ラコタの国のラジオ局
ほぼこの1ヶ月、ここまでラコタのことで頭がいっぱいなら、当然聞くラジオもラコタの国で流されているものをということで、「Kili Radio -- The Voice of the Lakota Nation(ラコタ国の声)」という放送局を紹介しておきます。
ウェブのストリーミングで聴くこともできます。音楽はカントリーとカントリーロックが当然多いけれど、ラコータ共和国の中心地(?)であるサウスダコタのポーカパインからオン・エアされてる。キリ・ラジオのウェブサイトの中央にある「Listen to us on web」から。おっと高校のバスケットボールの中継になってしまった。ラコタ国の高校のバスケのチームは「レッド・クラウド」というのだね。偉大なチーフの名前を戴いたこのチームは現在ボーイズの部門でこの地区人気実力もナンバー1だ。
追記 四時間ほど外出してデスクに戻ってザ・ヴォイス・オブ・ザ・ラコタにチューンインしたら、先方はもう深夜なのだろう、さっきからずーっと伝統的なラコタの歌が流れ続けている。えんえんと終わらないドラム・ビートを聴いていると、心が静まってきて、なかなかいいね。
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Comments
2008年おめでとうございます!今年もよろしくおねがいします。KILIラジオ局、懐かしいです。'02年末、WPPDの準備打ち合わせのためビッグフット・ライドに参加しながらチーフ・ルッキングホースさんと一緒に訪れたことを思い出しました。しかしラッセルさんたちの動きどうなるんですかね〜?動向を注目しています。2月から始まるLONGEST WALK30周年にも何らかの影響あるでしょうね!これからも北山さんの細やかなニュースありがたく拝見させていただきます!
ALL MY RELATIONS !
Posted by: ハル | Friday, January 11, 2008 08:46 PM
新年のごあいさつが遅れ寒中見舞いになりましてすみません
今年もよろしくお願いいたします
北山さんのブログを拝見してから、最近の私は
逆にBBCやCNNでニュースになるのでは・・と
いつもよりよく見ているのですが、全くなし。
時には「北山さんにからかわれたのかなあ」とさえ
思うほど、扱いがないのでそちらのほうに驚いています。
ラコタの痛みが開放されますように・・・
Posted by: 信珠 | Saturday, January 12, 2008 09:43 AM
ハルさん
やはりすべてはつながっているのでしょう。そうでなくては困りますし。
ラッセル・ミーンズももう70歳ですし、チャヌパ・グルハ・マニも60歳だそうですから、ふたりとも心なしか急いでいるのかも。でもラコタは彼らのうえのエルダーがしっかり腹が据わっているようだから。平和に治まるといいですね。それにしてもインターネットの力は偉大だね。70年代だったら、こんなニュースが聞こえてくることもなかったろうし。
Posted by: Kitayama Smiling Cloud Kohei | Sunday, January 13, 2008 12:20 AM
信珠さま
ほんとうに大きなメディアはコントロールされていますね。インターネットのおかげで、この話も世界に広がっているわけで、インターネットのなかでは少数民族がことのほか元気なのです。アマゾンのインディオだって、ネットで自分たちの置かれた状況を発信しているし、メキシコのチアパスの先住民たちのインターネットの活用の仕方は見事です。ラコタの人たちは、女性や年寄りたちの話をとにかくよく聞いてじっくりと考え、全員一致の解決策を見つけるまで徹底的にゆっくり話しあうのでしょう。アメリカ政府が野蛮な出方をして挑発などしないように、世界中が見ていることを盛大に言いふらす必要があります。ラコタの人たちがやっていることが、アメリカ各地の異なる部族にじわじわ影響を与えつつあることがわかります。
Posted by: Kitayama "Smiling Cloud" Kohei | Sunday, January 13, 2008 12:28 AM
一連のニュースを見ながら、僕もいまの時代だからこその独立宣言だな〜って思っていました。インターネットの普及してない頃なら、やっぱりBIAの建物を占拠したり、ウーンデッドニー占拠みたいなアピールでしか世界中に声を届けるしか方法がなかった訳で、となると即、武力衝突でしょうからね。ましてや今そんな非暴力ではない直接行動に出ると、一斉にテロリスト扱いを、それこそ主要なメディアを使って世界中にやるでしょうから。エルダーとなったラッセルさんたちのお手並み拝見ですね! ALL MY RELATIONS !
Posted by: ハル | Sunday, January 13, 2008 10:30 AM
レス、ありがとうございました。
自分の内に猜疑心が生まれたときに思いました。
情報が多すぎてどれを信じていいのかと思う自分と
情報がなさすぎた時代に目の前の人を信じて傷ついてきた
先住民達のことを。
よい先住民と悪い白人だじゃなく、
もしかすると悪い先住民もいたかもしれないし、
もしかすると良い白人もいたかもしれない。
理解しあうことは難しいし、時間が必要なのですよね。
きっと
Posted by: 信珠 | Saturday, January 26, 2008 10:02 PM