ミーンズ氏が新共和国のための風力発電計画を提示
ラコータ共和国として合衆国からの脱退独立を宣言してから2ヵ月が過ぎた。ラピッド・シティ・ジャーナルの2月9日号には、共和国のオーガナイザーであるラッセル・ミーンズが新しい国の市民のための風力発電計画のあらましを発表したとある。記事によればラピッド・シティ・ジャーナル紙の記者との会見でミーンズは「風力発電のための複数の風車を、ネイティブ・アメリカンと非ネイティブ・アメリカンで新しいラコータ共和国の市民になる意思を表明した人の土地に設置する計画を進めており、今はカリフォルニアにあるある会社の代表と話しあっている」と語っている。問題の風力発電の会社の名前は公表を拒絶した。
ラッセル・ミーンズと共和国の関係者らはこの2ヶ月間、スタンディングロック、ローズバッド、ヤンクトンのそれぞれのスー一族の関係者と会談をもったと話した。風力発電用の風車は、スタンディングロックのスー一族の土地に、そしておそらくはパインリッジ居留地のなかにも、この春には複数建設される予定だという。
ラコータ共和国の経済政策は風力発電によってまかなわれるエネルギー計画を基盤にすえている。ラピッド・シティ・ジャーナル紙の記者との単独会見の後にのぞんだ共同記者会見で、ミーンズは25人ほどの参加者の前で、「エネルギーを操るものが経済を操るのだ」と話した。後でミーンズは共同記者会見には失望したとも語っている。なぜなら唯のひとりも白人の記者の参加がなかったからである。
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