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Saturday, March 29, 2008

地球に生きる人にとって大事なこと 2.0

pawこのブログをはじめたのは2004年の3月だった。最初の数回は手探りで、半ばおそるおそる、それまでにぼくが個人的に収集してきたいろいろな部族に残されていたおとぎ話のようなものを紹介していた。そして4年前の3月27日に「地球に生きる人にとって大事なこと」という記事を書いたのが、ネイティブの人たちの考え方を伝えるための最初の文章だった。ひとつの節目を通過した今回は、その文章にもう一度手を加えて、さらなる4年間のための意思表示として、もとの文章を今という時点でアップデートしたものを再度掲載する。この4年間で、正確な数はわからないものの、総アクセス数はまもなく100万回を、訪問者の数も60万人を越えようとしている。少数民族の世界の動きや考え方という、狂気の時代にあって地球のバランスをとるのに不可欠な対抗文化を扱うサイトとしては、よくここまで生き延びているなと思わないわけでもない。ここまで続けてこられたのもそれだけ通い続けてくれた読者のみなさんのおかげだと思っている。それでは「地球に生きる人にとって大事なこと」の2008年バージョンをお読みください。

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地球に生きる人にとって大事なこと 2.0

インディアンの人たちの祈りが、多くの場合「All My Relations」という3つの英単語で終ることに気づかれた方も多いと思う。「オール・マイ・リレーションズ」とは、ラコタの人たちの言葉「ミタクエオヤシン」の英語への翻訳で、日本語にすると「すべてのわたしにつながるものたちよ」という呼びかけである。今ではラコタの人たちのみならず、実にたくさんの部族の人たちがこの言葉を用いている。これは、すべてのいのちあるものがひとつの大きな輪をえがいてつながっていると見るネイティブ・ピープルの世界観の提示であるだけでなく、そのことをことのほか大事に思う気持ちのあらわれ以外のなにものでもない。地球に生きる自然な人たちにとって、そのいのちの輪こそが、かけがえのないほどに大切なものなのである。重要なのは、そうしたなにかを大事なものと思い、いとおしいものと感じる気持ち、大切ななにか、あるいは大切な存在を、心から敬い、そのようなものとして接し扱うこと、敬意を払うこと、よく英語で言われるところの「リスペクト」ということだ。なにかを大事だと感じたり、大切だと思ったりすることが悪いことではないとわかっている人はかなりの数にのぼるのだろうが、実際に「敬意を払う」「尊敬する」「リスペクトする」というのが意味しているもの、あるいはそれがどのようなものなのかについて、明確にイメージできる人は数えるほとしかいない。リスペクト、それはお金で買えるようなものではない。リスペクトというのは、存在の仕方であり、それはこの世界に存在することごとくすべての種のためのものであり、赤い人、黒い人、白い人、黄色い人の世界の四つの肌の色の人たちのためのものであり、そしてその対象は人間のみにとどまることなく、わたしたちにつながるありとあらゆるすべてのいのちのためのものである。リスペクトを示すことを、ネイティブ・ピープルは「生きていくための基本」と考えている。リスペクトということをわかりやすく解説した詩文があるので、紹介しておこう、

リスペクト、バランス、ハーモニー

リスペクト、それは妨害をしないこと。
リスペクト、それは対立をしないこと。
リスペクト、それは非難をしないこと。
リスペクト、それはあざけらないこと。
      とくに年寄りをからかわないこと。

リスペクト、それはわれわれのあいだに嘘のないこと。
リスペクト、それは信頼を裏切らないこと。
リスペクト、それは「ぶったくり」のないこと。
リスペクト、それは「ひとりじめ」のないこと。

リスペクト、それは「誰かを支配しようとしない」こと。
リスペクト、それは命令をしないこと。
リスペクト、それは怒りにまかせて叫んだりしないこと。

リスペクト、それは悪い言葉づかいをしないこと。
リスペクト、それは誰かの悪口を言わないこと。
リスペクト、それは自分をコントロールしておくこと。

リスペクト、それは「人格に」ではなく、
「問題点に」焦点をあてて事の解決をはかること。

リスペクト、それは「誰が正しいか」よりも
「なにが正しいか」に焦点をあてること。

リスペクト、それは自らの否定的な面を自覚し、他人に責任を転嫁しないこと。他人に責任を転嫁する人間は、自らの否定的な面を他の人間に投影しているにすぎないのだから。それはやがて偏狭な考え、それに基づいた戦争、そして皆殺しへと移行していく。

リスペクト、それは異なる意見を持っている人たちとのあいだに意思疎通のための回線を持ちつづけ、誠実に相手に語りかけて理解してもらおうと努力すること。

リスペクト、それはみんなの声が聞こえてそれぞれがなにを言っているかを理解するまで、じっくりと耳を傾けること。そうしたときにのみインディアンの霊性の到達地点である「均衡と調和(バランスとハーモニー)」がもたらされる。

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Comments

何度も繰り返し拝読させていただいてます。
ありがとうございます。

Posted by: 山本和範 | Friday, April 08, 2011 at 08:36 PM

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