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Wednesday, December 12, 2007

ホピの人たちは数千年間このようにして毎年新しい1年のサイクルの巡りを迎えてきた

soyalkachinaホピの村ではソーヤル(ソーヤラングゥ)の大祭の季節になりました。たしか冬至の日をはさんで前後8日間、あわせて16日間も続く大きな大祭です。来たるべき年にむけて頭とこころとからだをチューニングするための儀式が続くのです。

ホピの例祭のほとんどが9日間続けられるものですから、16日も続くこのソーヤルは1年のなかでも特別な、そして重要な祭礼であることがわかります。ホピの人たちがおこなうこの儀式は、他の儀式同様、祈りや贈り物によって、そしてソーヤルカチーナと言われる特別なカチーナ(図)の踊りによって目的をかなえるためのものですが、ソーヤルは特に太陽を呼び戻し、夏の家に向かう道にのせるためのものであり、来たるべき新しい成長の季節をもたらすために、すべてのいのちに力を与えることを眼目として、太陽が冬の家にはいる冬至の日にピークを迎えることになります。

ホピの年寄りたちはよく「ソーヤルは他を敬う心を子どもたちに教えるのにふさわしいとき」と言っていました。「子どものときにその心をしっかりと学べば、その子の生涯を通して他を敬う心は生き続ける」と。

子どもたちはソーヤルの期間を通して大声を出したり走りまわったりすることを厳しく禁じられます。なぜかというと、そうした行為は自己中心的なものだからです。その行為は一族の人たちの儀式のじゃまになるばかりでなく、その場に招来される神々のじゃまにもなるのです。

冬至の日にむけてのソーヤルというのは、新しい1年を迎えるために頭とこころとからだを浄化し、内的な平和を得るためのワークというふうに理解することもできます。ホピの人たちがソーヤルの儀式のなかで長い間おこなってきたことを細かく分析してみると、地球に生きる人が冬至の日に向けてするべきことがなんとなく見えてきますので、少し整理してみました。

新しい年を迎えるためになにをして過ごすか

◎自分以外の人のことを話すときには健全な言葉を使う。心を高く保ち、他人を傷つけない。

◎自分の願いに耳を貸してくださるようにスピリットたちに求め、全世界に慈しみの雨を降らしてくれることを請い願う。

◎心を乱すようなけたたましい言動を慎む。

◎子どもたちに他の人を敬うことを教え、なぜそれをしなくてはならないかを話して聞かせる。

◎地球をひとりの母なる女性として観じる。彼女は体を持つスピリットであり、人間のように感じているし、考えている存在である。

◎この平和と新しいいのちのための16日間は、自分と共にある母なる地球にどんなに小さなものであろうと穴を穿たない。

◎過去・現在・未来について自分の近くにいる人と話をする。世界でなにが起きているのかを語りあい、世界がどこに向かっているのかを語りあう。家族の絆を強くする機会はこのときをおいて他にない。地球に触れて生きるとはどういうことか、それがなぜ不可能なことになりつつあるのかを、どうすればそれを修正できるのかについて語りあう。

◎偉大なる精霊が示された法についてひとりで、親しいものたちとよく考える。自分たちが法について教わったこと、なにをすべきか、なにをしてはいけないか、教えからどのくらい遠ざかってしまっているのかを話しあい、頭とこころをリフレッシュさせる。または最初の法がどういうものだったかを確認する作業を行う。

◎この一年の自分の振る舞いを検証し、そして人類総体としての行いを検証していく作業。

◎この一年間の自分を正直に見つめなおし、いたらなかったもののうちどの部分を改めることができたかを確認する。

◎来たるべき年の計画を立てる。あらかじめわかっていることと、予知できないことにたいする心の準備。伝えられている予言をあらためて確認する作業。ホテビラの村で起こっていることが世界で起こることであるのだから、ホテビラでなにが起きているのか、そして世界でなにが起きているのを注視する。偉大な浄化の時のために、なにをすべきかを、たびたび考えるのは賢明なことである。

◎この世界を創られた存在、母なる地球、父なる太陽、そしてさまざまに力を与えてくれるスピリットたち、ここで、そして宇宙で、あらゆる動きを操っておられるものに思いを馳せ、偉大なる精霊の計画にのっとって自らの計画を立てること。自分の進むべき道をしっかりと見極めて、適切にそのための準備を整えること。


brightstar輝く星--ホピ・インディアンの少年の物語』ジョアン・ピアース著 北山耕平ほん訳 地湧社刊。1832年に起こったスペインの軍隊によるホピの子どもたちの拉致事件という実話を小説にしたもので、ひとりのホピの少年がどのように成長していくかを、その年のソーヤルを背景として描くことで教えてくれる小説。「真実は輝く星」というのが原題。著者は女性でホピおよびアメリカのサウスウエスト文化の研究家。いのちを大切にするホピの人たちの考え方やものの見方を身につけるのに適した本。お正月休みにぜひ読んでみてください。左のカバーをクリックするとアマゾンに飛びます。

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Comments

この挿絵の作者は誰ですか?

Posted by: masa | Monday, March 03, 2008 at 02:59 PM

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