このあたりで「青森県の下北半島に暮らす人たちとアメリカ・インディアンとの共通点」を理解しよう
友人のひとりがメーリングリストを通じて教えてくれたのだが、朝日新聞の青森県版にのみ11日に掲載された記事「下北よ! 原子力と私たち」のプロローグが、下北半島に暮らす人たちとアメリカ・インディアンとの共通点を伝えている。
「下北よ! 原子力と私たち」という特集は今年の1月4日から連載されている青森県版の特集で、これがローカル版にしか掲載されなかったというもうひとつの壁と現実を心より惜しみつつ、日本国という国のあり方を考える意味でも、できるだけたくさんの人に読んでいただきたい全国版にこそふさわしい記事でもあるので、この縁を感じたらぜひ最初から通して読まれんことを請い願う。
そのプロローグに登場しルポを寄稿したのは鎌田 遵(かまたじゅん)という若いインディアンの研究家で、岩波書店から『ぼくはアメリカを学んだ』[岩波ジュニア新書 556]という本を刊行している若き研究者だ。その経歴は「1972年東京生まれ.日本女子大学,文化学院非常勤講師.カルフォルニア大学バークレー校ネイティブアメリカン学部卒業.同大学ロサンゼルス校大学院アメリカンインディアン研究科修士課程終了.同大学同校大学院都市計画研究科博士課程終了(都市計画Ph.D.).専門はアメリカ先住民研究,地域研究(アメリカ合衆国)」とある。この興味深い本の気になる中身については、岩波書店ジュニア新書編集部が用意した紹介ページを読んでほしい。このところ70年代に生まれてインディアンの研究を志す人たちが増えていることを心強く思うのは、ぼくがネイティブの世界に足を踏み入れたのがその世代が小学生だったからだろうか。あるいは単に年齢をとったからなのか :-)
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