2008 Indigenous Peoples Summit in Ainu Mosir
北からの呼び声
来年アイヌモシリのトーヤ湖(洞爺湖)でG8サミット首脳会議が開催されるのにあわせて、2008年7月4日に「先住民族サミット」アイヌモシリ2008がひらかれるというお知らせが届けられた。主催するのは日本列島の先住民族であるアイヌたちと、アイヌではない有志たち。G8にあわせて先住民族が大地からのメッセージを出そうという動きはこれまでになかったものだ。10月13日には北海道庁で記者会見も行われた。来年の1月から7月までの半年のあいだ、さまざまに人びとの意識を高める教育的イベントが展開されるという(下記プログラム参照)。傷ついた大地と心を癒すための祈りとしてのウォークもおこなわれる。なにかが動きはじめているようだ。もう一度、日本列島の声を、大地の守り人としての偉大なる熊の声を、地球の声を聞く精神が帰還しようとしているのだろうか。胎動は感じるものの鼓動はまだ小さい。祈りと共にこの生まれたばかりの夢を大きく育てられないものか。「一緒に動いてみたい人、ぜひ、来てください。一緒に発信したい人、ぜひ、来てください」とお知らせは言う。「先住民族サミット」アイヌモシリ2008実行委員会では、このサミットを共に作るメンバーを募集している。できることからはじめよう。日本列島に生きる人たちの過去と未来を考える上で、とても重要な出来事が起ころうとしている。Let It Happen!
2007年12月6日 18:30−21:00
「先住民族サミット」アイヌモシリ2008
実行委員会設立記念フォーラム
場所:札幌男女共同参画センター(エルプラザ)3Fホール
札幌市北区北8条西3丁目(札幌駅北口前)
参加無料・申込み不要 資料代500円
問い合わせ先:事務局 TEL:011−206−4674
FAX:011−242−6077
Mail:Aynumosir2008@me3.sings.jp
Web:実行委員会サイト
「先住民族サミット」アイヌモシリ2008
2008年1月〜5月:
『「先住民族サミット」アイヌモシリ2008』を盛り上げていくための様々なイベントやフォーラム、講演会などを道内各地や東京などで行なう。
2008年6月
・札幌でのハワイ先住民族との交流
・アプカシ ヒーリング・ウオーク:若者中心で、宗谷岬〜対雁(樺太アイヌの強制移住ルート)を歩いて、新たなアイヌ・非アイヌの関係を築く旅(詳細未定)
・北海道大学アイヌ・先住民研究センターでのG8サミット国際シンポジウム
6月28日(土)〜7月4日(金):『「先住民族サミット」アイヌモシリ2008』の開催
7月5日(土):札幌でのピース・ウオークに参加
7月6・7・8日:札幌コンベンションセンターを中心に開催される、「G8サミット市民フォーラム北海道」、「G8NGOフォーラム」共催の「市民サミット」に参加。先住民族からの提言を行なう。
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