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Tuesday, March 25, 2008

いかに泣くかを学びなおすべし

「われわれはいかに泣くかを学びなおさねばならない。強い男は泣く。ぐっと涙をこらえるなどと言うのは、弱い男のすることだ」
アーチー・ファイアー・レイム・ディアー

ラコタの聖者だったオールドマンことジョン・ファイアー・レイムディアーの息子がアーチー・レイム・ディアー。10代中頃にローズバッド居留地から出て、朝鮮戦争に従軍し、兵役を終えた後はハリウッドで俳優としてインディアンの役を演じていた。父親の本のおかげで豊かなインディアンの仲間入りをして、父親のレイム・ディアー亡き後もカリフォルニアで暮らし、80年代には仲間だったネイティブたちから、インディアンの精神的な教えを金に換えていると非難されることもないわけではなかったものの、「人はヴィジョンによって自分が辿りたくはなかった道を歩まされることもある」として自らのおかれた環境のなかで精一杯やるべきことをやっていたような印象も受けた。数年前にスピリットたちの世界に赴く。この言葉は彼がリチャード・アードスと共に書いた『Gift of Power』という書物からの一節。

いい大人が泣くなんてと、よくしたり顔で言われるが、アーチーが言うように、これは本質的に間違っているような気がする。感情の起伏を露骨に顔に表すのは子供じみていると世間的には認識されているのかもしれないが、ネイティブ・ピープルのエルダーはしばしば「涙にはふたつの種類がある」という。ひとつは「しょっぱい涙」で、もうひとつは「甘い涙」である。

前者は物理的精神的な「痛み」からくる涙であり、後者は「喜び」からくる涙だ。この2種類の涙を同一視してはならない。強い人間というのは、男であれ女であれ、自分を知り、自分と自分を創られた偉大な存在とのつながりを確信しているものであるから、彼女、もしくは彼は、スピリチュアルな行為のひとつとして涙を流すことができる。人間の身体の仕組みからいうなら、それは泣くように設計されている(誰によって?)ものなのだな。

人間の身体をデザインされた存在を讃え、その作品のひとつであるおのれの身体を讃えて、当初の意図通りに肉体を使いこなすことは、われわれの義務のひとつではないだろうか?

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Comments

はじめまして、
この文。
人間の身体をデザインされた存在を讃え、その作品のひとつであるおのれの身体を讃えて、当初の意図通りに肉体を使いこなすことは、われわれの義務のひとつではないだろうか?
こういう考え方面白いですね、いや面白いでは失礼でした。こういう考え方僕は好きです。人間というものを少し離れた所からしっかりと認識しているような感じが好きだし。そして積極的に活用しようとしている感じも好きですね。好きですけれど難しい事だと思います。もしかしたらそれが自然の中で暮らしていれば自然にできるのかもしれませんが、なかなか大変です。バックミンスターフラーという人物がいるのですが、彼は自分の事を、日本語訳で書くとモルモットBと読んでいます。これは自分の人生を実験台にして自分の出来る事をやり通そうというかれの意思表明だと、、さすがにモルモットBというのは自分には名前が強烈すぎますが、しっかりと自分を活用したいと思っています。
長文兼駄文。失礼しました。

Posted by: 熊帆 | Tuesday, March 25, 2008 at 10:18 AM

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