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Monday, December 31, 2007

インターネット・エイジの南北アメリカ大陸先住民

南北アメリカの先住民たちがなぜこのような状況におかれていて、そしてここへきてなぜ自分たちの生存のためにアメリカに反旗を翻しているのかを理解するために、参考になるニュース。

start_quoteどうしてこんなに貧しいままなのか?

その最初の理由は、これらの国が金に飢えた狼のような白人の群(まずスペイン人、それからポルトガル人、フランス人、オランダ人、イギリス人……)によって、征服されたということにある。

彼らは先住民を殺すことをなんとも思わなかった。人間であることは認めたが、白人とは1段低い動物とみなされた。また、彼らは征服の報酬を被征服者の土地と労働に求めた。そこで非情な殺人、略奪、搾取がまかり通ったのである。

赤子を岩に叩き付けて殺す、木に何人もぶらさげて下から火を焚いてあぶり殺す、馬の後ろに引き摺って殺す。そんな不必要な殺人に、征服のための戦闘と天然痘の大流行が加わって、彼らの多くが死に絶えた(NGO サービバル・インターナショナルの推定によれば、1692年、ちょうどコロンブスの「発見」から200年たった時点で、9千万人いた先住民が、20分の1の450万人になっていたという)。end_quote

start_quoteだが、もちろん先住民もいつまでも無法な殺戮と搾取に甘んじていたわけではない。

1994年1月1日、NAFTA(北アメリカ通商協定)発効を期に立ち上がった、メキシコのEZLN(Ejército Zapatista de Liberación Nacional ・ サパティスタ国民解放軍(サパティスタ民族解放軍))などその一例である。

先日、スペインの前首相のホセ・マリア・アスナールが、先住民の抵抗とテロリズムをいっしょにしたような発言をしたが、これほど無知で的外れな意見はない。ラテンアメリカの先住民は、ETA(Euskadi Ta Askatasuna ・ バスコ解放同盟(バスク祖国と自由))や、ロシアのチェチェン武装勢力のように、排他的に自分たちの国を作ろうと意図したことは1度もない。人権が尊重され、平和で静かな生活が送れるよう望むだけなのである。

先住民たちはブッシュ政権のネオリベラリズムに強く反発する。それはネオリベラリズムが自由の名の下に帝国主義を推し進め、搾取を強化するからである。彼らは弱者を死に追いやる理論の信奉者なのだ。

しかし、民主主義と情報化が進んだおかげで、やっと棄民だった先住民にも希望が生まれてきた。ボリビアの先住民大統領エボ・モラーレスには、ベネズエラのチャベスやエクアドルのコレアといった心強い味方がついているし、何より、世界中から温かい激励が毎日、インターネットに乗ってやってくるようになったからである。end_quote

全文は以下に。

arrow2 先住民の歩いた長い受難の道

さらに大きな変化にのまれる2008年を理解し道に迷わないために、この冬に読んでおいていただきたい本がこれ。

反米大陸反米大陸―中南米がアメリカにつきつけるNO!
(集英社新書 420D)

著者 伊藤 千尋
価格: ¥ 735

内容紹介
中南米の近代史はアメリカによる侵略と支配、収奪の歴史である。アメリカはその政策をまず中南米で実践し、その後中東、アジアなど他の地域で大規模に展開してきた。中南米がたどってきた道を知れば、アメリカがこれから世界で、日本で何をしようとしているのかが分かる。そして今、アメリカが推し進める新自由主義経済政策による格差の拡大から、ブラジル、ベネズエラをはじめとして、中南米のほとんどの国が反米左翼政権となり、反米大陸といわれるほど独自の路線を打ち出している。最新のデータを駆使しながら、アメリカと中南米諸国の歴史と実情、未来に迫る。

著者について
一九四九年山口県生まれ。七九年に朝日新聞社入社。中南米特派員、バルセロナ支局長、ロサンゼルス支局長、「論座」編集部を経て、「Be」編集部に所属。著書に『狙われる日本』『フジモリの悲劇』『「ジプシー」の幌馬車を追った』『たたかう新聞「ハンギョレ」の12年』『人々の声が世界を変えた!』 などがある。

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北海道白老町がアイヌ民族を先住民と認める

東京新聞Web 2007年12月29日 15時37分

start_quote北海道白老町は29日までに、アイヌ民族を「先住民」と明記した「白老町アイヌ施策基本方針」を策定した。政府は「定義があいまいだ」としてアイヌを先住民族や先住民と認めておらず、公式文書で明記されたのは全国の自治体でも初めてとみられる。札幌市など「基本方針」の策定を検討している他の自治体にも影響を与えそうだ。end_quote

(中略)

start_quote前文の中で「アイヌ民族は、先住民として白老町の歴史の基礎を築き上げてきた」と明記。5つの重点施策も掲げ、その中で(1)アイヌ語など文化の復元と創造的継承への継続的支援(2)アイヌ文化に関する産業の創出−などを打ち出している。end_quote

source: アイヌ民族を先住民と明記 北海道白老町「基本方針」

arrow2 白老町アイヌ施策基本方針(白老町ウタリ施策推進室)

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Sunday, December 30, 2007

ラコタ共和国公式ウェブサイト

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サウスダコタはラコタ共和国に?

lakota_free植民地における人種隔離体制下に完全に組み込まれるまでのアメリカ・インディアンのなかにはその選んだ生き方に応じてさまざまな名前で呼ばれている人たちがいた。「アップル(外が赤くて内側が白い)」と呼ばれたり、「アンクル・トマホーク(トマホーク伯父さん)」と呼ばれていたり、「砦のまわりのプー太郎」と呼ばれたりする、さまざまな理由から征服者の生き方を迎合して白人階級社会の最下位に組み込まれた人たちで、この被征服民たちがピラミッドをのぼるにはスポーツ選手になるか、芸術家になるか、軍隊にはいるかしかなかった。最近では「BIAインディアン」とか「IRAインディアン」と呼ばれる人たちがいる。前者はアメリカの内務省インディアン事務局にすり寄った人たち、後者は1934年に施行された「インディアン再組織法(Indian Reorganization Act)」によりアメリカによってつくられた傀儡政権の部族議会(日本の自民党みたいなものと思えばわかりがいい)体制下の生き方をよしとする人たちである。今回、合衆国との条約からの完全撤退を表明した自由ラコタ代表団は、「自分たちはそうした植民地体制下のアパルトヘイトを受け入れて自由を求めることのない人たちを代表しない」とあらかじめ表明しているのが印象的だ。

新しい国境線はいまだ発表されていないが、彼らのドメインネームの変更は目を惹きつけるかもしれない。

    (旧)http://www.lakotafreedom.com/index.html

    (新)http://www.republicoflakota.com/index.htm

「Republic of Lakota」(ラコタ共和国)というふうになるのか・・・。

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第50回グラミー賞のネイティブ・アメリカン・ミュージック部門にノミネートされた作品は

Totemic Flute Chants2008年2月10日にLAのステープルズ・センターで最優秀賞が発表される第50回グラミー賞のネイティブ・アメリカン・ミュージック・アルバムの部門にノミネートされたのは、『オクラホマ・スタイル(Oklahoma Style)』(Walter Ahhaitty & Friends)、『この踊り手を見つめよ(Watch This Dancer!)』(Black Lodge)、『オールド・タイムズのバラード(The Ballad of Old Times)』(Davis Mitchell)、『再結合(Reconnections)』(R. Carlos Nakai, Cliff Sarde & William Eaton)、『トーテミック・フルート・チャント(Totemic Flute Chants)』(Johnny Whitehorse)の5作品。また、メアリー・ヤングブラッド、ビル・ミラー、トニー・レビン、ケビン・ロックなどといったネイティブ・アメリカンの著名なミュージシャンたちがそれぞれ曲に参加してつくられている Peter Kater のアルバム「太陽の顔(Faces of the Sun)」はニューエイジ・ミュージック部門にノミネートされている。カルロス・ナカイは喜多郎と並んでグラミー賞ノミネートの常連だが、今回の顔ぶれの仲でのおすすめはジョニー・ホワイトホースのアルバム『トーテミック・フルート・チャント』(図版)だろう。これは、12のトーテムとなるものに捧げられたネイティブ・アメリカン・フルートによる祈りで、そのトーテムとは、クーガー、コヨーテ、サンダーバード、羽化、母なる地球、蛇、バッファロー、鯨、大角鹿、イーグル、熊、狼である。今回グラミーにノミネートされた合計6つの作品は、shop NATIVE HEARTからアクセスできるようにしておいた。視聴できるものもあるので、自分の耳でその出来を確かめてください。

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Friday, December 28, 2007

ゴースト・ダンスは終わらない

lakota_freeブラック・エルクという、おそらくラコタで最も世界的に名の知られた聖者をして「国をまとめていた輪は壊れてばらばらになった。もはや中心はどこにもない。聖なる樹は死んだのだ」といわしめたウーンデッドニー渓谷の「大虐殺」の日が明日に迫りました。聖なる輪を修復する試みとしての、ラコタの人たちによる「対アメリカ政府とのすべての条約からの完全撤退と独立宣言」にいたる「ラコタの人たち、エルダーたち、母親と父親、そして子どもたちのために世界をまくり上げるための闘い」は、静かに、しかしはっきりと波紋を広げつつあります。

自由を愛するラコタの代表団のウェブサイトは一週間で50万ヒット記録しました。彼らの出す記者発表などでは、土地の名前も「サウスダコタ」の名前にかわって、すでに「ラコタ(以前のサウスダコタ)」と記述されています。そのラコタの土地で127年前にアメリカ軍によっておこなわれた大虐殺が、その後のラコタの人たちになにを与えたのかについて考えるための、美しくて悲しいビデオを、ロックのアーティストでありネイティブの血を引くロービー・ロバートソン(ザ・バンドの一員)が制作して公開しています。今回起こっていることは、あきらかにかつて19世紀末にはじまったこの「ゴースト・ダンス」の延長線上にあるものと認識することができるからです。以前このブログでその映像を紹介したサイトは「ここ」にあります。

arrow2 Ghost Dance

またゴースト・ダンスとはなにかということを教える「1890年のウーンデッドニー」というタイトルのビデオも YouTube にはあります。今日という日にご覧になるにはとてもふさわしい映像ですので、ぜひ。


WoundedKnee1890

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あなたとはあなたの食べてきたもののこと


「人間は十二歳まで食べていたものを一生食べていく。」

日本マクドナルドの初代社長だった藤田田(ふじたでん 2004年4月没)の言葉


arrow2 「人間は十二歳まで食べていたものを一生食べていく」

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Thursday, December 27, 2007

ラコタ国独立の経緯を確認する

lakota_free

12月19日に、ワシントンDCにて、合衆国政府を相手に交わした過去のすべての条約の破棄を表明した翌日、つまり2007年12月20日に、ラコタ・スーのアメリカン・インディアンの代表団は、自分たちの国が正式に主権国家であることを宣言した。条約撤回の声明は時をおかずして国務省長官補佐に手渡されて、1851年、および1858年にワイオミングのララミー砦で締結された条約に述べられているラコタ・スー・インディアン国と合衆国政府のあいだのすべての合意事項は、ここに完全に破棄された。

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Wednesday, December 26, 2007

アメリカ・インディアンの生き方に学ぶ「持続可能なライフデザイン」という文章

デザインがわかる NO.4デザインがわかる NO.4—本当にわかって楽しめる本 (4)
(ワールド・ムック 698 トム・ソーヤームックシリーズ 3)

価格:¥ 1,400 (税込)

デザインがわかる NO.4 (ワールドフォトプレス刊)という今月に発売されたムックに『アメリカ・インディアンの生き方に学ぶ「持続可能なライフデザイン」』として、伝統的ネイティブ・アメリカンの人たちの生き方を貫いているとされる「地球に生きる人としてのあり方」について原稿を書きました。ぜひお読みください。

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Indigenous Native American Prophecy(YouTube 版)

「Indigenous Native American Prophecy」は、強いて意味を汲んで日本語にすると「先住アメリカ民族の予言」となる。何週間か前にこれを見たときには、不思議な言い方をするものだなと思った。これが今回のラコタの国の独立の複線であったとはうかつにも気がつかなかった。今回のラコタの独立を断行した人たちが、反米大陸南アメリカの先住民たちと連帯を表明するために作成したものであった。アメリカはどこから来てどこへ向かおうとしているのか、地球の上でどう生きるかを忘れたアメリカが内側から崩れようとしていることを、今はなきフロイド・レッド・クロウ・ウエスターマンがわかりやすく自分の言葉で語っている。これから起こることをけして否定的にとらえてはならない。それは進化なのだからと。フロイド・ウエスターマンは今回の動きをスピリットの部分で後押しをしていたのだ。彼の偉大さと、ことの重要さを理解するために、そして先住アメリカ民族が今の世界をどのように見ているのかを知るために、ぜひ見るべきビデオのひとつ。

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ラコタがアメリカから自由になる宣言(YouTube 版)


*バックグラウンドに流れているのは先ごろスピリットの国に行かれたフロイド・レッド・クロウ・ウエスターマンの曲。

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プーチンがラコタの独立を認める発言か?

lakota_free

これはまだインターネットに流れてる噂に過ぎないし、未確認情報なのですが、ロシアの皇帝、いや大統領で、今の世界で最も大きな権力を持っているひとりであり、person of the yearTIME誌で2007年の顔に選ばれたウラジミール・プーチンが、昨日、「新生ラコタ国を独立国として認めることを考えている」と発言したというニュースが、これもアメリカとカナダにたいして独立のための闘いを続けているモホークの戦士から伝えられてきました。真偽のほどを知りたいな。極東ロシアの少数民族の国々の独立も認めるのかな? なわけないか。

追記 調べてみたところ、クレムリンからの情報で「プーチン大統領はロシア外務省に、合衆国から離脱し、占領を認めてきたすべての条約を破棄したラコタ・インディアン部族を独立国として認めるために必要な手続きをはじめるように命じた」ということらしい。150年以上も自国の占領を認めてきた新生ラコタ国は、代表団がすべての条約からの離脱を合衆国政府に通達すると共に、ワシントンDCに代表事務所を設けて、これまでボリビア、チリ、南アフリカ、ベネズエラの各在米大使館を訪問している。

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Sunday, December 23, 2007

新生ラコタ国の国境線の発表は28日に

lakota_free12月19日水曜日にワシントンDCにおいてラコタ国の独立を宣言した「ネブラスカ、ノースダコタ、サウスダコタ、モンタナにあるスー・インディアン居留地出身の自由を愛するラコタの代表団」は、1890年に合衆国軍隊がウーンデッドニーでおこなった大虐殺の記念日の前日である今月の28日、新たに独立宣言をしたラコタ国の国境線を発表すると伝えてきた。

reddot Lakota Freedom Delegation Official Website

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地球の聖地は守るぺし

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Friday, December 21, 2007

グレイト・ラコタ・ネーションがアメリカの支配から独立を宣言

北米先住民族ラコタ、米国から「独立宣言」 国際ニュース : AFPBB News

AFPが特電で流している。

【12月20日 AFP】「シッティング・ブル(Sitting Bull)」や「クレージー・ホース(Crazy Horse)」などの伝説的戦士を生んだ北米先住民族ラコタ族(Lakota Indians)の団体が、米国からの「独立」を宣言した。

ラコタ族の代表らは19日、ワシントンD.C.(Washington D.C.)郊外の荒廃した地区にある教会で記者会見を開き、「米国政府と締結した諸条約から離脱する」と発表。北米先住民族の運動で知られるベテラン活動家ラッセル・ミーンズ(Russell Means)氏が「われわれはもはや米国市民ではない。該当5州に住む者は皆、われわれに加わるのは自由だ」と述べた。会見場には少数の報道陣のほか、ボリビア大使館の代表も集まった。

新しく発足する「ラコタ国」には、ネブラスカ(Nebraska)、サウスダコタ(South Dakota)、ノースダコタ(North Dakota)、モンタナ(Montana)、ワイオミング(Wyoming)の5州の一部が含まれるという。ミーンズ氏によると、ラコタ国は独自の旅券や自動車免許証を発行し、住民が米国の市民権を放棄すれば住民税は徴収しないとしている。
現在、ラコタ族男性の平均寿命は世界でも最も短い44歳未満。10代の自殺率は米国平均の1.5倍、乳幼児死亡率は米国平均の5倍となっており、失業率も高い。ヤング氏は、自分の生きている間に問題は解決しないだろうとしながらも「わが部族は、単に這いつくばって生き延びたり、マスコットになるのではなく、『生』を求めている。米国を当惑させようとしているのではなく、われわれの子どもや孫のための戦いを続けるためにここにいるのだ」と決意を述べた。

ウーンデッドニー大虐殺の日(Dec. 29, 1890)を前にして、新しい闘いのはじまりか。ラコタの人たちの独立運動自体は30年前から続いていたが、自ら独立を公式に宣言したのは今回が初めてのこと。下に掲載するのは偉大なラコタ国の地図。独立宣言にはふくまれないコロラドの一部もふくめて、実際は6つの州にまたがっている。

lakota nation

Source : 北米先住民族ラコタ、米国から「独立宣言」 国際ニュース : AFPBB News

next Sitting Bull's warriors break away

next Lakota Nation Declares Independence From United States | December 20, 2007 | AHN

next Lakota Indians Announce Formal Separation from the United States

next Lakota group pushes for new nation

next CENSORED: Lakota delegation declares Lakota control of Dakota territory

next 20 Lakota announcement: Where does it go?

next Lakota withdraw from treaties, declare independence from U.S.

reddot Lakota Freedom Delegation

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新たなる輪

paw22日は冬至 (とうじ)です。地球で生きている人たちにとって重要で深い意味のある日です。なんとなくその日を過ごすのではなく、そのことを意識をして、新たなサイクルのはじまりを迎えてください。この一年間、有形無形にエネルギーを与え続けてくださった読者のみなさまに感謝いたします。

北山耕平(童心坊笑雲) 敬白   

next ホピの人たちは数千年間このようにして毎年新しい1年のサイクルの巡りを迎えてきた(Native Heart, December 12, 2007)

追記 今日は朝からずっとインターネットラジオの「Native Voice One」でフロイド・レッド・クロウ・ウエスターマンの追悼番組を放送してる。聞ける環境にある人はぜひ耳を傾けてみてください。

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Wednesday, December 19, 2007

平和に機会を与えるために知っておくべき言葉

「当然だが、普通の人間に戦争が好きなものなどいるわけがない。だが結局、政策を決定するのは国家の指導者であるわけで、民主主義の国であろうと、ファシストの国であろうと、独裁主義の国であろうと、議会制の国であろうと、共産主義独裁政権であろうと、国民を言いなりに引きずり回すのはむずかしいことでもなんでもない。いかなる声があがろうと、またそんな声はなかろうと、国民というのはじつに簡単に指導者の言いなりにすることができる。それは簡単だ。国民に向かって自分たちが攻撃されていると伝え、平和主義者たちを愛国心がかけていて、自国を危険にさらしていると糾弾するだけ、ただそれだけでいい。これはいかなる国においても通用することだ」

ヘルマン・ゲーリング ヒトラーの第三帝国元帥
第二次大戦後のニュルンベルク国際軍事法廷での陳述

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Friday, December 14, 2007

グランドファーザー・レッド・クロウの旅立ち

Mail from the Westerman family, December 13, 2007

Floyd Red Crow Westerman passed to the spirit world this morning (at 5 a.m.) in Los Angeles, California, with family at his side. Services are pending. We thank you from our hearts for all the prayers and support and kindness and love that you have shown him and us.

Gwen Westerman Griffin
Mankato, MN


12月13日付 ウエスターマンの家族からのメール

フロイド・レッド・クロウ・ウエスターマンが今朝(午前5時)、家族の見守るなかカリフォルニアのロサンジェルスでスピリットの世界に旅立ちました。葬儀の予定は未定。この間、彼とわたしたちにたいして、祈りをあげ、支援し、優しさと愛を与えてくださったみなさまに、わたしたちは心から感謝しています。

グゥエン・ウェスターマン・グリフィン
マンカト、ミネソタ

回復を見せていたと聞いていたのに・・・
セージを焚こう。煙をのぼらせよう。

享年71歳。

われわれがこれまで彼の歌と音楽を楽しんだごとく、
この世界を創られた存在も彼の歌と音楽を楽しまれんことを。

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Thursday, December 13, 2007

これがホピの生きる道

hopi_way_fool

知らない者  しかも

自分が知らないということも知らない者は
愚か者だ

愚かな人間は避けよ

hopi_way_child

知らない者  それでいて

自分が知らないということを知る者は
子どもだ

子どもには教えよ

hopi_way_sleep

知る者  それでいて

自分が知ってるということを知らない者は
寝ているのだ

寝てる人間は起こせ

hopi_way_wise

知る者  しかも

自分が知ってるということを知る者は
賢い

賢者には従え

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この2000年間にいったいなにが起きていたのだろうか?

Imagename

「縄文人はその日暮らしで厳しい食糧事情の中で生きていた、農耕が始まって豊かになった、なんていうのは誤りですよ。農耕社会は米などの主食が不作になるとたちまち困ってしまう。季節にあわせてあらゆる食材を利用していた縄文社会のほうがはるかに豊かだった。だからこそ1万年も続いたのです」

国学院大学文学部、小林達雄教授の縄文社会観は明快だ。縄文時代の遺跡から発見された食料は哺乳(ほにゅう)動物60種以上、貝類350種以上、魚類70種以上。このほかに500種以上の植物、加えて海藻や昆虫まで食べていたと考えられている。その多彩な食生活から連想できるのは、動植物についての知識が蓄積され、世代を超えて伝えられていったということだ。

「【日本を探す】縄文(2)自然の恵みを敬う」というMSN産経ニュースからの引用。産経ニュースは「縄文」が今の日本人や日本文化の本になっているという証拠探しにこのところいそがしい。縄文から現代に続く弥生への質的量的な転換について、直線の時代をさかのぼって探求する必要がある。時間が輪を描いていた時代を生きる縄文人の末裔たちがたった数千年でかくもめちゃくちゃな国土改造をおこなったとは、およそ考えにくいのだが。上の図版は、いわゆる「縄文カレンダー」。

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Wednesday, December 12, 2007

ホピの人たちは数千年間このようにして毎年新しい1年のサイクルの巡りを迎えてきた

soyalkachinaホピの村ではソーヤル(ソーヤラングゥ)の大祭の季節になりました。たしか冬至の日をはさんで前後8日間、あわせて16日間も続く大きな大祭です。来たるべき年にむけて頭とこころとからだをチューニングするための儀式が続くのです。

ホピの例祭のほとんどが9日間続けられるものですから、16日も続くこのソーヤルは1年のなかでも特別な、そして重要な祭礼であることがわかります。ホピの人たちがおこなうこの儀式は、他の儀式同様、祈りや贈り物によって、そしてソーヤルカチーナと言われる特別なカチーナ(図)の踊りによって目的をかなえるためのものですが、ソーヤルは特に太陽を呼び戻し、夏の家に向かう道にのせるためのものであり、来たるべき新しい成長の季節をもたらすために、すべてのいのちに力を与えることを眼目として、太陽が冬の家にはいる冬至の日にピークを迎えることになります。

ホピの年寄りたちはよく「ソーヤルは他を敬う心を子どもたちに教えるのにふさわしいとき」と言っていました。「子どものときにその心をしっかりと学べば、その子の生涯を通して他を敬う心は生き続ける」と。

子どもたちはソーヤルの期間を通して大声を出したり走りまわったりすることを厳しく禁じられます。なぜかというと、そうした行為は自己中心的なものだからです。その行為は一族の人たちの儀式のじゃまになるばかりでなく、その場に招来される神々のじゃまにもなるのです。

冬至の日にむけてのソーヤルというのは、新しい1年を迎えるために頭とこころとからだを浄化し、内的な平和を得るためのワークというふうに理解することもできます。ホピの人たちがソーヤルの儀式のなかで長い間おこなってきたことを細かく分析してみると、地球に生きる人が冬至の日に向けてするべきことがなんとなく見えてきますので、少し整理してみました。

新しい年を迎えるためになにをして過ごすか

◎自分以外の人のことを話すときには健全な言葉を使う。心を高く保ち、他人を傷つけない。

◎自分の願いに耳を貸してくださるようにスピリットたちに求め、全世界に慈しみの雨を降らしてくれることを請い願う。

◎心を乱すようなけたたましい言動を慎む。

◎子どもたちに他の人を敬うことを教え、なぜそれをしなくてはならないかを話して聞かせる。

◎地球をひとりの母なる女性として観じる。彼女は体を持つスピリットであり、人間のように感じているし、考えている存在である。

◎この平和と新しいいのちのための16日間は、自分と共にある母なる地球にどんなに小さなものであろうと穴を穿たない。

◎過去・現在・未来について自分の近くにいる人と話をする。世界でなにが起きているのかを語りあい、世界がどこに向かっているのかを語りあう。家族の絆を強くする機会はこのときをおいて他にない。地球に触れて生きるとはどういうことか、それがなぜ不可能なことになりつつあるのかを、どうすればそれを修正できるのかについて語りあう。

◎偉大なる精霊が示された法についてひとりで、親しいものたちとよく考える。自分たちが法について教わったこと、なにをすべきか、なにをしてはいけないか、教えからどのくらい遠ざかってしまっているのかを話しあい、頭とこころをリフレッシュさせる。または最初の法がどういうものだったかを確認する作業を行う。

◎この一年の自分の振る舞いを検証し、そして人類総体としての行いを検証していく作業。

◎この一年間の自分を正直に見つめなおし、いたらなかったもののうちどの部分を改めることができたかを確認する。

◎来たるべき年の計画を立てる。あらかじめわかっていることと、予知できないことにたいする心の準備。伝えられている予言をあらためて確認する作業。ホテビラの村で起こっていることが世界で起こることであるのだから、ホテビラでなにが起きているのか、そして世界でなにが起きているのを注視する。偉大な浄化の時のために、なにをすべきかを、たびたび考えるのは賢明なことである。

◎この世界を創られた存在、母なる地球、父なる太陽、そしてさまざまに力を与えてくれるスピリットたち、ここで、そして宇宙で、あらゆる動きを操っておられるものに思いを馳せ、偉大なる精霊の計画にのっとって自らの計画を立てること。自分の進むべき道をしっかりと見極めて、適切にそのための準備を整えること。


brightstar輝く星--ホピ・インディアンの少年の物語』ジョアン・ピアース著 北山耕平ほん訳 地湧社刊。1832年に起こったスペインの軍隊によるホピの子どもたちの拉致事件という実話を小説にしたもので、ひとりのホピの少年がどのように成長していくかを、その年のソーヤルを背景として描くことで教えてくれる小説。「真実は輝く星」というのが原題。著者は女性でホピおよびアメリカのサウスウエスト文化の研究家。いのちを大切にするホピの人たちの考え方やものの見方を身につけるのに適した本。お正月休みにぜひ読んでみてください。左のカバーをクリックするとアマゾンに飛びます。

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Monday, December 10, 2007

歴史

お話しのなかに兵隊が出てくると、いきなりそのお話しは「歴史」と呼ばれることに、わたしは気がついていた。兵隊が姿をあらわすまでは、そのお話は「神話」とか、「民話」とか、「伝説」とか、「おとぎ話」とか、「口承歌謡」とか「民族誌」などと呼ばれている。兵隊たちが登場したあとは、それは「歴史」と呼ばれるのだ。

ポーラ・ガン・アレン 小説家 ラグナ・プエブロ/スー(1939 - )

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今日は世界人権デーだから「人間としての権利」について確認しておく

人間の権利に関する普遍的宣言の概要(簡略版・世界人権宣言)

  1. 人間は誰もが自由であり、例外なくみな自由な人間として、あつかわれなくてはならない。
  2. 人間は肌の色や宗教や言葉などの違いはあっても、誰もが平等である。
  3. 人間は誰もが自由で安全に生きる権利を持つ。
  4. 誰もあなたを奴隷にする権利など持たないし、あなたも誰かを自分の奴隷にすることはできない。
  5. 誰もあなたを傷つけ、拷問する権利を持たない。
  6. 人間は誰もが法律によって等しく平等に扱われる権利を持つ。
  7. 法律はすべての人に同じものが、同じように適用されなくてはならない。
  8. 人間は誰もが自分の権利の尊重されないときに法的な援助を求める権利を持つ。
  9. 誰もあなたを不当に牢屋に押し込めたり自国から追放する権利を持たない。
  10. 人間は誰もが公開された公正な裁判を受ける権利を持つ。
  11. 人間は誰もその罪が証明されるまでは無実と考えられるべきである。
  12. 人間は誰もが自分の身に危害が加えられそうなときは助けを求める権利を持つが、しかし誰であれ正当な理由もなくあなたの家に押し入ったり、あなたの手紙を開封したり、あなたとあなたの家族を悩ましたりすることはできない。
  13. 人間は誰も望むままに旅をする権利を持つ。
  14. 人間は誰でも、虐げられたり迫害される危険にさらされているのなら、自国以外の国に行き、そこで保護を求める権利を持つ。
  15. 人間は誰でもひとつの国に属する権利を持つ。あなたが望んで他の国に属したいのであれば、誰にもそれを妨げる権利はない。
  16. 人間は誰でも結婚し家庭を築く権利を持つ。
  17. 人間は誰でも土地や財産を所有する権利を持つ。
  18. 人間は誰でも自分の宗教のあらゆる面を実習し、これに従い、また望むなら宗教をかえる権利を持つ。
  19. 人間は誰でも自分の思うところを述べ、情報を与え、また得る権利を持つ。
  20. 人間は誰でも平和的な方法で話し合いや結社に加わる権利を持つ。
  21. 人間は誰でも自国の政府を選ぶ力となりこれに参加する権利を持つ。
  22. 人間は誰でも社会保障および自分の技術を磨く権利を持つ。
  23. 人間は誰でも安全な環境においける適正な賃金のために働き、労働組合に加わる権利を持つ。
  24. 人間は誰でも休息し余暇を楽しむ権利を持つ。
  25. 人間は誰でも標準的な生活を存分におくり、病の時は医学的援助を受ける権利がある。
  26. 人間は誰でも学校に行く権利を持つ。
  27. 人間は誰でも自らのコミュニティーにおける文化的生活を共有する権利を持つ。
  28. 人間は誰でもここに記されたすべての権利が行き渡るのに欠かすことのできない社会秩序を尊重しなければならない。
  29. 人間は誰でも自分以外の人の権利とコミュニティーと公共の財産とを尊重しなければならない。
  30. 誰もこの宣言のなかに記されたどの権利をとりあげる権利を持たない。

arrow2 簡略版ではない公式の日本語版『世界人権宣言』(1948.12.10 第3回国連総会採択)

簡略版・世界人権宣言の英語版はこの下にあります。

Continue reading "今日は世界人権デーだから「人間としての権利」について確認しておく"

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Sunday, December 09, 2007

ピース、ピース、ピース、ピース・オブ・マインド、ピース・オン・アース

ぼくは信じてる。世界の平和を人びとが望めば、たちまち平和が訪れると。問題は、そんな簡単に平和が手にはいるものだとは、みんなが気がついていないことなんだ。

ジョン・レノン 1969年

昨日ジョン・レノンの命日に紹介したヨーコさんが提供してる「イマジンピース」というサイトに行くと、ヨーコさんが27年前のあの日のジョンにあてて書いた英語の手紙を読むことができる。このサイトは今年の10月9日のジョン・レノンの67歳の誕生日の日に開始された「史上最大のオンライン・ピース・イベント」のステージである。

まだ生まれていなかった人もいっぱいいるのだろうけれど、27年なんてつい昨日のようにも思える反面、ずいぶん大昔のようにも思えて、妙な感慨にふけることが(ぼくには)できた。それに「(あなたが望むなら)戦争は終わる」「平和に機会を与えよう」のジョンとヨーコのインタヴューが自動的に流れてくる。平和な目で、少し怒ったように、ジョンがどうやって平和を手に入れるかについて語っている。

平和とはなにか、「(あなたが望むなら)戦争は終わる」のポスターの意味、ありとあらゆる平和、心の平和、地球の平和、平和、平和、平和、戦争は終わる、平和、平和、平和、ピース、ピース、ピース・・・そしてその隣にある『WAR IS OVER! IF YOU WANT IT 「(あなたが望むなら)戦争は終わる」』のポスター。

実はこのポスターは、その昔、戦争中毒のアメリカが別のところでエゴイスティックな別の戦争をしていたとき、ジョンとヨーコがデザインを考えて、クリスマスと新年の挨拶のために世界に向けて作ったものだ。そのポスターの下に「アートワークはここからダウンロードできます」と書かれているので、クリックしてみるといい。すると、原寸大の大きなポスターがどこからともなく降ちてくる。そうしたらそれをプリントアウトして、あなたの部屋の窓に、学校の教室の窓に、職場の部屋の窓に、自動車の窓に、コンピュータに、そして世界の人から見えるところならどこにでも張りだして、このホリデーシーズンを過ごしてくださいと、ヨーコさんとジョンさんのスピリットが言っている。

良いクリスマスを!

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Saturday, December 08, 2007

今、最も先住民にたいする人権侵害がひどい10の国

news国連の世界人権デー(12月10日)を前に、地球各地で生き延びている先住民の支援活動を展開するサバイバル・インターナショナルが「2007年で最も人権侵害がひどい10の国」として先住民の人権の侵害が極端にひどい10ヵ国の名前を公開した。それらの国名のリストは以下のとおり。

今、最も先住民にたいする人権侵害がひどい10の国
  • インドネシア
  • オーストラリア
  • Terrible
  • カナダ
  • アメリカ合衆国
  • ニュージーランド
  • ボツワナ
  • ブラジル
  • ペルー
  • パラグアイ
  • マレーシア

Source : Survival names ‘terrible ten’ – key abusers of tribal peoples’ rights

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in the spirit of John Lennon



IMAGINE PEACE

in the spirit of John Lennon


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Friday, December 07, 2007

死刑執行のニュースを聞いて思うこと




われわれはどうして、

人を殺すことが間違っていることを世界に示すために、

その人間を殺さなくてはならないのだろうか?



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原子力についてのふたつの大いなる疑問

questionmark日本ではなぜ原子力のことが事故以外にはメデイアで報道されないのか?

日本ではなぜ政治家が原子力の問題に正面から触れようとしないのか?

このふたつの疑問を一度でも考えたことがある人は、原子力料情報室が12月5日に公開した『Atomでナイト?! 〜国会議員と原子力トーク!〜』というイベントの6本の記録動画をご覧ください。『Atomでナイト?! 〜国会議員と原子力トーク!〜』は11月14日に再処理工場を知る会が催したイベントです。少なくとも原子力にたいして正直に向かいあおうとする3人の例外的に正直な政治家たちの話は、この国の政治について考えるときに、頭に入れておくべき内容を含んでいます。

arrow2 原子力資料情報室(CNIC) 国会議員と原子力トーク!

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Thursday, December 06, 2007

そして聖なる山ベア・ビュートはもとの静けさを取り戻した

Bear Butteひとつ良いニュースをお知らせする。サウスダコタ州スタージス郡のスタージスという町の北東、平原インディアンが聖なる山として信仰を集めてきたベア・ビュートという山の麓で、多くの先住民たちの抗議にも耳を傾けずにベア・ビュート・サンセット・ラリーなる巨大酒場を営業していた酒場のオーナーのジェイ・アレンにたいし、ミード郡委員会は本日12月6日、今後は郡の内部においては酒の販売許可証の更新を認めない決定をくだした。万物を創られたお方の神はからいにより、今回のこの決定で、聖なる山の神聖さはかろうじて保たれる結果となった。昨年本ブログでベア・ビュートの状況を伝えて聖なる山を守るためのインターネットによる署名をお願いし、それにこたえて有志の方々にも参加していただいてからすでに1年と7ヶ月がたっている。その間いったい経過はどうなっているのかと心穏やかでなかった人たちとともに、今日はこの結果をひとまず喜びたい。

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ファースト・ネーションズの文化に題材を求めたマスコットたちに会いに行くかい

The Vancouver 2010 Mascotsここへきて巷では来年の北京オリンピックのことがしばしば話題になるが、同じ北半球で冬を迎えているカナダの西部太平洋岸の都市バンクーバーの人たちは、今から2年後の「冬季」オリンピックのことで頭がいっぱいだ。ここに紹介するのはバンクーバー冬季五輪とその後のパラリンピックのマスコットたちであります。ミーガとクアッチとスーミィ。

ミーガは土地の先住民(ファースト・ネーションズ・ピープル)の神話に登場する「海熊」、体がオルカで熊のスピリットが宿る生きもの、海にいるときはオルカであり、陸に上がると熊に変身する。ミーガは子どもで、スノーボーダーにあこがれている。

クアッチは「サスカッチ」に由来する。カナダやアメリカ北部の森に暮らす伝説の雪男。「ビッグフット」と呼ばれることもあるが、サスカッチの方が愛くるしくていいと言う人も。(彼の地ではSOSは「Save Our Sasquatch」の頭文字ということになってる)大きいけれど恥ずかしがり屋でおとなしく、マスコットになったクアッチはウインタースポーツ全般が好きだけれど、特にホッケーが好みで、いつの日にかゴールキーパーとして世界に名を轟かせることを夢見る。

スーミィもファースト・ネーションズの人たちの神話のなかに登場するような存在。動物の守護スピリットで、オルカの帽子をかぶり、サンダーバードの羽根で力強く空を飛び、黒熊の毛で覆われた脚で大地を駆け回る。

ことほどさように先住民の文化の影響が色濃く反映されたバンクーバー2010冬季オリンピックは、2010年2月12日から28日まで。

arrow2 Meet The Vancouver 2010 Mascots here!

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地球温暖化と環境の現状に対する人々の覚醒を促す5ヶ月間におよぶウォークの旅立ちまであと2ヵ月

the Longest Walk 2008
11月中旬の記事「30年ぶりのザ・ロンゲスト・ウォーク」に対し、日本からこれに参加を希望したり、ウォークについてもっと詳しいことを知りたかったり、参加をきめた人たち同士でコミュニケーションをとるために「THE LONGEST WALK 2」というコミュニティーが10月から mixi で立ちあがっている。この動きについて情報をフォローしたいひとや、志を同じにする人は、参加するといいだろう。地球温暖化と環境の現状に対する人々の覚醒を促すための、のべ7000キロ、5ヶ月間におよぶウォークの旅立ちまであと2ヵ月。

arrow2 mixi community : THE LONGEST WALK 2

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Wednesday, December 05, 2007

このサイトからの引用に際してのお願い

cloudsデジタルの時代にあって、そのコンテンツは簡単にコピーできることはわかってはいるのだけれど、このサイトからコピーしたものを自分のサイトに貼り付けて公開されるときには、各人が責任を持って応分の敬意を払ってくれることを、ぼくは要求します。(ホピの教えのように部分引用が認められないものもあります)

ネイティブ・アメリカンのエルダーたちの言葉は、それがスピリットに関するものになればなるほど、日本語にする者のスピリットもまた問われることになります。オリジナルの精神性がいかに高くても、日本語になると翻訳者の言葉の精神性のレベル以上のものは表現されないのです。彼らの言葉を別の言葉に飜訳にするには、単に英語の力以上のものと、スピリットからの力添えも要求されます。誰が飜訳しているのかによって伝えられるべきものの質も精神性のレベルも異なることが多々あります。

したがって引用をされるときには、それが誰の言葉なのかを伝えるのはもちろん、それを誰がどこで翻訳したものかにも、これからはどうか配慮していただきたい。そして言葉の扱い方には敬意を払っていただきたい。コピーしてペーストするのはたやすいのですが、ネイティブのエルダーの言葉などの場合、誰がいつどこでその言葉を日本語化したのかもまた、オリジナルの精神に到達するための情報としても、とても重要なものになります。

敬具  

北山耕平

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Saturday, December 01, 2007

チーフ・アーボルが出した最も新しいメッセージを解読する

Kenahkihine 2006
カナキヘン(2006/12)
Kenahkihine & Mother
カナキヘンと母親(2007/10)
Black Buffalo with white legs
足先が白毛の黒バッファロー
Kenahkihine & Black Baffalo
カナキヘンと黒バッファロー

whitebuffaloンシルバニア州ファーミントンにあるウッドランド・ズーという名前の民間の小さな私設動物園で昨年12月にバッファローの白い赤ちゃんが生まれたことはすでにお知らせしてある。その土地の先住民たちから彼らの言葉で白いバッファローは「カナキヘン(Kenahkihine)」と名づけられた。「われらをお見守りください(Watch Over Us)」という意味だそうだ。その後の「カナキヘン」について断片的に情報が届けられるだけだったが、ほぼ一年たってようやく事実と共にその意味も明らかになってきている。

事実経過をはっきりさせておくと、昨2006年5月にまずその動物園で連れてこられたばかりの二頭のバッファローのうち一頭から普通の茶色いバッファローの赤ん坊が誕生した。普通の出産だった。バッファローは以後それら二頭の雌しかいないところで飼われていた。その出産からわずか6ヶ月後の11月12日に、5月に子供を産んだのと同じバッファローからまた赤ん坊が生まれた。普通のバッファローの妊娠期間は9ヶ月である。しかしその赤ん坊は母親の胎内で完全に育ってから生まれてきた。そしてその雄の赤ん坊は全身が白い毛で覆われていたのだ。彼が「カナキヘン」である。

ラコタ、ナコタ、ダコタの人たちから自分たちの予言の確認の意味で、ラコタの精神的指導者のひとりであるデイビッド・スワローが今年2007年の4月に動物園を訪れて確認をし儀式を執りおこなった。さらに今年の6月、ラコタの精神的指導者たちからの要請を受けて、動物園の近くに暮らすホリカチュクとショウニーの混血であるホーク・マイケル・スピサク(Hawk Michael Spisak)とそのパートナーで東部チェロキーの血を引くタムラ・ブレナン(Tamra Brennan)のふたりが定期的に動物園を訪れて祈りの儀式を執りおこなうようになった。

ところが今年の7月28日の日に再び特筆すべき異変が起きた。カナキヘンとその母親のバッファローのふたりとともにひとつの囲いの中に入れられていたもうひとりの別のバッファローが、実際いかなる雄のバッファローも雄牛もそばに近づいたことがなかったと証明されている雌のバッファローが、誰も想像していなかったその日に出産したのだ。生まれたのは女の子のバッファローで、全身が黒い毛で覆われていたが、4本の脚の下半分が白毛だった。処女懐胎としか言いようのない出来事だった。

動物園のオーナーは、母親バッファローが他の雄の近づけない環境にいたことが証明されると驚きを隠せず、人工授精などの可能性も調査したもののすべてが否定された。この不思議な出来事が、スピサクとタムラによって全米各地の先住民の指導者に報告された。そしてスピリチュアルリーダーのすべてがこれは全人類にとって重要な出来事であることを確認し、それ以後くだんの動物園の問題の三頭がいる囲いの前ではさまざまな儀式が断続的に続けられているという。

そこまでをのみこんだ上で、アーボル・ルッキング・ホースが11月12日月曜日に世界中の心ある人に向けて発信したメッセージをお読みください。飜訳はあわただしいなか小生があわててやっつけたので今後間違いがあれば手を入れていくことをあらかじめご了承ください。

ミタクエ オヤシン
(わたしにつながるすべてものたちに)

またひとつ偉大なるメッセージが動物の国からわれわれの元に届けられた。このたびの報せは、今までにもまして急を要するものだ! かねてより別の白いバッファローが誕生したというニュースをわたしは気にしていたのだが、このたびの報せは、今までのいかなる御しるしとも大きく異なっている。

地球の温暖化が世界に向けて発表されたのと同じ1994年以来、この地球の上に、少なくとも4年から6年の間隔を置いて、聖なる白いバッファローの仔たちがお立ちになられた。バッファローはわれわれにとてつもない緊急事態が起こっていることをその御しるしによって示されてきただけでなく、他の世界の多くでも動物の国が、この神聖な色のさまざまな動物を誕生させてきた。その色は「南」を表す。そして南は、われわれがスピリットの世界へ行くときに、ひとつの輪を完成させるときに通り抜ける方角である。この解釈は、わたしが大切に守り続けてきた包み、白いバッファローの仔牛の娘からの予言を今に伝える神器の収められた包みと関係する。かつて彼女はこう語られた。彼女のスピリットがこの大地のうえにたつとき、それは偉大なる変化がわれわれのすべてにまさに起ころうとしていることを伝えるためであると。そのときには、二本の脚を持つものたちは、自分たちが作り出した地球の傷を癒すためにその進む道を変えることになる。いのちとスピリットとを敬うという境界線が、おそらくそのときには破られていることだろうと。

今回の白いバッファローの誕生もそうした御しるしのひとつであり、事態が切迫しつつあることの自覚をうながしている。今回の新しい白いバッファローの生誕には、ふたりの雌のバッファローしか関係していない。彼女たちは隔離されていた。雄のバッファローの姿は影も形もなかった。とても信じられないことかもしれない。しかもこのたびはバッファローたちが飼育されているところの人たちも、雌のバッファローに人工授精を施したとして非難を受けたくないがために、ひたすら沈黙を守っている。過去にも、白いバッファローの仔牛を所有することを宣伝材料にしていると非難を浴びるような事例があったからだ。

ペンシルバニア州ファーミントン市にあるウッドランド動物園が自分たちの施設に2頭の雌のバッファローを運び込むことにきめた。バッファローたちが連れてこられたとき、一頭の雌は妊娠していた。やがて彼女は仔牛を出産した。その仔牛は売られていった。そして6ヶ月後、同じ彼女が再び別の仔牛を産み落としたのだ。今度は白いバッファローの仔だった。普通バッファローは人間と同じように出産までに9ヶ月を要する。彼女と一緒に連れてこられて、同じところで飼育されていた別の雌のバッファローは、その白いバッファローの仔が地球に立たれてから9ヶ月後に、黒いバッファローの仔を産んだ。そして今度もまた雄のバッファローの存在はまったくなかった。

わたしがこの事実に着目したのはそれからまもなくのことだ。一連の儀式が終わり、真相やメッセージを理解できるようになるまで、わたしは発言を控えるようにしてきた。

1994年以来、何度かこの種類の御しるしがもたらされた。だが人びとはその御しるしに耳を傾けることも、動物の国からメッセージとして送られてくる大切ななにかを受けとめることも、どちらもしたくはないようだった。これは信仰の問題とも大いに関係する。

メッセージが伝えているのは次のようなことである。われわれは今たいへんに危険なときにいる! 偉大なる曾祖母の地球(Unc’i Maka)のうえにいる人びとは頭のなかで、地球という大きな共同体のなかで暮らすわれわれすべてを痛めつけている新しい生き方に焦点を合わせることを選択している。この生き方は戦争を選択し、物理的に、あるいは言葉を用いて、互いに傷つけあい、自分たちが真に必要とする以上の資源を奪い去ることで曾祖母の地球を(Unc’i Maka)を冒涜し続けている。こうした選択はただわれわれ人間だけを傷つけるのではなく、われわれが受け入れた生き方によって無数の動物の国々を死に追いやり絶滅させていっている。偉大なる曾祖母の地球(Unc’i Maka)は、すべてのいのちに食べるものを与え続けるために、過酷なときを送ることになるだろう。こうした選択は出来うる限りすみやかに、ひとりひとりが、すべての人の手の中で変えていかなくてはならない。いのちのスピリットを敬う心が取り戻され、しかるべきところに境界線が引き直されて、すべての人たちの生活のなかに信仰が戻らなくてはならない。

われわれにはこの声に耳を傾ける以外の選択はない!

地球に平和が広く行き渡らんことを!
聖なるいのちの輪のなか、
そこには終わりもなければ、はじまりもなし!


チーフ・アーボル・ルッキング・ホース
 聖なる白いバッファローの仔牛のパイプの第19代目守り人

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next いつまでも見守ってくれるといいのだが(December 25, 2006)

reddot WHITE BUFFALO CALF WOMAN STORY As told by John (Fire) Lame Deer ホワイト・バッファロー・カーフ・ウーマンの言い伝え 北山耕平訳

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