オマハ・インディアンが受け継いできたもの
今週から「リンク・オブ・ザ・ウィーク(Link of the Week)」という企画をはじめようと思う。ネイティブ・アメリカンのことを知るときに参考になったり役に立ったりするサイトを週にひとつずつ紹介していくつもりだ。そこでコロンブスの日の今週は、「オマハ・インディアンが受け継いできたもの(Omaha Indian Heritage)」というサイトを紹介する。
「オマハ」というのは「流れに逆らう人びと」という意味だと聞いたことがある。平原インディアンの部族のひとつだが、大平原に南から馬がもたらされた以後も、それ以前の農耕的暮らし方を色濃く残し続けてきた。アースロッジという家の作り方で有名。バッファローの肉と、トウモロコシ、豆、スカッシュなどを合わせて調理をして食べる。19世紀にヨーロッパ人が持ち込んださまざまな病気で多くのいのちが失われ、生き残ったものたちが現在はネブラスカ州の北東にリザベーションを持っている。
「オマハ・インディアンが受け継いできたもの(Omaha Indian Heritage)」はネブラスカ州立大学(UNSM)のトーマス・P・メイヤーズ(Thomas P. Myers)教授が、UNSMが保存している古いライブラリーから写真や図版などを発掘し構成をして公開をしているもの。オマハ一族、あるいはオマハの周辺の平原インディアンにかんする古い資料のeTextはもちろん、1850年以降、19世紀、20世紀前半のオマハの人たちの写真などが豊富に掲載されているので、見ていて飽きることがない。『ブラック・エルクは語る』という本を著して有名になったナイハルト(Neihardt, John G.)が書き残した「 THE FADING OF SHADOW FLOWER(消えゆく影の花)」と「The Last Thunder Song(最後の雷の歌)」というオマハを題材とした物語(英文)も読むことができる。
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