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カナキヘン(2006/12) |
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カナキヘンと母親(2007/10) |
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足先が白毛の黒バッファロー |
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カナキヘンと黒バッファロー |
ペンシルバニア州ファーミントンにあるウッドランド・ズーという名前の民間の小さな私設動物園で昨年12月にバッファローの白い赤ちゃんが生まれたことはすでにお知らせしてある。その土地の先住民たちから彼らの言葉で白いバッファローは「カナキヘン(Kenahkihine)」と名づけられた。「われらをお見守りください(Watch Over Us)」という意味だそうだ。その後の「カナキヘン」について断片的に情報が届けられるだけだったが、ほぼ一年たってようやく事実と共にその意味も明らかになってきている。
事実経過をはっきりさせておくと、昨2006年5月にまずその動物園で連れてこられたばかりの二頭のバッファローのうち一頭から普通の茶色いバッファローの赤ん坊が誕生した。普通の出産だった。バッファローは以後それら二頭の雌しかいないところで飼われていた。その出産からわずか6ヶ月後の11月12日に、5月に子供を産んだのと同じバッファローからまた赤ん坊が生まれた。普通のバッファローの妊娠期間は9ヶ月である。しかしその赤ん坊は母親の胎内で完全に育ってから生まれてきた。そしてその雄の赤ん坊は全身が白い毛で覆われていたのだ。彼が「カナキヘン」である。
ラコタ、ナコタ、ダコタの人たちから自分たちの予言の確認の意味で、ラコタの精神的指導者のひとりであるデイビッド・スワローが今年2007年の4月に動物園を訪れて確認をし儀式を執りおこなった。さらに今年の6月、ラコタの精神的指導者たちからの要請を受けて、動物園の近くに暮らすホリカチュクとショウニーの混血であるホーク・マイケル・スピサク(Hawk Michael Spisak)とそのパートナーで東部チェロキーの血を引くタムラ・ブレナン(Tamra Brennan)のふたりが定期的に動物園を訪れて祈りの儀式を執りおこなうようになった。
ところが今年の7月28日の日に再び特筆すべき異変が起きた。カナキヘンとその母親のバッファローのふたりとともにひとつの囲いの中に入れられていたもうひとりの別のバッファローが、実際いかなる雄のバッファローも雄牛もそばに近づいたことがなかったと証明されている雌のバッファローが、誰も想像していなかったその日に出産したのだ。生まれたのは女の子のバッファローで、全身が黒い毛で覆われていたが、4本の脚の下半分が白毛だった。処女懐胎としか言いようのない出来事だった。
動物園のオーナーは、母親バッファローが他の雄の近づけない環境にいたことが証明されると驚きを隠せず、人工授精などの可能性も調査したもののすべてが否定された。この不思議な出来事が、スピサクとタムラによって全米各地の先住民の指導者に報告された。そしてスピリチュアルリーダーのすべてがこれは全人類にとって重要な出来事であることを確認し、それ以後くだんの動物園の問題の三頭がいる囲いの前ではさまざまな儀式が断続的に続けられているという。
そこまでをのみこんだ上で、アーボル・ルッキング・ホースが11月12日月曜日に世界中の心ある人に向けて発信したメッセージをお読みください。飜訳はあわただしいなか小生があわててやっつけたので今後間違いがあれば手を入れていくことをあらかじめご了承ください。
ミタクエ オヤシン
(わたしにつながるすべてものたちに)
またひとつ偉大なるメッセージが動物の国からわれわれの元に届けられた。このたびの報せは、今までにもまして急を要するものだ! かねてより別の白いバッファローが誕生したというニュースをわたしは気にしていたのだが、このたびの報せは、今までのいかなる御しるしとも大きく異なっている。
地球の温暖化が世界に向けて発表されたのと同じ1994年以来、この地球の上に、少なくとも4年から6年の間隔を置いて、聖なる白いバッファローの仔たちがお立ちになられた。バッファローはわれわれにとてつもない緊急事態が起こっていることをその御しるしによって示されてきただけでなく、他の世界の多くでも動物の国が、この神聖な色のさまざまな動物を誕生させてきた。その色は「南」を表す。そして南は、われわれがスピリットの世界へ行くときに、ひとつの輪を完成させるときに通り抜ける方角である。この解釈は、わたしが大切に守り続けてきた包み、白いバッファローの仔牛の娘からの予言を今に伝える神器の収められた包みと関係する。かつて彼女はこう語られた。彼女のスピリットがこの大地のうえにたつとき、それは偉大なる変化がわれわれのすべてにまさに起ころうとしていることを伝えるためであると。そのときには、二本の脚を持つものたちは、自分たちが作り出した地球の傷を癒すためにその進む道を変えることになる。いのちとスピリットとを敬うという境界線が、おそらくそのときには破られていることだろうと。
今回の白いバッファローの誕生もそうした御しるしのひとつであり、事態が切迫しつつあることの自覚をうながしている。今回の新しい白いバッファローの生誕には、ふたりの雌のバッファローしか関係していない。彼女たちは隔離されていた。雄のバッファローの姿は影も形もなかった。とても信じられないことかもしれない。しかもこのたびはバッファローたちが飼育されているところの人たちも、雌のバッファローに人工授精を施したとして非難を受けたくないがために、ひたすら沈黙を守っている。過去にも、白いバッファローの仔牛を所有することを宣伝材料にしていると非難を浴びるような事例があったからだ。
ペンシルバニア州ファーミントン市にあるウッドランド動物園が自分たちの施設に2頭の雌のバッファローを運び込むことにきめた。バッファローたちが連れてこられたとき、一頭の雌は妊娠していた。やがて彼女は仔牛を出産した。その仔牛は売られていった。そして6ヶ月後、同じ彼女が再び別の仔牛を産み落としたのだ。今度は白いバッファローの仔だった。普通バッファローは人間と同じように出産までに9ヶ月を要する。彼女と一緒に連れてこられて、同じところで飼育されていた別の雌のバッファローは、その白いバッファローの仔が地球に立たれてから9ヶ月後に、黒いバッファローの仔を産んだ。そして今度もまた雄のバッファローの存在はまったくなかった。
わたしがこの事実に着目したのはそれからまもなくのことだ。一連の儀式が終わり、真相やメッセージを理解できるようになるまで、わたしは発言を控えるようにしてきた。
1994年以来、何度かこの種類の御しるしがもたらされた。だが人びとはその御しるしに耳を傾けることも、動物の国からメッセージとして送られてくる大切ななにかを受けとめることも、どちらもしたくはないようだった。これは信仰の問題とも大いに関係する。
メッセージが伝えているのは次のようなことである。われわれは今たいへんに危険なときにいる! 偉大なる曾祖母の地球(Unc’i Maka)のうえにいる人びとは頭のなかで、地球という大きな共同体のなかで暮らすわれわれすべてを痛めつけている新しい生き方に焦点を合わせることを選択している。この生き方は戦争を選択し、物理的に、あるいは言葉を用いて、互いに傷つけあい、自分たちが真に必要とする以上の資源を奪い去ることで曾祖母の地球を(Unc’i Maka)を冒涜し続けている。こうした選択はただわれわれ人間だけを傷つけるのではなく、われわれが受け入れた生き方によって無数の動物の国々を死に追いやり絶滅させていっている。偉大なる曾祖母の地球(Unc’i Maka)は、すべてのいのちに食べるものを与え続けるために、過酷なときを送ることになるだろう。こうした選択は出来うる限りすみやかに、ひとりひとりが、すべての人の手の中で変えていかなくてはならない。いのちのスピリットを敬う心が取り戻され、しかるべきところに境界線が引き直されて、すべての人たちの生活のなかに信仰が戻らなくてはならない。
われわれにはこの声に耳を傾ける以外の選択はない!
地球に平和が広く行き渡らんことを!
聖なるいのちの輪のなか、
そこには終わりもなければ、はじまりもなし!
チーフ・アーボル・ルッキング・ホース
聖なる白いバッファローの仔牛のパイプの第19代目守り人
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WHITE BUFFALO CALF WOMAN STORY As told by John (Fire) Lame Deer ホワイト・バッファロー・カーフ・ウーマンの言い伝え 北山耕平訳
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