カナダのファースト・ネーションズで急上昇する若者の自殺率
ファースト・ネーションズにおけるネイティブの若者たちの自殺が急造しているとカナダ保健省がさきごろ発表したとグローバル・インフォメーション・ネットワークが報じた。それによるとファースト・ネーションズの若者の自殺率は、非先住民の若者の自殺率の5倍から7倍にのぼる。とりわけイヌイットの若者たちの自殺率は11倍と高いものの、先住民の集団のなかにはカナダの平均よりも800倍も高い自殺率を示す集団もあるという。
カナダのヘーズルトン地方にあるリンチ記念病院では昨年1月だけで自殺未遂が111件報告されたという。報告されなかった数を入れれば、実数ははるかに高いものと推測される。11月には一週間だけで7件もの自殺未遂が報告された週もあった。病院の関係者は「この8年間、わたしたちのコミュニティーの失業率は史上最高の90パーセントを記録し続けています。この地方は社会経済的な指標では最低最悪です。必要な保証はほとんど受けることができず、住民のほとんどが先住民で、唯一の産業だった林業の不況はずっと深刻なままです。コミュニティーを立て直し秩序を与え、ドラッグとアルコールを排除する必要があります」と語っている。
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