おい、君はジャマイカでもマリファナが非合法だったって知っていたか?
5日程前にAP電がジャマイカのキングストンから「ジャマイカはマリファナの合法化を模索する」というニュースを流した。そこにはこう書かれていた。
ジャマイカはマリファナの合法化を模索するジャマイカはマリファナの合法化を考慮中だ。マリファナは島の人口の多くを占めるラスタファリの人たちによって崇拝されているドラッグである。ラスタファリの人たちは、マリファナを吸うことは自分たちの宗教の一部だという。
政府の委託を受けた7人の委員からなる特別委員会が、カリブの国の反麻薬法の変更の可能性を研究している。政府の関係者が先週の金曜日に語ったことにによれば、警察の一部から、法廷や刑務所がマリファナ関連の事犯で手一杯だと不満の声が出ていたからだという。
ジャマイカのケネス・ボー副首相は「議論はすでに終えていて、われわれは首相への答申を用意しているところだ」と言う。
2003年、政府の委任を受けた委員会は、個人使用の少量のマリファナの合法化を勧告したものの、議員たちは、マリファナの合法化はせっかくジャマイカが受けているアメリカの反麻薬法認証を失いかねないとして、かたくなに合法化へは動こうとはしなかった。これを失った国は、経済制裁に直面するからだ。
同じ金曜日に出されたアメリカ国務省の報告には、ジャマイカはカリブ諸国の中で最大のマリファナ生産国であり、アメリカに向かう麻薬の主要な中継国であると記されていた。
ラスタファリアン運動は1930年代に黒人への弾圧にたいする怒りのなかから出現したもので、彼らはこれまで長い間マリファナというドラッグを神聖なものに近づけてくれるものとして合法化のロビー活動を続けてきている。
世界には推定で70万人のラスタファリアンがいるとされる。その大多数が、人口260万人のジャマイカのなかに存在している。
Source : Jamaica Explores Legalizing Marijuana
このニュースを読んだ時、「なに、ジャマイカではマリファナはとっくに合法じゃなかったの!?」と驚いて椅子から滑り落ちそうになったのは、おそらくぼくだけじゃないだろう。調べてみたら、マリファナを合法化するように21世紀になってからも2度、2001年、2003年に答申が議会に提出されてはいるけれど、あのガンジャ大国で、国民の多くが自らの宗教行為の一部としてマリファナを鬼のようにフカしているあのジャマイカでもマリファナはいまだに非合法なのだった。結局、アメリカににらまれて経済制裁を食らったら困るという理由で、合法化に踏み切れなかったのだね。3度目の正直はあるのだろうか?
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