縄文時代の布にさまざまなデザイン
Last Modified Friday, April 25, 2008
北海道埋蔵文化財センター(江別市)が、北海道恵庭市の柏木川4遺跡から、複雑な模様が編まれた縄文時代後期の布が出土したと発表したと共同通信が報じた。模様がデザインされた編み布が古代遺跡から出土するのは国内では初めてだ。
布は2006年秋に、恵庭市の柏木川の旧河道跡で、縦1・2メートル、横0・6メートルの範囲から67の断片に分かれて出土。同時に出てきた土器などから、約3200年前のものと推定された。
糸の材質は分析中だが、植物性とみられる。「もじり編み」といわれる技法を用い、糸の間隔を変えたり穴状のすき間を編み込むなど、さまざまなデザインが施されている。
2008/04/24 18:57 【共同通信】
Source : 縄文時代の布に複雑な模様 北海道恵庭市の遺跡から出土
よくはわかっていないのだが「もじり編み」は複雑な編みカゴなどを作るときと同じ手法だよね。
*写真が縄文時代の布の断片。中央部に穴状のすき間が編み込まれている。
追記
北海道新聞 縦糸と横糸を絡み合わせる「もじり編み」という技法が用いられ、そのパターンが一つの布片に複数見られた。中には横糸の一部を引き出して団子状の模様にした部分や、太い横糸に八本の細い縦糸を編み込んだ部分も確認され、技術の高さを裏付けているという。
Source : 国内初の「模様編み」 恵庭で出土縄文後期の布 3200年前 衣服も高い文化
毎日新聞 編み布は06年秋、恵庭市を流れる柏木川近くの泥炭層に幅0.6メートル、長さ1.2メートルの範囲で埋まっているのが見つかった。炭化が進んでいたが、構造解析の結果、太い横糸に細い縦糸を絡ませて複雑に編み込んだ布であることが判明。編み込み方法は数種類あり、表と裏の模様が違うほか、穴を開けたり溝を付けるなどの細工も施されていた。材質は植物性の繊維で、材料などの詳しい分析を進めている。
Source : 最古の編み布:北海道「柏木川4遺跡」から出土
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