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Monday, October 08, 2007

こういうわけでネイティブ・アメリカンはコロンブスが大嫌いなのさ

Abolish Columbus Day

1971年以来10月の第2月曜日はコロンブス・デイとされていて、アメリカでは国をあげての休日とされていたのだが、アメリカインディアンの権利回復にともなって、コロンブスについて学校で子どもたちにほんとうのことを教えないといけないのではないかという意見が広まりつつある。コロンブスを先陣として500年以上続けられている南北アメリカ大陸先住民の老若男女の区別のない無差別虐殺は、人道にたいする罪なんてものじゃないくらいおぞましいものと最近ではされているからだ。こうした動きを受けて、過去20年間に現在アメリカの50の州の中で17の州がコロンブス・デイの祝日を取りやめているし、サウスダコタ州はその日を「ネイティブ・アメリカン・デイ」と改めている。

いま最も激しくコロンブス・デイをめぐる駆け引きが続けられているのがコロラド州で、コロラド州はなにしろアメリカで最初にコロンブス・デイを制定した本丸ともいえる州であり、つい先週末(コロンブス・デイ・ウィークエンドの6日)もデンバー市でコロンブス・デイに反対するAIM(アメリカインディアン運動)主導のデモがおこなわれて、500人ほどが参加し、指導者のラッセル・ミーンズ Russell Means をはじめとして83人(ロイター電では75人)が公務執行妨害で逮捕されたというニュースが届いた。

で、今日がまさにその特別な日「ネイティブ・アメリカン・デイ」なわけだから、ネイティブ・アメリカンのサイドから見たコロンブスについてざっとまとめておく。

Columbusmapコロンブスはアメリカを発見したわけではなく、その足で現在のアメリカ合衆国の大地を踏みしめたことはただの一度もない。コロンブスはアメリカ大陸の一部を発見したヨーロッパ人のひとりにすぎず、彼の前にもバイキングたちがやってきていた。コロンブスはほんの偶然から、現在ではカリブ諸島と呼ばれている島々を見つけただけの話だ。カリブ諸島に暮らしていたインディアンたちは、彼を追い払いたい一心でさらに西を目指すように伝えた。コロンブスはその結果、今でこそ中央アメリカといわれている土地に足跡を残し、いわゆる新大陸を目指した都合4回の航海ではさらに南アメリカに上陸することになる。

コロンブスは冒険家というわけではなくて、実像は「奴隷商人」のひとりだった。彼は手当たり次第にインディアンたちを拉致して奴隷にした。話にならないくらい優れた武器で武装していた彼とその一党は、子どもたちをふくむインディアンを強制的に金鉱山で採掘に従事させて掘り出した金を故国に持ち帰った。コロンブスとその一党はインディアンを罰するために耳や鼻や手や足を切り落とした。コロンブスとその一党は、楽しみのために連れてきた犬をインディアンの子どもたちにけしかけてかみ殺させた。帰国するために大西洋を東に向かう船では、連行してきたインディアンたちをマストに縛りつけて生きたまま犬たちの餌にした。この航海をかろうじて生き延びたインディアンたちはヨーロッパで奴隷にされた。

コロンブスは宗教心にあふれた社会改革家でもなんでもなかった。そうだという話もあるがそれは神話にすぎない。コロンブスはインディアンにとっては「差別の哲学」の象徴にすぎない。現在コロンブスはおよそ50万人のインディアンの男性と女性と子供たちの惨殺にたいして個人的な責任があるとされてる。アメリカ合衆国政府が彼を讃えて10月8日を祝日にしているのは、マニフェスト・デスティニー(Manifest Destiny)と名づけて正当化したひどく病んだ国家的な冗談以外のなにものでもない。70年代にはネイティブ・アメリカンの女性たちの40パーセント以上を本人の意志には関係なく、また通知することもないまま「子供を産めない身体にしてしまう計画」が秘密裏に立案されその一部が実行された。まともな神経があるのなら、彼以後に500年以上続く、ありとあらゆる大量虐殺を生き延びた先住民たちをこそ称えるべきなのだ。コロンブスは自分がどこにいるのか、どこに向かっているのかすらわからなくなった差別頭の船乗りに過ぎず、不幸なことに道に迷って死にそうになっていた彼のいのちを救ったのはインディアンたちだった。

Happy Indigenous Peoples Day!

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