第50回グラミー賞のネイティブ・アメリカン・ミュージック部門にノミネートされた作品は
2008年2月10日にLAのステープルズ・センターで最優秀賞が発表される第50回グラミー賞のネイティブ・アメリカン・ミュージック・アルバムの部門にノミネートされたのは、『オクラホマ・スタイル(Oklahoma Style)』(Walter Ahhaitty & Friends)、『この踊り手を見つめよ(Watch This Dancer!)』(Black Lodge)、『オールド・タイムズのバラード(The Ballad of Old Times)』(Davis Mitchell)、『再結合(Reconnections)』(R. Carlos Nakai, Cliff Sarde & William Eaton)、『トーテミック・フルート・チャント(Totemic Flute Chants)』(Johnny Whitehorse)の5作品。また、メアリー・ヤングブラッド、ビル・ミラー、トニー・レビン、ケビン・ロックなどといったネイティブ・アメリカンの著名なミュージシャンたちがそれぞれ曲に参加してつくられている Peter Kater のアルバム「太陽の顔(Faces of the Sun)」はニューエイジ・ミュージック部門にノミネートされている。カルロス・ナカイは喜多郎と並んでグラミー賞ノミネートの常連だが、今回の顔ぶれの仲でのおすすめはジョニー・ホワイトホースのアルバム『トーテミック・フルート・チャント』(図版)だろう。これは、12のトーテムとなるものに捧げられたネイティブ・アメリカン・フルートによる祈りで、そのトーテムとは、クーガー、コヨーテ、サンダーバード、羽化、母なる地球、蛇、バッファロー、鯨、大角鹿、イーグル、熊、狼である。今回グラミーにノミネートされた合計6つの作品は、shop NATIVE HEARTからアクセスできるようにしておいた。視聴できるものもあるので、自分の耳でその出来を確かめてください。
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