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Monday, April 28, 2008

モホークの祈りの言葉

モホークの祈り
Mohawk Prayer


おお、偉大なる精霊よ

人間を、樹木を、草々を、果実を

そのすべてのものを創られたお方よ

力をお貸しください。

思いやりをおかけください。

どうかこの大地で

幸せに生かさせてください。

どうか子どもたちを

長寿と満ち足りた暮らしへ

わたしたちに導かせてください。

一族のものたちが

互いに愛し合えるように

よき心をなにとぞお与えください。

おお、偉大なる精霊よ

思いやりをおかけください。

一族のものたちに

青々とした木々や、緑の草々

咲きほこる花々、たわわな果実など

恩恵をなにとぞお与えください。

さすればやがてくる春に

われわれ一族は再び

相まみえることでしょう。

おお、偉大なる精霊よ

なにとぞ望みをおかなえください。


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Saturday, April 26, 2008

ユダヤの預言者はいかにしてクジラの腹のなかに入ったの?

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クリンギットはカナダの北西太平洋沿岸に暮らしてきた漁猟狩猟採集の民。

ちいさなクリンギットの女の子が、クジラのことで先生と言いあっていた。

「いくら大きい動物だからと言って、いいこと、身体の構造上、クジラが人間をのみこむなんてことはありえないのよ、クジラの喉はとっても狭いんだから」と先生。

「でもヨナはクジラにのみこまれたのよ」

Jonah少女は、巨大な魚にのみこまれたけれどその腹の中で三日三晩祈りをあげたことで魚から吐き出された預言者ヨナについての旧約聖書のなかのお話しを引き合いに出して反論した。先生は少しイライラして、クジラが人間をのみこむなどということはあり得ないと繰り返した。その身体の構造上、絶対に不可能だと。

クリンギットの少女はそれを聞くとこたえた。

「いいわ、天国に行ったら、わたしがヨナに聞いてみるもの」

「ヨナがもし地獄に行っていたらどうするの?」

先生がやりかえすとそのクリンギットの女の子はこたえた。

「そのときは、先生が彼に聞いてみればいいでしょ」


Native jokesインディアンは笑う』北山耕平編・構成。(おそらく)世界で初めてのネイティブ・アメリカン・ジョーク・コレクションの本。笑うことで世界をひっくり返す書。笑いの百連発! 当ブログから生まれた本。マーブルトロン発行 中央公論新社発売 ブックデザイン グルーヴィジョンズ。好評発売中

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地球という惑星を救うためにはなにをすればよいか

もしわれわれが地球という惑星を救いたいのなら、そして生命と人類とを救いたいのなら、われわれには資本主義に終止符をうつ責務がある。われわれが資本主義を終わらせなければ、この惑星地球の上に平等と正義がもたらされるなど、想像することは不可能だ。資本主義を終わらせることが、人々からの利己的な搾取を終わらせ、天然資源の略奪に終止符をうつために、わたしが重要だと信じるものである。原材料と市場のための破滅的な戦争を終結させること、エネルギー資源、特に化石燃料の略奪と行き過ぎた消費と増え続ける廃棄物とを終わらせることだ。資本主義というシステムは、ひたすらに廃棄物を積みあげていくのを認めるものにすぎない。


ボリビアのエボ・モラレス大統領(先住民出身)

4月21日、月曜日、ニューヨークの国連本部で先住民問題に関する常設フォーラムが開かれ、ボリビアのエボ・モラレス大統領が「地球への償い」を求める注目に値する演説を行った。大きなメディアでは報じていないが、インターネットの上にある「リアル・ニュース・ネットワーク(RNN)」がニュース映像を公開している。国連の先住民フォーラムがどのようなものかを映像で知るためにも、一件が価値があるだろう。またエボ・モラレス大統領が、「資本主義を終わらせよう」と提案したときの、参加者からあがった驚愕の声と拍手にも、注目だ。この記念的演説のあとで彼は「われわれはさらに、戦争に費やされている何兆ものお金の使い方を、傷ついた環境のために、地球の修復のために改めるよう提案する」とも語った。

関連記事:国連の「先住民問題に関する常設フォーラム」が開幕

過去記事:
indexarrow.gif 先住民の代表としてエボ・モラレス・ボリビア大統領が先日国連のあるニューヨークで語ったこと
indexarrow.gif 「私の大統領就任は世界の先住民の勝利だ」とボリビアの新大統領は語る。

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Thursday, April 24, 2008

縄文時代の布にさまざまなデザイン

Last Modified Friday, April 25, 2008

北海道埋蔵文化財センター(江別市)が、北海道恵庭市の柏木川4遺跡から、複雑な模様が編まれた縄文時代後期の布が出土したと発表したと共同通信が報じた。模様がデザインされた編み布が古代遺跡から出土するのは国内では初めてだ。

縄文の布

布は2006年秋に、恵庭市の柏木川の旧河道跡で、縦1・2メートル、横0・6メートルの範囲から67の断片に分かれて出土。同時に出てきた土器などから、約3200年前のものと推定された。

糸の材質は分析中だが、植物性とみられる。「もじり編み」といわれる技法を用い、糸の間隔を変えたり穴状のすき間を編み込むなど、さまざまなデザインが施されている。

2008/04/24 18:57 【共同通信】

Source : 縄文時代の布に複雑な模様 北海道恵庭市の遺跡から出土

よくはわかっていないのだが「もじり編み」は複雑な編みカゴなどを作るときと同じ手法だよね。

*写真が縄文時代の布の断片。中央部に穴状のすき間が編み込まれている。

追記

北海道新聞  縦糸と横糸を絡み合わせる「もじり編み」という技法が用いられ、そのパターンが一つの布片に複数見られた。中には横糸の一部を引き出して団子状の模様にした部分や、太い横糸に八本の細い縦糸を編み込んだ部分も確認され、技術の高さを裏付けているという。

Source : 国内初の「模様編み」 恵庭で出土縄文後期の布 3200年前 衣服も高い文化

毎日新聞  編み布は06年秋、恵庭市を流れる柏木川近くの泥炭層に幅0.6メートル、長さ1.2メートルの範囲で埋まっているのが見つかった。炭化が進んでいたが、構造解析の結果、太い横糸に細い縦糸を絡ませて複雑に編み込んだ布であることが判明。編み込み方法は数種類あり、表と裏の模様が違うほか、穴を開けたり溝を付けるなどの細工も施されていた。材質は植物性の繊維で、材料などの詳しい分析を進めている。

Source : 最古の編み布:北海道「柏木川4遺跡」から出土

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バンクーバーばどの顔をして冬季オリンピックをするのだろう

Shutdown 2010

北京オリンピックの聖火が世界を廻る理由はなんなのだろうか? オリンピックを政治の問題にするなというむなしいかけ声もしばしば聞こえる。チベットの人たちの置かれている現実は、世界の誰が見ても中国ののどに突き刺さった棘である。世界はこれに注目している。

だが今回のチベットの問題とオリンピックのあり方にいま最も熱い視線を注いでいるのは、北米大陸のパシフィック・ノースウエスト(北西太平洋沿岸)を自分たちの国とするカナダのファースト・ネーションズ・ピープルたちである。なぜなら2010年に彼らの国(土地)の一部であるバンクーバーで、冬季オリンピックが開催されることになっているからである。

あらためてことわっておくが、当然だけどカナダでは「ネイティブ・アメリカン」とはいわない。カナダ政府は「アボリジナル・ピープル」と名づけ、カナダの先住民たちは「ファースト・ピープル」とか「ファースト・ネーションズ」と自分たちの総称が必要なときには呼んでいる。

first_nationsカナダ先住民運動のリーダーのフィル・フォンテーン(Phil Fontaine)は、「カナダ政府に先住民の貧困問題を考えさせるためにならいかなる機会もこれを逃さない」と先日語った。「チベットを自由にせよと怒りの声をあげてバンクーバー市内をデモをした何千人ものカナダ人には、自分たちの国の先住民たちが置かれている悲惨な状況にも怒りをあらわにしてもらわなくてはならない」

「自分たちの実情を伝え、誤解と偏見を正し、われわれが置かれている現実についてカナダ人たちに真実を伝えるためには、われわれはどんな機会でも使うつもりでいる。カナダ人は立ちあがって自分たちの政府に不正を改めるためのすみやかな行動を要求すべきなのだ」

フォンテーンは、2010年のオリンピックにおいても、当局ににらまれるような抗議活動をするのか尋ねられて、「チベットの人たちのやむにやまれぬ気持ちがわれわれにはわかる」とだけこたえた。

Source : First Nations eye 2010 Olympics as protest target

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ジョン・レノンのレア生ビデオは公開されないのか、されるのか?

newsジョン・レノンがマリファナを吸いながら歌を書いたり、ニクソン大統領の飲む紅茶に自分がLSDをいれたという話をしているところを撮影したビデオの公開を差し止めようと、ヨーコ・オノが著作権の問題でボストン市で裁判闘争をしているとロイターが報じた。

the_us_versus_john_lennon映像はビートルズが分裂する数週間前の1970年の2月8日から11日までの3日間に、ヨーコの前夫であるアンソニー・コックスがジョンの英国の自宅で撮影したもの。アンソニー・コックスはもともとこれを編集して『ポートレート』というタイトルで公開予定していた。差し止めを求められたのは、その9時間におよぶ未編集の生フィルムを現在所有するマサチューセッツに本社を置くローレンスというビデオ配給会社だ。

同社はそのモノクロの映像を2時間の長さに編集しなおし『3 days in the life(人生の3日間)』というタイトルで、近日公開を予定していた。試写を見たローリングストーン誌の人間は「今までに誰も見たことのないジョン・レノンの姿が映されている」という。

ローレンス社は2000年にアンソニー・コックスから24本のビデオテープを著作権を含めて買い取ったと主張している。

Source: Yoko Ono in legal feud over rare Lennon footage (Tue Apr 22, 2008)

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死刑判決の報道を見て思うこと




われわれはどうして、

人を殺すことが間違っていることを世界に示すために、

その人間を殺さなくてはならないのだろうか?




*昨年12月7日にもおなじことを書きましたが、あらためてもう一度。

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Wednesday, April 23, 2008

ブラックフット一族の長老「ニ・クソ・コ・ワ」ことロング・スタンディング・ベア・チーフが語った先祖伝来の教え

●われわれの存在のなかにある美と力を信ぜよ
●真実と正直の道を生きよ
●年齢や立場のいかんを問わず、他を讃え、そして敬え
●地球とそこに存在するものすべてを讃えよ
●臆病ではないものの、謙虚であれ
●人生が夢であること、美しい夢であることを気づかせるのに、自分以外のものに手をさしのべよ
●ユーモアを忘れず、自分以外のものを楽しませるのに力を貸せ
●あなたを受け入れないものたち、もしくはあなたの愛するものたちと、話しあうことをけしておそれるな

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Monday, April 21, 2008

マッドマン・アクロス・ザ・ウォーター

エルトン・ジョンが今みたいな芸風になる直前の1971年にリリースした「マッドマン・アクロス・ザ・ウォーター(海を越えてきたおかしな人間)」というLPに収録されている「インディアン・サンセット」という曲を紹介します。YouTube でここに紹介する動画を見つけたので。

「マッドマン・アクロス・ザ・ウォーター(海を越えてきたおかしな人間)」とはアメリカ大陸の先住民たちのヨーロッパからやってきた人たちの呼称で、このアルバムはすべてがネイティブ・アメリカンの世界をネイティブの人たちの立場から歌っているめずらしいもの。ちょうどアメリカで、ネイティブ・アメリカンの権利回復と文化復興の動きが盛んになりつつあった頃に作られたので時代を映しているのかもしれない。いずれにせよ、この作品がエルトン・ジョンにとっては大切なアルバムであることは間違いない。アルバムは現在もCDになって手にはいるので、Shop Native Heart にも加えておいた。作詩は、バーニー・ターピン。作曲はエルトン・ジョン。演奏はエルトン・ジョン他。以下に詩を粗訳してみたので映像と共にお楽しみください。



インディアン・サンセット

ぼくは夜通し起きていた
木の燃える煙の匂いがまとわりついてくる
色塗られたティピについたかわいい蜘蛛の巣のように

ぼくは戦闘用の槍をもち
彼女の手を引いてチーフを探した
なぜならチーフはぼくたちに
イエロー・ムーンはじきに旅立つだろうと告げたから

ぼくにはその言葉が信じられなかった
一族の闘いの神が死ぬなんて信じられるわけがない
選ばれたものたちを卑劣な連中と兵隊の銃口にさらしたまま
あの人が死んでしまうなんて


おお、イロコイの偉大なる父よ
ぼくはこどものころから
煙の文字を読み太鼓の音を心の餌にしてきました
トマホークを遠くにねらって投げることも
色を塗った馬にまたがって走らせることも学びました
スーの人たちの攻撃をものともせず走り込み
偉大なチーフの娘をぼくはぼくの妻にしました


そしていまあなたはインディアンが滅んでゆくのを
その目で見るようにいっておられる
白人たちの恐れるイエロー・ドッグが発した
あの言葉はいったいなにだったのか


神よ、ぼくは必要なものだけしか得ていません
自分の馬と、自分の妻と、自分の子どもだけ
このまま一族の誇りを胸に
じっとあなたが死ぬのを見ていることなどできません

ぼくはイエロー・ムーンを探しに
われわれの息子たちの偉大な父たちを探しに行きます
赤い太陽の沈むところ
黄金の山々から癒しの川が流れるところへ

平原に咲くツル花を踏みしめ
砂地に蹄の跡を残し
自分に従うことをのぞむものたちをこの両の手で迎えて
道すがら改宗したジェロニモの死を耳にしました
彼が武器を自ら置いたとき弾丸はすべて装填されていたと

このままぼくが進み続けなくてはならない理由はみつからない
かつては自分の故郷だったこの大地に
今はもはや家を見つけることはできない

ひとりぼっちの静けさのなか
兵隊を乗せた馬たちがやってくる
そしてぼくは思う
そろそろここらで自分の弓に弦を張り
この愚かな旅をおわらせるべきかと

ぼくはもうすぐイエロー・ムーンをみつけるだろう
そこに彼は彼を愛するものたちと一緒にいるだろう
そこでは一面のクローバーをバッファローたちが食み
銃声などはどこからも聞こえてこない


やがて赤い太陽が黄金の山々の間に沈みゆき
平和がこの若きひとりの戦士のもとにも訪れる
一発の銃弾がその胸を貫いて


Madman Across the Water

arrow2 Indian Sunset Original Lyrics (英語の歌詞)

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Saturday, April 19, 2008

ムーン・イリュージョン

astro_teepeeそろそろ満月ですね。日没直後にのぼってくる月はもうほとんど満月のように見えてますが、正確には明日の日曜日、20日の午後7時半頃が満月です。台風のような嵐も去った今日、明日、明後日なら、雲間に十五夜も十六夜(いざよい)も、丸い月が見れそうかな。満月というのは、東の地平線からのぼってきた直後がいちばん大きく見えます。いわゆる「ムーン・イリュージョン」というやつ。これ実は錯覚なのです。試しに片方の手を伸ばして、自分の親指を立てて、その親指の指の節のところで満月の大きさを計測してみます。それで大きさを確かめたら、三時間から四時間後、月が天の高いところにのぼるのを待って同じように親指の節で計ってみると、大きさに違いがないことがわかります。ではどうして地平線の近くにある月が大きく見えるのか、これ、ほんとうのことはまだわかっていません。科学的に解明できていないのです。太陽も、星座も、地平線からのぼってきた頃が大きく見えるのです。あくまでも地球で生きている人の眼には「見える」という話ですが。

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Thursday, April 17, 2008

いいですか、子どもも大人も、もうポリカーボネイトの容器で水やお茶を飲んではいけません

Last Modified Thursday, May 1, 2008

newsプラスチックに含まれる化学成分が人間の発育に害をおよぼすかもしれないと、ロサンジェルス・タイムズ紙が昨日大きく報じた。問題となっているのはプラスチックに含まれているエストロゲン様化学物質で、これが発育途上の子どもたちの脳と生殖器に害を与える可能性があるというもの。連邦政府の保健機関が今週の火曜日に公開された報告でそう結論づけている。

国立衛生研究所の内部組織のひとつ国立毒物学研究部門が、低レベルでも動物を傷つけるビスフェノールA、あるいはBPAが、ほとんどすべての人の体内から発見されていることからみて、胎児や赤ん坊や子どもたちにとっては「相当な危険がある」と結論をくだしたもの。

Source : Chemical in plastic may harm human growth

BPAはポリカーボネイト・プラスチックの材料となるもので、現代の産業のなかで最も広く使われている合成化学薬品のひとつだ。ポリカーボネイトは赤ちゃん用のほ乳瓶や携帯用の軽い水筒などのハードプラスチックな飲料容器に使われているが、そこからBPAが少しずつ溶け出す可能性があるらしいことがわかったという。たとえわずかなレベルであれBPAが人体を傷つける可能性があることを連邦政府の機関が認めるのはこれがはじめて。欧州ではすでにポリカーボネイトを使った容器を禁止する動きが出ている。ポリカーボネイトの容器で飲み物を飲むのは危険なことなので、即座にやめなければならない。

*BPAはポリカーボネートプラスチックや合成樹脂の製造原料として使われる工業用化学物質で、しばしば内分泌攪乱物質と呼ばれてきたもの。

参考記事:2008-04-30 - 食品安全情報blog

追記 「胎児や赤ん坊や子どもたちにとっては『相当な危険がある』」の部分だが、「幾分の」だと翻訳する方がふさわしいという意見がある。そのように受けとめてもらつてもこちらはかまわないが、「毒はほんのわずかでも毒」というふうにぼくは考えるようにエルダーの一人から教わり、今なおそれを信じる者である。微量だからかまわないというのではなく、微量であれそれは人体に確実に影響するという風に認識すべきものであるだろう。自分の頭で判断されたし。

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1万年よりもまえの瀬戸内海が誕生する以前の人間の営みが確認された

岡山・犬島で瀬戸内最古級の貝塚を確認

瀬戸内海の犬島諸島(岡山市犬島)に属する無人島に、縄文時代早期(約1万年前)にさかのぼる瀬戸内地域最古級の貝塚遺跡が存在することが15日までに、国立歴史民俗博物館などの研究チームの調査で分かった。

「犬島貝塚」と命名された遺跡には、海水では生息できないヤマトシジミの貝層が広がっており、縄文時代の温暖化による海面上昇で同地域が水没、瀬戸内海が誕生した過程を探る上で極めて重要な遺跡になる。

山陽新聞 WEB NEWS 2008年4月16日

Source : 岡山・犬島で瀬戸内最古級の貝塚を確認

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Tuesday, April 15, 2008

ハイテクの力を借りて生き残りを図るアマゾンのネイティブ・ピープル

newsアマゾンの熱帯雨林の森の奥深く、竹とシュロの葉で建てられた円形の家々。地球で最も文明から遠いところで暮らす南アメリカ大陸の先住民スルイの人たちは、まさに今、そうした家のなかでインターネットを頼りに生き延びているのだという。彼らにとってインターネットは「Google」を意味する。この巨大な検索エンジンなどのサービスを提供する Google のことをスルイの人たちは、自分たちの言葉で「ラゴグマカン」と呼ぶ。それは「使者(メッセンジャー)」を意味し、自分たちの生命と、先祖伝来の大地を絶滅から守ってくれるものとして全面的に頼りにしていると、イギリスのインディペンデント紙が伝えているので、その「アマゾンの部族が不法伐採人たちとの闘いでグーグールに協力を要請」という記事のあらましを紹介する。4月13日の日曜日の記事で、インデペンデント紙の環境問題編集者ジオフェリー・リーン記者が執筆している。

彼らが「使者(メッセンジャー)」と呼ぶグーグル

スルイの人たちの部族が現代世界とはじめて接触したのはおよそ40年程前のことだった。この40年間、それまでの生き残りをかけた闘いの武器を、弓と矢からハイテクのガジェットに持ちかえ、今では密林のなかを通り抜ける伝統的なトレイルの上で衛星ナビゲーションシステムまで使うようになっているという。そして Google のひとつの部門である Google Earth は、彼らがジャングルの奥にある彼等の家で高解像度の衛星写真を利用できるようにするための契約を交わしたばかりだ。

arrow2 Google Map で上空から見るスルイの人たちの森

Rondoniaインターネットを武器にすることは彼らの一族のチーフであるアルミール・ナラヤモガ・スルイ(写真)が考えついたことだった。アルミールはかねてより彼ら一族の土地に四方から侵入しようとする非合法な伐採業者との闘いの先頭に立ってきた人物だ。ブラジル西部のロンドニア州(右図)、広大な原生林のなかの60万エイカーほどの隔絶した緑のオアシスが彼らの領土である。今年34歳になるアルミールがサンフランシスコの近くにある Google の本社を訪れて、伐採業者の侵入を監視するために力を貸してほしいと要請したのは昨年のことだった。彼はその際、 Google というインターネットの会社を、世界に警鐘を鳴らすために使えるようになればよいと希望を述べている。そして彼はつぎのように伝えた。

「われわれは Google をラゴグマカン(使者)と呼んでいる。われわれのメッセージを外の世界に運ぶのに力を貸してくれることを期待しているからだ」

前の世界が終わり生き延びる闘いが始まる

Almir Narayamoga Suruí文字で記された歴史がはじまるはるか何世紀も前から、この密林のなかを移動して暮らす人たちは、自分たちのことを「パイテール」と呼んできた。それは「自分たち・ほんとうの人間」という意味である。彼らは外側の世界から隔絶したところで、正式にブラジル政府当局の人間と最初の接触を持った1969年9月7日、くしくもその日はブラジルの独立記念日だったが、この日まで世界に知られることなく別の時間のなかで生き延びていた。

「ブラジルが独立したとされる日が、われわれの独立が終わった日でもある」アルミールは続けた。「われわれ一族は、最初に白人の姿を見た時、震えあがったものだった」

「スルイ」という彼らの呼称は、文化人類学者がつけたもので、もともと近隣の部族の人間がその戦士たちの集団を恐れて名づけた「敵」という言葉に由来する。スルイの人たちは戦士の集団であり、白人との最初の接触のあと、彼らは自分たちをおびえさせるものたちとの闘いの道を選択した。

「弓と矢があれば自分たちは勝てると考えていたのだが、あまかった」とアルミール。相次いだ虐殺、水疱瘡や、はしかや、結核や、インフルエンザといった、彼らに免疫のない伝染病によって、5000人ほどはいたスルイの人たちはわずか250人にまで激減してしまう。「生き延びたものたちも、病に冒されて体力がなくなっていて、仲間たちの亡骸を埋葬する力もなくなっていた。そこでわれわれは闘いをやめて、もうひとつの道、平和の道を進むことにしたのだ。平和の道はうまくいったのか、だって? 生き延びたという観点からすれば、答はイエスだ。ロンドニア地方にいたわれわれのような他の部族は、今では完全に姿を消してしまったのだから」

スルイの人たちは医療支援を受け入れるかわりに、自分たちの土地の半分を失った。そしていやがうえにも彼らの土地にたいする白人世界の政治的経済的な関心を惹きつけることにもなった。彼らに残された土地は今なお日常的な攻撃の対象とされている。

天空の眼を闘いの道具として使う

アルミールによれば、300もの製材所と4000人もの従業員たちが、彼らの土地や他のインディアン居留地の周囲を取り囲んでいる。自分たちの土地を守ろうとした部族のチーフたちが次々となにものかによって殺されてきていて、アルミールその人の首にも「£50,000」という莫大な値段がつけられているという。

アルミールははじめて Google Earth を自分で試したときから、サイバースペース役に立つことを確信した。ほとんどの人が Google Earth に触れた時にするように、彼も又自分の住んでいる場所をそこに見つけようとした。そして自分たちの土地における森林伐採の動かぬ証拠をはっきりと見つけたとき、この「天空の眼」の力は使えると確信したのだった。

アメリカに本部を持つアマゾン保護チームの力を借りて、彼は自分たち一族の者にITの教育を施した。衛星ナビゲーションシステムも、自分たちが知り抜いている密林のなかの小径を探し出すために使うのではなく、不法な森林伐採がおこなわれている土地の位置を突き止めて報告するための道具として活用している。そしてこれからは太陽光発電で動くラップトップのコンピュータと Google を活用してインフォメーションをダウンロードしたり、アマゾンのジャングルを今のまま保護しておくことがいかに大切なことなのかを広く世界に伝えていきたいと、チーフ・アルミールは考えている。


Source : Amazon tribe enlists Google in battle with illegal loggers

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Saturday, April 12, 2008

ロンゲスト・ウォーク2

longest_walk_poster

聖地を守れ 人権を守れ

4月11日 南回り ニューメキシコ アビクイウ (Abiquiu)
      北回り カンサス シマロン (Cimarron)

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Wednesday, April 09, 2008

悟りはどこに隠されているのだろう ラコタ一族のお話 作者不明


造主が、自らのお創りになられたものすべてを呼び集めてこう言われた。

「実は準備ができるまで人間たちから大切なものを取りあげて隠しておこうと思うのだ。それは自分たちのリアリティを創りだしているのは他ならぬ自分たちなのだというサトリなのだが」

「わたしにおまかせを。ひとっ飛びしてそれを月まで運びましょう」

鷲が言うと創造主がおこたえになった。

「それはいかん。あのものたちはいずれ月に行ってそれを見つけるだろう」

「では、わたしが海の底まで運んで埋めてきます」

鮭が言った。

「それもだめだ」と創造主。「連中は海の底へだっていくだろう」

つぎにバッファローが口を開いた。

「大草原のいずこかにわたしが埋めてきましょう」

「人間たちが母なる地球の皮膚を切り刻んで、どこに埋めたところで、いずれ見つけだすにきまっている」

偉大なる祖母であるモグラのおばあさんが言った。モグラのおばあさんは母なる地球の胸の奥、深いところで暮らしていたから、顔についたふたつの目は見えなくなっているものの、スピリチュアルな目はよく見えた。おばあさんはこう言った。

「あの人たちのなかに隠しておくというのではどうかな」

それを聞いて創造主はこたえた。

「それできまりだ」

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Tuesday, April 08, 2008

ボブ・ディランがピューリッツァー賞を受賞

伝説の吟遊詩人であるボブ・ディランがピューリッツァー賞を受賞した。ロックンロールがなにか大きなものの壁を打ち破ったようだ。「ポピュラー・ミュージックとアメリカ文化に深い衝撃を与えた」という理由で、ボブ “ソング・アンド・ダンスマン” ディランは栄誉ピューリッツァー賞を昨日7日月曜日にもらったとCNNが報じている。

Source : Bob Dylan wins a Pulitzer

今あらためて思い出したローリング・サンダーとのやりとり。文中「ここ」というのはローリング・サンダーのネバダの家のことだ。

「ボブ・ディランもここへきたのですね?」
「ああ、そうだよ」
「どういう人でしたか?」
「お前と同じようによい子だった」

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Friday, April 04, 2008

ナバホ国首長が、ナバホ国は新たな世代にウラン採掘の被害を被らせることはないと証言

Joe Shirley
2002年以来ナバホ国の首長を務めるジョー・シャーリーJr(写真)は、フラッグスタッフで開かれた先月の小委員会で、今後もナバホ国はナバホの土地やその近隣においけるウラン鉱石の採掘に反対する立場を守り続け、ウランの採掘をさせないためにあらゆる手段を講じると語った。以下は彼の議会における印象的な証言のいくつかを北山が翻訳したものである。

「連邦政府がナバホ国の周辺におけるウラン鉱石の採掘再開の許可を考えているらしいが、たとえそれがどこであれ、今なおわれわれが過去のウラン採掘の被害に苦しんでいる現実を見れば、それはわたしの良心に照らして受け入れ難い。連邦政府のウラン鉱石採掘再開の動きにたいし、わたしは、今回議会が立案して可決した『ディネ(ナバホ)自然資源保護法』を承認した。この法律は、ナバホ国の境界線の内側、そして広義のナバホ・インディアン・カントリー全域の両方において、いっさいのウラニウム採掘を禁止するものである」

「ナバホの人間として、ウラン鉱採掘影響をこのまま、次の世代の母親や父親が死んでいくのをただ見るだけで、知らぬ顔で見過ごすわけにはいかない」

「そのためにはこれからもなんでもしていく。はっきりと声に出して反対をし、そのための手段を講じる。われわれは新しい世代として生まれてくる赤ん坊たちが奇形であることをのぞまない。われわれはわたしたちの一族の者たちがガンなどの異常とともに生きることになることも、同時に顔の見えない企業が利益をむさぼったむあげくに勝手に倒産を宣言し、土地をほったらかしにして自分たちの与えた損害に背を向けたまま立ち去ることも、とうてい受け入れることはできない」

「今日もなお、ウラン鉱採掘の後遺症が人々と大地の両方を荒廃させ続けている。鉱山で採掘に従事したものたち、その家族、および鉱山の近隣に暮らしていたものたちは、ウラニウムに身体をさらしたことに起因して増加するガンの発生率や、他の身体の医学的不調に苦しんでいる。鉱山やウラン鉱処理施設で働いていた父親たち、その息子たちは、自分たちの家族がそのことによってウラニウムによる被爆を被ることなどまったく知らないまま、汚染された土ぼこりを身につけて家庭内に持ち帰っていたのだ」

「そうしたウラニウム鉱山のほとんどがそのままうち捨てられた。今も大地に傷口を無残に広げたまま放射性物質を漏らし続けている。ウラン鉱を精錬していた工場は、汚染された大量の廃石を屋外の廃棄場にそのままうち捨てた。廃石置き場のなかには無許可のものもかなりあった。そうしたところでは今も土壌や水の放射能汚染が進んでいる」

「一族のものたちの多くがこれまで命を失った。メディスンマンの多くが亡くなってしまった。その結果われわれの文化は今では風前のともしびだ。メディスン・ピープルのなかにはたいへんな知識を持っている人たちがいた。その人たちとともにそうした知識もまた失われた。それは図書館がなくなったようなものなのだ。文化の多くがなくなってしまった。わたしたちの一族に起きているのは、そういうことなのだ」

「ウラニウムによる放射能の汚染は現在もなおわれわれの大地に、われわれの水に、われわれの生命に影響を与え続けている。ウランが巡り巡って今もなお他の世代を巻き込み続けることは許し難いことである」


関連記事:

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原子力について忘れてはいけない呪文(改訂版)

  • 原子力はクリーンエネルギーじゃない。
  • 原子力は安いエネルギーじゃない。
  • 原子力は地球温暖化への解答じゃない。
  • 原子力は安全なものじゃない。
  • ウラン鉱石採掘には危険がいっぱい。
  • 核兵器の投げかけた脅威は終わってない。
  • 核廃棄物の問題はずっと未解決のまま。
  • 核施設の誘致はその土地を豊かにしない。


*本記事の元ネタは、友人から送られてきたもので、アメリカではまだニュースになっていない。ニュースになるべきだと思う。このところブッシュ一派のパワーハングリーな連中が仕切っている合衆国政府は、原子力産業とつるんでグランドキャニオンの周辺などナバホ・カントリーの周辺でウラン鉱石の採掘を虎視眈々とねらっているが、これはそうした動きにたいするナバホ国の回答のようなものだ。3月30日付のプレスリリースの原文(英語)は、下に貼り付けてあります。興味のある人は全文をお読みください。

Continue reading "ナバホ国首長が、ナバホ国は新たな世代にウラン採掘の被害を被らせることはないと証言"

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Thursday, April 03, 2008

雑誌 Spectator の Web に11日のイベントが紹介されてた

以下はその部分引用。Spectator 編集長の青野氏がイベントでぼくの話の相手を務めてくれる。話が暴走しないように? 話を暴走させるために? \(^O^)/

start_quote このイベントは、北山さんの最新著書『雲のごとくリアルに』(Pヴァイン・ブックス)の刊行を記念して開催されるもので、「自分たちのメディアをつくらないか」というタイトルがつけられいている。 本誌の読者諸君のなかで、このタイトルにピンと来た人は会場に足を運ぶか、この青い表紙の本のページを開いて、そこから聞こえてくる「声」に耳を傾けてみてほしい。

 コマーシャリズムに支配され、雑誌と呼ばれるメディアから個人の声が聞こえてこなくなって久しい今の状況に革命を起こすためのヒントを得られるはずだから。end_quote

arrow2 北山耕平さんの出版記念トークイベントのお知らせ[Spectator Web β]

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グレイトスピリットはどのようにしてわれわれを導くか

内なる自己の声によく耳を傾けて、おのれの本能と直感とに従うのなら、人は危険から身を守ることができるだろう。
アレン・チャック・ロス(エハナマニ)ラコタ

imagename黙ってじっと耳をこらすだけで人は大切なことを知ることができると、インディアン・ネーム「エハナマニ」、ラコタ一族出身の心理学者A・C・ロス博士はその著書『ミタクエ・オヤシン われわれはみなつながっている』(邦題「我らみな同胞—インディアン宗教の深層世界」三一書房刊1997)のなかで説く。彼はユング心理学とダコタの宗教儀式の共通性を通して人間深層心理を儀式化しているインディアン思考の原理と方法を分析する。ネイティブ・アメリカンの世界観であるメディスン・ホイールは、自分を中心に置いて周囲に円を描いた時の四つの方角から、内なる力がもたらされることを教えていると。

この内なる力は、けしてその人間の個人的な力ではない。四つの方角とは、東西南北であり、その人間の思いからくるもの(emotional)、意識からくるもの(mental)、肉体からくるもの(physical)、精神からくるもの(spiritual)の四つでもある。思いからくる力が大きすぎて制御できなくなると、意識からくる力が即座に働いて猛り狂う力に相当するだけの心象を創り出し、自分の身体がストレスや緊張であふれそうになると、われわれは精神的な面で混乱をきたす。

そうした不安な状態をまさに経験している時に、いったいなにをすればよいのか? おそらく最善なことは意識的に休息をとることだろう。考えるスピードを遅くし、呼吸もそれに合わせてゆっくりゆっくりとさせる。そうでなければ、祈ること。自然を相手に会話をすること。自然のなかのスピリットに救いの力を求めること。かき乱されるような思いがしずまり、頭とこころが静まりかえって周囲の静寂と調和した時、そうしたアプローチで自分の内側と向かいあった時にだけ、われわれはスピリチュアルな導きを得ることができる。偉大なるものからの導きを求めるのなら、なによりも頭と心を静めなくてはならない。

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Wednesday, April 02, 2008

ユーラシア大陸から亀の島へのネイティブの言葉の長い旅

Languagemap

西シベリアのイェニセイ川中流から下流に先史時代から暮らしてきた少数民族にエベンキ、ヤクートといった人たちがいる。ほとんどのイェニセイ川の流域の人たちはすでに姿を消したが、このかつてエベンキの国のすぐ西に、ただひとつケットという名の人たちだけがかろうじて今も生き延びて暮らしているという。

イェニセイ川の先史時代ケットの人たちはおよそ1200人が現存するが、そのうちケット語を話せるのは200人ほどだという。そしてそのわずかの数のケットの人たちの話している言葉が、遠くベーリング海峡をはさんで東側の新大陸に暮らしてきたアラスカやカナダのアサバスカンやエヤンク、クリンギット、アメリカの北西太平洋岸のフーパ、そしてサウスウエストの沙漠に暮らすナバホ(ディネ)やアパッチの国といったところで生きているアメリカ大陸先住民の話すナ・ディネ言語と深いつながりのあるらしいことが、この3月上旬にアラスカのアンカレッジで開かれた言語人類学者たちのアラスカ人類学協会の年次総会であきらかにされたと、アンカレッジで刊行されている新聞が伝えた。研究を発表したのは、ケット語の解析を10年間続けてきたウエスターン・ワシントン大学の言語学者のエドワード・バホダ研究員ら。

1万年から1万2000年前に、氷河期時代に北ユーラシアで生きていた狩猟者たちがベーリング陸橋を渡って旧世界から新世界に足を踏み入れるまでは南北アメリカ大陸に人間は暮らしていなかったと結論が出されて以来、アメリカ・インディアンの話す言葉とシベリアの少数民族の言語とのあいだに関係があるのではないかとこれまでも推測されていたが、ここまではっきりと特定の言語の原郷が指摘されたのははじめてではないか。エドワード・バホダ研究員は「ケット語とナ・ディネ言語のあいだにはただ単に音が似ているといった共通点以上の、もともと共通のひとつのものだったとしか説明できない特異点があまりにも多い」と話している。

Source: Distant Native languages bridge Bering Sea

参考サイト:北ユーラシアの歴史 貂主の国 イェニセイ川の先史時代

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ロンゲスト・ウォークは今どこまで進んだか?

2月11日にサンフランシスコから歩きはじめてまもなく2ヵ月になる4月1日現在、ロンゲスト・ウォーク南回りルートの人たちは、アリゾナのナバホの国を歩いていて、レウップ(Leupp)という町にいる。北回りルートの人たちはロッキー山脈の峠を越えてコロラドの南部、ニューメキシコに近いラ・ハンタ(La Junta)の町にいる。Keep Going.

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