時間を静止させるための小さな道具だ!」)
生活を遊びにすること、ぼくはそのなかからしか新しい文化は生まれないと思います。なによりもそれをはじめようではありませんか。
(『宝島』1976年3月号 「ビューティフルアメリカ」編集後記)
日常はハイではないのか? そんなことはない。いつのまにか、得体の知れないなにものかによって、ハイではないものにされてしまったのだ。
(『宝島』1975年12月「君は石である」)
統合国家(政府+大企業)は、自らの言葉と肉体を持った人間を恐れるあまり、さまざまな手段をもちいて押しつぶしにかかるだろう.逃げてはならない。なぜなら、ぼくたちは、個人的な力の王国をつくりつつあるのだから。
(『宝島』1975年3月号「全都市カタログ」)
法律がいけないといっているものすべてが悪だときめてかかることほど、恐ろしいことはありません。なぜなら、本文中でミスタ・ナチュラルも言っていますように、法律が人間を縛るべきものではなく、人間が法律を縛るべきものだからです。
(『宝島』1975年10月号「マリワナについて陽気に考えようーーー」編集後記)
平均的人間が最高であるといった、まったく誤った考え方に支配されてしまっていると,やりたいことをやりたいようにやるひとは、異端というレッテルをべたりと貼られて、仲間はずれにされてしまう。もしも、時代を動かす基本理念として、平均的人間の創造があるのだとしたら、ぼくはそんなところからは逃げ出してやる!
(『宝島』1975年1月「気楽にいこうよ」)

 圧倒的な文章力も去ることながら、何よりも驚かされたのは書かれてから30年もの時を経ているにも関わらず、微塵も古さを感じられなかったことだ。その理由をボクなりに分析してみた結果、どれもが「地球人としての感覚」をもとに発せられた言葉だからではないかという結論に達した。それは例えば、有人宇宙船のカメラがとらえた地球の映像をテレビで見たときの印象について書かれた、こんな一文を読んでみても明らかだ。

地球は一個の生命体であるとの確信はそのときぼくの内部に生まれた。地球が生きているからこそ、いっさいの生物は生命を保ち続けることができるのであって、生物が存在するから地球が生きているのではない。人間が地球を支配しているのでは断じてなく、およそ人間では考えられないなにものかによって地球と呼ばれる惑星は生命を吹き込まれ、その生命を維持するという同じ目的をもたされてバランスよく生物が創り出されてきたにすぎないのではないだろうか、とぼくは考えるようになった。
(『宝島』1976年5月号「日本のなかで育つには」)

 インターネットやグーグル・アースのようなメディアの出現によって世界をダイレクトに、より身近に感じられようになった今の時代を予見していたかのごとく、30年以上も前から「地球に生きる人」としての意識の重要さを問い続けてこられた北山さんなら、正しい感覚を持って日本を旅するための視座を与えてくれるに違いない。

 そんな確信を持って僕たちは、ある晴れた春の日に、インタビューにのぞんだ。

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Wednesday, May 07, 2008

The Lakotah Medicine Wheel

メディスン・ホイール(世界の見え方に関する伝統的な価値とそのシンボリズム)の考え方は部族によってさまざまに異なります。ここに紹介するのは、オグララ・ラコタ出身で、スタンフォードとハーバード大学で西洋医学を学んで博士号などを得たうえで、伝統的な聖なる薬草を使う「ペジュタ・ウィカサ」というヒーラー/メディスンマンにもなったドン・ワネ(Don Warne)という医学博士が、大学教育の一環として、伝統的なラコタの人たちのメディスン・ホイールの見方を解説し、それをどのように現代生活に当てはめるかを伝えるために製作された動画で、3つに分けて YouTube に公開されているものです。


The Medicine Wheel - 1 of 3


The Medicine Wheel - 2 of 3


The Medicine Wheel - 3 of 3

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Longest Walk 2008 Today

St+Louis+Pow+wow

現在地点:

南ルート オクラホマ州 パーキンズ
北ルート ミズーリ州 ノブ・ノスター

5月10日、北ルート巡り ミズーリとイリノイの州境近くのカホキア遺跡にて歓迎パウワウ

詳細 Native For Life

関連記事:

next ネイテイブ・ノース・アメリカ(亀の島)最大の農耕文明遺跡

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Tuesday, May 06, 2008

◆彼らの呼び方についての覚え書き◆

[この文章は少しずつ手を加えながら定期的に繰り返しアップロードされます]

Revised Monday, May 5, 2008

start_quote「インディアン」という言葉は、今ではぼくたちのものだ。ぼくたちはインディアンである。インド人とはまったく関係がない。ぼくたちは、アメリカのインド人ではないのだ。ぼくたちはインディアン。「イン・ディン(In-din)」と発音する。それはぼくたちのものである。この言葉は、ぼくたちが所有しているのだ。誰が返したりするものかend_quote.gif

——シャーマン・アレクシー『The Unauthorized Autobiography of Me(ぼくについての独断的な自叙伝)』の一節より(シャーマン・アレクシーは1966年にワシントン州のスポケーン・インディアン・リザベーションで生まれた。アメリカ・インディアンの新世代の作家・詩人として注目を集めている。)

s_handこの「BLOG」をお読みいただくに際しておことわりがある。それは、わたしはこれまで自分の書いたり話したりすることのなかで「アメリカ・インディアン」「アメリカン・インディアン」「インディアン」「ネイティブ」「ネイテイブ・アメリカン」「ネイティブ・ピープル」「インディアン系アメリカ人」「北米先住民」「先住民」「先住民族」「先住アメリカ人」といった言葉を、そのときどきの思いつきと気分と文脈とに応じて使ってきたし、これからもそうするだろうということである。

Continue reading "◆彼らの呼び方についての覚え書き◆"

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部族、あるいは国ごとに異なる5月の月の呼び名  (Revised)

Revised Tuesday, May 06, 2008


moonspirit「夜の太陽」と認識されている月——祖母である月(グランドマザー・ムーン)——の満ち欠け(ムーン・カウント)と、冬の到来のサイクル(ウインター・カウント)で、一年の長さを計ってきた亀の島(北米大陸)のネイティブ・ピープルの各部族やそれぞれの国が、今月の月(Moon)、北半球に春が訪れる月のことをなんと呼んでいるか、調べてみました。ネイティブの暦は月がほぼ28日のサイクルにしたがっていることから、それがひと月となり、これがために多くの部族では1年が13月あります。この場合、冬至の日から新年になる場合が多いのですが、これもきまっているわけではなく、部族によっては一年のはじまりがこの春だったり、夏の終わりだったりすることもあるし、二回の満月でひとつの月とする部族もあります。また戸外で活動のできない冬の月には名前がなくて、夏の間しか月の名前を持たない人たちもいます。天空の星たちを見つめることが生活の基本にあった人たちは、チェロキーのように、その日を知るために、金星の動きによる暦、太陽の動きによる暦、月の動きによる暦の3つのカレンダーを複雑にあわせて使ったりもしました。今月の月をそれぞれの部族や国は、自分たちの慣行や生活地域の地理的な特色にあわせて、以下のように名づけています。(現代生活を送っている人たちは1年が12月の暦を使っているのが普通で、13の月では混乱してしまうかもしれませんが、暦ではなくて毎日夜空を見あげて月を見ていると、時々ひとつきに2回満月が訪れることに気がつくはずです)

Tribe         Moon names


アパッチ       木々の葉が緑に変わる季節の月
アベナキ       畑をつくる人の月
アルゴンキン     女たちがトウモロコシ畑の草を摘む月
           花の月、ミルク月
アニシナベ(チペワ) 花が満開になる月
アシニボイン     のんびり過ごす月
アラパホ(北部)   ポニーのむく毛がはえかわる月
イヌイット      Tigmiyikvik
イリノイ       なにもしない月
ウィシラム      9番目の月(9月新年)
ウィネバゴ      トウモロコシ畑の草取りの月
ヌナミウット(極北) 川から氷の去る月 
オセージ       小さな花々がしおれる月
オト         耕して植えるための準備整う月
オマハ        小さな蛙の月(4月と同じ)
カイオワ       じきに暑くなる月、雁が北へわたる月
カラプヤ       カマス(草)の花開く月
クテナイ       深い水の月(4月と同じ)
クラマス       小指の月(8月新年。指で数える)、
           サッカー魚の乾しあがる月
クリー        蛙の月
クリー(13月)   蛙月、葉が芽を出す月
クリーク       桑の実の月(8月新年)
クリンギット     はらみ前の月
ケレサン       Shawiitsishe daawaatra
コマンチ(東部)   花の月
サン・ファン     葉が柔らかくなる月
シャイアン      馬たちが肥える月
ショウニー      カラスの月
ショショーニ(中部) 蕾月
ショショーニ(西部) 5番目月
ズニ         Yachun kwa'shi'amme
タオス        トウモロコシを植える月
チェロキー      植えつけの月
チェロキー(東部)  植えつけ月、それを穴のなかに置く月(1年13月)
ディネ(ナバホ)   大きな成長の月、大きな葉・イーグルの大きな羽の月
デラウエア      樹から樹液がしたたる月
テワ(プエブロ)   木々の葉が伸びはじめる月(2回の満月でひと月)
ナチェス       小さなトウモロコシの月
ニセナン       細かな種のはじける季節の月
ネスパース      コースのパンの月(コースは根を食べる植物)
北大平原諸部族    葉が顔を出す月、最後の雪嵐の月、
           大地の割れる月
ハワイィ       イキイキ(熱く乾いた季節のはじまりを告げる月)
ハイダ        サーモンベリー・バードの月(植物の名前)
ハイディ(アラスカ) 食料集め月
パッサマクォディ   ニシン月
ピマ         12月までは名前がない
フラットヘッド    苦い根を掘る月
ポタワトミ      イチゴの月(2回の満月でひと月)
ホピ         植えつけを待つ月(ハキトムヤ)
ポモ         種のはじける月
ポンカ        沼の水がよどむ月(2回の満月でひと月)
マイドゥ(平地)   種と魚と雁の月
マイドゥ(山間地)  仔鹿の月
モホーク       大きな葉の月
モスコーギー     桑の実月
ユーロク       コーツァウェツ(意味不明 12月新年)
ユマ         野いちごをつむ月、水量の多い月、食べものの少ない月
ユーチ        桑の実のはじける月
ラグナ        粘土混じりの土に植える月
ラコタ        ポニーの毛が落ちる月
           緑の葉の月

アイヌ        モウキタ・チュプ /静かな収穫の月

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Friday, May 02, 2008

亀の島(先史アメリカ)のサウスウエストの住民にとってイヌは友だち以上のスピリチュアルな存在だった

newsアメリカ南西部一帯の先史古代遺跡から、大人や子どもの人骨と共に埋葬されたと思われる古代のイヌの骨がこれまで数百体出土しているという調査結果が4月27日に発表された。しかもその埋葬されているところからは一緒に宝石類も出土するのだという。

イヌの種類ははっきりしないが、南西部アメリカに太古に暮らしていた人たちの精神生活においてイヌたちの果たしていた役割はことのほか重要だったのではないか、とニューメキシコ州サンタフェにあるインディアン芸術文化博物館( Museum of Indian Arts and Culture )の副館長ドディ・フゲイトさんは、ナショナルジオグラフィック誌の記者に語っている。

ドディさんはこの地域におけるイヌの埋葬の調査研究を続けてきた研究者だが、これまでの埋葬の実体を見る限り、イヌは単なるペットの域を超えて埋葬者にとりとてもスピリチュアルな意味を持っていたようだと彼女は言う。

wolflft「新世界のアメリカ南西部においてはイヌたちは、つぎの世界へ入っていくときの護衛のように考えられていたように推測されます。場所によっては儀式のなかでもイヌたちが役割を与えられていたことは間違いありません。埋葬が古くなればなるほど、イヌが一緒に埋められているケースも増えていきます。これまで700ぐらいイヌたちの埋葬されたところを調査しデータベース化してきましたが、イヌたちは儀式の行われた場所にまとめて埋葬されているか、特定の個人と共に埋葬されています」

彼女のデータベスによれば、イヌの埋葬が最も広く行われていたのは紀元前400年頃からはじまり、西暦1100年ぐらいまでの間だとか。そしてイヌの埋葬が行われていた地域は、ニューメキシコ州の北西部からアリゾナとニューメキシコの州境の間に大半が集中している。

Source : Ancient Americans believed dogs to be divine escorts for next life

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先住民の権利を大切にしない国で相継いで行われるオリンピック

newsこのところの内外の圧力の高まりを受けて、2010年の冬季オリンピックの開催国であるカナダでは、国会で先ごろ(4月8日)「先住民の権利に関する国連宣言」を承認するための投票を行った。先住民や人権団体はこれを歓迎しているものの、しかしカナダ政府は頑なに宣言の承認に抵抗している。

「政府が宣言の承認を拒み続ければ続けるだけ、結果としてカナダは人権を大切にしない国という評価に苦しみ続けることになる」とカナダの先住民の代表は語る。「政府の反対にもかかわらず、今回の投票は宣言の履行にむけた重要な一歩となるだろう」

北京オリンピックの開催が迫るにつれて、世界の目はいやがうえにも主催国の人権や正義と伝統的オリンピック精神に注がれるようになっている。2007年に国連が世界で3億7000万人以上いるとされる先住民の自決・自治権や固有の文化、資源を保障する「先住民の権利に関する宣言」を圧倒的多数で採択したときに、これに真っ向から反対をした——つまり公然と先住民の権利を侵し続けている——4つの国、アメリカ合衆国、オーストラリア、中国、カナダのうちのふたつの国で、これから相継いでオリンピック大会が開催されるのは、けして偶然などではないのだろう。

Source : An Olympic opportunity for Declaration

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Thursday, May 01, 2008

独立派のネイティブ・ハワイアンがホノルルにある旧王宮イオラニ宮殿を占拠して暫定政府宣言

Hawaii Flag Upside Downnewsハワイ王国運動を主導し、ハワイがアメリカの領土であることを認めないネイティブ・ハワイアンの独立派の集団が昨日、ホノルルにあり、1893年にアメリカがクーデターによってハワイを占領するまでハワイ王国の宮殿だったイオラニ宮殿の建物を占拠し、自分たちはハワイ王国暫定政府としてこの宮殿に留まって王国の事務を続行すると宣言した。彼らは武装はしておらず、現在のところ占拠後も平穏を保っているが、宮殿にたてこもった独立派のネイティブ・ハワイアンたちを、ハワイ州当局は最終的には強制的に退去させるつもりでいるらしい。今後の動向が注目される。右の図版は逆さまになっているハワイ州の旗。

Source : Native Hawaiians blockade historic palace
Hawaiian sovereignty seekers take over palace in Honolulu

next Hawaiian Kingdom Government Portal

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北山耕平の講演・トーク・ワークショップ、5月と6月の予定

5月18日(日)むすびまつり 『六ヶ所村ラプソディー』上映会+ウラニウムとネイティブについての話 at 森のテラス(東京・調布市) pfeil7x7 詳細
6月3日(火)ブック・トーク お茶の水(東京) at 古本カフェ・みみをすます書店・エコロジーショップ GAIA pfeil7x7 詳細
6月14日(土)Learning Hopi way「平和の人」とは誰なのか ランド・アンド・ライフ主催 at 神戸学生青年センター pfeil7x7詳細

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