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Monday, October 29, 2007

縄文の大規模集落跡かもしれない遺跡

新潟日報 NIIGATA NIPPO On Lineによれば、発掘調査が進められてきた縄文時代後期の大規模集落の環状遺跡が日本海東北自動車道(日東道)の建設予定地で報道陣に公開された。村上市の長割遺跡と呼ばれる4000年程前の遺跡で巨大な柱跡や出土品から、県埋蔵文化財調査事業団は「県内最大規模の遺跡で、地域の中核的な集落であったことは間違いない」と指摘している。

遺跡は三面川支流、門前川の自然堤防上に位置し、東西約300メートル、南北約200メートルにわたって広がる。縄文時代後期前半(約4000年前)の遺跡としては県内最大規模。中央広場を中心に、住居跡と推測される炉跡が40基以上見つかっており、直径100メートル以上の範囲でドーナツ型に住居が配置されていた環状集落だった可能性が高い。

調査区域の南側では、掘立柱建物の跡とみられる直径1・6メートルもある柱穴が複数発見された。痕跡から直径60センチ以上の巨大な柱が使われていた大型の建物があったと考えられる。

石器や土器なども大量に出土した。遺物の中には、石に穴を開けて首飾りにした大珠(たいしゅ)と呼ばれる装飾品や、平らな石に細かい線で模様が刻まれた線刻礫(せんこくれき)などが見つかっている。大珠は長さ約10センチ。県内の発見例では最大級という。

調査を担当している同事業団の滝沢規朗・主任調査員は「調査中のため、柱穴の配置が明確になっていないが、大きさからすると、これまで県内では例のないような巨大な建物があったのかもしれない。集落の規模も大きく、慎重に調査を進めていきたい」と話していた。

Source : 縄文の大規模集落跡か、村上(新潟日報2007年10月26日)

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