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Monday, March 17, 2008

すべてのアメリカ・インディアンたちの6人の母

DNAアメリカ・インディアンの95%が2万年前にアジアからアメリカに渡ってきた6人の母親の子孫であることがわかったと遺伝子研究の専門家が発表した。15日のUPI電が伝えたもの。

この事実を報じたCNNなど他のいくつかの報道をまとめてみると、今回の遺伝子調査は母から娘へと伝えられるミトコンドリアDNAの研究に基づいたもので、今までにおこなわれたどの調査よりも総合的なものであるそうだ。そして、この6人の女性たちのデオキシリボ核酸(DNA)の形見が北米・中米・南米のすべてのインディアンの95%から発見されるのだという。

ただしこの6人の女性たちだけが、アジアからアメリカに渡ってきたインディアンのすべての祖先であるというわけではないらしい。研究者によれば、この6人の女性は、1万8000年から2万1000年前のあいだのどこかで別々に生きていたのであって、全員が同じ時に生きていたわけではないからだ。そしてこの6人がどこにいたのかというと、それは今のアジアのどこかではなくて、かつてアジア(シベリア)と北米(アラスカ)をつないでいて今は海のなかに没している陸橋ベーリンジア、橋とはいえ幅1400キロの大平原のなかのどこかであったらしい。CNNはこう書いていた。

この時代には、もっと多くの女性が生きていたはずだが、現在のアメリカ大陸で暮らす先住民に引き継がれたミトコンドリアDNAの由来は、この6人だったとしている。

アメリカ大陸へどのように人類が居住したかを研究している米フロリダ大学のコニー・マリガン氏は、先住民の祖先が6人に集約されることは、驚くことではないと話す。現在の先住民の人数を考えれば、6人は妥当な数だという。

しかし、この研究からは、この6人の女性が「どこで」暮らしていたかはわからず、また「どれぐらいの人数」がベーリング海峡付近を離れてアメリカ大陸へ移動したかがはっきりしないため、さらに詳しく研究する必要があると話している。

ぼくとしては、残りの5%の母親のことも気になるのだが・・・

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